髪全体がしっかり生えているはずの後頭部に、はげが生じていると気づいたとき、深い不安を感じる方も多いでしょう。

なぜ後頭部という比較的髪が残りやすいイメージの部位で薄毛が進行するのか、原因は年齢や体質、生活習慣など多方面にわたります。

この記事では、年代別の特徴や症状ごとの原因・対策を幅広く解説し、クリニックでの治療から日常生活でのケアまでを紹介します。

目次

後頭部のはげとは

後頭部は、側頭部と並んで髪が残りやすいといわれる部位です。しかし、実際には後頭部もさまざまな要因で薄毛が進行し、目立ちやすくなる可能性があります。

男性型脱毛症(AGA)やストレス、栄養不足など複合的な要因が絡んで後頭部の髪が細く短くなり、全体のボリュームが失われていくと、結果的にはげの状態となってしまいます。

後頭部の髪の特徴

後頭部の髪は、一般的に男性ホルモンの影響を受けにくい部位とされています。前頭部や頭頂部に比べると、比較的抜けにくい傾向があるため、植毛のドナー部位として利用されるケースも多くみられます。

しかし、生活習慣の乱れや血行不良、頭皮トラブルなどが蓄積すると後頭部もダメージを受け、髪の太さや密度が低下します。

後頭部の髪の構造

髪は皮膚の一部である毛母細胞によって作られます。頭皮が健康で毛母細胞の働きが活発なほど太くしなやかな髪が成長しやすくなります。

逆に、血流の低下や栄養不足が起こると毛母細胞がうまく働かず、細く短い髪しか成長しません。

要素特徴
毛母細胞髪を生成する組織。血流や栄養状態の影響を大きく受ける。
毛細血管毛母細胞へ栄養と酸素を運ぶ通路。血行不良だと髪の成長が鈍化。
皮脂腺適度な皮脂は頭皮を保護するが、過剰になると毛穴詰まりの原因に。
角質層外部刺激から頭皮を守る部分。乾燥や傷などでバリア機能が低下しやすい。
皮膚の弾力後頭部は比較的厚みがあるが、加齢や血行不良で硬くなりやすい。

薄毛を感じやすいポイント

後頭部は自分では見えにくい部位です。そのため、実際に薄毛が進行していても気づくのが遅くなる場合があります。

髪型によっては薄くなった部分を隠しやすい一方で、他人からはすぐに発見されるケースがあり、自分が思っているより早い段階で目立ち始めている場合もあります。

後頭部のはげが気になるきっかけ

日常生活の中で「シャンプー後に触ったら地肌を感じる」「美容院で後頭部が薄くなっていると言われた」などの何気ない瞬間がきっかけで後頭部のはげに気づく方がいます。

  • 美容院や床屋で後頭部が薄くなっていると指摘された
  • 写真や動画で後頭部を見たとき、地肌が透けて見えた
  • 帽子をかぶったときに髪のボリュームが減ったと感じた

放置すると進行し、改善が難しくなるため、早めの対策が大切です。

後頭部のはげに関わる頭皮のポイント

後頭部の皮膚は、寝具との摩擦や長時間同じ姿勢でいること、スマホやPC作業による首や肩のこりなどの影響を受けやすい面があります。

頭皮の血行を悪くする要因の見直しが、後頭部のはげを予防・改善する入り口となるでしょう。

後頭部のはげに多い主な原因

後頭部は髪が残りやすいというイメージがある一方で、はげが現れるケースも少なくありません。ここでは、後頭部のはげに深く関係する原因を掘り下げます。

男性型脱毛症(AGA)

男性型脱毛症は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの一種が毛母細胞に悪影響を及ぼすことで起こります。

生え際や頭頂部が中心といわれますが、頭頂部から後頭部へ症状が拡大するパターンや、全体的にボリュームが減って後頭部にも影響が及ぶパターンもあります。

遺伝要因が強いものの、生活習慣やストレスなどで進行が早まることも知られています。

AGAの特徴内容
原因物質5αリダクターゼによりテストステロンから生成されるDHT
主な症状生え際の後退、頭頂部のボリュームダウン、頭髪の細さの増加
進行パターンU字型・M字型・O字型など、多様なタイプが存在
影響を受けやすい部分前頭部、頭頂部が中心だが、後頭部を含む広範囲に及ぶ場合あり

