薄毛や抜け毛のお悩みは、多くの方が抱える深刻な問題です。特に男性型脱毛症(AGA)は進行性のため、早期の対策が重要となります。

その治療の選択肢として広く知られるのが「フィナステリド」です。

この記事では、フィナステリド(先発医薬品名プロペシア)による治療を検討している方へ向けて、その効果や副作用、費用など、事前に知っておくべき9つの重要なポイントを専門的な観点から詳しく解説します。

AGAの原因とメカニズム – なぜ髪は抜けるのか

フィナステリドがなぜ有効なのかを理解するためには、まずAGA(男性型および女性型脱毛症)がどのようにして起こるのかを知る必要があります。

AGAは、遺伝的要因とホルモンの影響が複雑に絡み合って発症する進行性の脱毛症です。

AGAとは進行性の脱毛症

AGAは、思春期以降の男性に見られる最も一般的な脱毛症です。生え際の後退や頭頂部の毛髪が薄くなるなどの特徴があり、何もしなければ症状は徐々に進行していきます。

この進行を食い止めることが、AGA治療の第一目標となります。

脱毛を引き起こすDHT(ジヒドロテストステロン)

AGAの主な原因物質は、DHT(ジヒドロテストステロン)という強力な男性ホルモンです。

これは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、「5α-還元酵素」という酵素の働きによって変換されることで生成します。

DHT生成メカニズムと5α還元酵素イラスト

このDHTが、毛根にある毛乳頭細胞の受容体と結合することで、毛髪の成長を阻害し、抜け毛を促進する信号を出すのです。

ヘアサイクルの乱れ

健康な髪の毛には、成長期・退行期・休止期からなる「ヘアサイクル」があります。通常、成長期は2年から6年続きますが、DHTの影響を受けるとこの成長期が数ヶ月から1年程度にまで短縮してしまいます。

AGAと正常なヘアサイクルの比較イラスト

その結果、髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまい、細く短い毛ばかりになることで、全体として薄毛が目立つようになります。

正常なヘアサイクルとAGAのヘアサイクルの比較

段階正常なヘアサイクルAGAのヘアサイクル
成長期2年~6年数ヶ月~1年
髪の状態太く長く成長する十分に成長できず細く短い
結果健康な毛髪を維持薄毛が進行する

フィナステリドの作用機序 – 脱毛を防ぐ科学的根拠

AGAの進行にDHTが深く関わっていることを理解すると、フィナステリドの役割が明確になります。フィナステリドは、このDHTの生成を直接的に抑制することで、脱毛の進行にブレーキをかける薬です。

脱毛のブレーキ役「プロペシア」

フィナステリドは、AGA治療薬として世界中で広く使用されている成分です。国内では、先発医薬品として「プロペシア」という名前で承認されています。

ジェネリック医薬品も多数存在し、これらは有効成分が同一でありながら、より安価に治療を始められるという利点があります。

5α-還元酵素の阻害

フィナステリドの主な働きは、テストステロンをDHTに変換する「5α-還元酵素(特にII型)」の活動を阻害することです。

フィナステリドのII型酵素阻害作用イラスト

この酵素の働きをブロックすることで、頭皮におけるDHTの濃度が低下し、ヘアサイクルの乱れが是正されます。

これにより、成長期が本来の長さに近づき、抜け毛が減少して、毛髪が成長しやすい環境が整うのです。

フィナステリドとデュタステリドの違い

AGA治療薬には、フィナステリドの他に「デュタステリド」(先発医薬品名ザガーロ)という選択肢もあります。

両者はDHTの生成を抑制するという点で共通していますが、作用する酵素の種類に違いがあります。

作用する酵素の違い

項目フィナステリドデュタステリド
阻害する酵素II型5α-還元酵素I型およびII型5α-還元酵素
DHT抑制効果良好より強力
フィナステリドとデュタステリド作用範囲比較図

