多くの女性が経験する生理周期は、体内で起こるホルモンバランスの波と密接に関連していて、髪の毛の健康や抜け毛にも影響を与えます。

特に「頭皮と女性ホルモン」や「体毛と女性ホルモン」といったキーワードで情報を探している方は、ホルモンと毛髪の関係について深く知りたいと考えていることでしょう。

この記事では、女性の生理周期と抜け毛の関連性、ホルモンバランスの重要性、そして気になる薄毛の治療法について、分かりやすく解説します。

目次

女性ホルモンと髪の毛の深い関係

女性の体と心に大きな影響を与える女性ホルモンは、髪の毛の健康とも深く結びついています。

特に、エストロゲンとプロゲステロンという二つの代表的な女性ホルモンが、髪の成長や頭皮の状態に重要な役割を果たします。

エストロゲンとプロゲステロンの役割

エストロゲン(卵胞ホルモン)は、女性らしい体つきを作るだけでなく、髪の毛の成長を促進し、髪のハリやコシを保つ働きがあり、髪の成長期を持続させ、太く健康な髪を育む上で大切なホルモンです。

プロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠の維持や子宮内膜を厚くする働きが主ですが、皮脂の分泌を調整する作用もあり、頭皮環境にも間接的に関わっています。

主な女性ホルモンの髪への作用

ホルモン名主な働き髪への影響
エストロゲン卵胞の成熟、子宮内膜の増殖、女性らしい体の形成髪の成長促進、ハリ・コシの維持、成長期の延長
プロゲステロン子宮内膜の維持、妊娠の準備・維持、体温上昇皮脂分泌の調整(間接的に頭皮環境へ影響)

髪の成長サイクル(毛周期)とは

髪の毛は、一定のサイクルで生え変わりを繰り返し、これを毛周期と呼び、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間があります。

健康な髪の毛の大部分は成長期にあり、数年間かけて太く長く成長し、その後、退行期に入ると毛球が縮小し、休止期になると成長が完全に止まり、やがて自然に抜け落ちます。

そして、同じ毛穴から新しい髪の毛が生えてくるのです。

女性ホルモンが毛周期に与える影響

女性ホルモン、特にエストロゲンは、この毛周期の「成長期」を長く維持する働きがあり、エストロゲンの分泌が活発な時期は、髪が太く健康に育ちやすく、抜け毛も比較的少ない傾向にあります。

しかし、何らかの原因で女性ホルモンのバランスが崩れると、成長期が短縮されたり、休止期に入る髪の毛が増えたりして、抜け毛や薄毛が目立つようになることがあります。

この「頭皮 女性ホルモン」のバランスが、毛周期に直接的な影響を与えるのです。

頭皮環境と女性ホルモン

女性ホルモンは、頭皮の健康状態にも影響を及ぼします。エストロゲンにはコラーゲンの生成を促す作用があり、頭皮の弾力や潤いを保つのに役立ちます。

頭皮が健康であれば、髪の毛も健やかに育ちやすいです。

逆に、ホルモンバランスが乱れて頭皮環境が悪化すると、乾燥、かゆみ、フケなどのトラブルが起こりやすくなり、抜け毛の原因となることもあります。

生理周期とホルモンバランスの変動

女性の体は、約1ヶ月の生理周期の中で、女性ホルモンの分泌量がダイナミックに変動し、この変動は、心身の状態だけでなく、髪の毛や頭皮の状態にも影響を与えることがあります。

生理周期の各時期におけるホルモンの特徴と、それが髪にどう関わるのかを見ていきましょう。

月経期(生理中)のホルモン状態と髪

月経期は、エストロゲンとプロゲステロンの両方の分泌量が最も低下する時期のため、体温が下がりやすく、血行も滞りがちです。

頭皮への栄養供給もやや低下し、髪の毛が細くなったり、抜けやすくなったりすることがあり、また、体の冷えや貧血気味になる方もおり、これらも髪の健康にはマイナスに作用する可能性があります。

卵胞期(生理後~排卵前)のホルモン状態と髪

月経が終わり卵胞期に入ると、エストロゲンの分泌量が徐々に増加し、排卵前にピークを迎えます。

この時期は、エストロゲンの作用により、髪の成長が活発になり、ハリやツヤも出やすい「美髪期」と言えるでしょう。

心身ともに安定しやすく、頭皮の状態も比較的良好に保たれます。新しい髪の毛が育ちやすい時期でもあります。

生理周期とホルモンレベルの目安

時期エストロゲンレベルプロゲステロンレベル
月経期
卵胞期上昇(排卵前にピーク)
黄体期一度低下後、再上昇上昇(排卵後にピーク)

