
サクセンダ(リラグルチド3.0mg)をいつまで続けるのかは、臨床試験で期間を区切って確かめられた成績と、治療の途中で医師が確かめる指標の二つから組み立てていきます。
期間としてまとまった形で分かっているのは56週間と3年間までで、それより長く使い続けた場合にどうなるかは、まだ十分に確かめられていません。
途中では、決めた期間での減り方を見て続けるか変えるかを判断する考えがあり、体重だけでなく腹囲や血液検査、副作用の出方、打ち続けられているかまで並べて確かめます。
肥満症は慢性の状態として扱われるため、期間は治し切るまでではなく、どう付き合っていくかで決まっていきます。
サクセンダをいつまで続けるかは臨床試験で確かめられた期間から逆算する
期間の土台になるのは、人を対象として区切りを決めて行われた試験の結果です。リラグルチド3.0mgでは56週間と3年間という2つの区切りで成績がまとまっており、そこまでが「確かめられた範囲」にあたります。
| 試験 | 対象と人数 | 期間と体重の変化 |
|---|---|---|
| SCALE Obesity and Prediabetes | 2型糖尿病のない3731人 | 56週間で-8.4kg(プラセボ-2.8kg) |
| SCALE Diabetes | 2型糖尿病のある846人 | 56週間で-6.0%(プラセボ-2.0%) |
| SCALE 3年間の解析 | 前糖尿病のある2254人 | 160週間で-6.1%(プラセボ-1.9%) |
56週間の試験が示した3731人の体重変化
もっとも規模の大きい試験は、2型糖尿病のない3731人を対象に56週間(約1年)行われた二重盲検試験で、リラグルチド3.0mg群2487人とプラセボ群1244人に2対1で割り付けられました。
開始時の平均体重は106.2±21.4kg、平均BMIは38.3±6.4という集団です。
56週の時点で、リラグルチド群は平均8.4±7.3kg、プラセボ群は平均2.8±6.5kgの減少となり、その差は-5.6kg(95%信頼区間 -6.0〜-5.1、P<0.001)と報告されています。
体重が5%以上減った人はリラグルチド群63.2%に対しプラセボ群27.1%、10%を超えて減った人は33.1%と10.6%でした。
両群とも食事と運動の指導を受けたうえでの数字なので、薬だけを取り出した成績ではありません。重篤な有害事象はリラグルチド群6.2%、プラセボ群5.0%に生じており、頻度の高い副作用は軽度から中等度の吐き気と下痢だったと記されています。
2型糖尿病がある人を対象にした56週間の試験
2型糖尿病を併せ持つ人では、同じ56週間でも減り方の幅が変わってきます。BMI27.0以上でHbA1cが7.0〜10.0%の846人を対象にした試験では、リラグルチド3.0mg群423人、1.8mg群211人、プラセボ群212人へ割り付けられました。
56週時点の体重減少は3.0mg群で6.0%(6.4kg)、1.8mg群で4.7%(5.0kg)、プラセボ群で2.0%(2.2kg)となり、3.0mg群とプラセボ群の推定差は-4.00%(95%信頼区間 -5.10〜-2.90)でした。
5%以上減った人は54.3%と21.4%、10%を超えて減った人は25.2%と6.7%です。
糖尿病のない集団の8.4kgと比べると数字は控えめで、同じ期間・同じ量でも背景によって着地点が変わると分かります。
3年間まで追いかけた試験は何を見ていたのか?
