朝起きて枕元に落ちている髪の毛は、普段あまり意識しない部分ですが、抜け毛が多いと感じると心配になる方もいるのではないでしょうか。

髪の毛は毎日一定数抜けて生え替わるため、多少の抜け毛は自然な現象です。ただ、枕の抜け毛が増加していると感じる場合、AGAや薄毛の初期症状が隠れている可能性があります。

この記事では、枕の抜け毛の正常値と異常なサインを見極めるポイントや、対処法、受診の目安について詳しく解説します。

目次

枕の抜け毛が気になる理由

髪の毛は誰でも日々抜けており、健康な方でも1日に50〜100本ほどは抜けるといわれています。

ただ、朝起きて枕元の抜け毛を見たときに、「昨日より増えたかも」「こんなに抜けて大丈夫?」と不安になる方が少なくありません。

はじめに、なぜ枕の抜け毛に着目する方が多いのか、抜け毛のサイクル、受診を迷う際に役立つ判断ポイントについてお話しします。

朝起きたときの枕元の抜け毛に驚く方が多い

朝起きて目に入りやすい場所といえば枕元です。そこに散らばる抜け毛は、思った以上に目立つものです。

夜間のうちに髪が枕に擦れたり、寝返りを繰り返したりすることで、抜け毛が落ちているケースが多くあります。

もともと人は1日に多くの髪の毛が抜けていますが、明るい場所でまとめて見つかると過剰に感じやすいものです。

枕の抜け毛が増えたと感じる要因

主な要因内容
枕での擦れ寝返りなどで髪が擦れ、抜けやすくなる
頭皮の血行不良長時間同じ姿勢で寝ることにより頭皮の血流が滞りがちになる
ホルモンバランスの乱れストレスや加齢、産後などでホルモンの変動が大きくなる
合わない寝具生地や形状が頭皮や髪に負担をかける
ストレス自律神経の乱れにより毛周期が不安定になる可能性がある

ストレスによる抜け毛の増加が枕の抜け毛に現れやすい

ストレスは自律神経だけでなく、ホルモンバランスや血行にも影響を与えます。過度なストレスを受け続けると毛周期が乱れ、成長期が短くなる場合もあります。

こうした状態になると、朝起きて枕を見たときに抜け毛が増えていると感じやすくなります。

抜け毛のサイクルを理解することが大切

髪の毛には成長期、退行期、休止期というサイクルが存在し、通常は古い髪が抜け落ちる一方で新しい髪が生えてきます。

枕元の抜け毛だけに注目すると過剰に不安になりがちですが、毛周期を把握すると、過度に心配しなくてよい場合と、専門の受診を考慮すべき場合を見極めやすくなります。

時期髪の状態期間
成長期毛根が活発に活動し、髪が太く長く伸びる2〜6年程度
退行期毛根の活動が衰え、髪の成長が止まる約2〜3週間
休止期新たな髪が生える準備を進め、古い髪が抜けやすくなる約3〜4か月

様子見か受診か迷う場合の判断ポイント

枕元の抜け毛を見て、「AGAや薄毛が始まったのかも」と心配して、クリニックを受診すべきかどうか迷う方もいらっしゃいます。

下記のようなポイントで判断してみるとよいでしょう。

  • 抜け毛の増加が長期間続いている
  • 抜け毛だけでなく髪のハリやコシが衰えている
  • 頭皮のかゆみや赤み、フケが気になる
  • 家族や知人から髪が薄くなったと指摘された

上記のような状況が続くなら早めの受診を検討してみてください。

逆に、ストレスが一時的に高まった時期などに、一過性で抜け毛が増えているだけなら、まずは生活習慣を振り返り、枕や寝具も含めたヘアケア環境を見直すといいでしょう。

1日に抜ける髪の本数と枕の抜け毛の関係

朝の枕元の抜け毛は、1日の抜け毛総数の一部を視覚的に捉えやすいポイントです。

健康な人でも髪が抜けること自体は通常の生理現象ですが、あまりにも多いと感じる場合には何かしらの原因が潜んでいるかもしれません。

健康な人の1日の抜け毛は50〜100本程度

人によって髪の太さや密度は異なるため、1日あたりの抜け毛本数にも個人差があります。

一般的に、1日に抜ける髪の本数は50〜100本程度といわれています。この範囲内であれば、髪が抜けても同じくらい生えている状態といえます。

ヘアブラッシング時の抜け毛チェック

  • ブラッシング時に絡まりが多い場合
  • 髪の先端だけでなく、根元付近から切れている髪が目立つ場合
  • ブラシにこびりつく毛根部分の白い塊が多い場合
  • ブラッシングが終わったあとに大量の毛が床に落ちる場合

