AGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症であり、一度症状が現れると自然に改善することは期待できません。薄毛の悩みは、自信の喪失や精神的なストレスにつながることも少なくありません。
現在、AGA治療にはいくつかの選択肢がありますが、その中でも「デュタステリド」は、より強力な脱毛抑制効果を期待する方々から注目を集める治療薬です。
本記事では、デュタステリド(先発医薬品名:ザガーロ)がなぜAGAに効果的なのか、従来の治療薬であるフィナステリドと何が違うのかを詳しく解説します。
副作用や費用、正しい飲み方など、治療を始める前に知っておくべき情報を網羅し、皆様が安心して治療に臨めるよう、専門的な観点から丁寧に説明します。
AGAの進行と治療の必要性
AGA(男性型脱毛症)は、成人男性に最も多く見られる脱毛症です。思春期以降に発症し、生え際の後退や頭頂部の毛髪が薄くなるのが特徴です。
この症状はゆっくりと、しかし確実に進行するため、多くの方が「年のせいだろう」と見過ごしがちですが、放置すれば薄毛の範囲は拡大していきます。
自信を持って毎日を過ごすためにも、AGAの性質を正しく理解し、早期に適切な対策を講じることが重要です。ここでは、AGAがなぜ進行するのか、そしてなぜ早期の治療が大切なのかを解説します。
男性ホルモンと脱毛の関係
AGAの主な原因は、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」です。体内の男性ホルモン「テストステロン」が、「5α還元酵素」という酵素と結びつくことで、より強力なDHTに変換されます。

このDHTが、毛髪の根元にある毛乳頭細胞の受容体と結合すると、髪の成長を妨げる信号が送られます。その結果、髪の毛が太く長く成長する「成長期」が短縮され、十分に育たないまま抜け落ちてしまうのです。
このヘアサイクルの乱れが繰り返されることで、徐々に薄毛が目立つようになります。
ヘアサイクルの短縮化がもたらす影響
健康な髪の毛は、通常2年から6年の成長期を経て太く長く育ちます。しかし、AGAを発症すると、この成長期が数ヶ月から1年程度にまで短縮されます。
成長期が短くなると、髪の毛は細く短い「うぶ毛」のような状態のまま抜け落ちてしまいます。これが、全体のボリュームが減り、地肌が透けて見える原因です。
治療を行わない限り、このヘアサイクルの乱れは改善されず、薄毛は着実に進行していきます。
早期治療が将来の毛髪を守る
AGAは進行性の脱毛症であるため、対策を始めるのが早ければ早いほど、良好な結果を期待できます。毛髪を作り出す毛母細胞は、ヘアサイクルを繰り返すうちに徐々にその寿命を迎えます。
薄毛がかなり進行し、毛母細胞が完全に活動を停止してしまった毛穴からは、残念ながら新しい髪の毛を生やすことはできません。
治療の目的は、現在残っている毛母細胞の働きを守り、ヘアサイクルを正常化させることです。
そのため、まだ多くの毛母細胞が活発に働いている初期段階で治療を開始することが、将来の毛髪を維持する上で極めて大切になります。
デュタステリドの薬理作用 – 5α還元酵素の両型阻害
デュタステリド(ザガーロ)は、AGA治療において「守り」の役割を担う重要な内服薬です。その最大の特徴は、AGAの根本原因であるDHTの生成を強力に抑制する点にあります。

