髪のボリュームがあるのに抜け毛が気になりはじめると、「本来なら量が多いはずなのに、急激に減ってしまうのではないか」と不安が大きくなる方が少なくありません。
普段からボリュームがあるだけに、抜け毛の変化を実感しやすいという特徴もあります。
この記事では、髪の毛が多い方が感じやすい抜け毛の悩みを取り上げ、抜け毛の正常な範囲や女性の薄毛治療専門クリニックでの受診の目安などを詳しく解説していきます。
髪の毛が多い女性の抜け毛が気になる背景
髪の毛が多い女性の中には、「普段は量が多いから多少抜けても問題ない」と思い込んできた方もいるでしょう。
しかし、ある時期を境に抜け毛が増えたように感じると、かえって過敏になる場合が多いです。とくに季節や体調の変化などが重なり、不安が高まるケースも少なくありません。
髪の毛が多いと感じる理由
人によって髪の毛の密度や太さは異なります。見た目のボリュームだけで「多い」と判断しているケースもあれば、実際に毛包の数が多いこともあります。
また、日本人は欧米人に比べると毛髪密度が高い傾向があるともいわれています。髪の毛が太めであったり、生え際が広くない場合などは相対的に量が多く見えやすいです。
抜け毛が増えると感じやすいメンタル面
髪の毛の多い方は、「こんなにあるのに抜けている」という感覚から、余計に抜け毛の増加を意識しやすいといえます。
ボリュームが大きい分、排水溝にたまる髪の量も目につきやすく、不安が先行してしまうのです。さらに女性は髪型やスタイリングを気にする機会も多く、抜け毛が及ぼす心理的な負担も大きくなりがちです。
季節の変化や生活習慣との関係
抜け毛は季節変化や睡眠不足、栄養バランスなどの要因で増減する場合があります。
髪の毛が多い方でも、環境の変化で一時的に抜け毛が増えれば驚くほどの量に感じてしまいがちです。普段とのギャップが大きいからこそ、不安を強く感じる場合があるでしょう。
早めの情報収集が大切
抜け毛が気になり始めたら、できるだけ早めに正確な情報を収集することが重要です。
髪の毛のメカニズムや抜け毛の原因を正しく理解しないまま心配し続けると、ストレス要因が増えて頭皮環境が悪化し、さらに抜け毛が進行する恐れもあります。
髪の毛の量や見た目に関する目安
観点 | 具体的な内容 |
---|---|
毛髪密度 | 1平方センチメートルあたり150本前後(個人差あり) |
髪の太さ | 個人差が大きく、太さによって見た目のボリュームが変動 |
ヘアスタイル面 | ショートヘアやボブなどでは多さが目立ちやすい |
ダメージ度合い | ダメージが少ないとツヤが出やすく、より多く見える |
抜け毛の正常な範囲と本数の目安
髪の毛には生え変わりのサイクルが存在し、日常的に一定数が抜けて新しく生えるという過程を繰り返します。髪の毛が多い方も少ない方も、このサイクル自体は変わりません。
通常は1日に50〜100本程度の抜け毛があるとされ、個人差はあるものの、この範囲なら自然の生え変わりと考えられます。
抜け毛の基準本数
人間の頭髪は約10万本程度あるといわれています。そのうち、ごく一部が成長期から休止期へと移行し、やがて抜け落ちます。
健康な頭皮環境であっても、1日に50〜100本程度の抜け毛が起こるのは自然です。髪の毛が多い方の場合、少し多めに感じるかもしれませんが、まずはこの範囲を一つの目安にするとよいでしょう。
成長期・退行期・休止期のサイクル
髪の毛は成長期(2〜6年程度)、退行期(約2〜3週間)、休止期(約3〜4カ月)のサイクルを繰り返します。
成長期が長ければ髪は長く伸び、退行期から休止期に入ると抜ける準備を始めます。髪の毛が多い方でも、通常は全体の約10〜15%が休止期にあたります。
正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方
正常な抜け毛は、毛根が球根のように丸みを帯びていて、痛みや抜ける際の不快感が少ないケースが多いです。一方で、毛先が切れたような状態や、頭皮に痛みを伴って抜ける場合は要注意です。
染毛や過度なパーマなどで髪が切れやすくなっていることも考えられますが、頭皮環境が悪化している可能性もあります。
本数だけでなく質にも着目
1日の抜け毛の本数だけでなく、髪質や抜け方の変化にも注目してください。
うねりが急に強くなったり、部分的に薄くなったりしているときは、頭皮環境の悪化やホルモンバランスの乱れが原因となっている可能性もあります。髪の毛が多い方でも、局所的な脱毛には注意が必要です。
抜け毛の目安と特徴
