髪が以前より薄くなってきたように感じたり、前髪の生え際が後退してきたように見えると、つい「はげてきたかも…」と不安になる方は少なくありません。
大学生でも、「まだ若いのに髪がハゲてくるなんてありえない」と思いつつ、気づいたら進行していた、というケースもあります。
実は、はげてきたと感じた段階で早期に対策を始めれば、進行を抑えたり発毛を促したりできる可能性が高まります。
「はげてきたかも」と感じたら最初に考えること
髪が薄くなりはじめたかもしれないと感じたとき、多くの人がまず「本当にハゲてきた?」と不安を抱きます。
頭髪の変化はなかなか客観的に見えないため、確信が持てず悩む方も多いでしょう。
はじめに、「はげてきたかも」と感じた際に知っておきたい基礎知識や意識したい点について説明します。
AGAや薄毛の初期サイン
男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンの働きが原因のひとつとされる代表的な薄毛の症状です。
具体的には生え際や頭頂部の髪が少しずつ細くなり、ボリュームが減っていきます。
「はげてきた」と感じる段階では、以下のような初期サインがあらわれる方が多いです。
- 朝起きたときの枕に落ちている髪の量が増えた
- 髪を洗った後、排水口に溜まる髪の量が気になる
- 頭頂部や前髪の生え際がうっすら透けて見える
- 髪のハリやコシが失われたように感じる
こうしたサインが出ているときは、自分で気づかないうちに脱毛が進行している可能性があります。
薄毛初期に起こりやすい髪の変化
初期サイン | 具体的な変化 |
---|---|
生え際の後退 | 額が広く見え、前髪のセットがしにくくなる |
頭頂部の透け感 | 髪をかきあげると頭皮が透けやすい |
毛髪のハリ・コシ減 | 髪のボリュームダウン、スタイリングしにくい |
前髪が薄くなったときに気をつけたいポイント
「前髪の生え際が後退してきた」「前髪だけはげてきたかもしれない」と思うときは、スタイリングで誤魔化そうと帽子やヘアバンドなどを多用しがちです。
しかし、帽子を長時間かぶって頭皮が蒸れると、かえって頭皮環境が悪化して抜け毛が進む要因になるときもあります。
とくに汗をかきやすい季節や運動時は、適度に帽子を脱いで頭を乾かすなど工夫が必要です。
頭皮に負担をかけないためには、きつめのヘアスタイルや過度なヘアアクセサリーの使用も控えてください。髪と頭皮に刺激を与えすぎると、抜け毛リスクが高まる可能性があります。
前髪の変化が気になるときは、まずは頭皮環境を整えるために生活習慣の見直しが大切です。
大学生で「はげてきた」と感じるケース
はげてきたと感じる大学生のなかには、生活習慣の乱れが原因で薄毛が進んでいる場合があります。
大学生は夜更かしやアルバイトなどで睡眠時間が不足しがちです。また、ジャンクフードや外食中心の食事スタイルによって栄養バランスが崩れやすいことも考えられます。
髪を育てるためには、質の高い睡眠とバランスのよい食事が欠かせません。大学生であっても、薄毛に気づいたらなるべく早く生活リズムを整えるよう意識してみてください。
アルバイトやサークル活動などで忙しいかもしれませんが、時間を見つけて頭皮ケアを始めたり、クリニックで相談したりすると早期改善につながる可能性があります。
大学生にありがちな生活習慣の特徴
生活習慣 | 薄毛につながる可能性 |
---|---|
夜更かし・睡眠不足 | 成長ホルモンの分泌不足やストレスの蓄積 |
ファストフードや外食中心 | タンパク質・ビタミン・ミネラル不足 |
過度な飲酒・喫煙 | 血行不良や栄養障害による毛髪の成長阻害 |
長時間のスマホ・PC利用 | 眼精疲労や姿勢の悪さからくる緊張、ストレス増大 |
