枕元の短い髪の毛や、ブラッシングで途中で切れてしまう髪は「抜け毛」でしょうか、それとも「切れ毛」でしょうか。髪の悩みを抱える女性にとって、抜け毛も切れ毛も深刻な問題です。

抜け毛と切れ毛が同時に気になり始めると、髪全体のボリュームダウンにつながりスタイリングが決まらないだけでなく、見た目の印象にも大きく影響します。

この記事では、髪のダメージのサインである「切れ毛」と、頭皮からのSOSである「抜け毛」の違いを明確にし、それぞれの原因と、女性が取り組むべき髪質改善のための対策、さらには専門的な治療法について詳しく解説します。

抜け毛と切れ毛根本的な違いは?

抜け毛と切れ毛はどちらも髪が失われる現象ですが、その根本的な原因と状態は全く異なります。

抜け毛は毛根から髪が抜け落ちる状態を指し、切れ毛は髪の毛が途中で切れてしまう状態を指します。

見た目でわかる抜け毛と切れ毛

落ちている髪の毛を手に取って観察すると、抜け毛か切れ毛かを見分けるヒントが得られます。

抜け毛の場合、髪の片方の端に「毛根」と呼ばれる、少し膨らんだ白い(または透明な)塊が付着しているものが多くあります。

これは、髪が自然なサイクル(ヘアサイクル)を終えて抜け落ちたか、何らかの理由で毛根から抜けてしまった証拠です。

一方、切れ毛には毛根が付いていません。髪の毛の途中でプツリと切れたような断面になっており、長さも短いものが多いのが特徴です。

髪が乾燥やダメージによってもろくなり、少しの力で切れてしまった状態を示しています。

毛根の状態で判断する

毛根の有無は、抜け毛と切れ毛を判断する最も確実な方法です。正常なヘアサイクルで抜けた毛(自然脱毛)の毛根は、マッチ棒の先端のように丸く膨らんでいます。

しかし、ヘアサイクルが乱れていたり頭皮に問題があったりして抜けた毛の場合、毛根が痩せていたり皮脂が付着していたりするときがあります。

切れ毛には毛根が存在しないため髪の健康状態は判断できませんが、切れた部分が枝毛になっていたり、ささくれていたりする場合、髪が深刻なダメージを受けているサインと捉えられます。

抜け毛と切れ毛の主な特徴

特徴抜け毛切れ毛
毛根の有無あり(膨らみがある)なし
形状根本から先端まで1本途中で切れている(短い)
主な原因ヘアサイクルの乱れ、頭皮環境、ホルモン髪のダメージ(乾燥、摩擦、化学処理)

切れ毛は「ダメージ」、抜け毛は「脱毛」

切れ毛が起こる根本的な理由は、髪の毛そのものが受けたダメージです。

髪の表面を覆うキューティクルが剥がれ、内部の水分やタンパク質が流出すると、髪はもろく切れやすくなります。これは「髪の怪我」とも言える状態です。

対照的に、抜け毛は「脱毛」であり、頭皮や体内の問題が関係します。

髪を育てる毛根の機能が低下したりヘアサイクルが短縮したりするため、本来ならまだ成長するはずの髪が抜けてしまいます。これは「頭皮の健康問題」と深く関連しています。

女性特有の発生要因

女性の場合、抜け毛も切れ毛も、男性とは異なる要因が影響するケースがあります。

切れ毛に関しては、日々のヘアケアやスタイリングが原因となる方が多いです。例えば、頻繁なカラーリングやパーマ、毎日のヘアアイロンの使用は髪に大きな負担をかけ、切れ毛を誘発します。