56週間の試験のうち前糖尿病のある人を対象とした部分は、その後も継続され160週間(3年間)まで追跡されました。2254人が無作為に割り付けられ、リラグルチド群1505人、プラセボ群749人という規模です。
この試験の主要評価項目は体重ではなく、160週までに2型糖尿病と診断されるまでの時間でした。
診断までの時間はリラグルチド群でプラセボ群の2.7倍(95%信頼区間 1.9〜3.9、p<0.0001)、ハザード比は0.21(95%信頼区間 0.13〜0.34)と報告されています。
160週時点の体重変化はリラグルチド群-6.1%(標準偏差7.3)、プラセボ群-1.9%(6.3)で、推定治療差は-4.3%(95%信頼区間 -4.9〜-3.7)でした。56週の-8.4kgと比べると、3年を通した平均としてはゆるやかな水準にとどまっています。
サクセンダを3年より長く続けた先はまだ確かめられていない
3年を超える期間の成績は、判断の材料になるほど積み上がっていません。臨床試験をまとめた系統的レビューでも、長期にあたる解析へ持ち込めた試験はごくわずかで、そこから先は分かっていない領域として扱うのが正直な読み方です。
長期の解析に使えた試験は2件だけ
2025年の系統的レビューは、肥満のある成人を対象とした無作為化比較試験24件・9937人を集めましたが、長期の追跡データを出せた試験は3件にとどまりました。
104〜162週間という長期の区分で体重の変化を合成できたのは、2件・1262人分にすぎません。
その長期の区分では、5%以上の減量に至った人が増える方向の結果が示され、相対リスクは1.78(95%信頼区間 1.51〜2.09)で確実性は中等度と評価されました。
一方で体重の変化率そのものは平均差-4.34%(95%信頼区間 -5.26〜-3.43)で、臨床的に意味のある差はほとんど生まれないかもしれないという、低い確実性の評価にとどまっています。
| 追跡の長さ | 5%以上減量した人の相対リスク | 有害事象による中止の相対リスク |
|---|---|---|
| 中期(26〜68週間) | 2.10 (95%信頼区間 1.80〜2.45) | 1.98 (95%信頼区間 1.30〜3.02) |
| 長期(104〜162週間) | 1.78 (95%信頼区間 1.51〜2.09) | 2.16 (95%信頼区間 1.59〜2.93) |
3年の試験を最後まで続けた人は半数
先ほどの3年間の試験では、160週まで到達した参加者は1128人(50%)でした。リラグルチド群では714人(47%)、プラセボ群では412人(55%)が途中で試験を離れています。
試験を離れた人はその後を追跡されていないため、長く続けた集団の姿は、最後まで残った半数を通して見ていることになります。3年という数字を「多くの人が問題なく3年使えた証拠」と読み替えるのは行き過ぎで、実際にはもっと控えめな解釈が必要でしょう。
長く続けるほど有害事象による中止が増える
同じレビューによると、有害事象を理由に治療をやめた人はプラセボより多く、中期で相対リスク1.98(95%信頼区間 1.30〜3.02)、長期では2.16(95%信頼区間 1.59〜2.93)と示されました。
重篤な有害事象も増える可能性があり、確実性は低いと評価されています。
レビューの著者らは、こうした有害事象が最初に得られた効果の持続を狭めるかもしれないと述べたうえで、24件のうち22件が製薬企業の資金提供を受けている点にも触れています。
サクセンダを続けるか見直すかは16週間という節目で一度確かめる
治療の途中には、続けるか変えるかを判断する節目が置かれます。臨床試験のデータからは、開始16週の時点で4%以上減っているかどうかが、1年後の結果をよく言い当てる目安として導かれました。
16週間で4%という目安が生まれた背景
この目安は、2つのSCALE試験のデータをまとめ、56週時点で5%以上減る人を早い段階で見分ける基準を探した解析から出てきました。いくつもの候補を比べた結果、16週で4%以上という線がもっともよく予測したと報告されています。
16週という長さには理由があります。サクセンダは0.6mgから始めて週ごとに増やしていく薬で、維持量へ届いてしばらく経った頃が、この時期にあたるからです。
したがって、まだ増量の途中にある段階の体重で先を判断するのは早すぎます。節目をどこに置くかは薬の使い方と結びついており、自分で日数を数えて線を引くものではありません。