大学生特有の不規則な生活、サークル活動や部活によるストレス、アルバイトや就職活動での心身負担などにも注意が必要です。
こうした要素が合わさると、頭皮環境が悪化して脱毛リスクが高まります。気になったら早めに行動を起こすと進行を抑えやすいです。
はげてくる原因
「はげてきたらどうするか」を考える前に、原因を知っておくことが大切です。
薄毛の原因は1つとは限らず、遺伝やホルモンバランス、生活習慣など複数の要因が絡み合う場合も珍しくありません。
遺伝やホルモンバランス
薄毛は遺伝との関連が深いとされています。特に男性型脱毛症(AGA)の場合、家族や近親者に同じ症状を持つ人がいると発症リスクが高まる傾向があります。
さらに、AGAは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けるといわれています。DHTが毛根に作用すると、髪の成長期が短くなり抜け毛が増えるのです。
毛髪の発育には女性ホルモンも影響します。女性ホルモンが減少すると、髪にハリやコシがなくなり抜けやすくなるケースがあります。
これは男性でも多少当てはまる部分があり、ホルモンバランスの変動が髪の健康に大きく関わっています。
生活習慣やストレス
生活習慣の乱れは髪に悪影響を与えます。睡眠不足が続くと細胞の修復機能が低下し、頭皮環境の維持が難しくなる可能性があります。
偏った食生活や栄養不足も、髪の合成に必要な栄養素を十分に供給できず、抜け毛が進行しやすくなります。過度なダイエットでタンパク質や鉄分などが不足すると、髪が細くなってしまうこともあるでしょう。
さらに、ストレスも見逃せない要因です。強いストレスがかかると、交感神経が活発になり頭皮の血行が悪化して毛根へ十分な栄養が届かなくなります。
ストレス解消方法を持たない人ほど、抜け毛や薄毛を進行させるリスクが高いと考えられます。
薄毛を引き起こしやすい生活スタイル
要因 | 具体例 |
---|---|
睡眠不足 | 夜更かし、慢性的な寝不足 |
栄養不足 | 炭水化物中心の食事、タンパク質・ミネラル不足 |
過度な喫煙・飲酒 | 血行不良、肝機能への負担 |
ストレス過多 | 勉強・仕事の忙しさ、家庭のトラブルなど |
自己判断とのギャップ
自分自身で「はげてきたかも」と感じるとき、実際に医師や専門家が見た場合とは認識にギャップがあるケースも少なくありません。
まだ薄毛の初期段階であっても、本人には大きな不安材料となり、逆に精神的ストレスを増やしてしまう場合があるのです。
また、自己判断で市販薬を使ったり、民間療法を試したりする方も多いですが、症状の原因や程度を正しく把握しないまま行う対策は効果が限定的になりやすいです。
明確な効果を得るためにも、早めに専門医への相談を検討してみましょう。
- 自己流の対策で時間とお金を無駄にする
- 思い込みが強くなり、髪の状態を冷静に把握しにくくなる
- 適切な治療を受ける時期を逃してしまう
こうしたリスクを避けるためには、客観的な視点で薄毛の進行度を把握することが大切です。クリニックなどで頭皮や毛根の状態をチェックしてもらうと、対策を練りやすくなります。
早期発見の重要性
はげてきたかもしれないと感じている人が最初に行うべきことの1つが「早期発見」です。脱毛は進行性があるため、放置すると取り返しのつかない状態に進む可能性があります。
一方で、初期の段階で髪の変化に気づいて治療を始めれば、効果が出やすいケースが多いです。
進行度合いを把握するメリット
薄毛は一般的に、進行度合いが進むほど回復に時間や手間がかかりやすくなります。早期の段階で発見できれば、それだけ治療や対策の選択肢が増えてくるのです。
髪のボリュームがまだ残っているうちに治療を開始すると、以下のようなメリットが見込めます。
- 抜け毛の進行スピードを抑えやすくなる
