ふと鏡を見たときや写真に写った自分の頭頂部を見て「つむじ周りが薄くなったかも?」と感じたことのある方もいるのではないでしょうか。
つむじはもともと地肌が見えやすい部分ですが、以前と比べて明らかに地肌の見える範囲が広がっていたり、髪の毛が細くなったりしているときは、薄毛が進行しているサインかもしれません。
特に女性の場合、髪は見た目の印象を大きく左右するため、つむじ周辺の変化は気になるものです。
この記事では、女性の通常のつむじの状態と、薄毛が疑われる状態との違い、考えられる原因、そしてご自身でできる対策から専門的な治療法まで詳しく解説します。
女性のつむじの基本的な位置と特徴
多くの方が気にされるつむじですが、その位置や渦巻きの向きには個人差があります。はじめに、一般的な女性のつむじについて、基本的な知識を押さえておきましょう。
通常のつむじの位置はどこ?
多くの人のつむじは、頭頂部の中央付近、やや後ろ寄りに1つ存在します。しかし、これはあくまで一般的な傾向であり、頭頂部の真ん中にある方、左右どちらかに寄っている方など個人差があります。
つむじの位置だけで異常かどうかを判断することはできません。大切なのは、つむじ周辺の地肌の透け具合や髪の毛の状態です。
つむじの渦巻きの向きと毛流れ
つむじは、毛髪が渦を巻くように生えている部分です。この渦巻きの向きには、時計回りと反時計回りがあり、日本人では時計回りの方がやや多いと言われています。
この渦巻きによって、つむじ周辺の毛流れが決まります。つむじが起点となって髪が放射状に広がるため、構造的に地肌が見えやすい部分となります。
つむじの数と遺伝の関係
ほとんどの人はつむじが1つですが、まれに2つ、あるいは3つ以上持つ人もいます。
つむじが複数あると「鳥居つむじ」などと呼ばれる場合もありますが、それ自体が異常というわけではありません。
つむじの数や渦の向きは、遺伝的な要因が関与していると考えられています。つむじが複数あるからといって、必ずしも薄毛になりやすいわけではありません。
年齢によるつむじ周りの変化
加齢に伴い、髪の毛全体のボリュームが減少したり、一本一本の髪が細くなったりするのは自然な変化です。
そのため、年齢を重ねると、以前よりもつむじ周りの地肌が目立つように感じる場合があります。これは、髪の毛の成長サイクル(毛周期)の変化や、女性ホルモンの減少などが影響しています。
ただし、急激な変化や明らかな薄毛の進行が見られる場合は、加齢以外の原因も考える必要があります。
「つむじが薄い」と感じる女性が増えている背景
近年、つむじ周りの薄毛に悩む女性が増加傾向にあると言われています。
なぜ、以前よりも「つむじが薄い」と感じる方が増えているのでしょうか。その背景には、いくつかの要因が考えられます。
女性の薄毛(FAGA)の増加
女性の薄毛で最も多い原因の一つが、FAGA(Female Androgenetic Alopecia)、いわゆる女性型脱毛症です。
これは、男性型脱毛症(AGA)と同様に男性ホルモンの影響や遺伝的要因が関与していると考えられていますが、女性の場合は男性とは異なり、頭頂部を中心に全体的に髪が薄くなる「びまん性」の脱毛が特徴です。
FAGAは更年期以降の女性にとくに多く見られますが、近年では若い世代での発症も増えています。
生活習慣の乱れと頭皮環境
現代社会における不規則な生活習慣は頭皮環境の悪化を招き、薄毛の一因となります。
睡眠不足や偏った食生活、運動不足などが血行不良や栄養不足を引き起こし、髪の毛の健やかな成長を妨げる可能性があります。
髪の毛の主成分であるタンパク質や、その合成を助けるビタミン、ミネラルが不足すると、髪がやせ細り抜けやすくなります。
頭皮環境に影響を与える生活習慣の例
影響 | 具体的な習慣 | 頭皮への影響 |
---|---|---|
血行不良 | 運動不足、長時間のデスクワーク、喫煙 | 毛根への栄養供給低下 |
栄養不足 | 過度なダイエット、偏食、インスタント食品中心の食事 | 髪の成長に必要な栄養素の欠乏 |
睡眠不足 | 夜更かし、不規則な睡眠時間 | 成長ホルモンの分泌低下、頭皮のターンオーバーの乱れ |
ストレスとホルモンバランスの影響