血行不良や筋肉のこり

首や肩のこりは頭部への血流を阻害しやすく、髪の成長に必要な栄養が行き渡りにくくなります。

特にデスクワークやスマートフォンの使用時間が長い現代では、常に同じ姿勢を続けて首・肩・背中が緊張しやすい環境にあるため、後頭部の血流不足につながりやすいです。

栄養不足・偏食

髪の主成分はケラチンというタンパク質で、さらにビタミンやミネラルも成長には欠かせない要素です。

ファストフードや炭水化物ばかりの食生活ではこれらの栄養が不足し、髪が細くなりやすくなります。また、過度なダイエットやアルコールの過剰摂取も栄養バランスを崩す原因です。

ストレスやホルモンバランスの乱れ

ストレスが増えると自律神経のバランスが乱れ、血管の収縮やホルモンの変調が起こりやすくなります。その結果、頭皮の血行不良や皮脂分泌の異常が発生し、後頭部にも影響が及びます。

ストレスが強いときにシャンプーが疎かになったり、睡眠の質が下がると悪循環を引き起こしやすいです。

後頭部のはげに直結しやすい原因

原因後頭部への影響
男性型脱毛症(AGA)頭頂部の薄毛が後頭部まで及ぶケースあり
血行不良・筋肉のこり栄養が毛母細胞に届きにくくなり、髪が細くなったり抜け毛が増えたりする
栄養不足・偏食髪の主成分が欠乏し、細く弱い髪しか生えなくなる
ストレス・ホルモン乱れ自律神経やホルモンが乱れることで頭皮環境が悪化し、脱毛を招きやすい

年齢別にみる後頭部のはげ

同じ「後頭部のはげ」でも、年代ごとに背景が異なる場合があります。

10代・20代の若年層から50代・60代以降のシニア層まで、年齢別の特徴的な要因や進行の傾向を知っておくと対策を立てやすくなるでしょう。

10代・20代

若い世代の後頭部のはげは、栄養不足やストレス、若年性のAGAなどが主な原因となるケースがあります。

特に受験や就職活動、アルバイトなどで忙しい時期には食事や睡眠が乱れがちで、それが抜け毛の増加につながります。

  • 不規則な食生活(偏食、深夜のジャンクフード)
  • 睡眠不足や昼夜逆転の生活
  • 部活やアルバイトなどによる疲労やストレス

30代・40代

仕事や家庭における責任が増し、ストレスが高まりやすい年代です。男性ホルモンの分泌も活発な時期で、AGAが進行しやすくなる可能性があります。

同時に、運動不足からくる血行不良や生活習慣病のリスクも高まるため、後頭部を含む薄毛の進行を感じやすい世代です。

  • 長時間のデスクワークによる首・肩のこり
  • 睡眠時間や運動時間の確保が難しくなる
  • 飲酒や喫煙の習慣が抜け毛を助長する

50代・60代

加齢とともに髪を作る力そのものが弱まるほか、ホルモン分泌の変調も大きくなる時期です。頭皮が乾燥しやすくなり、髪が細くなってボリュームを失いやすい点も特徴です。

また、慢性疾患による服薬の影響など、複合的な要因が絡み合って後頭部のはげが進行する場合があります。

  • 皮膚や筋肉の弾力が落ち、頭皮が硬くなる
  • 生活習慣病や他の疾患との関連で血行不良が慢性化
  • 長期間のストレス蓄積や睡眠の質の低下

年齢別の主な傾向と特徴

年代後頭部のはげの主な要因特徴
10代・20代不規則な食生活、ストレス、若年性AGA抜け毛の発見が遅れがち、早期対策で改善しやすい場合も
30代・40代仕事の多忙、運動不足、男性ホルモンの増加、生活習慣病など首や肩のこりによる血行不良が進みやすい
50代・60代加齢による頭皮環境の衰え、ホルモンバランスの大きな変化など髪が細くなりボリュームダウンが一層目立ちやすい

症状別で考える後頭部のはげ

後頭部のはげと一口にいっても、その進行の仕方や症状には個人差があります。ここでは代表的な症状パターンと、それぞれの要因や注意すべきポイントを見ていきます。

つむじ周辺が薄くなる

後頭部の中心部となるつむじ周辺が透けて見え始める状態です。つむじは髪の生え方の流れが集まる部分であり、立体的にボリュームダウンが目立ちやすい傾向があります。

AGAの一種として頭頂部から広がるパターンの場合、つむじ周辺のはげが進行しやすいです。

  • シャンプーの洗い残しが多いと、皮脂汚れが毛穴詰まりを起こしやすい
  • 紫外線を直撃しやすく、頭皮ダメージが蓄積することもある

後頭部全体が均一に薄くなる

びまん性脱毛症の一形態として、特定の部位だけでなく全体的に髪が細くなるケースがあります。女性にも多いパターンですが、男性にも起こります。

原因としてはストレスや栄養不足、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。後頭部だけでなく、ほかの部位も徐々に密度が下がっていくのが特徴です。