従来の治療薬と比べて、なぜデュタステリドがより優れた効果を期待できるのか、その作用の仕組みを詳しく見ていきましょう。
この薬がどのようにして脱毛の進行にブレーキをかけるのかを理解することは、治療への納得感を深める上で役立ちます。
AGAの原因酵素「5α還元酵素」とは
AGAを引き起こすDHTは、テストステロンが5α還元酵素によって変換されることで生成されます。この5α還元酵素には、「I型」と「II型」の2つのタイプが存在することが分かっています。
そして、この両方のタイプが頭皮に存在し、AGAの進行に関与しています。
I型とII型の分布の違い
II型5α還元酵素は、主に前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞に多く分布しています。AGAの典型的な症状である、生え際の後退や頭頂部の薄毛に深く関わるタイプです。
一方、I型5α還元酵素は、側頭部や後頭部を含め、頭皮全体の皮脂腺に広く分布しています。デュタステリドは、これら両方の酵素の働きを阻害することができる唯一のAGA治療薬です。
デュタステリドが両方の酵素を阻害する意義
デュタステリドは、I型とII型の両方の5α還元酵素の働きを阻害することで、頭皮全体のDHT濃度を大幅に低下させます。
これにより、前頭部や頭頂部だけでなく、より広範囲の脱毛進行を抑制する効果が期待できます。これが、デュタステリドが強力なAGA治療薬といわれる理由です。
フィナステリドとの違い – なぜより強力なのか
AGA治療を検討する際、多くの方が「デュタステリド」と「フィナステリド」という2つの薬の名前を耳にするでしょう。どちらもAGA治療の基本となる内服薬ですが、その作用や効果には明確な違いがあります。
なぜデュタステリドがフィナステリドよりも強力な選択肢と考えられるのか、その理由を作用機序、DHT抑制効果、そして体内での働きの違いから多角的に比較し、解説します。
作用する酵素の範囲の違い
両薬剤の最も大きな違いは、先述した5α還元酵素のうち、どのタイプを阻害するかにあります。フィナステリドがII型5α還元酵素のみを阻害するのに対し、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害します。
この作用範囲の広さが、効果の強さに直結します。

デュタステリドとフィナステリドの作用比較
特徴 | デュタステリド(ザガーロ) | フィナステリド(プロペシア) |
---|---|---|
阻害する酵素 | I型およびII型 | II型のみ |
作用範囲 | 頭皮全体(広範囲) | 主に前頭部・頭頂部 |
DHT抑制効果と血中半減期の違い
デュタステリドは、フィナステリドと比較して、血中のDHT濃度をより強力に、そしてより長く抑制する能力を持ちます。これは、薬剤が体内に留まる時間(血中半減期)の違いによるものです。
薬の体内での持続性
フィナステリドの血中半減期が約6~8時間であるのに対し、デュタステリドの血中半減期は約3~5週間と非常に長いのが特徴です。
これにより、デュタステリドは体内で安定した濃度を保ちやすく、持続的かつ強力なDHT抑制効果を発揮します。この持続性が、より確実な脱毛抑制効果につながると考えられています。
臨床試験で示された治療効果と改善率
治療薬を選択する上で、その効果が科学的なデータによってどれだけ裏付けられているかは非常に重要な判断材料です。
デュタステリド(ザガーロ)は、国内外で実施された複数の臨床試験において、AGAに対する高い有効性が証明されています。
ここでは、実際の臨床試験データに基づき、デュタステリドが毛髪にどのような改善をもたらすのかを具体的に紹介します。
客観的なデータを知ることで、治療への期待と見通しをより明確に持つことができます。
国内臨床試験における発毛効果
日本国内で行われた臨床試験では、デュタステリド0.5mgを投与したグループと、比較対象のグループで毛髪数の変化を比較しました。
その結果、デュタステリドを服用したグループでは、毛髪数に有意な増加が認められました。

毛髪数の変化に関するデータ
試験開始から24週後(約6ヶ月後)の時点で、直径30μm以上の太い毛髪(非軟毛)の数が、1平方センチメートルあたりで平均して約89.6本増加したという報告があります。
これは、細く弱々しかった髪が、太く健康な髪へと変化したことを示す重要なデータです。
フィナステリドとの直接比較試験
デュタステリドの効果をより明確にするため、フィナステリドと直接比較した国際共同試験も行われています。
この試験では、デュタステリドを服用したグループの方が、フィナステリドを服用したグループよりも発毛効果が高いという結果が示されました。
治療効果の比較データ
評価項目 | デュタステリド群 | フィナステリド群 |
---|---|---|
毛髪数の増加(24週後) | より多くの増加を認める | 増加を認める |
医師による写真評価 | より高い改善度 | 改善を認める |
これらの試験結果から、デュタステリドはフィナステリドで効果が不十分だったケースや、より積極的な発毛効果を求める場合の有力な選択肢になると言えます。
デュタステリドの適切な服用方法と治療期間
デュタステリドの効果を最大限に引き出し、安全に治療を続けるためには、医師の指示に従って正しく服用することが大切です。
ここでは、基本的な飲み方から、効果を実感できるまでの期間、そして多くの人が気になる「初期脱毛」や服用を中止した場合の影響について詳しく解説します。
治療は長期にわたるため、正しい知識を持って根気強く取り組むことが成功への鍵となります。
基本的な飲み方と注意点
デュタステリドは、通常1日1回、1カプセル(0.5mg)を経口で服用します。

