健康的な髪を維持するうえで「1日あたりに抜ける髪の本数」は気になるポイントではないでしょうか。
髪の毛には生えかわりのサイクルが存在し、1日に数十本から数百本の抜け毛があっても問題ない場合があります。
ただし、ある一定を超える量の抜け毛が続いたり、抜け毛に異常がみられたりする場合には注意が必要です。
1日の抜け毛の目安と髪の成長サイクル
髪の毛は一定の期間ごとに抜け替わり、新たな髪が成長していきます。
1日あたりに抜け毛が何本かあるのは自然なことですが、「どのくらいの本数なら正常なのか」「どのように成長していくのか」を知っておくと、髪と頭皮の健康をイメージしやすくなります。
また、ヘアサイクルの乱れが抜け毛の増減に大きく影響するので、まずは髪の成長周期について理解すると役立ちます。
髪が生えかわる仕組み
髪の毛には成長期、退行期、休止期の3つの期間があります。
成長期に毛根が活性化して髪が太く長く伸び、退行期になると毛根の働きが低下し始めます。休止期に入ると髪の成長が止まり、次の新しい毛が成長してくると古い髪は抜け落ちます。
これを繰り返すことで髪は常に新陳代謝を行っています。
髪の成長周期は個人差が大きいですが、成長期はおよそ2年から6年、退行期が2週間程度、休止期が3カ月程度といわれています。
このサイクルが整っていると、1日あたりの抜け毛の数にも大きな偏りが起きにくいです。
1日に抜ける髪の本数の正常値
一般的に1日あたりで50本から100本程度の抜け毛は自然な範囲と考えられています。シャンプー時や朝起きたときに枕元に髪が落ちているのを見つけても、過度に心配せず、継続的に様子を見ることが大切です。
ただし、毎日200本を大幅に超えるような抜け毛が続くと、何らかの要因で髪の成長が妨げられている可能性があります。
抜け毛が気になるときの確認方法
抜け毛が増えたと感じたときには、次のような点を確認してください。あくまでも目安ですが、ご自身の状況を把握する手がかりになります。
- 抜ける髪の根元に白い膨らみがあるか
- ゴッソリとまとまって抜けていないか
- 抜け毛の本数が1日の生活の中で急に増えていないか
- 毎朝起きたときに枕元に抜け毛が大量に落ちていないか
これらのチェックポイントは日常の中で簡単に行えます。少しでも「いつもと違う」と思ったら、頭皮の状態や抜け毛の形状に注意を払うと良いでしょう。
1日の抜け毛を測る項目
項目 | チェックの目安 |
---|---|
シャンプー時の抜け毛本数 | 手ぐしで何本くらいついてくるか |
起床時の枕の抜け毛 | 枕カバーにまとまった髪が落ちていないか |
ブラッシング時の髪のもつれ | 多量の抜け毛とともに抜け落ちていないか |
髪の根元の状態 | 毛根が細くなっていないか、炎症などないか |
ヘアサイクルの乱れが与える影響
髪の毛の成長周期がうまく働いているときは、ある程度の抜け毛があっても新しい髪が生えてきます。
しかし、何らかの原因でこのサイクルが乱れると、休止期が長くなったり成長期が短くなったりしてしまい、結果的に抜け毛が増えたり髪が細くなったりします。
日頃から抜け毛を観察し、異常が続くようなら早めに専門家へ相談するのが望ましいです。
正常な抜け毛と注意が必要な抜け毛の違い
同じ「抜け毛」の本数でも、髪の太さや毛根の状態、抜け方によってその性質は異なります。正常な抜け毛が続くのか、それとも注意が必要な抜け毛に移行しているのかを見分けるのが重要です。
過度に心配する必要はありませんが、状況に応じてケアや医療機関への相談を検討すると良いでしょう。
正常な抜け毛の特徴
正常な抜け毛は、主にヘアサイクルに応じて抜ける髪です。毛根の先端に白い球状のものがついている場合は、自然な形で抜け落ちていると考えられます。
また、抜けた髪の太さや長さが均一であったり、頭皮に特別な炎症や違和感がないときも、基本的には問題ないことが多いです。
日常生活の中で、50本から100本程度であれば、「1日あたりの抜け毛」としては許容範囲です。
注意が必要な抜け毛の特徴
毛根が弱々しく見える抜け毛や、全体的に髪が細くなっている抜け毛が増えている場合は注意が必要です。