首筋まで広範囲に薄くなる

後頭部から首筋にかけて髪が薄くなる場合、長時間の同一姿勢による血行不良や、寝具との摩擦が大きく影響している可能性があります。

デスクワーク中心の生活を続けていると、首や肩の筋肉がこり固まりやすく、結果的に後頭部への血流が滞る状態が続きます。

円形脱毛症による後頭部のはげ

円形脱毛症は、免疫機能が自分の毛母細胞を攻撃してしまうことで部分的に髪が抜け落ちる症状です。ストレスや遺伝、アレルギーなど、複数の要因が絡むと考えられています。

後頭部にも円形の脱毛斑ができる場合があり、発見が遅れると症状が拡大する例があります。

かゆみや痛みを伴わず、ある日突然抜けるような印象を受けるのも特徴の1つです。

症状別の特徴や留意点

症状特徴対策のポイント
つむじ周辺の薄毛頭頂部から後頭部にかけてボリュームダウンが顕著シャンプーや紫外線対策、AGAの治療検討
後頭部全体が均一に薄くなる髪が全体的に細くなり、生え際や分け目も同時進行でボリュームが減少栄養バランスやストレス管理、血行不良の解消
首筋まで広範囲に薄くなる後頭部から首筋にかけて抜け毛や髪の細さが顕著デスクワーク・姿勢改善、首や肩のストレッチ、寝具の見直し
円形脱毛症による後頭部の脱毛円形や楕円形の脱毛斑が突然現れる。痛みやかゆみを伴わない場合もある皮膚科受診、ストレスコントロール、自己免疫のケア

クリニックでの治療方法

後頭部のはげを改善・予防したい場合、早めに専門の医療機関を受診することが大切です。

後頭部のはげと一言でいっても、その原因や症状によって治療方針は異なります。専門家に相談すると、より的確な方法を選べます。

内服薬・外用薬

AGAの場合、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬でホルモンの働きを抑制し、抜け毛を抑える方法が一般的です。

また、ミノキシジルの外用薬で血流を促進するなど、髪の成長をサポートする治療もあります。医師の処方と指導のもとで継続するようにしましょう。

メソセラピーや注入治療

頭皮に直接有効成分を注入して血行を促進し、毛母細胞を活性化させる手法です。内服薬や外用薬と併用すると相乗効果が期待できます。

施術には痛みを伴う場合があるため、クリニックの技術や設備、患者さんの体質などによって選択されます。

自毛移植や植毛

後頭部のはげが重度の場合、自毛移植という方法もあります。髪が残っている後頭部や側頭部から毛根を採取し、薄くなっている部分に移植します。

定着すればそのまま生え続ける点がメリットですが、術後のケアや費用など考慮すべき要素も多いため、カウンセリングでしっかり検討するのが望ましいでしょう。

代表的なクリニック治療法と特徴

治療法概要特徴注意点
内服薬(フィナステリド等)男性ホルモンの働きを抑制し、抜け毛の進行を遅らせる継続しやすい。AGA症状の改善が期待できる副作用を医師と相談しながら確認、服用停止で元に戻る可能性
外用薬(ミノキシジル)血行促進や毛母細胞の活性化を助ける外用薬を頭皮に塗布する副作用が比較的少なく手軽に始められる頭皮トラブル(かぶれ、かゆみ)が出たら受診が必要
メソセラピー・注入治療成長因子や栄養成分を頭皮に直接注入し、髪の成長をサポート注入による局所的な高濃度アプローチが可能施術費用や痛み、通院回数などを考慮
自毛移植・植毛自分の髪を薄毛部分に移植する手術しっかり定着すれば自然な仕上がりが期待できる手術リスクと高額な費用、術後のメンテナンスが必要

クリニックに相談するメリット

  • 原因を正確に診断できる
  • 複数の治療法から適したものを選べる
  • 副作用やリスク管理を医師が行いながら進められる
  • 患者自身で把握しにくい情報やケアのノウハウを得られる