過度なストレスは、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こします。自律神経が乱れると、血管が収縮して頭皮への血流が悪化し、髪の成長に必要な栄養が届きにくくなります。
また、ホルモンバランスの乱れは女性ホルモン(エストロゲン)の減少につながり、髪のハリやコシが失われたり、抜け毛が増えたりする原因となります。
仕事や家庭環境の変化、人間関係など、現代女性が抱えるストレスは多様であり、これらが複合的に作用して薄毛を引き起こすケースも少なくありません。
間違ったヘアケアによるダメージ
良かれと思って行っているヘアケアが、かえって頭皮や髪にダメージを与えている可能性もあります。
洗浄力の強すぎるシャンプーの使用、ゴシゴシと力を入れた洗髪、頻繁なカラーリングやパーマ、ドライヤーの熱の当てすぎなどは、頭皮の乾燥や炎症、髪の毛のキューティクルの損傷を招いて薄毛や抜け毛の原因となる場合があります。
自分の髪質や頭皮の状態に合った、優しいヘアケアを心がけることが重要です。
つむじの薄毛と通常のつむじの見分け方
「これって普通のつむじ?それとも薄毛の始まり?」と不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、ご自身のつむじの状態を客観的に判断するためのチェックポイントをいくつかご紹介します。
地肌の透け具合をチェック
つむじは元々地肌が見えやすい部分ですが、薄毛が進行している場合はその範囲が広がったり、地肌の色がよりはっきりと見えるようになったりします。
鏡を使って、頭頂部を様々な角度から確認してみましょう。特に、つむじの中心だけでなく、その周辺の地肌が広範囲にわたって透けて見える場合は注意が必要です。
つむじの状態比較
項目 | 通常のつむじ | 薄毛が疑われるつむじ |
---|---|---|
地肌の見え方 | 渦の中心部分が多少見える程度 | 渦の周辺まで広範囲に地肌が透ける |
地肌の色 | 健康的な青白い色 | 赤みがかっていたり、茶色っぽく見える場合も |
見える範囲 | 限定的 | 以前より明らかに広がっている |
つむじ周りの毛髪の太さと密度
つむじ周辺の髪の毛を触ってみて、他の部分の髪の毛と比べて細くなっていないか、密度が低くなっていないかを確認します。
薄毛が進行しているときは髪の毛が細く、弱々しくなり(軟毛化)、全体のボリューム感が失われます。
髪の毛1本1本の太さや、つむじ周りの髪の毛の密度が低下しているように感じたら、薄毛のサインかもしれません。
抜け毛の量や質に変化はあるか
シャンプー時やブラッシング時の抜け毛が増えたと感じる場合も、注意が必要です。
1日の抜け毛の正常な本数は50本から100本程度と言われていますが、これを大幅に超える量が続く場合は、何らかの脱毛症が進行している可能性があります。
また、抜けた毛のなかに細くて短い毛が多く含まれている場合も、ヘアサイクルが乱れているサインと考えられます。
以前の写真と比較してみる
過去の写真、特に数ヶ月前や1年前の自分の頭頂部が写っている写真があれば、現在の状態と比較してみましょう。
客観的に比較すると、つむじ周りの変化に気づきやすくなります。スマートフォンのカメラなどで、定期的に自分のつむじの状態を記録しておくのも良い方法です。
つむじ周辺の薄毛を引き起こす原因
女性のつむじ周りの薄毛には、様々な原因が考えられます。原因によって対処法も異なるため、まずはご自身の状態がどの原因に当てはまる可能性が高いかを知ることが大切です。
女性型脱毛症(FAGA)
先述の通り、女性の薄毛で最も多い原因の一つです。主に頭頂部から前頭部にかけて、髪の毛が全体的に細くなり、地肌が透けて見えるようになります。
男性のように生え際が後退することは少なく、びまん性の脱毛が特徴です。遺伝的要因やホルモンバランスの変化(特に女性ホルモンの減少)が関与していると考えられています。
加齢に伴って発症しやすくなりますが、若年層でも見られます。
牽引性脱毛症
ポニーテールやきついお団子ヘアなど、髪を強く引っ張る髪型を長時間続けて毛根に負担がかかり、生え際やつむじ周りの髪が抜けてしまう脱毛症です。
分け目をいつも同じにしている場合もその部分の頭皮に負担がかかり、薄毛の原因となる場合があります。原因となる髪型や習慣をやめると改善が見込める方が多いです。