- 毛根が死滅していないため、発毛が期待しやすい
- 費用や通院回数を抑えられる可能性がある
毛根が完全に機能しなくなった状態では、植毛など特定の施術が必要となる場合もあるため、精神的負担や経済的負担が大きくなる可能性があります。
病院や専門機関に相談するタイミング
「はげてきたらどうするべきか」と迷うなら、できるだけ早い段階で専門機関へ相談するのがおすすめです。
たとえば、下記のようなタイミングを目安として受診を検討してみてください。
- 抜け毛の量が急に増えたと感じる
- 分け目や生え際の地肌が目立ちはじめた
- 家族や友人など身近な人から薄毛を指摘された
- 市販のヘアケア用品を試しても改善しない
自宅でできるチェック方法
通院を検討する前に、自分でできるチェック方法を把握しておくと早期発見につながります。
たとえば以下のような方法で頭皮や抜け毛の状態を簡単に確認できます。
- 鏡を使い、頭頂部と前髪の生え際を別々にチェックする
- スマホやデジカメで定期的に頭皮を撮影し、変化を比べる
- シャンプー後の排水口や枕の抜け毛の量を観察する
これらの方法はあくまで自己判断材料ですが、少しでも気になる変化を感じたら専門医に相談してみてください。
- 自分の頭頂部は見づらいため、撮影すると客観的に把握しやすい
- 前髪をあげて生え際の形をチェックし、M字の深さを把握する
- 抜け毛の長さや太さにも注目すると進行度の目安になる
自宅でのチェックを習慣化するだけでも、早めのケアへ結びつけやすくなります。
はげてきたらどうする?初期段階の対策
はげてきたときの対策を始めるうえでは、まず初期の段階で行えるケアを理解しておくことが重要です。
髪が明らかに薄くなりはじめたばかりの頃は、内服薬や外用薬などの治療だけでなく、日常生活の改善やクリニックでのカウンセリングなども効果的に働くことがあります。
発毛成分の外用薬や内服薬
初期の薄毛で取り入れやすいのが、発毛をサポートする外用薬や内服薬です。よく知られているのが、頭皮に塗布するタイプの医薬品で、AGA治療に用いられる成分が含まれています。
これらは血行を促し、毛母細胞の活動をサポートして発毛を促します。
一方、内服薬は男性ホルモンの働きを抑えるタイプの薬が一般的です。男性型脱毛症の場合、DHTが髪を細くする原因の1つですので、その生成を抑制することで抜け毛を減らす効果が期待できます。
医師の指示にしたがって服用すると、安定した効果を得られるケースがあります。
外用薬と内服薬の特長
種類 | 主な特徴 |
---|---|
外用薬 | 頭皮に直接作用、血行促進や毛母細胞の活性化を狙う |
内服薬 | 男性ホルモン(DHT)を抑制、抜け毛を減らす可能性がある |
併用療法 | 外用薬+内服薬で複合的アプローチ、相乗効果が期待できる |
クリニックでのカウンセリング
初期段階で不安を感じたら、AGA専門クリニックや皮膚科で相談するのも有力な選択肢です。医師が頭皮や髪の状態を診断し、原因や進行度に合わせた治療方針を提案してくれます。
また、自分に合った治療方法や今後の流れを客観的に教えてもらえるため、不安を軽減しやすいです。
- 現状の脱毛原因の特定
- 適した治療法や生活改善の指導
- 副作用やリスクへの理解とケアの方法
こうしたカウンセリングを受けると、やみくもに市販薬を試すよりも効率的に効果を得られる場合があります。
抜け毛予防のための日常ケア
髪をしっかり守りたいなら、基本となる日常ケアも見直しましょう。
頭皮の汚れや皮脂の詰まりが抜け毛を招く場合があるため、洗髪は丁寧に行い、シャンプーの成分を残さないようにしっかりすすぐ手間が大切です。
洗浄力の強すぎるシャンプーは頭皮を乾燥させる場合があるので、自分に合ったものを選んでください。
