髪が抜けたとき、毛根の形や色合いが気になり、健康状態に不安を覚える方は多いのではないでしょうか。髪は常に生え変わりのサイクルを繰り返しており、誰にでも“正常な抜け毛”のタイミングがあります。

この記事では、正常な毛根の特徴や健康な髪を見分けるポイントを解説し、必要に応じて早めに受診を検討する視点も紹介します。

目次

正常な抜け毛とは

髪は一定の周期で抜け変わり、そのサイクルの中である程度の本数が抜けるのは自然な現象です。

はじめに、正常な抜け毛の基準や抜け毛と発毛の関係を整理し、抜け毛への不安を軽減するための基礎を説明します。

ヘアサイクルが示す髪の成長パターン

髪は大まかに成長期、退行期、休止期を繰り返します。成長期には髪が伸び、退行期から休止期の段階で毛根が次第に小さくなり、抜ける準備を始めます。

健康な髪は、このサイクルをスムーズに回しながら抜けるので、一定量の抜け毛自体は自然な過程です。

ヘアサイクルの各段階と特徴

段階特徴期間
成長期毛母細胞が活発に働き、髪が太く長くなる約2〜7年
退行期毛根の働きが低下し始め、成長が止まる約2〜3週間
休止期毛根が休んでいる状態で、やがて抜け落ちる約3〜4か月

このように、成長期・退行期・休止期を繰り返すことで、髪は常に新陳代謝を行っています。

1日に抜ける髪の本数

ヘアサイクルを考慮すると、1日あたり数十本から100本前後の抜け毛は、一般的に正常範囲とされます。

多く感じる日があっても、季節の変化や洗髪回数の違いなどによって変動するときがあるので、あまり神経質になりすぎる必要はありません。

正常な抜け毛の毛根の特徴

正常な抜け毛の毛根は、球根のようにやや膨らんでおり、色は白っぽいことが多いです。ほかにも軽く触ったときの弾力感やスルッと抜ける感じも、正常な毛根に多く見られる特徴です。

一方、切れ毛や毛根が極端に細い場合は、ダメージや頭皮環境の悪化が疑われるかもしれません。

抜け毛と発毛が同時に進行するメカニズム

髪が抜けると同時に、新しい髪が生え始めている状態が健全なヘアサイクルです。一定の本数が抜けても、別の毛穴から次の髪が伸びてきてバランスを保ちます。

この仕組みが滞ると、抜け毛が増えた印象を受けたり、髪全体が薄く見えたりすることにつながります。

正常なヘアサイクルを支える要因

  • 十分な栄養(たんぱく質、亜鉛、鉄など)
  • 良好な頭皮の血行
  • 適度な洗髪と頭皮ケア
  • ストレス管理

正常な毛根にみられる具体的な特徴

ここでは、正常な抜け毛の毛根をさらに具体的に見分けるポイントを紹介します。毛根の形や色合い、頭皮の状態など、日常の観察に役立つ知識を押さえておきましょう。

球状にふくらむ毛根の形状

健康な毛根はふくらみがあり、先端が白くなりやすいです。これは毛根鞘が抜けた後の状態と考えられ、強い引っかかりや違和感を持たずに抜けています。

抜けた髪を観察するとき、毛根のふくらみ具合や全体の太さをチェックすると、頭皮環境の手掛かりを得やすいです。

毛根の状態比較

項目正常な毛根異常な毛根
形状球状にふくらみ、根元がやや白い細くとがっている、または毛根が欠落している
弾力指で触るとやや弾性を感じる触れると柔らかさに欠けるか、極端に弱々しい
透明〜白っぽい赤みがある、黒ずんでいる、または色ムラが激しい
抜け方シャンプー時やブラッシング時に自然に抜ける軽い力で切れ毛が起こる、または頭皮の炎症を伴う

正常な毛根を見分ける上で、形状と色は重要な目安になります。

弾力のある触感とツヤ感

頭皮や髪に十分な栄養と血行が行き渡ると、髪の毛自体にハリやコシが生まれ、毛根部分にも弾力が現れます。

抜けた髪を持ってみて、強く引っ張らずとも軽く曲げたときにしなやかさを感じるなら、比較的健康な状態だと考えやすいです。

毛根が白いのは悪いことではない

抜けた毛根が白いと、髪に色素がついていないようで不安に感じる方もいますが、これは決して悪い兆候ではありません。

健康な毛根は皮脂や毛根鞘がついていることが多く、白い膜のように見える場合があります。そのため、白い毛根だからといって即座に薄毛を疑う必要はありません。

頭皮ケアに大切な意識

正常な毛根を保つためには、頭皮の血行促進や適度な皮脂バランスが重要です。過度な洗髪やゴシゴシと力を入れたブラッシングは、髪や毛根を傷める原因につながります。

柔らかな指の腹でマッサージするように洗い、血行を促しながら頭皮を清潔に保つように心がけましょう。

頭皮ケアのポイント

  • シャンプー前に軽くブラッシングしてほこりを落とす
  • ぬるま湯で髪と頭皮をしっかりすすぐ
  • 指の腹を使い、頭皮全体をマッサージするように洗う
  • ドライヤーは地肌から少し離し、根本を乾かしながら使う