黄体期(排卵後~生理前)のホルモン状態と髪

排卵後から次の生理が始まるまでの黄体期は、プロゲステロンの分泌量が増加します。

プロゲステロンの影響で皮脂の分泌が活発になるため、頭皮がべたついたり、毛穴が詰まりやすくなったりすることがあり、頭皮環境が悪化し、抜け毛が増えると感じる人もいます。

また、イライラや気分の落ち込みなど、月経前症候群(PMS)の症状が現れやすい時期でもあり、ストレスが抜け毛に影響することもあるのです。

ホルモン変動による抜け毛の自覚

生理周期に伴うホルモンバランスの変動は、誰にでも起こる自然な現象です。

しかし、影響の現れ方には個人差があり、抜け毛に関しては、黄体期や月経期に一時的に増えると感じる方がいる一方で、あまり変化を感じない方もいます。

一時的な抜け毛の増加であれば過度に心配する必要はありませんが、長期間続く場合や、明らかに量が多い場合は注意が必要です。

女性ホルモンの乱れが引き起こす頭髪への影響

生理周期に伴う一時的なホルモン変動とは別に、持続的な女性ホルモンのバランスの乱れは、頭髪に深刻な影響を及ぼすことがあります。

びまん性脱毛症やFAGA(女性男性型脱毛症)など、女性特有の薄毛の背景には、このホルモンバランスの乱れが関係しているケースが少なくありません。

ホルモンバランスが乱れる原因

女性ホルモンのバランスは非常にデリケートで、様々な要因によって乱れることがあり、主な原因として、ストレス、生活習慣の乱れ、加齢などが挙げられます。

ストレスとホルモン

過度な精神的・肉体的ストレスは、自律神経やホルモン分泌をコントロールする脳の視床下部や下垂体に影響を与え、女性ホルモンの分泌を不安定にします。

ストレスによって血行が悪化し、頭皮に十分な栄養が届きにくくなることも、抜け毛を助長する要因です。

生活習慣の乱れとホルモン

不規則な睡眠、偏った食事、過度なダイエット、運動不足などもホルモンバランスを乱す原因です。

特に睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を妨げ、髪の成長に悪影響を与え、また、栄養バランスの悪い食事は、髪の材料となるタンパク質やビタミン、ミネラルの不足を招きます。

  • 睡眠不足
  • 栄養バランスの偏り
  • 過度なダイエット
  • 喫煙・過度な飲酒

加齢とホルモン

女性は年齢とともに卵巣機能が低下し、エストロゲンの分泌量が減少していきます。

更年期には、エストロゲンが急激に減少するため、ホルモンバランスが大きく乱れやすくなり、髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えたり、髪全体のボリュームが失われたりします。

びまん性脱毛症と女性ホルモン

びまん性脱毛症は、特定の部位だけでなく、頭部全体の髪の毛が均等に薄くなる女性に多く見られる脱毛症です。

明確な原因は特定されていませんが、女性ホルモンのバランスの乱れ、ストレス、栄養不足、加齢などが複合的に関与していると考えられています。

「頭皮 女性ホルモン」のアンバランスが、毛髪の成長サイクルを乱し、結果として全体のボリュームダウンにつながります。

びまん性脱毛症の主な特徴

項目特徴
脱毛範囲頭部全体が均一に薄くなる
進行速度比較的ゆっくりと進行する
主な原因(推定)ホルモンバランスの乱れ、ストレス、栄養不足、加齢など

FAGA(女性男性型脱毛症)と女性ホルモン

FAGAは、男性型脱毛症(AGA)の女性版で、主に頭頂部や分け目の髪が薄くなるのが特徴です。

女性の体内にも微量に存在する男性ホルモン(アンドロゲン)が、エストロゲンの減少によって相対的に優位になります。

男性ホルモンが毛乳頭細胞の受容体と結合すると、髪の成長を抑制する物質が作られ、毛周期が短縮されてしまいます。

産後脱毛症とホルモン変動

妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が非常に高くなりますが、出産を終えるとこれらのホルモンが一気に通常レベルまで減少します。

急激なホルモン変動により、妊娠中に成長期が維持されていた多くの髪の毛が一斉に休止期に入り、産後数ヶ月で抜け毛が急増することがあります。

これは「産後脱毛症」と呼ばれ、一時的な現象であることが多いです。

女性ホルモンと体毛の関係性

女性ホルモンは頭髪だけでなく、全身の体毛にも影響を与えます。「体毛 女性ホルモン」というキーワードで検索される方が多いように、体毛の濃さや生え方とホルモンバランスには密接な関係があります。