抜け毛に関しては、女性ホルモンのバランス変動が大きく影響します。妊娠・出産後や更年期に抜け毛が増えるのはこのためです。

また、過度なダイエットによる栄養不足や、冷え性による血行不良も、女性の抜け毛を増加させる要因として知られています。

なぜ切れ毛は増えるのか?主な原因

切れ毛が増加する背景には、髪の構造的な弱化があります。

健康な髪はしなやかで弾力がありますが、ダメージが蓄積するとその強度が失われ、わずかな刺激でも切れてしまいます。切れ毛は、髪からのSOSサインです。

髪の水分バランスの乱れ

髪の内部には適度な水分が含まれており、この水分が髪のしなやかさを保っています。

しかし、髪がダメージを受けると水分を保持する力が弱まり、乾燥しやすくなります。乾燥した髪は例えるなら乾いた小枝のように、もろく折れやすくなります。

特に空気の乾燥する季節や、エアコンの効いた室内に長時間いると髪の水分が奪われがちになり、切れ毛のリスクが高まります。

キューティクルの損傷と剥がれ

髪の最も外側にあるキューティクルは、うろこ状に重なり合って内部を守る鎧のような役割を担っています。このキューティクルが整っていると髪にはツヤがあり、外部の刺激からも守られます。

しかし、摩擦や化学的な処理によってキューティクルが損傷したり剥がれたりすると、内部の組織がむき出しになります。

そこからタンパク質や水分が流出し、髪がスカスカの状態になり、切れ毛へとつながります。

日常生活に潜む物理的ダメージ

私たちは無意識のうちに、日常生活で髪に物理的なダメージを与えているときがあります。

例えば、濡れた髪は非常にデリケートで、ゴシゴシと強くタオルで拭くだけでもキューティクルは傷つきます。

また、無理なブラッシングや、髪が絡まった状態でのコーミングも、髪を引っ張り、切れ毛の原因となります。睡眠中の寝具との摩擦も特に髪が長い人にとっては見過ごせないダメージ源です。

髪へのダメージ要因

ダメージの種類主な原因髪への影響
物理的ダメージ過度なブラッシング、摩擦、紫外線キューティクルの剥がれ、乾燥
化学的ダメージカラー、パーマ、縮毛矯正タンパク質の変性、内部構造の破壊
熱ダメージヘアアイロン、ドライヤーの当てすぎ水分の蒸発、タンパク質の硬化

化学的処理による影響

ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などは、髪の内部構造を一時的に変化させて効果を発揮します。

これらの施術に使用する薬剤はキューティクルを開き、内部に作用するため、髪にとっては大きな負担となります。

施術の頻度が高すぎたり髪の状態を考慮せずに行ったりすると、ダメージが深刻化します。髪の体力が失われ、結果として切れ毛が多発する事態を招くのです。

抜け毛が増加する背景にある要因

抜け毛が増えるのは、髪が成長し、維持されるための頭皮環境や体内のバランスが崩れているサインです。

女性の抜け毛は男性とは異なるパターンを示す場合が多く、その背景には複数の要因が複雑に絡み合っています。

女性ホルモンの変動

女性の髪の健康は、女性ホルモン、特にエストロゲン(卵胞ホルモン)と深く関わっています。エストロゲンは、髪の成長期を維持して髪を豊かに保つ働きがあります。

しかし、このホルモンの分泌量は、ライフステージによって大きく変動します。

妊娠・出産後や更年期、あるいはピルの服用中止後などにホルモンバランスが急激に変化すると、一時的に抜け毛が増加するときがあります(分娩後脱毛症、FAGAなど)。

女性ホルモンと髪の関係

ホルモン名髪への主な働き変動要因
エストロゲン髪の成長期を維持する、髪のツヤ・ハリを保つ加齢(更年期)、出産、ストレス
プロゲステロンヘアサイクルの維持に関与加齢、出産、ストレス

