リベルサス3mg・7mg・14mgの値段の違い|用量別の月額コストを算出

リベルサス3mg・7mg・14mgの値段の違い|用量別の月額コストを算出

医療ダイエットを検討する際、多くの人が直面するのが「継続するための費用」に対する不安ではないでしょうか。

リベルサスには3mg、7mg、14mgという3つの規格があり、段階的に用量を上げていく治療方針が一般的ですが、用量が上がれば当然コストも変動します。

「最初は安かったのに、維持量になったら予算オーバーしてしまった」という事態を避けるには、スタート時の価格だけでなく、将来的に必要となる維持費まで含めた総額を知っておくことが大切です。

この記事では、各用量のリアルな価格相場と、半年から1年続けた場合のトータルコストを具体的に算出し、あなたが無理なく治療を続けられるかどうかを判断するための材料を提供します。

目次 Outline

クリニックによってリベルサスの価格に大きな差が出るのはなぜですか?

リベルサスは自由診療の薬剤であるため、クリニックが自由に価格を設定できる仕組みになっています。

そのため、まったく同じ成分の薬であっても、購入する場所によって月額数千円から1万円近くの差が生まれることは決して珍しくありません。

まずは全体的な相場観を掴み、あなたが検討しているクリニックが提示している価格が高いのか、それとも安いのかを判断する基準を持つことが大切です。

自由診療における価格設定の仕組みと相場の幅を解説します

医療機関における価格設定は、薬の仕入れ値に加えて、診察料、カウンセリング料、そしてクリニックの運営利益が上乗せされて決定します。

都心の一等地に構えるクリニックでは、高い家賃やスタッフの人件費が必要になるため、それらの経費が薬代に反映され、価格が高くなる傾向にあります。

一方で、オンライン診療に特化したクリニックでは、実店舗を持たないことで固定費を大幅に抑え、その分薬代を安価に設定していることが多いです。

クリニック形態別のリベルサス価格傾向

形態価格傾向特徴
オンライン安価診察から配送まで完結し、定期配送割引などがある
美容外科標準〜高め対面での手厚いサポートやセット割引が存在する
総合病院高め自由診療価格は高くなる傾向がある

一般的に、リベルサスの価格は「3mg < 7mg < 14mg」の順で高くなります。多くのクリニックでは、初回限定価格として3mgを非常に安く提供しています。

しかし、本当に注目すべきは2ヶ月目以降に使用する7mgや14mgの価格です。ここを見落とすと長期的なコスト計算が狂ってしまいます。

安さだけで選ぶと後悔する理由とは何でしょうか?

「1円でも安いところ」を探したくなる気持ちは痛いほどわかりますが、表示価格の安さだけで飛びつくのは少し危険かもしれません。

表示価格が安くても「診察料」や「システム利用料」、「送料」が別途請求され、最終的な支払額が他院より高くなるケースも散見されます。

また、価格が極端に安いサイトの中には、正規の医薬品卸を経由していない個人輸入代行業者も紛れており、偽造薬による健康被害のリスクが伴います。

価格比較を行う際は、薬の単価だけでなく「手元に届くまでの総額」と「医療機関としての信頼性」をセットで確認することが大切です。

特に、副作用が出た際にすぐに医師と連絡が取れる体制が整っているかは、数千円の差以上に価値あるポイントと言えるでしょう。

リベルサス3mgを1ヶ月試す際にかかる初期費用の目安はいくらですか?

ダイエット治療の入り口となるリベルサス3mgは、主に体を薬に慣れさせるための導入用量として位置づけられています。

この段階でのコストは比較的低く抑えられていますが、具体的な金額を知ることで、治療開始のハードルをさらに下げることができるはずです。

3mgはあくまで慣らし運転の期間であると考えましょう

リベルサス3mgは、服用開始から4週間服用し、副作用である吐き気や胃のむかつきが出ないかを確認するための重要なステップです。

この期間に劇的な体重減少を期待しすぎると、効果と費用のバランスに疑問を感じてしまうかもしれません。

しかし、このステップを飛ばしていきなり高用量を使うことは、重篤な副作用のリスクがあるため推奨されていません。

3mgは将来的な減量効果を得るための準備期間として、コストを割り切って考える必要があります。

リベルサス3mgの価格相場(30日分)

購入方法価格相場備考
オンライン3,000円〜定期コース初回割引などが適用されるケースが多い
美容外科5,000円〜単発購入の場合の標準的な価格帯
総合病院8,000円〜初診料などが別途かかる場合が多い

