気温や湿度が大きく変化する時期に、抜け毛が増えて悩む女性が少なくありません。

人間の髪は気候や環境の影響を受けやすく、とくに季節の移り変わりでは頭皮に大きな負担がかかりやすいです。加えて、生理によるホルモン変動が重なると、抜け毛の症状がさらに気になってしまうこともあるでしょう。

そこで、女性の抜け毛に関するメカニズムから、毎日のケアでできる対策、必要な予防法までを詳しく解説します。

目次

季節の変わり目と女性の抜け毛の関係

空気の乾燥や日照時間の変化など、季節の移り変わりにともなう環境要因は、頭皮と髪の健康を左右します。

女性の髪はホルモンバランスに敏感で、日常生活の些細な変化にも影響を受けやすい傾向があります。

季節の変化による頭皮環境の乱れ

湿度や気温が大きく上下すると、頭皮の皮脂量が変わりやすくなります。春先や秋口は、朝晩の気温差が激しい日が増え、頭皮の乾燥やべたつきが生じやすい状況になります。

乾燥が進むと頭皮のバリア機能が弱まり、髪の毛の根元がダメージを受けやすい状態となり抜け毛を招きやすくなります。

気温差に体が対応しようとすると自律神経が乱れやすくなり、血流が安定しないため毛根に十分な栄養が行き渡りにくい場合もあります。

自律神経の乱れはストレス反応を高める要因になり、髪の成長サイクルに影響を及ぼします。

人間の髪サイクルと季節の関係

人間の髪は、成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しています。このサイクルにおいて、季節はホルモンの分泌や血行状態に微妙な影響を与えます。

夏場は血行がよくなる一方で皮脂分泌が盛んになるため頭皮環境が乱れやすく、冬場は血行が滞りやすくなるため髪への栄養補給が不足気味になります。

成長期の髪でも、季節の変化によるダメージが蓄積すれば寿命が短くなる傾向があり、抜け毛として排出されやすくなる点が指摘されています。

季節ごとに見られる一般的な抜け毛要因

季節気温・湿度抜け毛の主な要因対応のポイント
気温差が大きい 乾燥しやすい新生活に伴うストレス 自律神経の乱れこまめな保湿と生活習慣の安定化
高温多湿 紫外線量が多い汗・皮脂の過剰分泌 紫外線ダメージUVケアと頭皮環境の清潔維持
湿度低下 日照時間短縮頭皮の乾燥 血行不良保湿ケアと暖かい食事で巡りをサポート
低温 乾燥 暖房による刺激頭皮の乾燥 栄養不足防寒対策と十分な栄養補給

季節の変化が重なると、本来はまだ抜け落ちないはずの髪が抜けやすくなるケースがあるのです。

女性ホルモンの分泌パターンとの相互作用

女性はエストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンが髪の成長や抜け毛に影響を与えています。エストロゲンには髪の成長を助ける作用があり、プロゲステロンは妊娠を維持する働きをもっています。

これらのホルモンバランスが季節の変化と重なると、頭皮環境が乱れやすくなる可能性があります。

生理前や生理中は、ホルモンのバランスが急激に変動するため、抜け毛を感じる女性も少なくありません。

こうしたホルモンの働きが、季節によるストレスや体温調節の乱れと組み合わさることで、思った以上に髪への負荷が高まってしまうのです。

抜け毛が増えているかどうかを確認するポイント

抜け毛が増えているかどうかを客観的に判断するためには、日常的な髪の様子を把握することが大切です。

以下の点に注目すると自分の髪の状態を把握しやすくなります。

  • 毎朝の枕に落ちている髪の本数や量
  • シャンプー時の排水口に溜まる髪の量
  • ブラッシング時に抜ける髪の状態(短い髪や根元に白い球根がある髪が多いかどうか)
  • 分け目や生え際のボリューム感の変化