ストレスと自律神経

精神的なストレスは、自律神経のバランスを乱す大きな要因です。自律神経は血管の収縮や拡張をコントロールしており、頭皮の血流にも影響を与えます。

強いストレスが続くと交感神経が優位になり、血管が収縮します。その結果、頭皮への血流が悪化し、髪の成長に必要な栄養や酸素が毛根に届きにくくなります。

栄養不足に陥った毛根は健康な髪を育てられなくなり、抜け毛につながります。

栄養不足と食生活

髪は主に「ケラチン」というタンパク質からできています。そのため、日々の食事でタンパク質が不足すると、髪の材料が足りなくなります。

無理なダイエットで食事量を極端に減らすと、体は生命維持に必要な臓器へ優先的に栄養を送るため、髪や爪への栄養は後回しにされます。

また、タンパク質だけでなく、その代謝を助けるビタミンや、血行を促進するミネラル(特に亜鉛や鉄分)も健康な髪を育てるためには必要です。

頭皮環境の悪化

髪が育つ土壌である頭皮の環境が悪化すると、抜け毛は増えやすくなります。

頭皮が乾燥しすぎるとフケやかゆみが発生し、毛穴が詰まりやすくなります。逆に、皮脂が過剰に分泌されると皮脂が酸化して毛穴を塞ぎ、炎症を引き起こすとき(脂漏性皮膚炎)があります。

間違ったヘアケアや、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用、すすぎ残しなども頭皮環境を悪化させ、健康な髪の成長を妨げる原因となります。

髪質改善のためのセルフケア対策

切れ毛や抜け毛を減らし、健康な髪を取り戻すためには、日々のセルフケアの見直しが重要です。

髪と頭皮をいたわる習慣を身につけると、髪質は少しずつ改善に向かいます。ダメージを減らし保護するケアが基本です。

正しいシャンプーとトリートメントの方法

シャンプーは、髪の汚れではなく「頭皮の汚れ」を落とすのが目的です。まず、シャンプー前にブラッシングで髪のもつれを解き、お湯で頭皮と髪を十分に予洗いします。

シャンプーは手のひらでよく泡立ててから、指の腹を使って頭皮をマッサージするように優しく洗います。髪の毛自体は、泡をなじませる程度で十分です。

トリートメントやコンディショナーは頭皮にはつけず、髪の中間から毛先、特にダメージが気になる部分を中心になじませます。

数分置いてから、ヌルつきが残らないよう、しかし潤いを奪いすぎない程度にしっかりとすすぎます。すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になるため注意が必要です。

シャンプー選びのポイント

洗浄成分の種類特徴おすすめの肌質
高級アルコール系泡立ちが良い、洗浄力が強い皮脂が多い、さっぱり洗いたい人
アミノ酸系マイルドな洗浄力、保湿性が高い乾燥肌、敏感肌、ダメージ毛
石けん系さっぱりした洗い上がり、環境に優しい健康な頭皮、きしみが気にならない人

髪を乾かす際の注意点

濡れた髪はキューティクルが開いており、非常にデリケートな状態です。タオルで髪を拭く際はゴシゴシとこするのではなく、タオルで髪を挟み込み優しくポンポンと叩くように水分を吸い取ります(タオルドライ)。

ドライヤーは髪から15cm以上離し、同じ場所に熱が集中しないように小刻みに振りながら乾かします。まずは頭皮と根本を乾かし、その後、中間から毛先を乾かします。

8割程度乾いたら冷風に切り替えて仕上げると、開いたキューティクルが引き締まりツヤが出やすくなります。自然乾燥は雑菌の繁殖や頭皮の冷えにつながるため避けましょう。

紫外線から髪を守る

肌と同じように髪も紫外線によってダメージを受けます。紫外線は髪の内部のタンパク質を破壊し、乾燥や切れ毛、色あせの原因となります。

外出時には帽子や日傘を使用するほか、髪専用の日焼け止めスプレーを活用するのも良い方法です。日差しを強く浴びた日は、保湿効果の高いトリートメントでケアをするのも大切です。

摩擦を避けるナイトケア

睡眠中の寝返りによる枕との摩擦は、切れ毛の大きな原因の一つです。髪が長い人は、就寝前に髪を軽く束ねたり、ナイトキャップを使用したりすると、摩擦を大幅に軽減できます。

また、枕カバーの素材を摩擦が起きにくいシルクやサテンに変えるのも効果的です。日中のケアだけでなく、睡眠中の「守りのケア」も髪質改善には必要です。

ナイトケアのポイント

  • 就寝前に髪を完全に乾かす
  • 摩擦の少ないナイトキャップや枕カバーの使用
  • 髪が長い場合は、緩く三つ編みにする

食生活から見直す髪質改善

美しい髪は体の内側から作られます。切れ毛や抜け毛の悩みは、日々の食生活が大きく影響している可能性があります。

髪の成長に必要な栄養素を意識的に摂取し、バランスの取れた食事を心がけることが髪質改善の土台となります。

髪の成長に必要な栄養素

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。そのため、良質なタンパク質の摂取は最も重要です。肉や魚、卵や大豆製品などを毎日の食事に取り入れましょう。