自宅でできるケアと注意点

クリニックでの治療と並行して、自宅での頭皮ケアや生活習慣の見直しを行うとより効果を高められます。間違ったケアは逆効果になるため、正しい知識と適度な実践が大切です。

シャンプーと頭皮環境の整え方

シャンプーは頭皮を清潔に保つうえで欠かせない方法ですが、力を入れすぎたり何度も洗いすぎたりすると頭皮を傷める原因になります。

皮脂のとりすぎも問題ですし、逆に洗い残しがあると毛穴詰まりを招きます。適度な回数・適度な力加減でシャンプーし、よくすすいで頭皮を清潔に保ちましょう。

頭皮マッサージと首・肩のストレッチ

頭皮マッサージは血行促進やリラクゼーション効果が期待できます。

お風呂上がりに5分程度、指の腹で優しく頭皮全体を揉むようにすると良いでしょう。併せて首や肩のストレッチを行うと、頭部への血流もさらに改善しやすくなります。

自宅でのケアを行う際に気をつけたいこと

  • 強い力で頭皮をゴシゴシ洗わない
  • シャンプー剤が残らないよう十分にすすぐ
  • ドライヤーは近づけすぎず、適度な温度と距離で髪を乾かす
  • 育毛剤や発毛剤を使う場合は、使用量や使用方法を守る

バランスの良い食生活とサプリメント

髪を作るためのタンパク質(アミノ酸)やビタミンB群、亜鉛などのミネラルは日々の食事から摂取するのが理想です。

しかし、忙しくて食事が偏りがちな人はサプリメントで不足分を補う手もあります。サプリメントはあくまで補助であり、基本的にはバランスの良い食事が重要です。

睡眠とストレス管理

髪の成長ホルモンは睡眠中、特に深い眠りの時間帯に多く分泌される傾向があります。夜更かしや睡眠不足はホルモンバランスを乱す要因になり、後頭部のはげを進行させる可能性があります。

さらに、ストレスが高い状態が続くと血行不良や自律神経の乱れを招くため、適度な運動や趣味などでストレスを緩和する工夫が必要です。

自宅ケアのポイント

ケア方法目的ポイント注意点
正しいシャンプーと頭皮ケア毛穴詰まりを防ぎ、頭皮環境を整える指の腹でやさしく洗い、しっかりすすぐ強い力で洗うと頭皮を傷める
頭皮マッサージ・ストレッチ血行促進とリラックス効果お風呂上がりに継続する。首や肩のこりをほぐすやりすぎると頭皮に負担がかかる
バランスの良い食生活髪を育てる栄養をしっかり補給するタンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂るサプリメントに頼りきりにならない
睡眠とストレス管理ホルモンバランスや自律神経を整える規則正しい就寝時間、リラクゼーション法の実践夜更かしや過度なストレスは逆効果

後頭部のはげを進行させないコツ

薄毛対策では、既に起きている症状を改善すると同時に、今後の進行を食い止める取り組みが大切です。

日常生活の中で意識できるポイントを押さえておくと、結果的に後頭部のはげを防ぐことにつながります。

定期的なチェックと早期対策

後頭部は視野に入りにくいため、家族や美容師に定期的に確認してもらったり、写真で記録をとるなどして変化を把握すると良いでしょう。

早めに気づけばそれだけ対策の幅が広がり、進行を抑えやすくなります。

紫外線ダメージを避ける

頭皮は紫外線を直接受けやすい部分です。特に夏場は帽子や日傘などを活用し、頭皮の日焼けや乾燥を防ぎましょう。

紫外線ダメージは頭皮を老化させ、髪の育成環境を悪化させる一因になります。

後頭部のはげ進行を抑えるための工夫

  • 帽子や日傘などを上手に使い、強い日差しから頭皮を守る
  • ワックスやスプレーの使用後は頭皮までしっかり洗浄する
  • カラーリングやパーマの回数を減らす、または頭皮に優しい方法を検討する
  • ストレスを定期的に発散し、睡眠時間を十分に確保する