健康な髪の見分け方と日常でのチェックポイント

髪と頭皮は常に外的刺激を受けています。健康な髪とそうでない髪を見分けるためには、いくつかの指標を意識する必要があります。

ここでは、手触りや頭皮のコンディションなど、日常で活かせるチェックポイントを紹介します。

髪表面のキューティクルの状態

健康な髪はキューティクルが整っており、表面がなめらかでツヤが感じられます。逆に、乾燥や熱ダメージが大きいと、キューティクルが剥がれやすく、髪がパサつき、切れ毛や枝毛が増える傾向があります。

手ぐしを通したときスムーズに滑るなら、キューティクルが比較的健やかな状態の可能性が高いです。

髪とキューティクルの関係

髪の状態キューティクルの特徴髪が受ける影響
健康な髪キューティクルが規則正しく重なり合い、剥離が少ないツヤ・弾力があり、指通りがスムーズ
ダメージがある髪キューティクルが一部剥がれ、毛先が荒れている乾燥、切れ毛、枝毛などが増えやすい

頭皮の色味や柔らかさ

頭皮が青白い、もしくはピンクに近い色合いで柔らかい手触りの場合は、血行が良く健康だと捉えやすいです。

フケやかゆみがひどかったり、ベタつきが強すぎたりするときは、頭皮のコンディションが乱れている恐れがあります。

ブラッシング時に感じる引っかかりの有無

ブラッシングをする際に強い引っかかりや、かみ合うような感触がある場合は髪の傷みや絡まりが進んでいる可能性があります。

健康な髪は、正しい方法でブラッシングするとスムーズにとかせます。

日常でのセルフチェックの習慣

頭皮や髪の状態は、日々のちょっとした意識で見極められます。

朝起きたときの髪のハリ感、ブラッシング中の抜け毛の毛根形状、洗髪後の手触りなどを定期的にチェックする習慣を持つと、異変に早く気付きやすくなります。

簡単にできる日常のセルフチェック

  • 洗髪前のブラッシングで抜ける毛の数や状態を観察
  • 朝起きたときに鏡で頭皮と生え際の確認
  • ドライヤー後の髪の手触りをチェック
  • 週に1回程度、頭皮のマッサージをして固さやベタつきを確認

正常な抜け毛に対する誤解とよくある勘違い

抜け毛そのものに対して過度に恐れる方も少なくありません。しかし、正常な抜け毛であっても量によっては驚くことがあり、さまざまな誤解が生じやすいものです。

洗髪後の排水溝に溜まる髪の量と不安

洗髪後に排水溝にまとまって髪が落ちていると、つい「髪が大量に抜けている」と不安になる方が多いです。

しかし、1日の中で最も抜けやすいタイミングが洗髪時であり、自然な抜け毛がまとまって見えるだけの場合もあります。

洗髪後の抜け毛は毎日大きく変動するわけではなく、あまり神経質になる必要はありません。

洗髪時の抜け毛に関する勘違い

誤解実際のところ
シャンプーで大量に抜けるのは異常1日に抜ける髪が洗髪時に集中して落ちることが多い
洗髪をしすぎるとハゲる適切な方法で洗髪すれば頭皮を清潔に保てて健やか
排水溝に髪が溜まる=薄毛の前兆髪が集まって見えるので多く感じるだけのケースも多い

季節による抜け毛の増減

動物の換毛期のように、人間の髪も秋頃など季節の変わり目に抜け毛が増えることがあります。こ

れは気温や湿度の変化が頭皮や毛髪に影響を与えるためで、一定期間を過ぎれば落ち着く人がほとんどです。季節的な抜け毛の増減だけで深刻な状態と結論づけるのは早計です。

ブラッシングの回数は抜け毛の量に影響しない

適度なブラッシングは頭皮の血行を促し、髪に付着したほこりや皮脂を除去します。力任せにこすると髪を傷めますが、正しい方法であれば抜け毛を極端に増やすことにはなりません。

