発毛治療に関心を持っても、どの治療法を選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。

専門医療機関(クリニック)では、個々の状態に合わせた多様な発毛治療を提供しています。

この記事では、クリニックで行われる主な発毛治療の種類、それぞれの技術的な特徴、期待できる効果、そして治療を選択する際の重要な視点について詳しく解説します。

発毛治療とは?育毛・増毛との根本的な違い

薄毛対策を考えるとき、「発毛」「育毛」「増毛」という言葉を耳にするかと思いますが、これらは目的も手段も全く異なります。

専門医療機関での治療を検討する前に、まず「発毛治療」が何を目指すものなのかを明確に理解しておきましょう。

「発毛」の定義と目的

「発毛」とは文字通り、髪の毛が失われた頭皮から新しい髪の毛を生やす、または細く弱った髪の毛を太く長く成長させることを指します。

専門医療機関で行う発毛治療は、主にAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)など、医学的な原因で生じる脱毛症状に対して、医薬品や医療技術を用いて毛母細胞の活動を活発にし、ヘアサイクル(毛周期)を正常化させることを目的とします。

育毛(頭皮環境の改善)との区別

「育毛」は、現在生えている髪の毛を健康に「育てる」に焦点を当てます。

主な目的は、頭皮環境(血行不良、皮脂の過剰分泌、乾燥など)を改善し、抜け毛を防ぎ、髪にハリやコシを与えることです。育毛剤や頭皮マッサージなどがこれに該当します。

発毛治療が「0を1に、1を10に」するイメージなら、育毛は「10を8に落とさない」ためのケアと言えます。

増毛(物理的に髪を増やす)との違い

「増毛」は医療行為ではなく、物理的な手段で髪の毛の「見た目」のボリュームを増やす技術です。

自分の残っている髪の毛に人工毛を結びつけたり、特殊なシートで人工毛を頭皮に貼り付けたりする方法(ウィッグやかつらも広義の増毛に含まれます)があります。

即効性があり、見た目をすぐに変えられる利点がありますが、根本的に自分の髪が生えてくるわけではありません。

発毛・育毛・増毛の目的と手段の比較

項目発毛育毛
目的新しい髪を生やす・太く育てる今ある髪を健康に保つ・抜け毛予防
主な手段医薬品(内服・外用)、注入治療、植毛育毛剤(医薬部外品)、頭皮マッサージ、シャンプー
分類医療行為ヘアケア・頭皮ケア

※増毛は「髪の毛を物理的に増やす」技術であり、医療行為やヘアケアとは異なります。

なぜ専門医療機関(クリニック)での治療が重要か

薄毛の悩みを感じたとき、まず市販の育毛剤やサプリメントに手を伸ばす方も多いかもしれません。

しかし、特にAGAのように進行性の脱毛症の場合、自己判断でのケアだけでは十分な効果を得るのが難しいだけでなく、貴重な時間を失ってしまう可能性もあります。

薄毛の原因を医学的に診断

薄毛の原因は一人ひとり異なります。AGA(男性型脱毛症)が最も一般的ですが、円形脱毛症や脂漏性脱毛症、あるいは全身疾患の一症状として脱毛が起きている場合もあります。

専門医療機関では医師が問診や視診、触診や血液検査、マイクロスコープによる頭皮観察などを行い、薄毛の根本原因を医学的に特定します。

この診断が、適切な治療法を選択するための絶対的な基盤となります。

医師の管理下で安全に治療を進める

発毛治療に用いる医薬品には、こうかを実感しやすい反面、副作用のリスクが伴うものもあります。クリニックでは、医師が患者さんの健康状態や体質を考慮して薬を処方します。

また、治療開始後も定期的な診察や血液検査を通じて健康状態をチェックし、万が一副作用が疑われる場合にも迅速かつ専門的に対応します。

この安全管理こそが、医療機関で治療を受ける最大の意義の一つです。

市販品と医療用医薬品の違い

ドラッグストアなどで手に入る「育毛剤」の多くは医薬部外品であり、主な目的は「予防」や「頭皮環境の改善」です。

一方、クリニックで処方される「発毛剤」は医療用医薬品であり、発毛効果が科学的に認められた有効成分が、市販品よりも高濃度で配合されている場合があります。

効果を最優先に考えるのであれば、医療用医薬品の使用を検討する必要があります。

市販品と医療用医薬品(AGA治療薬の例)

項目市販の育毛剤(医薬部外品)医療用医薬品(発毛薬)
目的抜け毛予防、頭皮環境の改善発毛促進、脱毛の抑制
有効成分の例センブリエキス、グリチルリチン酸2Kなどミノキシジル、フィナステリドなど
入手方法ドラッグストア、通販など医師の診断・処方が必要