長期間同じ時期に抜け毛が増えているように感じる場合、季節と関係している可能性が高いです。

気になるときは早めに専門家に相談し、頭皮や髪の状態をチェックしてもらうと安心です。

生理との関係と抜け毛

女性にとって切り離せないのが生理にともなうホルモンの変動です。生理前後のイライラやむくみだけでなく、髪の状態にも影響が及びます。

生理中のホルモンバランスの特徴

生理前にはプロゲステロンが優位になる一方で、エストロゲンの分泌量が低下していきます。

エストロゲンは頭皮の血流を促進し、髪の健康を保つために役立ちますが、この分泌が減少することで髪に必要な栄養が届きにくくなる可能性があります。

さらに、生理中は体の免疫バランスや代謝も変化します。生理痛や精神的なストレスを感じる人ほど、頭皮への影響が強く出てしまい、抜け毛の量が増えると感じるかもしれません。

生理時期と髪の密接なつながり

生理のタイミングで抜け毛を感じやすい理由として、ホルモンバランスの変動だけでなく、体内の水分バランスや栄養状態の変化も挙げられます。

体の余分な水分を排出しようとするため、栄養の供給が頭皮に回りにくくなる場合もあります。

生理痛や腰痛で動けなくなる女性は血行不良が続きがちです。頭皮への血流が悪くなると毛母細胞の働きが落ちてしまい、抜け毛が加速するおそれがあります。

こうした状況を招かないよう、生理前からケアを強化しておくと髪への負担が少なくなります。

生理前のPMSと髪トラブル

生理前に気分が落ち込みやすくなるPMS(Premenstrual Syndrome)は、ホルモン変化による精神面と身体面の不調を招きます。頭皮が過敏になり、かゆみやフケが増える人もいるでしょう。

このような頭皮トラブルが重なると、抜け毛の原因となりやすいです。

PMS期は食欲が乱れて糖分や脂質を過剰に摂取してしまう方も多いため、頭皮の皮脂分泌がアンバランスになる傾向があります。

過剰な皮脂は頭皮の毛穴を詰まらせ、健康な髪が育つのを妨げる可能性があるので要注意です。

生理の抜け毛を軽減するための基本ケア

生理時期に感じる抜け毛を減らすためには、ホルモンバランスをサポートする生活習慣と適切な頭皮ケアが大切です。

とくに以下の点を心がけると、不調をやわらげて抜け毛を緩和しやすくなります。

  • 生理前は鉄分・ビタミンB群を含む食品を積極的に摂取する
  • 体を冷やさないよう、腹巻きやカイロなどで温める
  • 軽いストレッチや散歩で血行を促進する
  • 頭皮マッサージを習慣化して緊張をほぐす

生理中・生理前に摂りたい栄養素

栄養素主な働き食材の例補足ポイント
鉄分血液を作り体中に酸素を運ぶレバー、ほうれん草、赤身の肉ビタミンCと一緒に摂ると吸収率UP
ビタミンB群エネルギー代謝を円滑にする豚肉、納豆、卵倦怠感を軽減する可能性
ビタミンE血行を促し抗酸化作用を持つアーモンド、かぼちゃ、アボカドホルモンバランスの維持に有用
たんぱく質髪の主成分であるケラチンを合成する魚、肉、大豆製品良質なたんぱく質をバランスよく摂取

抜け毛を招く生活習慣と改善のヒント

抜け毛に悩む方の中には、季節や生理だけでなく、日常の生活習慣に問題が潜んでいる場合もあります。

毎日の習慣を少し見直すだけで、頭皮や髪のコンディションが改善する可能性があります。

食生活と栄養バランス

髪の主成分はたんぱく質なので、食事から良質なたんぱく質をしっかり摂取することが大切です。

栄養バランスが乱れがちな人は、以下の点を見直してください。

  • 朝食を抜かないようにする
  • たんぱく質は肉や魚だけでなく、大豆製品や乳製品からもまんべんなく摂る
  • ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物を欠かさず摂取する

糖質や脂質を過剰に摂りすぎると、皮脂の分泌が増えて頭皮環境が悪化しやすくなります。

一方で極端なダイエットも必要な栄養が不足して髪や頭皮の健康が損なわれる原因となるため注意しましょう。

睡眠とストレス管理

睡眠不足やストレス過多は、女性ホルモンのバランスを乱して抜け毛を引き起こしやすくします。

夜22時から深夜2時の時間帯は、髪や肌の新陳代謝を促すホルモンが活発に分泌されるため、この時間に睡眠をとるのが理想的です。

ストレス管理も大切です。ホルモンバランスに大きくかかわる自律神経は、精神的な負担がかかるほど乱れやすく、頭皮への血流を低下させてしまいます。

趣味やリラクゼーションを取り入れるなど、意識的にストレスを軽減する工夫をすると髪への好影響が期待できるでしょう。

間違ったヘアケア習慣

シャンプーの頻度や洗い方が頭皮環境に合っていないと、抜け毛を助長してしまう可能性があります。

髪が乾燥しやすい人が強い洗浄力のシャンプーを毎日使用していると、頭皮のバリア機能が低下しやすくなります。逆に脂性肌の人が洗浄力の弱いシャンプーだけで済ませていると、頭皮に皮脂がたまりやすいです。