さらに、抜け毛に絡むフケが大量に出ている、頭皮が赤く炎症を起こしている、髪の質そのものが変わっていると感じる場合も要チェックです。
こうした兆候がみられるときには、ヘアサイクルの乱れや頭皮環境の悪化が進行している可能性があります。
頭皮や髪質で気をつけたいポイント
- 頭皮にかゆみ・痛みがある
- 髪の太さが以前と比べて明らかに細くなった
- 生え際や分け目が透けて見えるようになった
- 毛根に膿や赤みが出ている
これらの症状が複数当てはまる場合は、何らかのトラブルが起きているかもしれません。早めに医療機関へ相談し、原因を特定するのが望ましいです。
抜け毛が増える際に考えられる要因
抜け毛の状態 | 考えられる要因 | 具体的な例 |
---|---|---|
正常な抜け毛 | ヘアサイクル上の自然脱毛 | シャンプー後に数十本程度抜ける |
注意が必要な抜け毛 | 頭皮環境の乱れ、栄養不足、ホルモンバランスの変化など | 急激に抜け毛が増える、炎症が伴う |
抜け毛の見分け方を意識する意義
正常な抜け毛か異常な抜け毛かを見分けることは、薄毛や頭皮トラブルの早期発見につながります。
髪の健康は見落としがちですが、生活習慣やストレス、加齢など、さまざまな要因と深く関わっています。
どのような抜け毛が増えているのかを知ると、適切なケアや医療機関での治療につなげやすくなります。
医療機関を受診するタイミング
抜け毛の本数だけでなく、頭皮トラブルや髪質の変化が複数回続く場合は、医療機関での相談を検討してください。
自己流のケアで改善しない場合も同様です。専門家による診察や検査で、頭皮や髪の状態を客観的に確認し、原因に合った対応を取ると、より効果的に抜け毛を抑えられる可能性が高まります。
1日の抜け毛が増える原因
髪の成長周期に影響を与える原因は、多岐にわたります。日常生活の習慣からホルモンバランスの乱れ、頭皮環境の悪化などが関係するケースが多いです。
1日あたりの抜け毛の量が普段と比べて明らかに増えたと感じる場合は、何が引き金になっているのか、しっかり把握することが重要です。
ホルモンバランスと加齢の影響
男性ホルモンや女性ホルモンの分泌量が変化すると、頭髪に影響が及ぶ場合があります。
とくに男性のAGA(男性型脱毛症)や女性のFAGA(女性男性型脱毛症)などは、ホルモンバランスの影響を受ける代表例です。
また、加齢に伴って髪の毛が細くなり、抜け毛が増える可能性も考えられます。
加齢による抜け毛の特徴
- 生え際や頭頂部が薄くなりやすい
- 髪のハリやコシが低下する
- 白髪が増えるタイミングと重なる
ストレスや生活習慣の乱れ
心理的ストレスや生活リズムの乱れは、血行不良やホルモン分泌の変調につながり、結果的にヘアサイクルを乱すおそれがあります。
仕事や人間関係の悩み、睡眠不足などが続くと、頭皮や髪に必要な栄養が届きにくくなり、1日に抜ける髪が増える原因となるケースが少なくありません。
髪に負担をかけやすい習慣
- 深夜の就寝が続き、睡眠不足が慢性化している
- 栄養バランスが偏った食事が多い
- 過度な喫煙や飲酒を行っている
- 運動不足により血流が悪い
抜け毛につながる要因と対策
要因 | 具体的内容 | 対策例 |
---|---|---|
睡眠不足 | 成長ホルモンが分泌されにくい | 就寝時間を早める、睡眠時間の確保 |
栄養不足 | 髪のタンパク質が十分に摂取できない | バランスのよい食事、タンパク質や亜鉛を意識する |
血行不良 | 頭皮への酸素や栄養が届きにくい | 適度な運動やマッサージで血行促進 |
頭皮環境の悪化
フケや皮脂の過剰分泌、頭皮が乾燥しすぎている場合など、頭皮環境の悪化は抜け毛の増加を招くことが多いです。
過剰な皮脂は毛穴を詰まらせ、逆に乾燥しすぎると頭皮がダメージを受けやすくなります。
シャンプーの方法や頻度が合っていなかったり、刺激の強いヘアケア用品を使っていたりする場合は、頭皮への影響が大きくなります。
遺伝的要因も考えられる
薄毛や抜け毛の進行に関しては遺伝的素因も大きく関連するといわれています。家族や近親者に薄毛の人が多い場合は、早期から抜け毛に気づきやすくなる傾向があります。
ただし、遺伝だけがすべてではなく、生活習慣やケア方法で進行度合いに差が出る可能性もあるため、放置しないことが大切です。