牽引性脱毛症を引き起こしやすい習慣
習慣 | 具体例 | 負担がかかる部位 |
---|---|---|
髪型 | ポニーテール、お団子、編み込み | 生え際、つむじ、分け目 |
ヘアアクセサリー | きついヘアゴム、カチューシャ、ヘアピン | 圧迫される部分 |
その他 | いつも同じ分け目 | 分け目周辺 |
びまん性脱毛症
特定の部位だけでなく、頭部全体の髪の毛が均等に薄くなるタイプの脱毛症です。
FAGAと症状が似ていますが、びまん性脱毛症は加齢やホルモンバランスだけでなくストレスや栄養不足、睡眠不足や過度なダイエット、甲状腺疾患など、より多様な原因によって引き起こされます。
原因を特定し、それに応じた対策を行うことが重要です。
その他の皮膚疾患や全身性疾患
頭皮の炎症を伴う脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎、円形脱毛症なども、つむじ周辺の薄毛の原因となるケースがあります。
これらの皮膚疾患は、かゆみやフケ、赤みなどの症状を伴う場合が多いです。
また、甲状腺機能低下症や膠原病などの全身性の病気が、薄毛を引き起こす例もあります。
原因不明の薄毛が続く場合は、皮膚科や内科での検査も検討しましょう。
自分でできるつむじ周りの薄毛対策
つむじ周りの薄毛が気になり始めたら、まずはセルフケアで頭皮環境を整えることから始めましょう。
生活習慣を見直して正しいヘアケアを実践すると、薄毛の進行を緩やかにしたり、改善につなげたりできる可能性があります。
頭皮マッサージと血行促進
頭皮の血行が悪くなると毛根に十分な栄養が届かず、髪の成長が妨げられます。
指の腹を使って頭皮全体を優しくマッサージすると、血行を促進して頭皮を柔らかく保てます。シャンプー時や、リラックスタイムに行うのがおすすめです。
ただし、爪を立てたり、強くこすりすぎたりしないように注意しましょう。
頭皮マッサージのポイント
- 指の腹を使う
- 優しく揉みほぐす
- 頭全体をマッサージする
- 気持ち良いと感じる強さで行う
バランスの取れた食事と栄養
髪の毛は、主にケラチンというタンパク質でできています。健康な髪を育むためには、タンパク質はもちろん、ビタミンやミネラルなど、バランスの取れた栄養摂取が欠かせません。
特に、髪の成長に必要な亜鉛、鉄分、ビタミンB群などを意識して摂取しましょう。過度なダイエットや偏った食事は避け、多様な食品から栄養を摂ることを心がけてください。
髪の健康に良いとされる栄養素と食品例
栄養素 | 働き | 含まれる食品 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の主成分 | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 |
亜鉛 | ケラチンの合成を助ける | 牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類 |
ビタミンB群 | 頭皮の新陳代謝を促す | 豚肉、レバー、うなぎ、青魚、緑黄色野菜 |
ビタミンE | 血行を促進する | アーモンド、アボカド、植物油 |
正しいシャンプー方法とヘアケア
毎日のシャンプーは、頭皮の汚れを落として清潔に保つために重要ですが、間違った方法で行うと頭皮にダメージを与えてしまいます。
ぬるま湯で予洗いし、シャンプーをよく泡立ててから指の腹で優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流しましょう。
ドライヤーは髪から20cm以上離し、同じ場所に熱風を当て続けないように注意してください。
推奨されるシャンプーの手順
手順 | ポイント | 注意点 |
---|---|---|
予洗い | ぬるま湯で髪と頭皮の汚れを浮かせる | 熱すぎるお湯は避ける |
シャンプー | 手のひらで泡立ててから髪につける | 直接頭皮につけない |
洗髪 | 指の腹で優しくマッサージするように洗う | 爪を立てない、強くこすらない |
すすぎ | シャンプー剤が残らないよう十分に洗い流す | すすぎ残しは頭皮トラブルの原因 |