また、タンパク質が髪の毛に再合成されるのを助けるのが「亜鉛」です。亜鉛は牡蠣やレバー、ナッツ類に多く含まれます。

さらに、頭皮の血行を促進し、栄養を毛根に運ぶためには「ビタミンE」(アーモンド、アボカドなど)や「鉄分」(レバー、ほうれん草、ひじきなど)が必要です。

特に女性は鉄分が不足しがちなため、意識して摂取すると良いです。頭皮の新陳代謝をサポートする「ビタミンB群」(豚肉、玄米など)も欠かせません。

髪の健康を支える主な栄養素と食材例

栄養素主な働き多く含む食材例
タンパク質髪の主成分(ケラチン)の材料肉、魚、卵、大豆製品
亜鉛タンパク質の合成を助ける牡蠣、レバー、牛肉、チーズ
ビタミンB群頭皮の新陳代謝を促進、皮脂バランス調整豚肉、レバー、うなぎ、玄米
鉄分血液(ヘモグロビン)の材料、酸素運搬レバー、ほうれん草、ひじき、あさり

バランスの取れた食事の重要性

特定の栄養素だけを偏って摂取しても、髪は健康になりません。主食(炭水化物)、主菜(タンパク質)、副菜(ビタミン・ミネラル)がそろった、バランスの良い食事を1日3食きちんと摂る習慣が基本です。

特に、過度な食事制限を伴うダイエットは、髪に必要な栄養が真っ先に不足する原因となります。健康的に体重を管理しながら、髪の健康も守る食生活を目指しましょう。

また、脂っこい食事や糖分の多い間食、インスタント食品の摂りすぎは皮脂の過剰分泌を招き、頭皮環境を悪化させる可能性があります。

外食が多い場合も、できるだけ野菜の多いメニューを選ぶなどの工夫が必要です。

サプリメント活用の考え方

バランスの良い食事が基本ですが、忙しい現代の食生活では、必要な栄養素をすべて食事だけで補うのが難しい場合もあります。

そのような場合には、サプリメントを活用するのも一つの方法です。不足しがちな亜鉛や鉄分、ビタミンB群などは、サプリメントで補うことを検討しても良いでしょう。

ただし、サプリメントはあくまで「補助」です。過剰摂取はかえって体に負担をかける場合もあるため、自分の食生活を見直した上で、不足していると感じる栄養素を適切に選びましょう。

女性の抜け毛・切れ毛に対する専門的な治療

セルフケアや食生活の改善を続けても、抜け毛や切れ毛が一向に改善しない場合、あるいは症状が深刻な場合は、専門クリニックへの相談を推奨します。

女性の髪の悩み専門の医療機関では原因を特定し、個々の状態に合わせた専門的な治療を受けられます。

クリニックでのカウンセリング

専門クリニックでは、まず医師による詳細なカウンセリングと頭皮の診察を行います。

現在の髪や頭皮の状態や生活習慣、既往歴やホルモンバランスの変化などを詳しくヒアリングし、抜け毛や切れ毛の根本的な原因を探ります。

マイクロスコープで頭皮の状態を拡大して確認したり、血液検査で栄養状態やホルモン値を調べたりするときもあります。この診断結果に基づき、一人ひとりに合った治療方針を立てます。

頭皮環境を整える専門ケア

多くのクリニックでは、医療機関専用の機器や薬剤を使用して、頭皮環境を根本から改善する施術を提供しています。

これには、毛穴に詰まった古い皮脂や角質を徹底的に除去するディープクレンジングや、頭皮の血行を促進するマッサージ、髪の成長に必要な栄養素(成長因子など)を直接頭皮に導入する施術などが含まれます。