ドライヤーの熱を長時間あてすぎたり、濡れた髪を放置したりするとキューティクルが剥がれやすくなり、抜け毛だけでなく切れ毛や枝毛の原因にもなります。

髪の水分を優しくふき取りつつ、頭皮をしっかり乾かす習慣が重要です。

喫煙や過度な飲酒の影響

喫煙は血管を収縮させる作用があり、頭皮の血流を悪くする原因となります。また、過度な飲酒は肝臓や腎臓への負担を増やし、髪の再生に必要な栄養の代謝を阻害するリスクがあります。

そのため、抜け毛に悩む場合は、喫煙や飲酒を見直すことも大切です。

生活習慣改善のための簡単チェック

項目現在の習慣改善のヒント
食事不規則または偏りがある1日3食バランスよく、週に1回の献立見直し
睡眠夜更かしや徹夜が多い夜22時~深夜2時にかけての睡眠を意識
ストレス仕事や家事で常に疲れている趣味の時間や運動習慣を取り入れる
喫煙・飲酒習慣的に行っている節度を守り必要に応じて専門家に相談

正しい頭皮ケアとヘアケアのポイント

抜け毛対策には、頭皮と髪の両方を健やかに保つ取り組みが重要です。頭皮ケアを意識したシャンプー方法や、髪質に合ったケア製品の選び方を見直し、ダメージを予防していきましょう。

シャンプーと洗髪のコツ

シャンプー前のぬるま湯すすぎは、髪に付着したホコリやスタイリング剤の7~8割を落とすといわれています。髪と頭皮を十分にすすいでからシャンプーをつけると、泡立ちがよくなり摩擦ダメージを抑えられます。

頭皮をマッサージしながら洗うと血行促進にもつながり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを除去しやすくなります。

ただし、爪を立ててゴシゴシ洗うと頭皮を傷めるので指の腹を使いましょう。シャンプー後はしっかりと洗い流し、コンディショナーやトリートメントは髪の毛先を中心になじませることが大切です。

ドライヤーの使い方とヘアオイルの活用

髪を乾かす際は、高温を長時間あてずにドライヤーを頭皮から20cmほど離して使い、熱風が一点に集中しないように心がけてください。

髪が濡れている状態はキューティクルが開き、傷つきやすくなっています。タオルドライ後、できるだけ早めに乾かすとダメージを軽減できます。

髪のパサつきや乾燥が気になる方は、ドライヤー前にヘアオイルを少量なじませるとよいでしょう。髪を保護して摩擦による負担を減らし、しっとりとまとまりやすくなります。

頭皮環境を整えるマッサージ方法

頭皮マッサージは、血行を促すだけでなく、リラクゼーション効果も期待できます。

指の腹を使い、円を描くように頭皮を動かしながらマッサージすると、凝り固まった頭皮が柔らかくなり髪の生えやすい土台を整えられます。

入浴中にシャンプーとあわせて行う方法や、お風呂上がりのヘアケア時に行う方法など、自分に合ったタイミングを見つけると継続しやすいです。

毎日数分間でも続けると、季節の変わり目や生理時期の抜け毛軽減につながる可能性があります。

効果的なブラッシングのタイミング

ブラッシングは髪を整えるだけでなく、頭皮に適度な刺激を与えて血行を促す役割も果たします。髪が乾いた状態で、毛先から順にほぐしながらブラッシングすると、絡まりにくく切れ毛を防げます。