むしろ頭皮マッサージのような効果を得られ、髪への栄養供給に役立ちやすいです。

ブラッシングで意識したいポイント

  • ブラシの先が丸みを帯びているか
  • 髪が濡れているときはコーミングをやさしく行う
  • 頭皮を傷めないように強く押し付けない

過度なヘアケア商品の使用による思い込み

「髪に良さそうだから」とヘアオイルやトリートメントを何種類も重ね塗りすると、かえってベタつきや髪のもつれの原因になるケースがあります。

シンプルなケアを心がけて髪にとって負担の少ない方法を選ぶほうが、頭皮環境を安定させやすいです。

抜け毛や毛根に異変を感じたときの観察ポイント

正常な抜け毛の範囲を把握していても、ときに「何か様子が違う」と感じる場合があります。

ここでは、異常な毛根や抜け毛のサインを疑う目安と、注意しておきたい症状について紹介します。

毛根が極端に細い、または毛球部分が見当たらない

抜け毛の毛根にふくらみがほとんどなく、先端が細いまま切れたような状態の場合、髪が充分に成長できずに抜けている恐れがあります。

細い毛根が急に増えたときは、頭皮環境の乱れやホルモンバランスの変化も視野に入れるとよいでしょう。

毛根の簡易チェック

観点正常な毛根異常な毛根
形状やや丸みを帯びている平坦、または細い
透明感や白っぽさがある変色(赤、黒、黄など)
手触り弾力やしなやかさを感じるもろく切れやすい感触がある
抜けた状況シャンプー・ブラッシング時常時または引っかからずに抜ける

こうした特徴が長期的に続く場合は、専門家への相談を検討してみてください。

頭皮のかゆみや赤みが強くなる

頭皮の炎症やかゆみ、フケの増加などが伴っているときは、頭皮環境に問題がある可能性があります。

皮膚疾患、アレルギー反応、過度な皮脂分泌など原因は様々です。強くかいてしまうと毛根にも悪影響を及ぼし、抜け毛が増えるきっかけになる場合があります。

抜け毛の本数が急増したと感じる

平均的な抜け毛より明らかに増えたと感じるときは、ストレスや栄養状態の変化、ホルモンバランスの乱れが影響しているかもしれません。

短期的な乱れであれば元に戻る可能性がありますが、長く続く場合は原因を見極めることが重要です。

AGA(男性型脱毛症)や女性のびまん性脱毛を疑うサイン

男性の場合、前頭部や頭頂部など生え際から中心にかけてボリュームが減っていく傾向があると、AGAを疑う材料になることがあります。女性の場合は全体的に髪のボリュームが薄くなり、分け目が広がるなどの現象が起きやすいです。

これらの傾向が見られたら早めの対策を検討するほうが望ましいです。

自己判断だけで悩まないために

  • 髪と頭皮を専門に扱う医療機関や美容皮膚科で相談する
  • 生活習慣の見直し(睡眠、食生活など)
  • サプリメントや外用薬などの選択肢を検討する

健康な毛根を育む習慣作り

抜け毛や頭皮の悩みが気になり出したら、まずは日々の生活習慣の見直しが大切です。ここでは、健康な毛根を育むための要点や実践しやすい習慣を紹介します。

良質な栄養摂取

髪の主成分であるケラチンはたんぱく質から作られます。

肉や魚、卵などのタンパク質、亜鉛、鉄、ビタミン類を適度に摂取すると髪の土台を養う助けになります。過度なダイエットで栄養バランスが崩れると、髪にも影響が及びやすいです。

髪に役立つ栄養成分

成分多く含む食品髪や頭皮に期待できる働き
タンパク質肉、魚、卵、豆類髪の構成要素となるケラチンの合成
亜鉛牡蠣、牛肉、ナッツ類毛母細胞の活性化に関わる
ビタミンB群レバー、豚肉、ほうれん草代謝を促進し毛根への栄養供給を支援
レバー、赤身肉、ほうれん草頭皮への酸素供給に関わる

適度な睡眠とストレス管理

睡眠中に成長ホルモンが分泌され、毛母細胞の活動が活発化します。慢性的な睡眠不足や過度なストレスは、髪の成長を妨げる一因となるケースがあります。

就寝前にはスマートフォンの使用を控えるなど、睡眠の質を高める工夫が大切です。

正しい頭皮マッサージ

シャンプー前やリラックスタイムに頭皮をやさしくマッサージすると、血流が改善しやすくなります。

指の腹を使い、頭のツボを円を描くように刺激するだけでも頭皮環境は整いやすくなります。

頭皮マッサージの簡単な流れ

  1. 指の腹をこめかみ付近にあてる
  2. 頭頂部に向かって円を描くように動かす
  3. 首の後ろから頭頂部に向けて血流を意識しながら押し上げる
  4. 過度に力を入れず心地よい強さを保つ