項目 | 正常とされる範囲・特徴 | 注意が必要な状態 |
---|---|---|
1日の抜け毛本数 | 約50〜100本 | 1日200本以上が連日続く |
毛根の形状 | 球根状で比較的健康そうに見える | 毛根部分が萎縮している、赤みや痛みがある |
抜けるときの痛み | ほぼ無痛 | 抜けるときに鋭い痛みや出血がある |
毛髪の太さ | 基本的に均一 | 著しく細く弱い髪が増えている |
髪の毛の多さと抜け毛を招く要因
髪の毛が多い方であっても、さまざまな要因から抜け毛が増えるときがあります。頭皮環境を悪化させる原因は複数あり、そのうちのどれが複合的に影響しているかを見極めることが大切です。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンであるエストロゲンには、髪を健やかに保つ役割があるといわれています。
しかしストレスや加齢、産後などでホルモンバランスが乱れると、髪の成長サイクルが乱れやすくなります。髪の毛が多い方も例外ではなく、ホルモンの影響で急激に抜け毛が増える可能性があります。
過度なスタイリングやヘアケア
ボリュームがある髪はアレンジの幅も広い反面、毎日のスタイリングで負担がかかりやすいです。
強いパーマやブリーチ、アイロンの熱などでキューティクルが傷み、髪全体が弱ってしまうと抜け毛が増加します。
また、間違ったシャンプー法や過度の摩擦も頭皮を傷める原因となります。
頭皮に負担をかけやすい要因
原因 | 内容 |
---|---|
過度なヘアカラー・パーマ | 薬剤の刺激や熱によるキューティクルの損傷 |
頻繁なアイロンやコテ使用 | 高温による髪や頭皮の乾燥・ダメージ |
タイトなヘアアレンジ | 地肌を引っ張る力で血行が妨げられやすい |
間違ったシャンプー法 | 頭皮への摩擦や汚れの残留による炎症 |
ヘアケア剤の過剰使用 | 毛穴の詰まりや地肌のベタつき |
食生活や栄養バランス
髪の毛はタンパク質からできているため、栄養バランスが乱れると抜け毛リスクが高まります。
偏食や無理なダイエットでタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが不足すると、髪の成長サイクルに悪影響を及ぼします。
髪の毛が多い方でも急激なダイエットや栄養偏りがあると抜け毛を実感するケースが増えます。
ストレスや睡眠不足
ストレスが蓄積すると自律神経やホルモンバランスが乱れ、頭皮の血行不良を招きます。
睡眠不足が続いても成長ホルモンの分泌が抑制され、髪の再生力が落ちる可能性があります。
髪の毛が多い方にとっても、慢性的なストレスや不規則な睡眠は抜け毛の原因となり得ます。
- 質の高い睡眠をとる
- ストレス発散方法を見つける
- 適度な運動を心がける
- 深呼吸や瞑想などでリラックスする時間を作る
遺伝要因や加齢
家族に髪の悩みを抱える方がいると、遺伝的に抜け毛が進みやすい傾向もあります。また加齢によってヘアサイクルが短くなり、髪が細くなることも考えられます。
髪の毛が多い状態からでも、年齢を重ねるにつれて急速に量が減る場合があります。
日常生活で意識したいヘアケア方法
毎日のヘアケアを見直すと、髪や頭皮の環境を改善し、抜け毛を抑えるきっかけにつなげられます。
とくに髪の毛が多い方は、シャンプーや乾かし方などに工夫を加えるだけで頭皮への負担を減らせる場合があります。
正しいシャンプーとコンディショナーの選び方
髪の毛が多い方は、洗い残しが生じると頭皮に汚れが溜まりやすいです。頭皮に合ったシャンプーを使い、しっかりと泡立ててから優しく洗いましょう。
コンディショナーやトリートメントは毛先を中心につけ、頭皮に残らないように念入りにすすぐと良いです。
シャンプーとコンディショナー選びの着目点
項目 | 具体的にチェックしたいポイント |
---|---|
成分表示 | 刺激の少ないアミノ酸系などの洗浄成分 |
保湿効果 | ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分 |
洗浄力と泡立ち | 髪の量に合った泡立ちの良さ |
香りと使用感 | ストレスなく続けられる心地良いもの |
地肌へのやさしさ | 合成着色料や過度な防腐剤が少ないか |
正しいドライ方法とブラッシング
シャンプー後は、タオルドライでしっかり水気をとったうえでドライヤーを使いましょう。
髪の毛が多い方は乾かすのに時間がかかりがちですが、長時間放置すると頭皮が湿ったままになり菌が繁殖しやすくなります。