クリニックで行う主な発毛治療の種類

専門医療機関(クリニック)では、薄毛の原因、進行度、患者さんの希望や生活スタイルに合わせて、様々な治療法を単独または組み合わせて行います。

画一的な治療ではなく、個々に合わせた治療計画を立てるのが特徴です。

治療の組み合わせ(コンビネーション治療)

多くの場合、一つの治療法だけで完璧な結果を目指すよりも、異なる作用を持つ治療法を組み合わせる(コンビネーション治療)方が効果を期待できます。

例えば、「抜け毛を止める内服薬」と「発毛を促す外用薬」の併用は、AGA治療の基本です。さらに、より積極的に発毛を目指す場合には、これらに「注入治療」を加えるケースもあります。

AGA(男性型脱毛症)の進行度別治療

AGAの治療は、進行度(ハミルトン・ノーウッド分類などで評価します)によって推奨される取り組みが異なります。

初期段階であれば内服薬や外用薬のみで進行を抑え、改善を目指せます。しかし、中等度以上に進行している場合は、薬物治療に加えて注入治療や自毛植毛を検討するときもあります。

早期に治療を開始するほど、治療の選択肢は多く、効果も実感しやすくなります。

主な発毛治療の選択肢

  • 内服薬(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルタブレット※)
  • 外用薬(ミノキシジル)
  • 注入治療(メソセラピー、HARG療法など)
  • 自毛植毛(FUE法、FUT法)

※ミノキシジルタブレットは、国内では発毛薬として承認されていませんが、医師の判断で処方されることがあります。

女性の薄毛(FAGA)治療

女性の薄毛(FAGAやびまん性脱毛症)は、男性のAGAとは原因や症状の現れ方が異なるケースが多いです。

男性ホルモンの影響だけでなく、ホルモンバランスの乱れや血行不良、栄養不足やストレスなどが複雑に関与します。そのため、治療法も女性特有の働きかけが必要です。

例えば、男性のAGA治療薬であるフィナステリドは、原則として女性には使用しません。

女性用のミノキシジル外用薬、パントガールなどに代表される栄養補助サプリメント、頭皮への注入治療などが中心となります。

内服薬・外用薬による発毛治療

現在、日本国内でAGA治療の有効性と安全性が認められ、推奨されている治療法の中心は「内服薬」と「外用薬」です。これらは、科学的根拠に基づいた発毛治療の根幹をなすものです。

抜け毛を防ぐ内服薬(フィナステリド・デュタステリド)

AGAの主な原因は、男性ホルモン(テストステロン)が「5αリダクターゼ」という酵素によって、より強力な「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されることです。

このDHTが毛乳頭細胞に作用し、髪の成長期を短縮させ、抜け毛を増加させます。

フィナステリド(プロペシアなど)とデュタステリド(ザガーロなど)は、この5αリダクターゼの働きを阻害する薬です。この働きによってDHTの生成が抑えられ、ヘアサイクルが正常化し、抜け毛が減少します。

主なAGA内服薬(5αリダクターゼ阻害薬)の比較

成分名フィナステリドデュタステリド
主な商品名プロペシア、フィナステリド錠ザガーロ、デュタステリドカプセル
阻害する酵素の種類II型のみI型およびII型
特徴AGA治療薬として長く使用されているII型に加えI型も阻害するため、より強くDHTを抑制するとされる

発毛を促す外用薬(ミノキシジル)

ミノキシジルは血圧降下剤として開発されましたが、副作用として多毛が認められたため発毛薬として転用された成分です。

その詳細な発毛作用は完全には解明されていませんが、頭皮の血管を拡張させて血流を改善する、毛母細胞に直接働きかけて細胞の増殖を促す、髪の成長期を延長させる、といった働きが知られています。

この作用で細く短くなった髪の毛(軟毛)が、太く長い髪の毛(硬毛)へと成長するのを助けます。

日本では市販品(リアップなど)もありますが、クリニックではより高濃度のミノキシジル外用薬を処方可能です。

ミノキシジル外用薬の特徴

項目説明
主な作用毛母細胞の活性化、頭皮の血流促進
使用方法1日2回、薄毛が気になる部分の頭皮に直接塗布する
特徴内服薬(DHT抑制)と併用すると、相乗効果が期待できる

薬物治療の期待できる効果と期間

薬物治療は、魔法のようにすぐに髪が生えるものではありません。乱れたヘアサイクルを正常に戻すには時間が必要です。

一般的に、内服薬や外用薬を開始してから「抜け毛が減った」と感じるまでに約3ヶ月、「髪が増えた」という発毛効果を実感するまでには約6ヶ月以上の継続使用が必要です。

効果の現れ方には個人差がありますが、医師の指示通りに根気よく治療を続けましょう。

副作用の可能性と医師のフォロー

医薬品である以上、副作用の可能性はゼロではありません。

例えば、フィナステリドやデュタステリドでは、ごく稀に性欲減退や勃起機能不全(ED)などが報告されています。ミノキシジル外用薬では、塗布部位のかゆみ、かぶれ、発疹などが起こる場合があります。