デュタステリドは、フィナステリドが阻害しないI型の5α-還元酵素も阻害するため、より強力にDHTの生成を抑える効果が期待できます。

フィナステリドで十分な効果を感じられない場合に、デュタステリドへの切り替えを検討することがあります。

治療効果の実際 – どのくらいの期間で効果が現れるか

フィナステリドによる治療を始めるにあたり、最も気になるのが「いつから効果が出るのか」という点でしょう。

効果の発現時期には個人差がありますが、一般的な目安を知っておくことは、治療を続ける上で大切です。

効果はいつから実感できるのか

フィナステリドの効果は、服用後すぐには現れません。乱れたヘアサイクルを正常に戻すには時間がかかるためです。

フィナステリド効果発現タイムラインイラスト

早い方では3ヶ月ほどで抜け毛の減少を実感し始めますが、多くの場合、効果を明確に判断するには最低でも6ヶ月間の継続服用が必要です。治療の成果を焦らず、じっくりと待つ姿勢が重要です。

クリニックでは定期的に頭部の写真を撮影し、客観的な変化を確認していきます。

初期脱毛は効果のサイン

治療を開始して1ヶ月前後で、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」という現象が起こることがあります。

これは、フィナステリドの効果によって乱れたヘアサイクルがリセットされ、新しい健康な髪の毛が生える準備段階として、古い髪の毛が押し出されるために起こるものです。

治療が効いている証拠ともいえる現象なので、ここで自己判断で服用を中止しないようにしましょう。通常は1ヶ月から2ヶ月程度で治まります。

期待できる具体的な効果

フィナステリドは「発毛薬」というよりは、「脱毛抑制薬」です。主な効果は、抜け毛を減らし、AGAの進行を食い止めることです。

これにより、細く弱々しかった髪の毛にハリやコシが戻り、毛髪全体の密度が維持・改善されることが期待できます。

フィナステリドの効果発現タイムライン

期間期待できる主な変化
1~3ヶ月初期脱毛が起こることがある。抜け毛の減少を実感し始める人もいる。
3~6ヶ月多くの方が抜け毛の減少を実感。髪にハリやコシが出てくる。
6ヶ月~1年治療効果を客観的に評価できる時期。見た目の変化を感じる人も多い。

フィナステリドの適応と対象者 – あなたに合った治療法か

フィナステリドは非常に有効なAGA治療薬ですが、誰にでも適しているわけではありません。安全に治療を行うために、この薬の適応と対象者を正しく理解しておく必要があります。

AGA治療を検討すべき人

フィナステリドによる治療が推奨されるのは、「成人男性の男性型脱毛症(AGA)」の方です。

生え際の後退や頭頂部の薄毛が気になり始めた、抜け毛が増えたと感じるなど、AGAの初期から中期の段階で治療を開始することが、より高い効果を期待する上で重要です。

円形脱毛症など、AGA以外の脱毛症には効果がありません。

女性や未成年者への注意点

フィナステリドは、男性ホルモンに作用する薬であるため、女性への適応はありません。

特に、妊娠中の女性が服用したり、破損した錠剤に触れて有効成分が皮膚から吸収されたりすると、男子胎児の生殖器に異常をきたすおそれがあります。

そのため、女性、特に妊娠の可能性のある方や授乳中の方は、絶対に服用しないでください。また、20歳未満の男性に対する安全性や有効性も確立されていないため、処方の対象外となります。

フィナステリド適応対象者と禁忌イラスト

フィナステリドの使用対象者

対象者使用可否主な注意点
成人男性AGAと診断された場合に適応。
女性不可服用・接触ともに厳禁。特に妊婦は注意が必要。
未成年者不可安全性・有効性が確立されていない。

服用方法と治療継続の重要性

フィナステリドの効果を最大限に引き出すためには、正しい服用方法を守り、治療を根気強く続けることが何よりも大切です。自己判断での中断や用量の変更は、期待した効果が得られない原因となります。