乾燥 | タオルドライ後、ドライヤーで根元から乾かす | 熱風を当てすぎない |
ストレス管理と睡眠
ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、血行不良や抜け毛を引き起こす原因となります。自分に合った方法でストレスを解消し、心身をリラックスさせる工夫が大切です。
適度な運動や趣味の時間、友人との会話や入浴などで気分転換を図りましょう。
また、質の高い睡眠は、髪の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌を促します。毎日決まった時間に寝起きするなど、規則正しい睡眠習慣を心がけてください。
薄毛が気になる場合の専門的な対策
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、薄毛が急速に進行している場合は、専門のクリニックへの相談を検討しましょう。医師による診断に基づき、より効果的な治療を受けられます。
専門クリニックでのカウンセリング
女性の薄毛治療を専門とするクリニックでは、まず医師による詳しいカウンセリングが行われます。
生活習慣や既往歴、頭皮の状態などを詳細に問診し、マイクロスコープなどで頭皮や毛髪の状態を観察します。また、視診や触診に加えて必要に応じて血液検査などを行い、薄毛の原因を特定します。
原因や症状の程度、患者さんの希望などを考慮して治療方針を決定します。
専門クリニックでの主な検査内容
検査の種類 | 目的 | 方法 |
---|---|---|
問診 | 生活習慣、病歴、自覚症状などの確認 | 医師によるヒアリング |
視診・触診 | 頭皮の色、炎症、毛量、毛髪の状態の確認 | 医師による観察と触診 |
マイクロスコープ検査 | 頭皮や毛穴、毛髪の状態を拡大して観察 | 専用のカメラで撮影 |
血液検査 | ホルモンバランス、栄養状態、全身疾患の有無などを確認 | 採血 |
女性の薄毛治療の種類
女性の薄毛治療には、いくつかの選択肢があります。原因や症状の程度、生活スタイルに合わせて、医師と相談しながら治療法を選択します。
主な治療法には内服薬や外用薬、注入療法などがあります。これらを単独で、あるいは組み合わせて行うのが一般的です。
治療薬(内服薬・外用薬)について
女性の薄毛治療で用いられる代表的な薬には、ミノキシジル外用薬や、スピロノラクトンなどの内服薬があります。
ミノキシジルは、毛母細胞を活性化させて発毛を促進する効果が期待できる外用薬です。スピロノラクトンは、男性ホルモンの働きを抑制する作用があり、FAGAの治療に用いられるケースがあります。
これらの治療薬は医師の処方が必要であり、効果や副作用を考慮しながら使用します。
女性の薄毛治療薬の比較
薬剤の種類 | 作用 | 使用方法 | 主な対象 |
---|---|---|---|
ミノキシジル外用薬 | 毛母細胞活性化、血行促進 | 頭皮に塗布 | FAGA、びまん性脱毛症 |
スピロノラクトン内服薬 | 抗アンドロゲン作用 | 経口服用 | FAGA(医師の判断による) |
その他内服薬 | 栄養補助(パントガールなど) | 経口服用 | びまん性脱毛症など |
上記は一般的な情報であり、実際の処方は医師の診断に基づきます。
その他の治療法(注入療法など)
薬物療法の他に、頭皮に直接有効成分を注入する治療法もあります。
発毛に必要な成長因子などを注入するHARG療法や、自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を注入するPRP療法などが代表例です。
これらの治療は、毛髪の成長を促して頭皮環境を改善する効果が期待できます。
治療法によって費用や施術回数、ダウンタイムなどが異なりますので、詳しくはクリニックにご相談ください。
女性のつむじに関するよくある質問(Q&A)
つむじ周りの変化は、ご自身では判断が難しい場合もあります。少しでも気になることがあれば、一人で悩まず、まずは専門のクリニックに相談しましょう。
早期に原因を特定し、適切な対策を始めることが、健やかな髪を取り戻すための第一歩です。
- Qつむじが2つあると薄毛になりやすいですか?