ブラッシングは目の粗いコームやスカルプケア用のブラシなどを用いて、髪と頭皮を優しく整えるようにします。
スタイリング剤の使い方
髪の量が多いと、ボリュームを抑えようとスタイリング剤を多用してしまう方もいます。しかし過剰に使用すると毛穴詰まりや頭皮トラブルにつながります。
必要最低限の量を守り、地肌にはあまり塗布しないように注意しましょう。
- 洗髪前のブラッシングでほこりや汚れを落とす
- スタイリング剤は毛先中心に塗布する
- ワックスなど油分の多いものはよく洗い流す
- 定期的に頭皮クレンジングを行う
紫外線対策
頭皮も皮膚の一部であり、紫外線によるダメージを受けます。髪の毛が多い方でも頭頂部は直射日光にさらされやすいです。
外出時には帽子や日傘を活用したり、UVカット効果のあるヘアケア用品を使ったりすると頭皮へのダメージを抑えられます。
紫外線対策に役立つアイテム
アイテム | 特徴 |
---|---|
帽子・キャップ | 直射日光を防ぎ、頭皮へのダメージを軽減 |
日傘 | 髪だけでなく顔や首への紫外線対策にもなる |
UVカットスプレー | 髪や頭皮に塗布できるタイプを選びやすい |
UVカットヘアオイル | 保湿と同時に紫外線からキューティクルを保護 |
女性の薄毛治療専門クリニックでの検査と治療
抜け毛が増えていると感じたら、セルフケアだけでは原因を特定しきれない場合があります。
女性の薄毛治療を専門とするクリニックでは、頭皮の状態を詳しくチェックし、一人ひとりの体質や生活スタイルに合わせた治療方針を提案します。
髪の毛が多い方でも薄毛の前兆が潜んでいるケースがあるため、専門医の視点で早期の対策を立てると良いです。
カウンセリングと頭皮チェック
初回の受診時には、医師や専門スタッフが現在の症状や生活習慣などを丁寧にヒアリングします。
頭皮の状態や毛根の形状をカメラでチェックすると、抜け毛のタイプや進行度合いがある程度把握できます。
髪の毛が多い方であっても、部位によっては薄くなり始めている可能性があるため、正確な現状把握が重要です。
クリニックで行われる検査方法
検査名 | 内容 |
---|---|
触診・視診 | 頭皮の赤みやフケの量、触感などを目視と触診で確認 |
マイクロスコープ検査 | 頭皮を拡大して毛穴の詰まりや毛根の状態をチェック |
血液検査 | ホルモンバランスや栄養状態、貧血の有無を確認 |
毛髪ミネラル検査 | 髪に含まれるミネラルや有害物質の量を測定 |
内服薬・外用薬による治療
専門クリニックでは、女性向けの発毛促進薬や、毛母細胞を活性化するための外用薬などを処方する場合があります。
毛髪の成長サイクルを整え、頭皮の血行を改善することで抜け毛を抑え、ボリュームをキープしやすくする効果が期待できます。
生活習慣の改善指導
薬の処方と合わせて、食生活やストレスケアなど、日常生活へのアドバイスも受けられます。
髪の毛が多い方でも、誤ったダイエットや過度なスタイリングの影響で薄毛が進行する可能性は否定できません。専門医のアドバイスを受けると、より総合的なケアが行えます。
頭皮ケア・育毛施術
頭皮マッサージや育毛メソセラピーなど、直接的に栄養成分を与える施術を行うクリニックもあります。
髪の毛が多い場合でも、頭皮環境が悪いと抜け毛が増えやすいです。頭皮の血流を高める施術や適切な栄養補給が、より健康的な毛髪を維持するうえで大切です。
自宅でできるケアと受診の見極め
抜け毛の増加に気づいたら、最初はシャンプーやドライ方法、栄養バランスなどのセルフケアの見直しが大切ですが、改善が見られない場合は医療機関への受診を検討するとよいでしょう。
髪の毛が多い方でも、放置していると気づかないうちに進行してしまう傾向があります。
食事と栄養補給
タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品)はもちろん、ビタミンB群や亜鉛、鉄分なども髪の成長に関係します。
摂取量に不足がある場合は、食事内容を見直したりサプリメントを検討したりすると効果的です。
髪の成長を助ける栄養素と食材
栄養素 | 主な食材 |
---|---|
タンパク質 | 肉、魚、卵、豆腐、納豆 |
ビタミンB群 | レバー、豚肉、玄米、納豆 |
亜鉛 | 牡蠣、牛肉、かぼちゃの種 |
鉄分 | レバー、ほうれん草、ひじき |
ビタミンC | 柑橘類、キウイ、パプリカ |
頭皮マッサージやストレスケア
頭皮の血行不良は抜け毛の原因となるため、シャンプー前や入浴中などに軽く頭皮をもみほぐす方法が役立ちます。