基本的な服用ルール

1日1回服用ルールチェックリストイラスト

フィナステリドは、通常1日1回、1錠(主として1mg)を水またはぬるま湯で服用します。

食事の影響は受けないため、いつでも好きな時間に服用できますが、血中濃度を安定させるために、毎日なるべく同じ時間帯に服用することを推奨します。

もし飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は飛ばして、次の時間に1回分だけを服用します。一度に2回分を服用してはいけません。

  • 1日1回1錠を守る
  • 毎日決まった時間に服用する
  • 飲み忘れても2回分を一度に飲まない

服用をやめるとどうなるか

フィナステリドの効果は、服用を継続している間に限られます。AGAは進行性の脱毛症であり、フィナステリドは体質そのものを変える薬ではないからです。

効果の持続と治療の中断

服用をやめると、抑制されていたDHTの生成が再び活発になり、ヘアサイクルも元の乱れた状態に戻ってしまいます。

その結果、数ヶ月のうちに抜け毛が再び増え始め、治療によって維持されていた毛髪の状態は、治療前のレベルへと後退していきます。

AGAの進行を食い止めるためには、長期的な視点で治療を継続することが必要です。

副作用とリスク管理 – 正しく理解して安全に治療

どのような薬にも副作用のリスクは存在します。フィナステリドも例外ではありません。

事前に副作用について正しく理解し、万が一の際に適切に対処できるようにしておくことが、安全な治療につながります。

主な副作用の概要

フィナステリド副作用アイコン

フィナステリドの副作用の頻度は全体として高くありませんが、いくつかの症状が報告されています。最もよく知られているのは、性機能に関連するものです。

これらの副作用の多くは、服用を中止することで改善する傾向にあります。気になる症状が現れた場合は、自己判断で悩まず、速やかに処方を受けたクリニックの医師に相談してください。

報告されている主な副作用

副作用の種類主な症状発現頻度の目安
性機能関連性欲減退、勃起機能不全(ED)、射精障害など1%~5%程度
肝機能障害食欲不振、全身の倦怠感、黄疸など頻度不明(稀)
精神神経系抑うつ気分、めまいなど頻度不明

肝機能障害のリスク

頻度は非常に稀ですが、重大な副作用として肝機能障害が報告されています。フィナステリドは主に肝臓で代謝されるため、肝臓に持病がある方や、日常的に飲酒量が多い方は特に注意が必要です。

治療開始前や治療中に定期的な血液検査を行い、肝機能の数値を確認することが、リスク管理の観点から重要です。

ポストフィナステリド症候群(PFS)について

ごく稀に、フィナステリドの服用を中止した後も、性機能障害や精神的な不調(抑うつなど)が持続する「ポストフィナステリド症候群」が報告されています。

まだ不明な点が多い病態ですが、このようなリスクが存在することも認識しておく必要があります。当院では、患者様の心身の状態を注意深く観察しながら、治療を進めていきます。

治療費用と保険適用について

AGA治療は長期にわたることが多いため、費用面は治療を続ける上で非常に重要な要素です。フィナステリド治療にかかる費用や、保険適用の有無について解説します。

フィナステリドの価格相場

フィナステリドの価格は、先発医薬品かジェネリック医薬品か、またクリニックによっても異なります。ジェネリック医薬品を選択することで、治療費を大幅に抑えることが可能です。

先発薬プロペシアとジェネリックの価格差

プロペシアとジェネリック費用比較イラスト

一般的に、ジェネリック医薬品は先発医薬品であるプロペシアの半額から7割程度の価格で処方されることが多いです。

有効成分や効果は同等とされているため、長期的なコストを考慮すると、ジェネリック医薬品は非常に有力な選択肢となります。

AGA治療薬の価格目安(1ヶ月分)