一般的に、女性ホルモンは体毛を薄く、柔らかくする傾向があり、男性ホルモンは体毛を濃く、太くする傾向があります。

女性ホルモンが体毛に与える影響

エストロゲンは、体毛の成長を抑制する方向に働くことがあるため、女性ホルモンの分泌が活発な時期は、体毛が比較的薄く、目立ちにくい傾向があります。

一方で、女性ホルモンのバランスが崩れ、相対的に男性ホルモンの影響が強まると、体毛が濃くなることがあります。

ホルモンと体毛の変化の例

ホルモンバランスの状態体毛への影響(傾向)
女性ホルモン優位体毛が薄く、柔らかくなる
男性ホルモン相対的優位体毛が濃く、太くなる(特に顔、胸、腹部など)
妊娠中(高エストロゲン・高プロゲステロン)一時的に体毛が濃くなることがあるが、産後に薄くなることが多い

多毛と女性ホルモンの関連

女性で体毛が異常に濃くなる状態を「多毛症」と呼び、多毛症の原因の一つとして、ホルモンバランスの異常が挙げられます。

特に、男性ホルモンの過剰な産生や、男性ホルモンに対する感受性が高まることで、女性でも男性のような濃い体毛が生えてくることがあります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの疾患が背景にある場合もありますので、急激な体毛の変化が見られた場合は、医療機関への相談を検討してください。

男性ホルモンの影響と体毛

女性の体内でも副腎や卵巣で少量の男性ホルモン(主にテストステロン)が作られています。

この男性ホルモンは、筋肉や骨の形成、性欲などに関与する重要ですが、バランスが崩れると体毛に影響が出るホルモンです。

特に、エストロゲンの分泌が低下する更年期などでは、相対的に男性ホルモンの影響が強まり、顔のうぶ毛が濃くなったり、口ひげのようなものが目立ったりすることがあります。

ホルモンバランスと体毛の変化

生理不順やストレス、生活習慣の乱れなどによって女性ホルモンのバランスが崩れると、体毛にも変化が現れることがあり、これまで気にならなかった部位の毛が濃くなったり、毛質が変わったりするなどです。

変化は、体が発しているホルモンバランスの乱れのサインかもしれません。頭髪の悩みと同様に、体毛の急な変化も、自身の健康状態を見直すきっかけとなります。

抜け毛や薄毛が気になった時のセルフケア

生理周期に伴う一時的な抜け毛や、軽度の薄毛であれば、日々のセルフケアを見直すことで改善が期待できる場合があります。

ホルモンバランスを整え、髪の毛が健やかに育つ環境を作るためには、食事、睡眠、ストレス対策、そして適切な頭皮ケアが重要です。

バランスの取れた食事と栄養

髪の毛は主にタンパク質(ケラチン)からできているため、良質なタンパク質を十分に摂取することが大切です。また、髪の成長や頭皮環境の維持には、ビタミンやミネラルも欠かせません。

特定の食品に偏らず、多様な食材をバランス良く摂ることを心がけましょう。

髪の成長に必要な栄養素

栄養素主な働き多く含む食品例
タンパク質髪の主成分肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
亜鉛タンパク質の合成を助ける、毛母細胞の分裂促進牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類
ビタミンB群頭皮の新陳代謝促進、皮脂バランス調整レバー、魚介類、緑黄色野菜、穀類
ビタミンCコラーゲン生成促進、抗酸化作用果物、野菜、いも類
ビタミンE血行促進、抗酸化作用ナッツ類、植物油、アボカド

特に大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持ち、働きを補う効果が期待されています。積極的に食事に取り入れましょう。

質の高い睡眠の確保

睡眠中には成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や再生が行われ、髪の毛もこの成長ホルモンの影響を受けて成長するため、質の高い睡眠を十分にとることが重要です。

毎日同じ時間に寝起きするなど、規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。寝る前のカフェイン摂取やスマートフォンの使用は、睡眠の質を低下させる可能性があるため控えるのが賢明です。

ストレスマネジメントの重要性

過度なストレスはホルモンバランスを乱し、血行を悪化させるなど、髪の健康に悪影響を与え、自分に合ったストレス解消法を見つけ、溜め込まないようにすることが大切です。

適度な運動、趣味の時間、リラックスできる入浴、瞑想などが有効で、ストレスを感じやすい方は、意識的にリフレッシュする時間を作りましょう。

  • 適度な運動(ウォーキング、ヨガなど)
  • 趣味に没頭する時間を持つ
  • アロマテラピーや音楽でリラックス

頭皮ケアとマッサージ

健康な髪は健康な頭皮から育つので、シャンプーは自分の頭皮タイプに合ったものを選び、爪を立てずに指の腹で優しく洗ってください。

すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になるため、十分に行い、また、頭皮マッサージは血行を促進し、毛根に栄養を届けやすくする効果が期待できます。シャンプー時やリラックスタイムに取り入れてみましょう。