早く反応した人と、そうでなかった人の1年後
解析では、16週で4%以上減った人を早期反応者と呼び、その割合は2型糖尿病のない集団で77.3%、2型糖尿病のある集団で62.7%でした。裏を返せば、糖尿病のない集団でも22.7%は早期の基準に届いていません。
56週まで治療を続けた人の平均減量は、糖尿病のない集団で早期反応者10.8%に対し非反応者3.0%、糖尿病のある集団では8.5%と3.1%という開きになりました。心血管の危険因子や生活の質の指標でも、早期反応者のほうが大きな改善を示したと記されています。
ただし非反応者の減量が0だったわけではなく、3%前後は減っています。数字が小さいから無意味と切り捨てるのではなく、この量の変化に見合う負担かどうかを医師と一緒に測り直す場面だといえます。
節目で見直すのは失敗ではない
節目で立ち止まる作業は、うまくいかなかった人への通告ではありません。効きにくい体質や生活側の事情を早めに見つけ、続ける・量を調整する・別の方法へ切り替えるといった選択肢を、時間と費用を無駄にしないうちに並べ直す機会です。
実際の診察では、体重の減り方だけを単独で見るわけではありません。次のような材料を合わせて、続ける価値がどこにあるかを確かめていきます。
- 開始時からの体重減少率
- 3.0mgまで増やせているかどうか
- 吐き気や胃の不快感の残り方
- 食事と運動の続き具合
これらが揃わないまま数字だけを追うと、実は増量できていなかった、あるいは打てない日が続いていたという背景を見落とします。
サクセンダを続ける判断で医師が見ている数字
医師が確かめているのは体重計の数字だけではありません。腹囲や血液検査、血圧、副作用の出方までを一枚の絵として並べ、治療の目的にどこまで近づいたかで期間を決めていきます。
| 見ている項目 | 何を読み取るか | 確かめる間隔の一例 |
|---|---|---|
| 体重 | 開始時からの減少率 | 受診のたび |
| 腹囲 | 内臓脂肪の減り方 | 数か月ごと |
| 血糖・脂質・肝機能 | 併存する病気の動き | 数か月ごと |
| 血圧・脈拍 | 循環器への負担 | 受診のたび |
| 副作用と注射の実施状況 | 続けられる状態か | 受診のたび |
体重はkgではなく率で追う
診察で使われるのは、開始時の体重を100としたときの減少率です。臨床試験が5%・10%・15%という区切りで成績を出しているため、率で見れば自分の位置を研究の数字と重ねられます。
実際の診療データでも、この率が指標に使われています。米国で肥満または2型糖尿病のために注射薬を始めた3389人を1年追った研究では、平均の体重変化はリラグルチドで-2.2%(標準偏差6.4)、セマグルチドで-5.1%(7.8)でした。
同じ研究で、肥満症を目的に始めた人は-5.9%、2型糖尿病を目的に始めた人は-3.2%となり、何のために使っているかで着地点が変わっていました。
腹囲は内臓脂肪の減り方を映す
体重が横ばいでも腹囲が細くなる場面は珍しくなく、医師はこの差を手がかりにします。系統的レビューでも腹囲は重要な評価項目に置かれており、体重と別に追う値として扱われてきました。
肥満症の治療で狙うのは見た目の数字ではなく、内臓脂肪が減って併存する病気の危険が下がる状態です。腹囲が動いている間は、体重の停滞だけを理由に終わりを決める判断にはなりません。
血糖と血圧、脂質という併存疾患の物差し
前糖尿病のある人では、体重よりも糖尿病の発症をどれだけ遠ざけられたかが治療の中心に置かれます。3年間の試験で診断までの時間が2.7倍に延びたという結果は、体重の数字だけでは見えない価値を示しています。
血圧や脂質、肝機能の数値も同じように扱われます。これらが改善の途中にあるなら、体重の減りが緩やかでも治療を続ける根拠になりますし、逆にどの数値も動かないまま副作用だけが残るなら、続け方を見直す根拠になります。
どの数値をどこまで戻したいのかは、開始前の状態によって一人ずつ違います。だからこそ「何か月で終わり」という共通の答えは作れず、個別の目標に沿って期間が決まっていきます。
サクセンダをいつまで続けるかは数字以外の材料でも動く
検査値が良くても、日々の負担が重ければ治療は続きません。副作用の残り方、打てている日数、費用や通院にかかる時間まで含めて、無理なく続く範囲かどうかを確かめます。