専門医療機関では、治療開始前にこれらの可能性について十分な説明を行い、治療中も定期的な診察で体調の変化を確認します。

不安な点があればすぐに医師に相談できる環境が整っているため、安心して治療に臨めます。

注入治療(メソセラピー)の技術詳細と期待

内服薬や外用薬による治療の効果をさらに高めたい場合や、薬物治療だけでは十分な改善が見られない場合に選択肢となるのが、「注入治療(メソセラピー)」です。

これは、発毛に有効な成分を頭皮に直接注入する治療法です。

頭皮に直接有効成分を届ける技術

注入治療の最大の利点は、有効成分を「必要な場所(毛根周辺)」に「直接的」かつ「高濃度」で届けられる点です。

外用薬は皮膚のバリア機能によって浸透が妨げられる場合がありますが、注入治療では注射器や特殊な機器を用いて、有効成分を確実に毛根の深くまで浸透させます。

こうして薬物治療を補完し、より強力な発毛シグナルを送ることが期待できます。

成長因子(グロースファクター)の役割

注入する薬剤には様々な種類がありますが、中心となるのが「成長因子(グロースファクター)」です。成長因子とは、体内で特定の細胞の増殖や分化を促すタンパク質の総称です。

発毛治療においては、毛母細胞の分裂を促進したり、新たな血管の生成を助けたり、ヘアサイクルを成長期へ誘導したりする働きを持つ、複数の成長因子をカクテル(ブレンド)して使用します。

頭皮メソセラピーで用いられる主な成分

  • 成長因子(KGF, FGF, IGF-1など)
  • ミノキシジル
  • ビタミン・ミネラル・アミノ酸

注入治療の利点と頻度

注入治療は、内服薬の副作用が心配で服用できない方(例えば、内服薬の副作用を強く懸念する方や、妊活中の男性など)にとっても、局所的な治療法として選択肢になり得ます。

また、薬物治療と併用すれば、発毛効果の実感を早める「ブースター」としての役割も期待できます。

治療の頻度は使用する薬剤やクリニックの方針によって異なりますが、一般的には治療初期は2〜4週間に1回程度のペースで数回行い、その後は効果を維持するために数ヶ月に1回のペースで継続する方が多いです。

痛みに関しては、極細の針を使用したり、冷却装置を併用したりしながら最小限に抑える工夫がなされています。

注入方法の比較

注入方法特徴痛み
手打ち(注射器)医師が深さや量を調整しながら正確に注入できるチクチクとした痛みを感じるときがある
ダーマペンなど極細の針で広範囲に微細な穴を開けながら薬剤を浸透させる痛みは比較的軽度だが、部位による
ノーニードル(電気穿孔)針を使わず、電気の力で細胞膜に隙間を開け薬剤を浸透させる痛みはほぼないが、深部への到達度は注射に劣る場合がある

植毛(自毛植毛)という選択肢

薬物治療や注入治療が「今ある毛を育てる・守る」治療であるのに対し、「失われた部分に新しく毛を生やす」ための積極的な医療技術が「自毛植毛」です。

自毛植毛の基本的な仕組み

自毛植毛は、AGAの影響を受けにくいとされる後頭部や側頭部の自分自身の髪の毛を毛根ごと(毛包単位で)採取し、薄毛が気になる部分(前頭部や頭頂部など)に移植する外科的な手術です。

移植された毛根はその場で生着し、数ヶ月後には新しい髪の毛として成長し始めます。

自分自身の組織を移植するため拒絶反応の心配がほとんどなく、生着した髪は(元の性質を引き継ぐため)AGAの影響を受けにくく、半永久的に生え変わり続けます。

薬物治療との併用

「植毛をすれば、もうAGA治療薬は必要ない」と考える方もいるかもしれませんが、それは必ずしも正しくありません。

植毛は、あくまで「薄くなった部分」に毛を移植するものであり、「今ある他の毛」がAGAによって抜けるのを防げません。

そのため植毛で生え際や頭頂部の密度を高めた後も、既存の髪の毛を維持するために、フィナステリドなどの内服薬治療の継続が推奨されます。植毛と薬物治療は、互いに補完し合う関係にあるのです。

植毛が適しているケース

自毛植毛は、特に以下のようなケースで有効な選択肢となります。

  1. AGAがかなり進行し、生え際(M字部分)が大きく後退したり、頭頂部が広範囲に薄くなったりして、薬物治療だけでは十分な密度回復が難しい場合。
  2. 事故や火傷などで毛根が失われた(瘢痕性脱毛症)場合。

薬物治療で効果が出にくいとされる生え際のデザインを整えたい場合にも、植毛は非常に有効な手段です。

自毛植毛の適応判断(一例)