- 洗髪前にブラッシングしてホコリや汚れを落とす
- シャンプーはぬるま湯でしっかり泡立ててから使う
- 洗った後はタオルドライで髪を優しく拭き、ドライヤーで素早く乾かす
頭皮を清潔に保つ工夫は、抜け毛を予防する上で大切なポイントです。皮脂や整髪料が毛穴に詰まると、髪の成長に悪影響を与える可能性があるため注意しましょう。
頭皮ケアに大切な要素
項目 | 内容 |
---|---|
皮脂コントロール | 過剰分泌は毛穴詰まりを招き、髪の成長を妨げる可能性がある |
保湿ケア | 頭皮が乾燥しすぎるとフケやかゆみが発生し、髪に影響を及ぼす |
血行促進 | 頭皮マッサージや適度な運動で血流を改善し毛根に栄養を運ぶ |
食事と睡眠の見直し
はげてきたときの対策としては、日常生活の土台となる「食事」と「睡眠」をもう一度振り返ることも肝心です。
髪はタンパク質(ケラチン)でできているため、肉や魚、大豆製品などから良質のタンパク質を摂取しましょう。ビタミンやミネラルも髪の成長に役立ちます。
- ビタミンB群(豚肉・レバー・卵など)
- ビタミンC(野菜や果物)
- 亜鉛(牡蠣・牛肉・ナッツ類など)
睡眠に関しては、髪の成長に関わる成長ホルモンは主に深い眠りの時に分泌が高まります。夜更かしや不規則な寝起きを続けると、成長ホルモンが十分に働かず、抜け毛が増える可能性があるのです。
できるだけ睡眠時間を6時間以上確保し、同じ時間帯に寝起きする習慣をつけると頭皮環境を整えやすくなります。
効果的な治療法の選択
はげてきた症状が進んでいる場合、より本格的な治療を検討する方もいるでしょう。
医薬品を使った薬物療法や、クリニックで行う施術にはさまざまな選択肢があります。
薬物療法とそのメリット
AGA治療において主軸となるのが薬物療法です。先ほど紹介した外用薬や内服薬のほかに、専門クリニックでは複数の治療薬を組み合わせる場合もあります。
例えば、内服薬で抜け毛の原因を抑制しつつ、外用薬で発毛を促進させるという方法です。
- 服用や塗布が簡単で継続しやすい
- 医師の診断により比較的リスクを抑えて使用できる
- 効果が現れやすいケースが多く、実感もしやすい
ただし、薬には副作用のリスクもあるため、自己判断で増量や減量をするのは避けてください。医師の診断に基づいて適切に使用すると、より安心して治療を続けられます。
メソセラピーや植毛などの選択肢
薬物療法だけで効果が限定的な場合、施術を取り入れることも検討されます。代表的な施術としては、頭皮に直接成分を注入するメソセラピーや、毛根組織ごと髪を移植する植毛などがあります。
メソセラピーは、ビタミンや成長因子、発毛成分などを頭皮に注入し、毛根を活性化させることを狙います。
植毛は、後頭部など比較的髪が残っている部分から毛根を採取し、薄くなっている部分に移植する手術です。
それぞれメリットやダウンタイム、費用が異なるため、医師とよく相談して決める必要があります。
代表的なAGA治療と特徴
治療法 | 特徴 |
---|---|
薬物療法(内服薬・外用薬) | 比較的手軽に始められ、効果を実感しやすいが継続が必要 |
メソセラピー | 頭皮に直接有用成分を注入、個人差はあるが発毛効果が期待される |
植毛 | 半永久的な効果が見込めるが、手術の費用や施術後のケアが重要になる |
施術前に知っておきたい注意点
治療を受ける前に注意しておきたい点としては、まず治療にかかる費用や期間、リスクについて理解を深めることが挙げられます。
保険適用外になるケースが多いため、金銭面の負担をあらかじめ把握しておくのが大切です。
また、クリニックによって実施している治療法や得意分野が異なるため、複数のクリニックを比較検討するのも1つの方法です。
- カウンセリングでしっかりと質問し、納得してから治療を開始する