朝のスタイリング前や入浴前など、1日2~3回のブラッシングを習慣化すると、髪と頭皮のコンディションを保ちやすくなります。

無理に絡みをとろうとせず、少しずつほぐしてからブラッシングするとダメージを抑えられます。

頭皮ケアに有用なアイテム

アイテム主な効果使用のポイント選ぶ基準
スカルプシャンプー頭皮の皮脂や汚れを除去 血行促進成分を含む場合あり髪質や頭皮状態に合わせた洗浄力を選ぶアミノ酸系など低刺激タイプを中心に検討
スカルプブラシマッサージと洗浄力アップシャンプー時に指の届かない部分をケアやわらかいブラシ素材のものを選ぶ
頭皮用美容液保湿や血行促進成分が配合洗髪後、頭皮が清潔な状態で使用アルコールフリーや敏感肌対応の製品もあり
ヘアオイル毛髪表面を保護し、乾燥を防ぐ濡れた髪に少量をなじませるシリコンやオーガニック系など、仕上がりの好みで選ぶ

季節や生理のタイミングにあわせた抜け毛予防の方法

季節の変化や生理周期に合わせてケアを工夫すると、抜け毛の発生頻度を下げることが期待できます。日々の暮らしの中で無理なく取り入れられる対策を検討しましょう。

春や秋に気をつけたいヘアケア

春や秋は気候が不安定で頭皮のコンディションが乱れやすいです。

花粉やホコリなどが髪につきやすい季節でもあるため、外出後のブラッシングや洗髪が重要になります。紫外線も徐々に強くなってくるので、帽子や日傘を活用したUV対策も忘れないでください。

また、冷暖房を使い始める時期でもあるため、空調による乾燥や温度差が頭皮にストレスを与えます。加湿器などで適度な湿度を保ち、頭皮が乾燥しすぎないよう注意すると抜け毛リスクを下げられます。

夏の紫外線対策と頭皮の清潔

夏は紫外線が髪と頭皮にダメージを与え、汗や皮脂も増えやすいため頭皮が不衛生になりがちです。こまめにシャンプーし、強い日差しの下では帽子をかぶるなどして紫外線の刺激から髪を守りましょう。

プールや海で遊んだ後は、塩素や塩分が髪を傷めやすいため、しっかり洗い流し保湿を意識すると良いです。夏は熱帯夜が多く睡眠不足に陥りやすいので、就寝環境を整えて十分な休息をとるのも大切です。

冬の乾燥と抜け毛対策

冬は空気の乾燥や寒さによる血行不良が髪に悪影響を及ぼします。暖房を使用すると室内の湿度が下がりやすく、頭皮が乾燥しがちです。

乾燥を防ぐために保湿効果のあるシャンプーやトリートメントを選び、定期的に頭皮用美容液でうるおいを与えるとよいでしょう。

血行を促進するために入浴時に湯船に浸かるなどして体を温める習慣をつけると、頭皮にも十分な血液が行き届きやすくなります。

冬場は厚着をするため汗をかきにくいと感じる人もいますが、運動不足になると筋肉の働きも弱まり血行が滞りやすいので、軽い運動などで体を動かす機会を作ると良いでしょう。

生理周期に合わせた頭皮ケア

生理前は頭皮が脂っぽくなりやすい人や乾燥しやすい人など、体質によって症状が変わります。頭皮状態に合わせてシャンプーやトリートメントを変えるなど、きめ細やかなケアを心がけましょう。

生理痛がひどい方は、無理をしない範囲で血行促進のためのマッサージを取り入れると、頭皮にもプラスに働きます。

季節や生理周期に合わせた抜け毛予防

時期主な特徴ケアのポイント
春・秋気温差が大きい 頭皮が荒れやすい保湿を重視 外出後のホコリ対策
紫外線が強い 汗・皮脂が多いUVケア こまめな洗髪と保湿
乾燥・冷え 血行不良暖かい入浴と頭皮美容液でケア
生理前・中ホルモンバランスの乱れ 頭皮トラブル増体を冷やさない 低刺激なケア用品の使用

抜け毛が続く場合の受診と専門クリニックの選び方

季節や生理の影響を考慮しながら対策をしていても、抜け毛が長期的に続く場合は医療機関や専門のクリニックに相談することも選択肢に含まれます。

早めの受診で原因を特定し、適切な治療や対策を進めると安心です。

受診を検討すべき目安

一過性の抜け毛なら、季節や生理の時期が終わると自然に落ち着くケースが多いです。

しかし、以下のような状況が続く場合には、専門家の診断を受けることをおすすめします。

  • 地肌が透けて見えるほど髪のボリュームが急激に減った
  • 頭皮に炎症やかゆみが長く続いている
  • 抜け毛の量が1か月以上増加傾向にある
  • ストレスやホルモン治療の影響など特定の要因が疑われる