セルフケアでは難しい、頭皮の深部への働きかけが可能です。

クリニックでの主な頭皮ケア

ケアの種類主な目的期待される効果
メソセラピー成長因子や栄養素を直接頭皮に注入毛母細胞の活性化、発毛促進
LED照射特定の波長の光を頭皮に照射血行促進、細胞の活性化
専門的クレンジング毛穴の詰まりや古い角質の除去頭皮環境の正常化、薬剤の浸透促進

女性の薄毛治療の選択肢

抜け毛が進行しており、薄毛(FAGA:女性男性型脱毛症など)の診断が下りた場合、より積極的な治療が行われます。

女性の薄毛治療では、主に「ミノキシジル」の外用薬が用いられるケースが多いです。ミノキシジルは、頭皮の血流を改善し、毛母細胞に働きかけて発毛を促進する効果が認められています。

また、ホルモンバランスの乱れが原因である場合には、ホルモンバランスを整えるための内服薬(スピロノラクトンなど)が処方されるときもあります。

これらの治療は、医師の診断と指導のもとでの正しい使用が重要です。

治療を受ける際の心構え

髪の治療は、すぐに結果が出るものではありません。髪の毛にはヘアサイクルがあるため、治療の効果を実感するまでには、早くても3ヶ月から6ヶ月程度の期間が必要です。

焦らず、医師の指示に従って地道に治療を続ける忍耐力が求められます。

また、治療と並行して、これまでに解説したようなセルフケアや生活習慣の見直しを継続すると、治療効果を高め、健康な髪を維持しやすいです。

よくある質問

さいごに、切れ毛や抜け毛、薄毛に関してよくいただく質問をまとめます。

Q
切れ毛を放置するとどうなりますか?
A

切れ毛は、髪が深刻なダメージを受けているサインです。放置すると、ダメージはさらに進行し、切れる髪の毛が増えていきます。

髪が短く切れてしまうため全体のボリュームが減って見えたり、髪の表面に短い毛がピンピンと立ってしまい、まとまりのない印象になったりします。

早急にヘアケアの方法を見直し、髪を保護しましょう。

Q
抜け毛と切れ毛は同時に起こりますか?
A

同時に起こるケースは珍しくありません。例えば、頭皮環境が悪化して抜け毛が増えている時期に、同時に髪の乾燥やダメージも進行していると、切れ毛も発生しやすくなります。

抜け毛対策(頭皮ケア)と切れ毛対策(髪のダメージケア)の両方を並行して行うことが大切です。抜け毛と切れ毛の両方が気になる場合は、複合的な原因が隠れている可能性もあります。

Q
市販の育毛剤は切れ毛にも効果がありますか?
A

市販の女性用育毛剤の多くは、「頭皮環境を整える」や「血行を促進する」を目的としており、主に抜け毛や薄毛の予防・改善を目指すものです。

髪の毛そのもののダメージ(切れ毛)を直接修復する効果は期待できません。

切れ毛の対策には、育毛剤とは別に、保湿や補修成分(セラミド、ケラチンなど)を含むトリートメントやヘアオイルを使用するほうが効果的です。

Q
髪質改善にはどれくらいの期間が必要ですか?
A

髪質改善は、今生えている髪のダメージを補修する、新しく生えてくる髪を健康に育てる、といった二つの側面があります。

トリートメントなどによる手触りの改善は比較的早く実感できる場合もありますが、根本的な髪質改善、特に新しく生えてくる髪が健康になるには時間がかかります。

髪は1ヶ月に約1cmしか伸びないため、頭皮環境の改善から始めて、健康な髪が伸びたと実感できるまでには、最低でも半年から1年程度はかかると考えておきましょう。

Q
生活習慣の改善だけで髪は元気になりますか?
A

食生活の改善や十分な睡眠、ストレス管理といった生活習慣の見直しは髪の健康にとって非常に重要であり、軽度の抜け毛や切れ毛であれば、それだけで改善に向かう方もいます。

しかし、すでに薄毛が進行している場合や、深刻なダメージが蓄積している場合は、セルフケアだけでは限界があるのも事実です。

生活習慣の改善を基本としながら、必要に応じて専門的なケアや治療を取り入れることが改善への近道となります。

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