種類1ヶ月あたりの価格目安
先発薬(プロペシア)8,000円~10,000円
ジェネリック医薬品4,000円~7,000円
個人輸入品価格は安いがリスク大

保険適用外の自由診療

AGA治療は、生命に直接関わる病気とは見なされないため、健康保険の適用外となり、全額自己負担の「自由診療」となります。

診察料や検査費用なども含め、すべて自費での支払いとなることを理解しておきましょう。

個人輸入に潜むリスク

インターネット上では、海外からフィナステリドを安価に個人輸入できるサイトが見受けられます。しかし、個人輸入された医薬品には、偽造薬や不純物が混入しているリスクが常に伴います。

有効成分が含まれていなかったり、健康被害を引き起こす有害物質が含まれていたりするケースも報告されています。また、副作用が起きた際に国の医薬品副作用被害救済制度を利用することもできません。

安全で確実な治療のためには、必ず医療機関であるクリニックで処方を受けるようにしてください。

フィナステリド以外の治療選択肢との比較

AGA治療はフィナステリドだけではありません。他の治療法と組み合わせることで、より高い効果を目指すことも可能です。

代表的な治療薬であるミノキシジルとの違いを理解し、自分に合った治療計画を立てましょう。

「攻め」の治療薬ミノキシジル

フィナステリドとミノキシジル併用

ミノキシジルは、フィナステリドと並ぶAGA治療のもう一つの柱です。

フィナステリドが抜け毛を防ぐ「守り」の薬であるのに対し、ミノキシジルは毛母細胞を活性化させて発毛を促す「攻め」の薬と表現できます。

作用する仕組みが異なるため、両者を併用することで、脱毛抑制と発毛促進の両面からアプローチでき、相乗効果が期待できます。

  • フィナステリド: 脱毛の原因(DHT)を抑制する【守りの治療】
  • ミノキシジル: 毛母細胞を活性化し発毛を促す【攻めの治療】

その他のAGA治療法

薬物療法の他にも、AGAの進行度や患者様の希望に応じて、様々な治療法があります。

例えば、後頭部の自分の毛髪を薄毛部分に移植する「自毛植毛」や、髪の成長に必要な成分を頭皮に直接注入する「注入療法(メソセラピー)」などです。

これらの治療法と薬物療法を組み合わせることもあります。

治療開始前に必要な検査と医師への相談

安全かつ効果的にフィナステリド治療を始めるためには、事前のメディカルチェックと医師との十分な相談が欠かせません。

ご自身の健康状態を正確に把握し、最適な治療計画を立てていきましょう。

治療開始前の血液検査

当クリニックでは、フィナステリド処方の前に、原則として血液検査を行います。これは、副作用のリスクがある肝機能の数値を事前に確認するためです。

また、前立腺がんの腫瘍マーカーである「PSA値」も確認することがあります。

フィナステリドはPSA値を約50%低下させる作用があるため、治療開始前の数値を把握しておくことが、将来的な健康管理において重要になります。

医師に伝えるべきこと

診察の際には、ご自身の健康状態について正確に医師に伝えてください。特に、以下の情報については必ず申告が必要です。

  • 肝臓の病気の既往歴
  • 現在服用中の薬(サプリメントも含む)
  • アレルギー歴
  • 前立腺がんの検診予定の有無

これらの情報は、医師があなたにとってフィナステリドが安全な選択肢であるかを判断し、適切な治療計画を立てる上で非常に重要です。

よくある質問 (Q&A)

最後に、フィナステリド治療に関して患者様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。治療への疑問や不安を解消するためにお役立てください。

Q
フィナステリドを飲んでいれば髪は増え続けますか?
A

フィナステリドの主な効果は「脱毛の抑制」であり、無制限に髪が増え続けるわけではありません。

AGAの進行を食い止め、ヘアサイクルを正常化することで、結果として毛髪の密度が改善されることは期待できますが、もともとの毛量以上に増えることは考えにくいです。

より積極的な発毛を望む場合は、ミノキシジルの併用などを検討します。

Q
飲み忘れた場合はどうすればよいですか?
A

1日程度の飲み忘れであれば、治療効果に大きな影響はありません。気づいた時点で1回分を服用し、次の日からはまたいつもの時間に服用してください。ただし、2回分を一度に飲むことは避けてください。