頭皮マッサージのポイント

ポイント内容
タイミングシャンプー時、または乾いた髪の状態で
方法指の腹を使い、頭皮全体を優しく揉みほぐす
注意点爪を立てない、強くこすりすぎない

医療機関での相談と女性の薄毛治療

セルフケアを続けても抜け毛や薄毛の改善が見られない場合や、症状が進行している場合は、専門の医療機関に相談することを検討してください。

女性の薄毛の原因は多岐にわたるため、自己判断せずに医師の診断を受けることが大切です。

専門医に相談するタイミング

以下のような場合は、早めに専門医(皮膚科や女性薄毛専門クリニックなど)を受診することをおすすめします。

  • 抜け毛の量が急に増えた、または長期間続いている
  • 髪の毛が細くなり、地肌が透けて見えるようになった
  • 特定の部位だけでなく、頭部全体の髪が薄くなった
  • フケやかゆみ、炎症など頭皮トラブルが改善しない

医療機関で行う検査

医療機関では、まず問診や視診、触診を行い、髪や頭皮の状態を確認し、必要に応じて、以下のような検査が行われることがあります。

主な検査項目

検査の種類目的
血液検査ホルモンバランス、甲状腺機能、貧血の有無、栄養状態などを調べる
マイクロスコープ検査頭皮や毛穴の状態、毛髪の太さなどを拡大して観察する
ダーモスコピー検査特殊な拡大鏡で頭皮や毛根の状態を詳細に観察する

検査結果をもとに、薄毛の原因を特定し、適切な治療方針を立てます。

女性の薄毛に対する主な治療法

女性の薄毛治療は、原因や症状の程度、患者さんの希望などを考慮して、様々な方法が選択され、治療法には、内服薬、外用薬などがあります。

内服薬治療

女性の薄毛治療で用いられる内服薬には、ミノキシジルタブレットやスピロノラクトンなどがあり、ミノキシジルは血行を促進し、毛母細胞を活性化させることで発毛を促します。

スピロノラクトンは、元々は利尿薬ですが、男性ホルモンの働きを抑える作用があるため、FAGAの治療に用いられることがあります。

外用薬治療

ミノキシジル配合の外用薬(塗り薬)は、女性の薄毛治療で広く用いられていて、頭皮に直接塗布することで、毛根に作用し発毛を促進します。

市販されているものもありますが、医療機関で処方されるものは濃度が高い場合があります。医師や薬剤師の指示に従って正しく使用することが重要です。

その他の治療選択肢

内服薬や外用薬の他にも、毛髪再生メソセラピー(成長因子などを頭皮に直接注入する治療)や、低出力レーザー治療、自毛植毛といった選択肢もあります。

このような治療は、実施している医療機関が限られる場合や、保険適用外となることが多いです。

治療を受ける上での注意点

女性の薄毛治療は、効果が現れるまでに時間がかかることが一般的で、数ヶ月から半年以上の継続が必要となる場合も多いため、根気強く治療に取り組むことが大切です。

また、治療効果や副作用には個人差があります。治療中に不安なことや疑問点があれば、遠慮なく医師に相談しましょう。信頼できる医療機関を選び、二人三脚で治療を進めていくことが、改善への近道です。

よくある質問

女性の生理周期やホルモンバランスと抜け毛に関する疑問は尽きないものです。ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q
生理不順だと抜け毛が増えやすいですか?
A

生理不順は、女性ホルモンのバランスが乱れているサインの一つで、ホルモンバランスの乱れは、髪の成長サイクルに影響を与え、抜け毛を増加させる可能性があります。

生理不順が長期間続く場合は、婦人科を受診し、原因を特定して適切な対処をすることが、髪の健康を守る上でも重要です。

Q
ピルを飲むと抜け毛は改善しますか? あるいは増えますか?
A

低用量ピルは、女性ホルモンのバランスを安定させる効果があるため、ホルモンバランスの乱れが原因で起こる抜け毛に対しては、改善が期待できる場合があります。

しかし、ピルの種類や個人の体質によっては、飲み始めに一時的に抜け毛が増えることや、稀に副作用として脱毛が報告されることもあります。

Q
女性ホルモンを増やす食べ物はありますか?
A

特定の食品を食べるだけで直接的に女性ホルモンを大幅に増やすことは難しいですが、女性ホルモンのバランスを整えるのに役立つとされる栄養素を含む食品はあります。

代表的なものに、大豆製品に含まれる「大豆イソフラボン」があり、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすると言われています。

ただし、過剰摂取は推奨されませんので、バランスの取れた食事の中で適量を摂ることが大切です。

Q
抜け毛は何本くらいから心配すべきですか?
A

1日に50本から100本程度の抜け毛は、毛周期に伴う自然な現象であり、心配する必要はありません。

ただし、シャンプー時やブラッシング時の抜け毛が明らかに増えた、枕に付着する髪の毛が多くなった、以前より髪全体のボリュームが減ったなど、変化を感じる場合は注意が必要です。

抜け毛の量だけでなく、毛質(細くなった、弱々しくなったなど)の変化も気にかけください。

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