副作用の出方には個人差があり、体質によっては3mgを2ヶ月以上継続するケースもあります。その場合、初期費用の期間が長引くことも想定しておきましょう。

初回限定キャンペーンを賢く活用する方法

多くのクリニックが「リベルサス3mg 初回1ヶ月分 0円〜数千円」といった強力なキャンペーンを展開しているのを見たことがあるかもしれません。

これは、まずは治療を体験してほしいというクリニック側の意図があるからです。3mgの段階ではこのキャンペーンを利用することで、初期費用を大幅に圧縮できます。

ただし、注意が必要なのは「定期購入の縛り」です。「初回は安いが、最低3ヶ月は継続が必要」といった条件がついている場合があります。

契約内容をよく確認し、もし体に合わなかった場合にすぐに解約できるプランを選ぶことが、無駄な出費を防ぐコツです。

本格的な減量期に入るリベルサス7mgの月額コストと注意点を確認します

3mgで体に慣れた後、多くの人が移行するのが7mgです。ここからが本格的なダイエット治療の本番と言っても過言ではありません。

服用期間も長くなるため、7mgの価格こそが家計に与える影響が最も大きい要素となります。

維持量として最も長く付き合うことになる7mgの相場

7mgは、食欲抑制効果と副作用のバランスが取れた用量として、多くの患者がこの用量を数ヶ月から半年以上継続することになります。

つまり、リベルサス治療の総額を左右するのは、3mgの安さではなく7mgの価格設定なのです。

毎月固定費として出ていくお金になるため、生活費の中で無理なく支払える金額かどうかをシビアに見極める必要があります。

リベルサス7mgの価格相場(30日分)

購入パターン価格相場1日コスト
定期配送9,000円〜約300円〜
都度購入15,000円〜約500円〜
高単価22,000円〜約730円〜

7mgへの切り替え時に発生する費用の変化

3mgと比較して、薬価は一般的に2倍〜3倍近くに跳ね上がります。また、クリニックによっては、3mgから7mgへの変更時に再診料がかかる場合があります。

一方で、まとめ買い(3ヶ月分など)をすることで、単価を抑えられるプランを用意しているクリニックもあります。

毎月の出費が1万円台で収まるか、2万円を超えるかは、継続率に大きく影響します。7mgに移行するタイミングで、より安価なクリニックへ乗り換えを検討する人も少なくありません。

さらなる効果を求めて14mgへ増量した場合の費用対効果を考えます

7mgでも十分な効果が得られない場合、最大用量である14mgへの増量を検討します。効果は最大化されますが、それに比例してコストも最大になります。

ここでは、14mgを選択する場合の経済的な覚悟と、コストパフォーマンスの考え方について解説します。

費用対効果を慎重に判断すべき最大用量のリスク

14mgはリベルサスの中で最も高価な規格です。7mgと比べてさらに数千円から1万円ほど月額コストが上昇します。

「痩せたいから最初から最強のものを」と考える人もいますが、コスト負担が重すぎて途中でやめてしまっては本末転倒です。

7mgで体重が停滞した場合のみ14mgへ移行するなど、医師と相談しながらコストパフォーマンスを常に意識することが大切です。

リベルサス14mgの価格相場(30日分)

購入場所価格相場備考
低価格帯16,000円〜長期契約による割引率が高い傾向
標準的25,000円〜一般的な自由診療の相場
高価格帯35,000円〜カウンセリングなどが充実

14mgを選択する前に確認すべきチェックリスト

  • 現在の7mgで本当に効果が止まってしまったのか、食事内容は適切かを見直す。
  • 14mgに増量することで増える月額負担額を、最低3ヶ月払い続けられるか。
  • 14mgで効果が出なかった場合の撤退ライン(損切りライン)を決めておく。

14mgは強力なオプションですが、経済的な持続可能性が低いとストレスの原因にもなりかねません。

無理をして14mgを1ヶ月だけ飲むよりも、7mgを3ヶ月続けた方が結果的に良い場合もあるので、慎重に判断しましょう。

半年から1年継続して治療した場合の総額シミュレーションを行います

ダイエット治療は「点」ではなく「線」で考える必要があります。

ここでは、具体的な治療期間を設定し、用量のステップアップを加味したリアルな総額をシミュレーションします。

これにより、年間の予算計画が立てやすくなり、途中で資金不足になるリスクを減らせるはずです。

半年間(6ヶ月)継続する場合のモデルケース

最初の1ヶ月を3mg、残りの5ヶ月を7mgで継続するという、最もスタンダードなパターンの費用感を見てみましょう。多くの人がこのプランで目標体重を目指します。

6ヶ月間の総額試算(オンライン診療・安値圏の例)

月数用量月額目安累計
1ヶ月3mg5,000円5,000円
2ヶ月7mg13,000円18,000円
3ヶ月7mg13,000円31,000円
4〜6ヶ月7mg39,000円70,000円
半年間の合計推定額約7〜10万円