- A
つむじが2つあること自体が、直接的に薄毛の原因になるわけではありません。つむじの数は生まれつきの個性であり、薄毛のなりやすさとは関係がないと考えられています。
ただし、つむじが2つあると毛流れが複雑になり、地肌が見えやすい部分が多くなるため、薄毛でなくても薄く見えてしまうときがあります。
気になる場合は髪型を工夫したり、専門医に相談したりすることをおすすめします。
- Q分け目を変えるとつむじの薄毛は改善しますか?
- A
いつも同じ分け目にしていると、その部分の頭皮に紫外線ダメージが集中したり、髪が引っ張られたりして負担がかかり、薄毛(牽引性脱毛症)の原因となるときがあります。
定期的に分け目を変えることは、特定の部位への負担を軽減し、頭皮環境を健やかに保つ上で有効な対策の一つです。
ただし、FAGAなど他の原因による薄毛の場合、分け目を変えるだけで根本的な改善は難しい場合があります。
- Q市販の育毛剤は効果がありますか?
- A
市販の育毛剤の多くは、頭皮環境を整えてフケやかゆみを防いだり、血行を促進したりするのを目的とした医薬部外品です。
抜け毛の予防や今ある髪を健やかに保つ効果は期待できますが、発毛を促す効果が認められている医薬品とは異なります。
本格的な薄毛治療を希望される場合は、医療機関で処方される医薬品(ミノキシジル外用薬など)の使用を検討すると良いでしょう。
- Q治療にはどのくらいの期間が必要ですか?
- A
薄毛治療の効果が現れるまでには、一般的に時間がかかります。髪の毛にはヘアサイクルがあり、新しい髪が生えて成長するまでには数ヶ月単位の時間が必要です。
治療法や薄毛の原因、進行度によって異なりますが、多くの場合は効果を実感するまでに最低でも3ヶ月から6ヶ月程度の継続が必要です。焦らず、根気強く治療を続けることが大切です。
参考文献
VUJOVIC, Anja; DEL MARMOL, Véronique. The female pattern hair loss: review of etiopathogenesis and diagnosis. BioMed research international, 2014, 2014.1: 767628.
HARRIES, Matthew, et al. Towards a consensus on how to diagnose and quantify female pattern hair loss–The ‘Female Pattern Hair Loss Severity Index (FPHL‐SI)’. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 2016, 30.4: 667-676.
HERSKOVITZ, Ingrid; TOSTI, Antonella. Female pattern hair loss. International Journal of Endocrinology and Metabolism, 2013, 11.4: e9860.
DINH, Quan Q.; SINCLAIR, Rodney. Female pattern hair loss: current treatment concepts. Clinical interventions in aging, 2007, 2.2: 189-199.
SINGAL, Archana; SONTHALIA, Sidharth; VERMA, Prashant. Female pattern hair loss. Indian Journal of Dermatology, Venereology and Leprology, 2013, 79: 626.
SINCLAIR, Rodney; WEWERINKE, M.; JOLLEY, D. Treatment of female pattern hair loss with oral antiandrogens. British Journal of Dermatology, 2005, 152.3: 466-473.
CHAN, Linda; COOK, David K. Female pattern hair loss. Australian Journal of General Practice, 2018, 47.7: 459-464.
BHAT, Yasmeen Jabeen, et al. Female pattern hair loss—an update. Indian dermatology online journal, 2020, 11.4: 493-501.