食事の影響は受けにくいため、食前・食後を問わず、毎日決まった時間に服用することを習慣づけると良いでしょう。カプセルは噛んだり、開けたりせずに、水またはぬるま湯でそのまま飲み込んでください。
カプセルの内容物が口や喉の粘膜を刺激することがあります。
飲み忘れた場合の対処法
もし飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は飛ばして、次の服用時間に1回分だけを服用します。
一度に2回分を服用することは絶対に避けてください。
効果を実感するまでのタイムライン
デュタステリドの効果は、すぐには現れません。乱れてしまったヘアサイクルを正常に戻すには時間が必要です。
一般的に、効果を実感し始めるまでには、少なくとも3ヶ月から6ヶ月程度の継続服用が必要です。
治療期間の目安
期間 | 期待される変化 |
---|---|
1~3ヶ月 | 初期脱毛が起こることがある。目に見える変化は少ない。 |
3~6ヶ月 | 抜け毛の減少を実感し始める。産毛が増え始める。 |
6ヶ月以降 | 髪のハリやコシ、ボリュームアップなど明らかな効果を実感。 |
初期脱毛という現象
治療開始後1ヶ月から3ヶ月頃に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」という現象が起こることがあります。
これは、デュタステリドの効果によって乱れたヘアサイクルが正常化する過程で、古い細い髪が新しい強い髪に生え変わるために起こるものです。

副作用ではなく、むしろ薬が効き始めている証拠と捉えることができます。不安になるかもしれませんが、自己判断で服用を中止しないことが重要です。
もし服用をやめたらどうなるか
AGAは進行性の疾患であるため、デュタステリドの服用を中止すると、抑制されていたDHTの生成が再び活発になります。
その結果、ヘアサイクルは再び乱れ始め、髪の状態は時間をかけて治療前の状態に戻っていきます。得られた効果を維持するためには、医師の指導のもとで継続的に服用を続ける必要があります。
副作用の種類と発生頻度 – 知っておくべきリスク
どのような医薬品にも、主作用(期待する効果)と副作用(期待しない作用)があります。デュタステリドも例外ではありません。
安全に治療を続けるためには、起こりうる副作用について事前に正しく理解し、万が一体に異変を感じた場合に適切に対処できるようにしておくことが重要です。
ここでは、デュタステリドの主な副作用の種類とその発生頻度、そして特に注意すべき点について解説します。
主な副作用とその内訳