気にかけたい遺伝的要素
- 親族に同じような脱毛パターンの人がいる
- 20代から頭頂部が薄くなり始める
- 生え際が徐々に後退する
抜け毛の予防と対策の基本
1日あたりの抜け毛が増えてきたと感じても、日頃から行える予防と対策を積み重ねることで、髪と頭皮の健康を守りやすくなります。
何よりも、早めの対策と正しい情報がトラブルの拡大を防ぐうえで重要です。
正しいシャンプー方法と頭皮ケア
髪と頭皮を清潔に保つためには、シャンプーの選び方や洗い方が重要です。
頭皮に合わないシャンプーを使っていたり、洗浄力が強すぎるタイプを選んだりすると、必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮のバリア機能が低下するケースがあります。
また、ゴシゴシと力を入れて洗いすぎると頭皮にダメージを与えてしまうため、指の腹を使って優しくマッサージするように洗うのが望ましいです。
シャンプー前に注意したいポイント
- ブラッシングで髪のもつれを軽くといておく
- ぬるま湯でしっかりと予洗いを行う
- シャンプー剤をしっかり泡立てる
- 洗い残しがないように丁寧にすすぐ
食事と栄養バランス
髪の原料となるタンパク質をはじめ、亜鉛や鉄分、ビタミン類など、多様な栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
極端な食事制限や偏食が続くと、髪の成長に必要な栄養が不足してしまい、抜け毛が増える原因になりやすいです。
忙しい場合はサプリメントも選択肢の1つですが、できるだけ食事から幅広い栄養素をとるのが望ましいでしょう。
栄養素 | 食材例 | 特徴 |
---|---|---|
タンパク質 | 魚、鶏肉、卵、大豆製品など | 髪を構成するケラチンの合成に必要 |
亜鉛 | 牡蠣、牛肉、ナッツ類 | 抜け毛予防に役立つ酵素を活性化 |
鉄分 | レバー、ほうれん草、ひじきなど | 血行促進と酸素供給をサポート |
ビタミンC | 柑橘類、いちご、ピーマン | コラーゲン産生を助け、頭皮の健康維持 |
適度な運動と睡眠
運動不足は血行不良につながり、頭皮に十分な栄養が届きにくくなる可能性があります。また、睡眠中には髪の成長を促す成長ホルモンが分泌されるため、質の良い睡眠を確保することも大事です。
ウォーキングや軽いジョギングなど、毎日少しでも体を動かす時間をつくると血行の改善が期待できます。
日常生活で心がけたい習慣
- 1駅分歩く、エレベーターを使わず階段を使う
- 就寝前のスマホやPC使用を控え、睡眠の質を高める
- 軽いストレッチやマッサージでリラックス
- 定期的な有酸素運動で全身の血流を促す
ヘアスタイルやヘアケア製品の見直し
きつく髪を結び続けるヘアスタイルや、過度なパーマやカラーリングなどは頭皮や髪へダメージを与え、抜け毛が増える原因になりやすいです。
とくに、頭皮に合わないヘアケア製品を長期間使用し続けると、炎症やかぶれを起こすリスクがあります。
負担を軽減するためにも、髪や頭皮に優しい製品を選び、定期的にヘアスタイルを変えて毛根を休める工夫が必要です。
薄毛の進行を予防する生活習慣
1日の抜け毛が増え始めた際には、生活習慣の見直しを図ると良いです。ストレスや睡眠不足、栄養の偏りなどが重なると、髪の成長周期が乱れて薄毛が進行しやすくなることが考えられます。
ストレスケアの重要性
ストレスが続くと自律神経のバランスが乱れ、頭皮へ供給される血流や栄養が減少することがあります。
仕事や人間関係の悩みを完全に取り除くのは難しいですが、趣味の時間をつくる、リラクゼーションを取り入れるなど、自分に合ったストレス発散方法を見つけるのが大切です。
毎日の中で取り入れたいストレス軽減策
- アロマや入浴などリラックスできる環境をつくる
- ウォーキングや軽い運動で身体を動かす
- ゆっくりと深呼吸してリラックス
- 趣味に没頭して気分転換を図る
正しい頭皮マッサージ
頭皮マッサージは、血行促進に加えて、リラックス効果も期待できます。指の腹を使い、頭皮全体を軽く動かすようにマッサージすると、固まった頭皮がほぐれて髪の成長をサポートしやすくなります。