過度なスタイリングや熱ダメージを避ける

ヘアアイロンやコテ、ブリーチなどのダメージを繰り返すと、キューティクルが大きく損なわれるだけでなく、頭皮にも余計な負担がかかります。

スタイリング時にアイロンを使う場合は温度を見直し、ブリーチやカラーリングの頻度もほどほどに抑えるよう工夫すると、毛根へのダメージを軽減できます。

AGA治療や薄毛への対策が必要かどうかの判断

抜け毛や毛根の状態に悩みを感じたとき、自己判断だけでは解決しにくい状況もあります。専門的な視点での診断や治療の選択肢を知ると、スムーズに悩みを軽減できる可能性があります。

AGA(男性型脱毛症)治療の一般的な方法

AGAは男性ホルモンの働きにより髪の成長が抑制され、毛根が弱っていく現象です。

治療では、医薬品を用いてホルモンバランスに働きかけたり、発毛を促す成分を投与したりする方法が一般的です。

AGA治療の主な方法

治療内容具体例特徴
内服薬フィナステリドなど男性ホルモンの働きを抑え、脱毛を抑制する
外用薬ミノキシジル血行促進や毛母細胞への栄養供給を高める
注入療法育毛メソセラピーなど育毛成分を直接頭皮に注入し、発毛効果を狙う

女性にも広がる薄毛治療

女性のびまん性脱毛症では、ホルモンバランスの乱れや出産、更年期などを契機に髪が細くなってボリュームが減るケースがあります。

栄養補給や頭皮環境の改善と合わせて、医療機関では外用薬やサプリメント処方などのケアを行うことが多いです。

受診を検討するタイミング

「抜け毛が明らかに増えた」「生え際や頭頂部の地肌がはっきり見えてきた」「頭皮がいつも赤く痛む」などの状態が続く場合、専門家の診断を受けるのが賢明です。

医師の診察で頭皮や髪の状態を評価し、必要に応じて血液検査などを行いながら、原因に応じた治療方針を立てます。

治療継続の重要性

AGAや薄毛治療は、短期間で劇的に変化を実感できるものではない場合が多いです。数か月から1年程度の期間で経過を見ながら治療を続けることで、抜け毛の減少や髪のコシの回復などを目指す方針をとるのが一般的です。

途中で自己判断でやめてしまうと再び進行する可能性があるため、医師との連携を大切にしてください。

治療において意識したい点

  • 定期的に専門家の診察を受ける
  • 指示通りに薬を使用し、勝手に使用を中断しない
  • 生活習慣の改善とあわせて効果を高める

よくある質問

さいごに、抜け毛の毛根の状態に関してよくある質問をまとめます。

毛根が細くなっている抜け毛が数本見つかったからといって過度に心配する必要はありませんが、量が多い、頭皮トラブルが起きている、薄毛にならないか心配などの場合は、クリニックに相談すると安心です。

抜け毛が多い日と少ない日があるのはなぜですか?

ヘアサイクルの休止期にあたる毛髪が多くあるタイミングだと、洗髪やブラッシングで自然に抜ける本数が増えることがあります。

また、季節の変わり目や体調の変化で一時的に抜け毛が増減する場合もあり、必ずしもすべてが異常とは限りません。

白い毛根と黒い毛根が混在しているのですが大丈夫でしょうか?

毛根には皮脂や毛根鞘が付着して白く見える場合がありますが、毛髪内部の色素の影響で黒っぽく見えることもあります。

両方が混在していても、触って弾力が感じられる、あるいは形状に極端な違和感がなければ、深刻なトラブルを疑う必要性は少ないです。

シャンプーを変えると抜け毛の量に影響がありますか?

洗浄力が強すぎるシャンプーを使うと、頭皮が乾燥しやすくなり、抜け毛が増える印象を持つことがあります。ただし、洗髪そのものが直接薄毛を促進するわけではありません。

頭皮に優しく、適度な洗浄力をもったシャンプーを選ぶと頭皮環境を保ちやすくなります。

マッサージブラシを使うほうがいいのでしょうか?

頭皮を傷めないような設計のマッサージブラシを使うと、血行をうながしやすい利点があります。

力任せにゴリゴリとこすらず、あくまでも心地よい刺激を与える程度なら問題ありません。過度に使用すると頭皮を傷めるリスクがあるため、使い方には注意が必要です。

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