デュタステリドの副作用として報告されているものの多くは、男性ホルモンへの影響に関連するものです。臨床試験で報告された主な副作用は以下の通りです。
副作用の発生頻度(国内臨床試験より)
副作用の種類 | 発生頻度 |
---|---|
リビドー(性欲)減退 | 3.9% |
勃起不全(ED) | 4.3% |
射精障害 | 1.7% |
これらの性機能に関する副作用は、デュタステリドの服用をやめると改善することがほとんどです。
しかし、ごく稀に服用中止後も症状が続く「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)」という状態が報告されています。不安な点があれば、些細なことでもクリニックの医師に相談してください。
特に注意が必要な副作用
頻度は非常に稀ですが、注意が必要な副作用として肝機能障害があります。デュタステリドは肝臓で代謝されるため、肝臓に負担をかける可能性があります。
肝機能障害の初期症状
- 体がだるい(倦怠感)
- 食欲不振
- 吐き気
- 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
このような症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、速やかに医師の診察を受けてください。治療開始前や治療中に定期的な血液検査を行い、肝機能の状態を確認することが安全のために大切です。
もともと肝臓に持病がある方は、治療開始前に必ず医師に申告してください。
女性や小児への注意と献血の制限
デュタステリドには、服用者本人以外にも注意すべき重要な点があります。
女性・小児は接触禁止
デュタステリドは、男子胎児の生殖器の発育に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性がある女性は絶対に服用してはいけません。
また、薬剤の成分は皮膚からも吸収されるため、カプセルから漏れた薬剤に女性や小児が触れることも避ける必要があります。カプセルは厳重に管理してください。
献血に関する制限
デュタステリドは血中半減期が非常に長いため、服用中および服用中止後6ヶ月間は献血をすることができません。これは、輸血によって薬剤成分が妊婦や胎児に影響を与えるのを防ぐためです。
献血制限のまとめ
薬剤 | 献血できない期間 |
---|---|
デュタステリド | 服用中および服用中止後6ヶ月間 |
フィナステリド | 服用中および服用中止後1ヶ月間 |
デュタステリド治療の費用と経済的負担
AGA治療は、効果を維持するために長期的な継続が基本となります。そのため、治療にかかる費用は、治療法を選択する上で重要な要素の一つです。
デュタステリド治療には、薬剤費の他に診察料なども必要になります。
ここでは、デュタステリド治療にかかる費用の内訳や、先発医薬品とジェネリック医薬品の違いについて解説し、経済的な負担を把握する手助けをします。
治療費用の内訳
AGA治療は健康保険が適用されない自由診療のため、費用は全額自己負担となります。費用はクリニックによって異なりますが、一般的に以下のものが含まれます。
主な費用の項目
- 初診料・再診料
- 血液検査料(必要な場合)
- 薬剤費(デュタステリド)
先発薬「ザガーロ」とジェネリック医薬品
デュタステリドには、最初に開発された先発医薬品である「ザガーロ」と、その後に発売された「デュタステリド配合錠(ジェネリック医薬品)」があります。
ジェネリック医薬品は、開発コストが抑えられているため、先発医薬品よりも安価に提供されます。

薬剤費の目安(1ヶ月あたり)
薬剤の種類 | 費用の目安 |
---|---|
ザガーロ(先発品) | 約9,000円~12,000円 |
デュタステリド(ジェネリック) | 約6,000円~9,000円 |
ジェネリック医薬品は、有効成分や効果、安全性が先発医薬品と同等であると国によって認められています。
治療を継続する上での経済的負担を軽減したい場合は、ジェネリック医薬品を選択するのも賢明な方法です。当クリニックでもジェネリック医薬品を取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。
個人輸入の危険性について
インターネットを通じて海外から安価な医薬品を個人輸入することができますが、これには大きな危険が伴います。
個人輸入で入手した薬剤は、偽造品や有効成分の含有量が不適切な粗悪品である可能性があります。効果がないばかりか、予期せぬ健康被害につながる恐れもあります。
また、副作用が起きた際に国の医薬品副作用被害救済制度を利用することもできません。安全で確実な治療のため、デュタステリドは必ず信頼できるクリニックで医師の処方のもと入手してください。
治療開始前の検査と医師との相談ポイント
デュタステリドによるAGA治療を安全かつ効果的に進めるためには、治療を開始する前の準備が非常に重要です。特に、ご自身の健康状態を正確に把握し、それを医師と共有することが不可欠です。
ここでは、治療開始前に行うことがある検査の目的や、診察時に医師に伝えるべき大切なポイントについて解説します。事前の準備が、安心して治療を続けるための第一歩となります。
なぜ治療前に血液検査が必要なのか