過度に力を入れると逆効果になるので、心地よい程度の圧力を維持するのがポイントです。
マッサージ時に意識する部位
部位 | 方法 | 効果 |
---|---|---|
頭頂部 | 指の腹で円を描くようにほぐす | 頭部全体の血流を良くする |
こめかみ周辺 | 円を描きながら軽めの圧をかける | 目の疲れやストレスの緩和につながりやすい |
襟足付近 | 上向きに押し上げるようにする | 首筋の筋肉をほぐし血流を促進 |
紫外線対策
頭皮も皮膚の一部であるため、紫外線の影響を受けます。過度な紫外線は頭皮を乾燥させ、炎症を起こしやすくするため、日差しが強い日には帽子や日傘を活用するなどの対策が重要です。
ヘアケア製品でもUVカット機能があるものを選ぶと、髪と頭皮を保護しやすくなります。
頭皮を清潔に保つ習慣
皮脂が多いタイプの人は、過度な洗浄で頭皮を刺激してしまうケースがあります。一方で、乾燥しやすいタイプの人はシャンプーの回数や種類の見直しも必要です。
自分の頭皮タイプに合った洗髪頻度とヘアケア製品を見つけると、抜け毛リスクの低減が期待できます。
抜け毛対策に好ましい習慣
- 帽子やヘルメットを着用した後は、頭皮の通気を良くする
- ブラシやクシは定期的に洗って清潔に保つ
- 濡れた髪のまま長時間放置しない
- 皮脂の分泌量に合わせたシャンプーを選ぶ
クリニックでの治療方法
生活習慣の改善やセルフケアを行っても抜け毛が改善しない、または薄毛が進行してしまう場合は、医療機関での治療が選択肢となります。
専門家が頭皮や髪の状態を診断し、原因や進行度に合わせた適切なケアや治療を提案します。
AGA治療の概要
AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が毛根に影響を与え、髪の成長期を短くしてしまうことで起こります。
クリニックでは、DHTの生成を抑制する内服薬や、頭皮への直接的な働きかけを行う外用薬などを中心に治療を進めます。
早期に治療を開始すると、薄毛の進行をある程度抑えられる可能性があります。
AGA治療の内服薬と外用薬
治療薬 | 主な作用 | 服用・使用法 |
---|---|---|
フィナステリド | DHTの生成を抑制する | 毎日決まった時間に内服 |
デュタステリド | 5αリダクターゼの働きをより幅広く阻害 | 毎日1回内服 |
ミノキシジル外用薬 | 毛細血管を拡張し、血流を促す | 朝晩など決まったタイミングで頭皮に塗布 |
メソセラピーや注入療法
クリニックによっては、ビタミンや育毛成分を頭皮に直接注入する「育毛メソセラピー」などを実施しています。薬剤を直接毛根や頭皮に届けることで、髪の成長をサポートするという考え方です。
効果や頻度は個人差が大きいですが、一般的には数週間~数カ月単位で継続して行い、頭皮環境の改善を目指します。
注入治療時に意識する点
- 継続的な通院が必要になる
- 治療後は頭皮の赤みや痛みが出る場合がある
- 他の治療(内服薬・外用薬)との併用が多い
植毛や自毛植毛の選択肢
進行した薄毛に対しては、植毛が検討されるケースもあります。人工毛を植える方法と、自分の後頭部や側頭部など、毛量の多い部位から採取した毛根を薄毛部位に移植する自毛植毛があります。
自毛植毛のほうが定着率が高く、自然な仕上がりになる傾向にありますが、手術費用や術後のケアが必要です。
治療の選択と専門家のアドバイス
どの治療法を選ぶかは、薄毛の原因や進行度、生活スタイルなどで異なります。医師とのカウンセリングを通じて、内服薬・外用薬・メソセラピーなど複数の治療法を組み合わせるケースもあります。
治療中は頭皮や身体の様子を定期的にチェックし、副作用や効果を確認しながら治療方針を調整することが大切です。
治療期間と効果に関する考え方
- AGA治療では、効果を実感できるまで数カ月以上かかる場合がある
- 途中で自己判断で服薬や外用を中断すると、再び薄毛が進行する可能性がある
- 総合的な生活習慣の見直しも合わせて行うと効果を高めやすい
抜け毛や薄毛のセルフチェック方法
1日の抜け毛が増えているかどうかを定期的にチェックするだけでなく、薄毛の兆候や頭皮環境の変化をいち早く察知することが大切です。