項目植毛が適している(推奨される)植毛が適していない(推奨されない)
症状生え際の後退が著しい、薬で改善しないAGAがまだ軽度、薬物治療に反応している
後頭部の毛十分に密度があり、採取可能後頭部も全体的に薄い(採取できる毛がない)
希望短期間で劇的な見た目の変化を望む外科的な手術には抵抗がある

治療効果の実感と継続の重要性

発毛治療は効果を実感するまでに一定の期間が必要であり、マラソンのような継続が成功の鍵です。

焦らず、正しい知識を持って治療を続けると、最終的な成功につながります。

効果が出始めるまでの一般的な期間

前述の通り、薬物治療の場合、効果を実感するまでには最低でも6ヶ月程度の期間を見る必要があります。

これは、休止期に入っていた毛根が再び成長期に戻り、新しい髪が頭皮の表面に出てきて、さらにある程度の長さに伸びるまでに時間が必要だからです。

注入治療を併用すると、この実感を早められる可能性がありますが、それでも数ヶ月単位での経過観察が基本です。

初期脱毛の理解と対応

特にミノキシジルの使用を開始した直後(数週間〜1ヶ月程度)に、一時的に抜け毛が増える現象が起こる場合があります。これを「初期脱毛」と呼びます。

ミノキシジルの作用によってヘアサイクルがリセットされ、休止期にあった古い髪が、新しく生えてくる健康な髪によって押し出されるために起こる、好転反応の一種と考えられています。

驚いて治療をやめてしまう方もいますが、これは治療が効いている兆候である可能性が高いため、自己判断で中断せず医師に相談しながら継続しましょう。

初期脱毛が起こり得る治療法

  • ミノキシジル外用薬
  • ミノキシジル内服薬(タブレット)

治療の「やめどき」と維持治療

AGAは進行性の脱毛症であり、完治する病気ではありません。

そのため、治療によって髪の毛が回復した後、自己判断で薬を完全にやめてしまうとDHTの生成が再び活発になり、数ヶ月から1年程度で元の状態に戻ってしまう可能性が非常に高いです。

治療のゴール(どの程度の毛量で満足するか)を医師と共有し、満足のいく状態に達した後は、治療を「やめる」のではなく、「維持治療」に移行します。

例えば、薬の量を減らしたり服用頻度を調整したりしながら、良い状態をできるだけ長く保つことを目指します。この「やめどき」の判断も、医師と相談しながら慎重に行う必要があります。

治療段階ごとの目安

期間状態の目安主な治療内容
0〜3ヶ月抜け毛の減少を実感し始める(初期脱毛が起こることも)内服薬・外用薬の継続、注入治療(初期集中)
3〜6ヶ月うぶ毛の発生、髪にコシが出始める内服薬・外用薬の継続
6ヶ月〜1年明らかな発毛効果・毛量増加を実感する治療効果を評価し、今後の計画を相談
1年以上状態の維持維持治療(薬の量の調整など)

発毛治療に関するよくある質問

さいごに、発毛治療に関してよくいただく質問をまとめます。

Q
治療をやめると元に戻ってしまいますか?
A

その可能性は高いです。

特にAGA(男性型脱毛症)は進行性のため、治療(特に内服薬)を中断すると、抑えられていた脱毛の原因物質(DHT)が再び生成され始め、数ヶ月から1年ほどで治療前の状態に向かって徐々に薄毛が進行していきます。

治療で得られた髪を維持するためには、医師のもとでの維持治療の継続が必要です。

Q
遺伝による薄毛でも効果はありますか?
A

効果を期待できます。AGA(男性型脱毛症)は、遺伝的な要因と男性ホルモンの影響が強く関わっている脱毛症です。「遺伝だから治らない」と諦める必要はありません。

専門医療機関で行う治療(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなど)は、まさにこのAGAの遺伝的・ホルモン的な要因に働きかけるために開発されたものです。

ご自身の薄毛がAGAによるものかどうかを診断するためにも、まずは専門医に相談してみましょう。

Q
女性でも発毛治療は受けられますか?
A

受けられます。女性の薄毛(FAGA、びまん性脱毛症など)にも、専門的な治療法があります。ただし、男性のAGA治療とは使用する薬や方法異なります。

例えば、女性の薄毛治療では、ミノキシジル外用薬、発毛をサポートする栄養素(パントガールなど)、頭皮への注入治療などが中心となります。

男性とは原因が異なる場合も多いため、女性の薄毛治療に詳しい専門医療機関を選ぶと良いでしょう。

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