ヘアスタイリングの負担を減らす

過度なブリーチやカラーリング、強いヘアアイロンの熱、きついヘアアレンジなどは髪や頭皮に負担をかけやすくなります。

どうしてもスタイリングが必要な場合は、頭皮に触れる時間を短くする、低温アイロンを選ぶなどできる限りダメージを抑える工夫をしましょう。

自己流ケアに走りすぎない

インターネットやSNSで見かけた方法を盲信してしまい、かえって頭皮を傷めるケースもあります。

自己判断で続けて効果が出ない場合は、クリニックや専門家に相談して方向転換を検討すると良いです。

後頭部のはげ対策に役立つ項目

項目期待できる効果実行のしやすさ注意点
帽子や日傘の活用紫外線から頭皮を保護し、老化を防ぐ季節やシーンに応じて使い分けやすい蒸れを防ぐために通気性も考慮する
ワックスやスプレーの適切な使用髪型を整えつつ頭皮を傷めにくくする毎日のスタイリング習慣に組み込みやすい頭皮や毛穴に残らないよう洗い流す
定期的な頭皮チェック早期発見につながり、進行を抑制できる家族や友人、美容師に頼むだけでも可能気になる変化があれば早めに専門機関へ
自己流ケアの見直し不適切な方法を続けるリスクを排除できる必要に応じて専門家に相談すれば簡単に対策可能誤情報に惑わされると悪化を招く可能性あり

よくある質問

後頭部のはげに悩む方から寄せられる質問はさまざまです。ここでは、特に多い相談事例とその回答をまとめます。

Q
後頭部のはげを放置するとどうなりますか?
A

原因にもよりますが、AGAなど進行性の薄毛であれば、放置している間に抜け毛が増え、髪のボリュームがさらに減る可能性があります。

後頭部は比較的残りやすい部位ともいわれますが、何らかの要因が合わさると急速に進行するケースもありますので、早めの対策が大切です。

Q
後頭部のはげは自分で治せますか?
A

軽度の段階であれば、生活習慣の改善や正しいヘアケアによってある程度まで改善が見込めるケースもあります。

ただし、AGAなどホルモンが関係するタイプの薄毛は、自己流のケアだけでは十分な効果を得られないことが多いです。

自己判断ではなくクリニックで相談し、症状に合った治療を受けるほうが現実的です。

Q
後頭部のはげを防ぐためにサプリメントは有効ですか?
A

栄養不足を補う目的でのサプリメントは有用性が期待できます。亜鉛やアミノ酸、ビタミンB群など髪の生成に関わる成分を補給すると髪の成長をサポートできる場合があります。

ただし、サプリメントだけで髪が復活するわけではないので、食事や睡眠、ストレス管理など総合的なケアも合わせて行う必要があります。

Q
クリニックを受診すべきタイミングはいつですか?
A

髪が細くなったり抜け毛が目立ち始めたりして、不安を感じた段階で受診することをおすすめします。

軽度のうちから適切な治療を始めると、症状の進行を抑えやすくなります。特に自宅ケアや市販品で改善がみられない場合は、専門家の診断を受けるほうが良いでしょう。

Q
クリニックでの治療はどのくらいの期間で効果が出ますか?
A

個人差がありますが、AGA治療において内服薬や外用薬は少なくとも3か月から6か月程度の継続が勧められています。

これは髪の成長サイクルが関係しているためで、早期に効果を実感する人もいれば、目に見える変化が出るまで半年以上かかる人もいます。焦らず継続することが大切です。

Q
育毛剤は後頭部のはげにも有効でしょうか?
A

市販の育毛剤の中には頭皮の血行を促進する成分や、頭皮環境を整える成分が含まれるものがあります。

後頭部の血行不良や乾燥が原因の薄毛であれば一定の効果が期待できることもありますが、AGAなどホルモンが強く関与する場合は医療機関の治療と併用したほうが効果的です。

Q
円形脱毛症とAGAを見分ける方法はありますか?
A

円形脱毛症は突然、円形に髪が抜け落ちるのが特徴です。かゆみや痛みを伴う場合もあります。

一方でAGAは生え際や頭頂部、または後頭部を含む頭髪が徐々に細くなり抜けていく進行性の脱毛です。不安な場合は専門機関での診断が大切です。

Q
後頭部のかゆみやフケがひどいときはどうすればよいですか?
A

かゆみやフケが強い場合は、頭皮に炎症が起きている可能性があります。

セルフケアで改善しない場合や症状が悪化している場合は皮膚科やクリニックを受診し、頭皮に合ったシャンプーや塗り薬などを処方してもらうと良いでしょう。

かゆみを我慢しているとさらに頭皮を傷める恐れがあります。

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