吐き気や胃の重さが続いていないか
消化器の症状は、始めた頃や増量した直後に出やすく、多くは軽度から中等度と報告されています。落ち着いてくる人が多い一方で、いつまでも続く場合は量や進め方を調整する対象になります。
つらさを正確に伝えるほど、続けられる形へ組み替える余地が広がっていきます。
打てているかどうかが1年後の差になる
先ほどの3389人の研究では、薬が手元にあった日数によって1年後の体重変化が大きく分かれました。処方の切れ目が累計90日未満だった人は-5.5%(標準偏差7.5)、90〜275日だった人は-2.8%(7.0)、90日に満たなかった人は-1.8%(6.7)です。
1年で10%以上減量する可能性も、切れ目の少ない群で調整オッズ比3.36(95%信頼区間 2.52〜4.54)と高く出ました。同じ薬を同じ量で使っていても、途切れずに使えたかどうかが結果を左右していたわけです。
そのため医師は「何本打てたか」「打てなかった日がいつあったか」を必ず確かめます。効果が乏しいという結論を出す前に、届いていた量そのものを点検する必要があるからです。
生活と費用の負担が続く範囲か
毎日の注射と定期通院は、仕事や家庭の予定と競合します。転職や引っ越し、家族の事情で生活が動く時期は、続け方そのものを組み直すきっかけになります。
診察の場では、次のような負担を言葉にしておくと判断が早く進みます。
- 吐き気や便通の変化がいつまで残っているか
- 注射を打てなかった日の数
- 費用と通院にかかる時間
- 仕事や家庭の予定が変わる見込み
負担を伝えると治療を打ち切られるのではと身構える方もいますが、実際には逆で、続けられる形を探すための材料になります。
サクセンダをやめた後の変化が、続ける期間の見立てを変える
やめた後に何が起きるかが分かってきたため、期間の考え方そのものが変わりました。治療を止めると体重や検査値が戻る方向へ動くと報告されており、終わりを一点で決める発想が合わなくなっています。
中止後に体重と血圧はどこまで戻るのか?
GLP-1受容体作動薬をやめた後を12週間以上追った無作為化比較試験18件・3771人をまとめた解析があり、肥満のある人では体重が5.63kg増加した(95%信頼区間 3.52〜7.73)と報告されました。
HbA1cも0.25%上昇しており(95%信頼区間 0.18〜0.32)、いずれも確実性は中等度と評価されています。
| 中止した人の背景 | 体重の変化 | HbA1cの変化 |
|---|---|---|
| 肥満のある人 | +5.63kg (95%信頼区間 3.52〜7.73) | +0.25% (95%信頼区間 0.18〜0.32) |
| 2型糖尿病のある人 | +2.03kg (95%信頼区間 1.63〜2.42) | +0.65% (95%信頼区間 0.22〜1.08) |
腹囲やBMI、収縮期血圧、空腹時血糖も悪化する方向に動いており、中止後26週を超えて追った群の体重増加は7.31kg、26週以内では2.51kgでした。薬別に見るとセマグルチドで8.21kg、リラグルチドで4.29kgという差も示されています。
1年以内に中止する人は珍しくない
実際の医療現場では、開始から1年以内に最大65%が使用をやめているという報告があり、無作為化比較試験では中止から1年のうちに減った体重の3分の2ほどが戻るとまとめられています。
新規に使い始めた人の中断がどれくらい起きているかは、保険データを用いた研究でも調べられてきました。
だからこそ医師は、続ける期間と同じくらい、終わった後をどう支えるかに関心を向けています。
肥満症は慢性の状態として管理する
系統的レビューは冒頭で、肥満を高血圧や糖尿病、脂質異常症と結びついた複雑な慢性の状態と位置づけています。慢性という言葉が入る以上、治療の目標は一度で終わらせる形ではなく、長く管理していく形に置かれます。
そう考えると、期間の問いは「いつ終わるか」から「どう付き合うか」へ移ります。薬を使う時期、量を下げる時期、生活側で支える時期を組み合わせながら、その人に合う続け方を探していく作業になります。
やめた後に生活の支援を組み合わせる枠組みが要るという指摘も出ており、終わりの設計は治療の一部として扱われはじめています。
サクセンダをいつまで続けるかを診察で詰めていく