抜け毛の原因は人によって異なるため、何が根本の理由なのかを知ることが大切です。専門家によるカウンセリングや検査を通じて、自分に合った方法を見つけるとよいでしょう。

女性の薄毛治療専門クリニックの特徴

女性特有のホルモンバランスや生活スタイルに配慮した治療方針を立てるため、女性の薄毛治療専門クリニックを選ぶメリットは大きいです。

院内の雰囲気やプライバシー面の配慮など、女性が通いやすい環境を整えているところも増えています。

専門クリニックでは、頭皮の状態を診断するマイクロスコープ検査や血液検査を行い、ホルモンの乱れや栄養不足を総合的にチェックします。

日常のケア指導をはじめ、投薬や頭皮ケアの提案など個々の原因に合わせた多角的なサポートを受けられるのが特徴です。

診察時にチェックしたいポイント

クリニックによって治療内容や費用体系は異なります。

納得のいく治療を受けるために、診察時やカウンセリング時には以下の情報を確認するとよいでしょう。

  • 診察料・検査料・治療費のトータルコスト
  • 治療内容の詳細とリスク、期待できる効果
  • 医師やスタッフの専門知識と経験
  • 女性のプライバシーに配慮した環境かどうか

長期的に通う可能性があるため、予約の取りやすさや通院のしやすさも重要です。疑問や不安を解消してから治療を始めるようにしてください。

クリニックと自己ケアの相乗効果

専門クリニックの治療だけに頼るのではなく、日常の自己ケアを並行して行うと良いです。

栄養バランスを整えたり、頭皮の状態を清潔に保ったりすると、クリニックの治療効果をより高めることが期待できます。

定期的に受診して医師と情報を共有しながら、自分の髪と頭皮の状態を把握すると安心です。

女性が専門クリニックを選ぶ際に確認したいポイント

ポイント理由具体的な確認事項
費用体系予算に見合うかどうか初回検査費、投薬費、カウンセリング費
診療実績信頼できるかどうか医師・スタッフの経歴、症例数
通いやすさ継続が負担にならないか予約システムや営業時間、立地
院内の雰囲気ストレスを感じず通えるかプライバシー対策 女性専用待合室の有無

自宅でできるヘアケア習慣

専門的な治療を検討している場合でも、まずは毎日の生活の中で取り入れられるヘアケア習慣を確立することが重要です。

無理のない範囲で実践できる習慣を身につけて、薄毛の進行を抑えましょう。

毎日の習慣

髪のためには、朝起きてから夜眠るまでの習慣づくりが鍵になります。例えば、起床後は頭皮や髪の状態を簡単にチェックし、スタイリング剤を使う場合は必要以上に重ね塗りしないよう注意しましょう。

夜のシャンプー時には1日の汚れをしっかり落とし、週に1~2回はスペシャルケアとしてヘアマスクなどを取り入れると効果的です。

適度な運動やストレッチなど、頭皮への血流を促す行動を日常的に取り入れると、髪が健康に育ちやすい環境が整います。食生活も意識して、バランスのよい食事を目指しましょう。

おすすめのマッサージ・ストレッチ方法

頭皮のコリをほぐすマッサージをすると、血流促進だけでなく心身のリラックスにもつながります。首や肩の筋肉を軽く回したり伸ばしたりするストレッチも、頭への血液供給を高めるのに役立ちます。

とくにデスクワークやスマートフォンを長時間使用する方は、こまめに姿勢を正すことが頭皮の血行を良好に保つ秘訣です。

毎日続けやすい頭皮ケア

タイミングおすすめの習慣
起床後軽いストレッチとブラッシング
日中意識的に水分をとり、長時間同じ姿勢を避ける
帰宅後ホコリや花粉を落とす意味で軽くブラッシング
入浴時指の腹で円を描きながら頭皮を洗う
入浴後ドライヤーで頭皮から乾かし、ヘアオイルを毛先に塗布