多くのクリニックでは、デュタステリドの処方前に血液検査を実施します。これは主に、薬剤の副作用リスクを評価し、安全に治療を行える状態であるかを確認するためです。
血液検査で確認する主な項目
- 肝機能(AST, ALTなど)
- 腎機能
- PSA(前立腺特異抗原)
特に重要なのが肝機能のチェックです。デュタステリドは肝臓で代謝されるため、肝機能が低下していると薬の成分が体内に蓄積しやすくなり、副作用のリスクが高まります。
また、PSA値は前立腺がんの指標となる数値ですが、デュタステリドを服用するとこの値が約50%低下します。治療開始前の数値を把握しておくことで、治療中の健康管理に役立てることができます。
診察時に医師に伝えるべきこと
診察は、医師が一方的に話す場ではありません。ご自身の体について正確な情報を共有し、不安や疑問を解消するための大切な機会です。以下の点については、必ず医師に伝えてください。
申告が重要な項目
項目 | 伝えるべき内容の例 |
---|---|
現在治療中の病気 | 肝臓病、腎臓病、心臓病、うつ病など |
服用中の薬・サプリメント | すべての薬の名前(お薬手帳を持参すると確実) |
アレルギー歴 | 薬や食べ物のアレルギー |
これらの情報は、安全な治療計画を立てる上で非常に重要です。また、「将来的に妊活を考えている」「副作用が特に心配」といったご自身の状況や不安についても、遠慮なく相談してください。
医師と良好な関係を築き、納得して治療に臨むことが、長期的な成功につながります。
他のAGA治療法との併用について
AGA治療の効果をさらに高めるために、デュタステリドと他の治療法を組み合わせる「併用療法」が行われることがあります。
特に、作用の仕方が異なる治療法を組み合わせることで、単独の治療では得られない相乗効果を期待できます。
ここでは、代表的な併用療法であるミノキシジルとの組み合わせについて、そのメリットと効果を解説します。
「守り」と「攻め」のコンビネーション治療
AGA治療は、脱毛の進行を食い止める「守りの治療」と、新たな発毛を促す「攻めの治療」に大別できます。デュタステリドは、DHTの生成を抑えて抜け毛を防ぐ「守り」の代表的な治療薬です。
これに対し、「攻め」の治療薬として知られるのが「ミノキシジル」です。
各治療薬の役割
- デュタステリド(守り) 抜け毛の原因(DHT)をブロックし、ヘアサイクルを正常化する。
- ミノキシジル(攻め) 頭皮の血行を促進し、毛母細胞を活性化させて発毛を促す。
ミノキシジルとの併用による相乗効果

デュタステリドで抜け毛の進行にブレーキをかけつつ、ミノキシジルで発毛のアクセルを踏む。この2つのアプローチを同時に行うことで、より効果的な薄毛改善を目指すことができます。
デュタステリド単独では効果が不十分だった方や、より積極的な改善を望む方にとって、併用療法は非常に有力な選択肢となります。
当クリニックでも、患者様の状態やご希望に応じて最適な治療法の組み合わせを提案していますので、ご興味のある方はご相談ください。
よくある質問
デュタステリド治療に関して、患者様から多く寄せられる質問とその回答をまとめました。治療を始める前の不安や疑問の解消にお役立てください。
- Qフィナステリドからデュタステリドに切り替えることはできますか?
- A
はい、可能です。フィナステリドで十分な効果が得られなかった場合や、より強力な効果を求める場合に、医師の判断でデュタステリドへの切り替えを検討します。
切り替えのタイミングや方法は、現在の治療状況によって異なりますので、まずはクリニックの医師にご相談ください。自己判断での切り替えは避けてください。
- Q副作用が出た場合はどうすればよいですか?
- A
体に何らかの異変を感じた場合は、まず服用を中止し、速やかに処方を受けたクリニックにご連絡ください。
特に、強い倦怠感や吐き気、皮膚の黄ばみなど肝機能障害が疑われる症状が出た場合は、直ちに医師の診察が必要です。
性機能に関する副作用など、不安な点についても遠慮なくご相談ください。
- Qジェネリック医薬品の効果は先発品と同じですか?
- A
はい、同じです。ジェネリック医薬品は、有効成分、用法、用量、効果、安全性が先発医薬品(ザガーロ)と同等であると、国の厳しい審査基準をクリアした医薬品です。
品質や効果を心配することなく、安心してご使用いただけます。経済的な負担を抑えながら治療を継続したい方におすすめです。
- Q治療効果の判定はどのように行うのですか?
- A
一般的に、治療開始から6ヶ月から1年を目安に効果を判定します。
判定方法としては、医師による視診や、マイクロスコープを用いた頭皮の状態の確認、ご自身の実感などを総合的に評価します。
定期的に頭部の写真を撮影し、治療前後の変化を客観的に比較することもあります。
この記事では、デュタステリドによる「守り」のAGA治療について詳しく解説しました。
抜け毛を抑制するデュタステリドと合わせて、発毛を促進する「攻め」の治療薬である「ミノキシジル」を併用することで、より高い相乗効果が期待できます。
ミノキシジルは、頭皮の血管を拡張して血流を改善し、毛母細胞に直接栄養を届けることで、力強い髪の成長をサポートします。
デュタステリドで抜け毛を止めながら、ミノキシジルで積極的に髪を育てたいとお考えの方は、下記の記事もご覧ください。