期間は自分ひとりで決めるものではなく、記録を持ち寄って診察で詰めていきます。次に見直す時期をあらかじめ決めておくと、迷いが生じた時期にも判断が止まらずに済むでしょう。
記録を持参すると判断が早くなる
診察の時間は限られており、記憶をたどりながら話すと材料が抜け落ちます。手元に数字が揃っていれば、減り方の傾きも副作用の残り方も、その場で医師と同じ画面を見ながら話し合えます。
| 持っていくもの | 記録の中身 | 判断に効く点 |
|---|---|---|
| 体重の記録 | 週1回・同じ条件で測る | 減り方の傾きが読める |
| 腹囲の記録 | 月1回 | 体重より遅れる変化が見える |
| 体調の記録 | 吐き気や食欲の変化 | 続けられるかの判断材料 |
| 注射の記録 | 打てなかった日 | 効果不足の原因を切り分けられる |
細かく書く必要はなく、体重と打てなかった日だけでも十分に役立ちます。
次に見直す日を先に決めておく
続けると決めた時点で、次にもう一度確かめる時期まで決めておくと迷いが減ります。臨床試験が16週や56週という区切りで結果を出しているように、区切りを置いて振り返る進め方は治療の基本形です。
区切りが決まっていれば、途中で不安になったときも「次の受診で相談する」という置き場所ができます。
自己判断で終わりにしない
目標に届いたと感じた時点で自分だけで終わらせると、戻りが起きたときに立て直す道筋が残りません。中止後の変化が数字で示されている以上、終わり方は始め方と同じくらい設計が要ります。
体調のつらさで打てない日が続いているときも、黙って離れるより早めに伝えるほうが選択肢は残ります。
期間の答えは、試験で確かめられた範囲と、あなたの数値と、続けられる負担の三つが交わる場所にあります。医師と材料を突き合わせながら、その場所を一緒に探していきましょう。
よくある質問
サクセンダは最長でどのくらいの期間まで臨床試験で確かめられていますか?
まとまった形で公表されている最長の追跡は160週間(3年間)で、前糖尿病のある2254人を対象とした試験です。それより長い期間の成績は、判断に使えるほど積み上がっていません。
3年間の試験でも160週まで到達した参加者は1128人(50%)にとどまるため、長期の姿は限られた集団を通して見ている点に注意が要ります。
サクセンダを16週間続けて体重があまり減らないときはどうなりますか?
臨床試験のデータでは、16週の時点で4%以上減っているかどうかが1年後の結果をよく予測したと報告されており、この時期が見直しの節目に当たります。届いていない場合は、増量の進み具合や打てていない日の有無を含めて原因を確かめます。
そのまま終了と決まるわけではなく、続ける・量を調整する・別の方法を検討するといった選択肢を医師と並べ直す場面になります。
サクセンダを続けるかどうか、医師は体重以外に何を見ていますか?
腹囲、血糖や脂質、肝機能などの血液検査、血圧、副作用の出方、そして注射を続けられているかを合わせて確かめます。前糖尿病のある人では、糖尿病の発症をどれだけ遠ざけられたかも大きな判断材料です。
体重が停滞していても他の数値が改善の途中にあれば、続ける根拠になります。逆にどの数値も動かず副作用だけが残るなら、進め方を組み替える話になります。
サクセンダをやめると体重はどのくらい戻ると報告されていますか?
GLP-1受容体作動薬の中止後を追った18件・3771人の解析では、肥満のある人で体重が5.63kg増加(95%信頼区間 3.52〜7.73)、HbA1cが0.25%上昇(95%信頼区間 0.18〜0.32)と報告されました。
追跡が26週を超えた群では7.31kgと、期間が長いほど大きくなっています。薬ごとの内訳ではリラグルチドが4.29kg、セマグルチドが8.21kgでした。
戻り方には個人差があるため、これらは平均像として受け取る数字です。
サクセンダを自己判断でやめてもよいのでしょうか?
やめる判断は、体重だけでなく検査値や副作用、その後の計画まで含めて決める性質のものなので、事前に相談するほうが安全です。黙って離れると、戻りが起きたときに立て直す道筋が残りません。
つらさや費用の負担で続けにくいと感じたときも、量を下げる、間隔を調整する、いったん休むという中間の選択肢があります。まずは診察で正直に伝えるところから始まります。
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