抜け毛予防に有用なサプリメント

食事だけで必要な栄養素を十分にカバーできないと感じる方は、サプリメントを活用する手もあります。

ビタミンB群や亜鉛、鉄分などは髪の生成にかかわる栄養素のため、不足すると抜け毛の一因になる可能性があります。

ただし、過剰摂取は体に負担をかける恐れがあるため、用量や用法を守ることが大切です。サプリメントだけでなく、あくまで食事をメインとして足りない部分を補う意識を持ちましょう。

ヘアアクセサリーの使用と髪への負担

髪をまとめる際にきついゴムを使用すると、髪や頭皮に負担がかかり抜け毛の原因となるケースがあります。

結び目を頻繁に変えるなど、同じ部分ばかりにテンションがかからないように工夫すると髪や頭皮が傷みにくいです。ヘアクリップやシュシュなど、比較的負担が少ないアクセサリーを選ぶとよいでしょう。

自宅でできるヘアケアアイテムと特徴

アイテム特徴使用する際の注意点
ヘアマスク集中的に髪を補修する根元につけすぎるとベタつきやすい
ヘアトニック頭皮を清潔に保ち、爽快感がある刺激が強い製品もあるので敏感肌は注意
シルクの枕カバー髪との摩擦が少ない洗濯やお手入れを怠らない
ナイトキャップ就寝中の摩擦や乾燥を軽減通気性が良い素材を選ぶ

よくある質問

多くの女性が髪や頭皮に関する悩みを抱えています。さいごに、抜け毛や頭皮ケアについて頻繁に寄せられる質問を取り上げ、簡潔にお答えします。

Q
生理前に抜け毛が増えるのは正常ですか?
A

生理前はホルモンの分泌量が変化しやすく、頭皮環境が乱れやすい時期です。髪の成長に関与するエストロゲンが減少するため抜け毛が目立つ場合があります。

一過性のものであれば過度に心配する必要はありませんが、明らかに量が増えたと感じる場合は、一度クリニックなどで相談すると安心です。

Q
抜け毛予防のシャンプーだけで対処できますか?
A

抜け毛予防に特化したシャンプーは頭皮を清潔に保つために役立ちますが、それだけですべての抜け毛を防げるわけではありません。

ホルモンバランスの乱れや栄養不足、ストレスなど、多角的な要因を考慮した取り組みが大切です。

シャンプーの選択はあくまで一つの手段と考え、生活習慣の見直しや適切なヘアケアの併用をおすすめします。

Q
どのタイミングで病院を受診すれば良いですか?
A

季節の変わり目や生理の時期で抜け毛が増えても、一時的な変化である場合がほとんどです。

しかし、1か月以上抜け毛が多い状態が続いたり、髪のボリュームが急激に減ったり、頭皮に違和感や炎症がある場合は早めの受診を検討してください。

専門の医師やカウンセラーに相談すると、原因の特定と適切なケア方法が分かるため安心です。

参考文献

HSIANG, E. Y., et al. Seasonality of hair loss: a time series analysis of Google Trends data 2004–2016. British Journal of Dermatology, 2018, 178.4: 978-979.

KUNZ, Michael; SEIFERT, Burkhardt; TRÜEB, Ralph M. Seasonality of hair shedding in healthy women complaining of hair loss. Dermatology, 2009, 219.2: 105-110.

DINH, Quan Q.; SINCLAIR, Rodney. Female pattern hair loss: current treatment concepts. Clinical interventions in aging, 2007, 2.2: 189-199.

BUONTEMPO, Michael G., et al. Seasonal trends in hair loss: A big data analysis of Google search patterns and their association with seasonal factors. Journal of the European Academy of Dermatology & Venereology, 2023, 37.12.

RANDALL, VALERIE A.; EBLING, F. J. G. Seasonal changes in human hair growth. British Journal of Dermatology, 1991, 124.2: 146-151.

CAMACHO-MARTINEZ, Francisco M. Hair loss in women. In: Seminars in cutaneous medicine and surgery. No longer published by Elsevier, 2009. p. 19-32.

FABBROCINI, G., et al. Female pattern hair loss: A clinical, pathophysiologic, and therapeutic review. International journal of women’s dermatology, 2018, 4.4: 203-211.

GRYMOWICZ, Monika, et al. Hormonal effects on hair follicles. International journal of molecular sciences, 2020, 21.15: 5342.