また、運動や趣味などでストレス発散し、適度なリラックスを心がけましょう。
受診のタイミング
以下のような兆候がある場合は、自己流のケアだけで様子を見るより、一度専門クリニックで相談することをおすすめします。
- 抜け毛の量が急増している
- 頭皮に赤みやかゆみ、痛みを伴う
- 分け目や生え際が薄くなったように感じる
- 生活習慣を改善しても改善傾向が見られない
クリニックと連携したセルフケア
専門クリニックでの診断を受けながら、日頃のホームケアを継続するのが望ましいです。
処方薬や施術の効果を高めるためにも、日常生活の改善や正しいヘアケアで相乗効果を得られるでしょう。
受診から治療までの流れと費用
抜け毛の悩みが深刻化してきたら、女性の薄毛治療専門クリニックでの受診を検討する方が増えています。
受診から治療開始までの手順や費用の目安を知っておくと、精神的な負担を軽減し、スムーズに治療を進められます。
初回の相談・カウンセリング
電話やウェブ予約でクリニックに問い合わせ、初回のカウンセリングを受ける流れとなります。
カウンセリングでは頭皮の現状や悩み、家族歴などをヒアリングし、必要に応じて頭皮のチェックや血液検査などを行います。髪の毛が多い方であっても、詳細な検査で隠れたトラブルを確認します。
治療計画の立案
検査結果や生活スタイル、予算などを総合的に考慮したうえで、医師が治療計画を提案します。
内服薬や外用薬、頭皮施術など複数の選択肢が提示される場合があります。髪の毛が多い方でも、抜け毛を抑制する治療は継続期間が重要となるケースが多いです。
治療費用の目安
費用はクリニックや治療内容によって異なります。初診料や検査費用、薬代などがかかり、施術を行う場合はさらに追加料金が発生します。
事前に見積もりを確認し、疑問点があれば納得いくまで医師やスタッフに相談すると安心です。
項目 | 費用目安 |
---|---|
初診料 | 3,000〜5,000円程度 |
検査費用 | 5,000〜10,000円程度(血液検査など) |
内服薬・外用薬 | 1カ月あたり数千円〜1万円程度 |
頭皮施術 | 1回あたり1万円〜数万円程度 |
治療効果の実感とフォローアップ
薬の効果や頭皮施術の結果は、早い方で数カ月ほど、遅い場合は半年以上かかることもあります。
髪の毛が多い方でも、治療中に経過観察を続けることが大切です。定期的に通院し、必要に応じて薬の種類や施術内容を調整しながら最終的な改善を目指します。
よくある質問
髪の毛が多い方にとって、抜け毛の増加は不安が大きくなりがちです。女性の薄毛治療専門クリニックに寄せられる質問の中でも、特に多い疑問をいくつか挙げます。
- Q髪の毛が多くても薄毛になることはありますか?
- A
髪の毛が多い状態でも、頭皮環境の悪化やホルモンバランスの乱れ、加齢などの影響で薄毛に進行することはあり得ます。
量が多いぶん気づきにくい場合もありますが、分け目や生え際など部分的に薄くなる症状が出たときは、早めに専門家に相談してみてください。
- Q一時的に抜け毛が増えているだけか、薄毛の初期症状か見分けられますか?
- A
季節の変わり目やストレスなどで一時的に抜け毛が増加するのは珍しくありません。
ただし、抜け毛の量が1日200本以上続いたり、頭皮に目視できるほどの炎症があったりする場合は専門の検査をおすすめします。
自宅では頭皮マッサージや栄養バランスの改善を試み、改善しなければ受診を検討するとよいでしょう。
- Q髪の毛が多いのでシャンプー選びに悩みます。何を基準にすればよいですか?
- A
髪の量が多い方は頭皮に汚れが残りやすい傾向があるため、洗浄力と保湿力のバランスが大切です。アミノ酸系の洗浄成分を使ったシャンプーは刺激が少なく、程よい洗浄力があります。
また、ノンシリコンやオーガニック系なども選択肢の1つですが、自身の頭皮状態に合ったものを選んでください。
- Q女性の薄毛治療専門クリニックでの診察は高額なイメージがあり、通院しづらいです。どうすればいいですか?
- A
初診料や検査費用はクリニックによって異なりますが、最近は女性向けのリーズナブルなプランを用意しているところも多いです。
無料カウンセリングを実施するクリニックもあるので、事前に問い合わせて費用や治療内容を相談するのがおすすめです。
無理のない範囲で始め、必要な治療やケアを受けながら経過を観察しましょう。
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