1年間継続し、後半に14mgを使用する場合の負担

長期戦になり、体が薬に慣れてきた後半6ヶ月を14mgに増量した場合、総額はさらに膨らみます。

大幅な減量が必要な肥満症の方などは、このケースを想定しておく必要があります。

概算ですが、前半半年(3mg〜7mg)で約10万円、後半半年(14mg)で約15万円〜20万円、合計で年間25万円〜30万円程度の投資が必要になる計算です。

これを「高い」と感じるか、「健康と理想の体型への投資」と捉えるかは、得られる結果次第です。

だからこそ、途中で挫折しないための資金計画が大切になります。

薬代以外に発生する診察料や送料などの隠れたコストを洗い出します

ウェブサイトに大きく書かれている「薬代」だけを見てクリニックを選ぶと、会計時に予想外の請求に驚くことがあります。

トータルコストを抑えるためには、薬代以外の「隠れたコスト」を事前に洗い出し、比較検討することが大切です。

毎回かかる診察料とシステム利用料の罠

「診察料無料」を謳うクリニックも増えていますが、中には「薬の処方がない場合は診察料3,000円」「システム利用料として毎回1,000円」といったルールを設けているところがあります。

特に、体調確認のために毎月診察を受ける場合、この数千円が積み重なって大きな出費になります。

加えて、予約のキャンセル料が発生するクリニックもあります。急な予定変更が多い方は、キャンセル規定も確認しておくと安心です。

血液検査の必須有無を確認する重要性

安全管理のために、定期的な血液検査データの提出を求めるクリニックがあります。

これは患者の健康を守るために重要なことですが、手元に健康診断の結果がない場合、自費で検査を受ける必要が出てきます。

採血キットを購入する場合や、提携機関で検査を受ける場合の費用も予算に組み込んでおく必要があります。

逆に言えば、直近の健康診断結果を持参すれば無料で済む場合も多いので、事前に確認しておきましょう。

個人輸入や海外通販サイトを利用する際の金銭的リスクと危険性について

検索エンジンでリベルサスを探していると、驚くほど安価な海外通販サイト(個人輸入代行)を目にすることがあります。

クリニックを通さずに安く買えることは一見魅力的に見えますが、そこには目に見えない大きなコストとリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。

偽物が届いた場合、お金は戻ってこないという現実

届いた薬が偽物であったり、成分が含まれていない粗悪品であったりしても、基本的に返金はされません。

また、配送トラブルで荷物が届かない、税関で止められて没収されるといった場合も、購入者の自己責任となり、支払った代金は全額無駄になります。

実際に、個人輸入されたGLP-1受容体作動薬から、有効成分が全く検出されなかったり、細菌に汚染されていたりする事例が報告されています。

健康被害が出ても救済制度が使えないデメリット

日本には「医薬品副作用被害救済制度」があり、正規の薬で重篤な副作用が出た場合に治療費などが給付されますが、個人輸入薬はこの対象外です。

万が一健康被害が出た場合、治療費は全額自己負担となります。結果として、数千円の節約のために、数万円以上の治療費リスクを背負うことになるのです。

正規のクリニックで処方を受けることは、薬の品質と、万が一の時の安全をお金で買っているとも言えます。安易な選択は避けるべきでしょう。

よくある質問

リベルサスの値段は保険適用で安くなりますか?

原則として、美容やダイエット目的での処方は保険適用外(自由診療)となり、全額自己負担です。

2型糖尿病の治療として医師が診断し処方する場合のみ保険が適用されますが、単なる痩身目的で保険を使うことは法律で禁止されており、詐欺罪に問われる可能性もあります。

リベルサス3mgを飛ばして7mgから始めることは価格的に可能ですか?

コストを抑えたい気持ちは分かりますが、医学的に推奨されません。

3mgを経ずに7mgから開始すると、激しい嘔吐や下痢などの副作用が出るリスクが跳ね上がります。

結果的に体調を崩して治療を中断することになり、費用が無駄になる可能性が高いです。必ず医師の指示通り3mgから開始してください。

リベルサスのオンライン診療で送料を節約する方法はありますか?

多くのクリニックで「おまとめ配送」や「定期配送」を利用することで送料が無料、または割安になります。

毎月1ヶ月分ずつ購入して送料を払うよりも、3ヶ月分や半年分をまとめて処方してもらう方が、トータルの送料負担を大幅に減らすことができます。

リベルサスと他のGLP-1注射薬ではどちらが月額コストが安いですか?

一般的に、毎日飲むタイプのリベルサスの方が、週1回打つタイプの注射薬(オゼンピックやマンジャロなど)よりも月額コストは安価な傾向にあります。

注射薬は手技の指導料などが加算されることもあり、手軽さとコストの両面でリベルサスを選ぶ人が多いです。

リベルサスのジェネリック医薬品(後発品)は安く購入できますか?

現時点では、リベルサスのジェネリック医薬品は日本国内で承認・販売されていません。

もし「リベルサスのジェネリック」と称して安価に販売されているものがあれば、それは未承認薬や偽物の可能性が高いため、絶対に手を出さないようにしてください。

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この記事を書いた人 Wrote this article

大木 沙織 大木皮ふ科クリニック 副院長

皮膚科医/内科専門医/公認心理師 略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。 所属:日本内科学会