飲み忘れが頻繁になると効果が不安定になる可能性があるため、毎日の習慣にすることが大切です。

Q
献血はできますか?
A

フィナステリドを服用している期間中、および服用中止後1ヶ月間は献血をすることができません。

これは、献血によってフィナステリドの成分が含まれた血液が妊婦に輸血された場合、胎児に影響を与える可能性があるためです。

Q
ジェネリック医薬品の効果は本当に同じですか?
A

はい。ジェネリック医薬品は、先発医薬品(プロペシア)と同一の有効成分を、同一量含んでおり、国が定める厳しい基準に基づいて有効性や安全性が同等であると認められた医薬品です。

そのため、効果に違いはないと考えて問題ありません。当クリニックでは、患者様のご希望に応じて、品質の確かなジェネリック医薬品を処方しています。

より強力な治療を検討される方へ「デュタステリド(ザガーロ)」のご紹介

この記事ではフィナステリドについて詳しく解説しました。

しかし、AGAの進行度が高い方や、フィナステリドで期待したほどの効果が得られなかった方のために、より強力な選択肢として「デュタステリド(ザガーロ)」という治療薬があります。

デュタステリドは、フィナステリドとは異なる作用を持ち、より広範囲に脱毛の原因を抑制します。

ご自身の症状に合わせた最適な治療法を見つけるために、次のステップとしてデュタステリドに関する情報もぜひご覧ください。

デュタステリド(ザガーロ)による脱毛抑制

参考文献

MELLA, José Manuel, et al. Efficacy and safety of finasteride therapy for androgenetic alopecia: a systematic review. Archives of dermatology, 2010, 146.10: 1141-1150.

ZHOU, Zhongbao, et al. The efficacy and safety of dutasteride compared with finasteride in treating men with androgenetic alopecia: a systematic review and meta-analysis. Clinical interventions in aging, 2019, 399-406.

ADIL, Areej; GODWIN, Marshall. The effectiveness of treatments for androgenetic alopecia: a systematic review and meta-analysis. Journal of the American Academy of Dermatology, 2017, 77.1: 136-141. e5.

LEE, Sung Won, et al. A systematic review of topical finasteride in the treatment of androgenetic alopecia in men and women. Journal of drugs in dermatology: JDD, 2018, 17.4: 457.

CHOI, Gwang-Seong, et al. Long-term effectiveness and safety of dutasteride versus finasteride in patients with male androgenic alopecia in South Korea: a multicentre chart review study. Annals of Dermatology, 2022, 34.5: 349.

GUPTA, Aditya K., et al. Efficacy of non‐surgical treatments for androgenetic alopecia: a systematic review and network meta‐analysis. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 2018, 32.12: 2112-2125.

FELDMAN, Peter R., et al. Hair regrowth treatment efficacy and resistance in androgenetic alopecia: A systematic review and continuous Bayesian network meta-analysis. Frontiers in medicine, 2023, 9: 998623.

BELKNAP, Steven M., et al. Adverse event reporting in clinical trials of finasteride for androgenic alopecia: a meta-analysis. JAMA dermatology, 2015, 151.6: 600-606.

GUPTA, Aditya K., et al. Relative efficacy of minoxidil and the 5-α reductase inhibitors in androgenetic alopecia treatment of male patients: a network meta-analysis. JAMA dermatology, 2022, 158.3: 266-274.

GUPTA, Aditya K.; CHARRETTE, Andrew. The efficacy and safety of 5α-reductase inhibitors in androgenetic alopecia: a network meta-analysis and benefit–risk assessment of finasteride and dutasteride. Journal of dermatological treatment, 2014, 25.2: 156-161.