- 自分のライフスタイルや予算に合った治療計画を立てる
- 術後のケアや定期的な通院が必要な場合がある
治療後もすぐに効果が現れるわけではなく、数カ月単位での経過観察が必要となります。根気よく取り組むと良いです。
大学生や若年層がはげてきた場合の対策
大学生など若い世代が「はげてきたかも」と気づいたとき、学業や生活面の都合で治療に踏み切りづらい場合もあります。
しかし、若年層の場合は早めに対策を始めると髪が回復する可能性が十分あります。
学業やアルバイトと両立できる治療方法
大学生は講義やサークル、アルバイトなどで時間が制約される人が多いです。そんな中でも継続しやすい治療法としては、内服薬や外用薬を使った薬物療法が挙げられます。
塗布や服用に要する時間は短く、通院頻度も月1回程度のケースが多いため、学業と両立しやすい傾向があります。
メソセラピーや植毛などの施術を希望する場合は、施術後のダウンタイムや通院スケジュールについて、あらかじめクリニックで相談しておくと安心です。
施術内容によっては数日から1週間ほど頭皮に赤みやかさぶたが残る場合もあります。長期休暇や休みが取りやすい時期を活用すると、負担を抑えられるでしょう。
- 内服薬や外用薬は通学前や就寝前に利用可能
- 通院間隔は月1回から2回程度の場合が多い
- 休暇期間に施術を集中させることで学業との両立を図りやすい
精神的負担の軽減とサポート
はげてきたことで大きなショックを受ける若者も少なくありません。
外見上の悩みは自己肯定感を下げてしまい、学業や対人関係にも影響が及ぶときがあります。そのため、心理的サポートや家族・友人の理解が大切です。
カウンセリングを行っているクリニックもありますし、大学の学生相談室で悩みを話すことで気持ちが楽になる場合もあります。
思いつめずに周囲に相談すると、心のストレスを軽減し、治療やケアにも前向きに取り組めるようになります。
若年層が陥りやすいメンタル面での悩み
悩みの内容 | 対応策 |
---|---|
外見へのコンプレックスが強くなりやすい | 家族や友人、カウンセラーなど信頼できる人に相談する |
対人関係が億劫になる | オープンに話せる場を見つけて気持ちを整理する |
自己否定が強まる | 治療の目標設定やポジティブな趣味を持つ |
早期からのケアの重要性
大学生や若い世代で「はげてきたらどうする?」と悩んだときほど、早期のケアが有効になります。
若年層は毛根がまだ活発に機能していることが多いため、発毛や抜け毛の抑制に成功しやすいと言われています。また、初期の段階で対策を始めれば、結果が現れるまでの期間も比較的短縮されやすいでしょう。
- 若いうちから生活習慣を整える
- 頭皮に刺激を与えないヘアスタイルを心がける
- 自己流で悩まず、早めに専門家へ相談する
若いからといって放置すると、髪が失われるスピードが加速する可能性があります。疑問や不安を感じたら、思い立ったタイミングで行動を起こすと良いでしょう。
クリニック選びのポイント
前髪がはげてきた、大学生なのにはげてきた、といった悩みを抱えている方は、多くのクリニックを比較しつつ、自分に合った治療先を見つける必要があります。
AGA治療を行うクリニックは全国に多く存在しますが、それぞれ治療内容や費用、サポート体制に違いがあります。
ここでは、クリニック選びの際に確認したいポイントを説明します。
料金プランや治療内容の確認
AGA治療は保険適用外のため、治療費はクリニックや治療法によって大きく異なります。事前にカウンセリングなどで見積もりを出してもらい、予算との兼ね合いを検討しましょう。
薬物療法やメソセラピー、植毛など、どの治療が可能で、どのようなプランを選べるのかも重要です。
- 初期費用や検査費用
- 薬代や施術代の月額・総額