セルフチェックを習慣づけると、髪や頭皮の異変に気づきやすくなり、早期の対策や受診を検討しやすくなります。
定期的な抜け毛の本数カウント
大がかりな計測方法は必要ありませんが、シャンプー時に排水溝に溜まった髪の量や、起床時の枕元に落ちている髪の本数に変化がないかを週に数回程度チェックしてみてください。
急激に増えたと感じる場合は、日付や状況を記録しておくと医療機関に相談するときに役立ちます。
抜け毛カウントを続けるうえでのポイント
- 1回あたりの目安(50~100本程度)を把握しておく
- 単日ではなく、1週間~2週間の経過を見ながら比較する
- シャンプー前のブラッシングや寝起きの状態などシーン別に記録する
- 取り扱いは清潔にし、カビや臭いが発生しないよう注意する
頭皮の色・弾力をチェック
頭皮は健康な状態だと青白く柔らかい傾向があります。赤みが強い、硬くこわばっている、フケやかさぶたが多いなどの変化を感じたら、頭皮環境が乱れているかもしれません。
鏡を活用して生え際や頭頂部の頭皮を週に1度くらい確認すると、変化が見つかりやすくなります。
髪の太さやハリ・コシを定期的に確認
髪が細く弱くなっていると感じる場合は、薄毛の初期段階の可能性があります。とくに分け目や生え際、前髪のボリュームが減ったと感じるときは要注意です。
手ぐしで髪を通したときに以前より抜け毛がまとわりつくようになっていないか、髪がコシを失ってペタンとなっていないかを意識してみてください。
自分の髪質の変化を把握する手がかり
- ブラッシング時の引っかかりが減り、髪が細く感じる
- スタイリング剤の使用量が同じでも、髪がまとまりにくくなる
- 髪をかきあげたときの手触りが軽くなった
写真や動画を活用した変化の追跡
頭頂部や後頭部など、自分では見えにくい場所は写真や動画で定期的に記録しておくと、変化を客観的に把握しやすいです。
月に1回程度、同じ条件(同じ場所、同じ照明)で撮影すると、髪のボリュームが増えたのか減ったのか判断しやすくなります。
観察時に意識したい撮影条件
条件 | 理由 |
---|---|
同じ照明環境 | 光量や色温度が変わると見え方が異なるため |
同じ角度・距離 | 比較しやすい写真になる |
なるべく清潔な頭皮環境 | 油分やスタイリング剤でテカリが変わって見える可能性 |
よくある質問
さいごに、1日の抜け毛の量や薄毛に関するよくある質問をまとめます。
- 抜け毛は1日にどれくらいまでなら大丈夫ですか?
-
一般的には1日あたり50本から100本程度の抜け毛であれば、正常な範囲だと考えられています。
ただし、個人差が大きく、髪の長さや洗髪頻度によっても変わります。あくまでも目安として捉え、急激に増えた感覚があるときは頭皮環境の変化も含めて注意しましょう。
- シャンプーの回数は毎日するべきでしょうか?
-
頭皮の皮脂量や生活習慣によって違います。一般的には、脂性肌や汗をかきやすい人は毎日洗うほうが清潔を保ちやすいです。
一方、乾燥しやすい方は洗いすぎると頭皮のバリア機能が低下し、抜け毛を増やす原因になる場合があります。自分の頭皮タイプに合った頻度を見つけるのが望ましいです。
- AGA治療の効果はどれくらいの期間で出ますか?
-
個人差があるため一概にはいえませんが、早い人で3カ月程度、遅い人で半年以上かかることがあります。毛根が新しいヘアサイクルを迎えるまでには時間が必要なので、効果を実感するにはある程度の継続が必要です。
途中で治療を中断すると、せっかくの効果が失われる可能性があるため、医師と相談しながら続けるようにしましょう。
- 抜け毛が急に増えたらすぐに病院に行くべきですか?
-
急激な抜け毛の増加は頭皮のトラブルやホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要因が考えられます。
数日~1週間程度様子を見ても改善しない、頭皮に異常がある(赤みやかゆみなど)、髪の質が急に変わったと感じる場合は、早めの受診を検討してください。遅れるほど原因が複雑化し、対策が難しくなる可能性があります。
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