- 通院の頻度と期間
これらをトータルで考慮して、自分に合ったプランを選ぶと治療を継続しやすくなります。
料金比較のために見ておきたい項目
項目 | 具体的な内容 |
---|---|
診察料 | 初診料・再診料の有無、カウンセリング料を含むか |
検査費用 | 血液検査や頭皮検査などを行う場合の費用 |
薬剤費 | 内服薬・外用薬の種類と1カ月あたりの費用 |
施術費 | メソセラピーや植毛などの施術費用 |
アフターケア費用 | 施術後の定期検診やサポートにかかる費用 |
医師との相性や通いやすさ
AGA治療は継続が重要になるため、医師との相性やクリニックの雰囲気は治療のモチベーションに影響します。
実際にカウンセリングを受けてみて、疑問点を丁寧に答えてくれるか、治療方針の説明が分かりやすいかなどを確認しておくとよいでしょう。また、通院のしやすさも検討材料です。
- 交通アクセス(駅から近いか、通学・通勤経路にあるか)
- 予約の取りやすさ(混雑状況や診療時間の幅)
- スタッフの接客態度やクリニックの清潔感
こうした点が問題なくクリアできれば、長期の通院でもストレスを感じにくいです。
口コミや実績の見方
クリニックを選ぶうえで、インターネットの口コミや体験談を参考にする人も多いでしょう。ただし、口コミには個人差があり、真偽がはっきりしないものも混在しています。
判断材料としては、以下のような点に注目するとよいでしょう。
- 複数のサイトで評判をチェックして偏りをなくす
- 具体的な治療内容や経過が書かれている口コミを重視する
- クリニックの公式サイトで掲載している症例写真なども参考にする
また、実績については、どれくらいの人数に治療を行ってきたか、どの治療法に強みを持つかを確認しておくと安心です。
実績を積んでいる医師やクリニックであれば、難しいケースにも柔軟に対応できる場合が多いです。
よくある質問
さいごに、よく寄せられる質問をまとめます。
- QAGA治療はいつから始めればよい?
- A
AGA治療は、髪に違和感を覚えた時点で早めに始めるのがおすすめです。なぜなら、毛根が活動しているうちに対策を講じる方が成果が出やすい傾向があるからです。
薄毛の進行が進んでしまうと、完全に失われた毛根を復活させるのは難しくなります。少しでも「はげてきたかも」と思ったら、早めに専門医に相談してみてください。
- Q副作用やリスクはある?
- A
服用薬の場合、体質や用量によっては性欲減退や軽いめまいなどの副作用が報告されています。また、外用薬を使用する際にはかゆみや発疹などが出る可能性もあります。
施術を受ける場合は、麻酔や術後感染症のリスクなどを理解しておく必要があります。医師と十分に相談して、自分の体に合った治療方法を選ぶと良いでしょう。
- Q大学生でも治療を受けられる?
- A
大学生であってもAGA治療や薄毛治療を受けられます。最近では若年層の発症例も増えているため、クリニック側も柔軟に対応している場合が多いです。
費用面で不安がある場合は、相談の際に予算を伝えて、無理なく続けられる治療プランを提案してもらいましょう。
また、学業やアルバイトとの両立を考えて通いやすいクリニックを選ぶとストレスも軽減されます。
- Q相談はどのようにすればいい?
- A
まずはカウンセリングを受けることから始めるとよいでしょう。電話やオンライン予約で無料カウンセリングを実施しているクリニックも多いです。
頭皮や髪の状態をチェックしてもらい、治療の方向性や費用に関する具体的な説明を受けると安心できます。
納得がいかない場合は無理に治療を始める必要はなく、セカンドオピニオンを求めるのもひとつの手です。
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