上記の項目に当てはまるものが多いときは、普段の髪のお手入れ方法を再度見直したほうがよいでしょう。

枕元で確認する抜け毛の量が健康状態の目安になる

1日の抜け毛のうち、枕の抜け毛は夜間の睡眠中に抜けた髪が中心となります。

睡眠時には頭皮もリラックスしやすい反面、皮脂や汗の分泌が増える人もいるため、抜け毛が増加しやすいタイミングと重なることもあるのです。

枕の抜け毛20本程度は正常かどうか

枕の抜け毛は20本くらいを目安とする方がいますが、実際に朝起きて数えてみると意外と時間もかかりますし、1本でも多く感じれば不安になりやすいです。

一般的に枕元に20本程度の髪が落ちているからといって必ずしも異常というわけではありません。

1日に抜ける髪が50〜100本ほどあることを前提に考えると、起床時の枕に20本ほど抜け毛があっても、ほかのタイミングで残りの髪が抜けている可能性があります。

枕の抜け毛が増える原因となる生活習慣

普段の何気ない生活習慣が、枕の抜け毛を増やす要因につながることがあります。

夜更かしや過度な飲酒、栄養バランスの偏りは、頭皮環境やホルモンバランスを乱し、結果的に抜け毛を増やす可能性があります。

  • 睡眠不足が続くと頭皮の新陳代謝が衰える
  • 偏った食事は髪や頭皮に必要な栄養素が不足しがち
  • 過度のダイエットはタンパク質やミネラル不足を引き起こす
  • アルコールの過剰摂取で血行不良や栄養吸収力の低下が起こる

これらの習慣を見直すことが、枕の抜け毛の対策につながるでしょう。

枕の抜け毛が増えやすいタイミングとシーズン

枕元の抜け毛は、季節の移り変わりや生活習慣の変化に伴って増えやすいタイミングがあります。

ここでは、季節による影響や洗髪やスタイリングの変化、ホルモンバランスの変動、そしてAGAや薄毛の初期症状に着目し、枕の抜け毛が増える背景を探ります。

季節の変わり目に抜け毛が増える理由

特に秋から冬、冬から春に移行する季節の変わり目は、体調だけでなく頭皮の状態にも影響が出やすい時期です。

気温や湿度の変化により頭皮が乾燥しやすくなったり、皮脂の分泌が増加したりするため、抜け毛が増えるケースがあります。

季節と抜け毛の関係

季節影響する要因抜け毛増加の可能性
花粉症や気温変動、紫外線の増加髪や頭皮が敏感になりやすい
汗と皮脂の分泌量増加、紫外線ダメージ毛穴の詰まりや炎症が起きやすい
気温が下がり始め、乾燥が進む頭皮の血行不良が起こりやすい
空気が乾燥し、室内暖房などでさらに乾燥が進む頭皮がかさつき抜け毛が増える

洗髪やスタイリングを変えたときに抜け毛が増えることがある

シャンプーを新しいものに変えたり、髪型を変えてスタイリング剤を使い始めたりすると、頭皮に余計な負担がかかって抜け毛が増えるケースがあります。

洗髪方法を急に変えると、頭皮環境が急激に変化して髪が抜けやすくなる可能性があります。

産後やホルモンバランスの変化による抜け毛

妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)やプロゲステロンの影響で髪が抜けにくくなる傾向にあります。しかし、出産後はホルモンの急激な変化により、一時的に髪が大量に抜ける「産後脱毛」が起こりやすくなります。

夜間の授乳や睡眠不足なども加わり、枕元に抜け毛が増えると驚く方も多いです。これは一時的な現象であることが多いですが、長期的に抜け毛が続くなら、産後のホルモンバランス以外の要因がないか確認する必要があります。

ホルモンバランスの乱れが引き起こす脱毛

  • 産後脱毛
  • 更年期のホルモン変化による脱毛
  • 過度のストレスによるホルモン異常
  • 月経不順によるエストロゲン不足

AGAや薄毛の初期症状と枕の抜け毛

AGA(男性型脱毛症)や女性特有のびまん性脱毛症など、遺伝的要因やホルモンの影響で進行する薄毛の初期段階では、枕元の抜け毛が増える場合があります。

特に前頭部や頭頂部の髪が細くなっている、地肌が透けて見えるようになったなどの変化を感じる場合は、専門のクリニックでの相談を検討するのが望ましいでしょう。

抜け毛が多い時にチェックしたい頭皮と髪の状態

枕の抜け毛が増えたように思える場合、髪の毛だけでなく頭皮の健康状態にも目を向けることが大切です。

頭皮のかゆみや赤みの有無

頭皮に炎症が起こるとかゆみや赤み、湿疹、フケの増加などの症状が出やすいです。皮脂の過剰分泌やシャンプー剤による刺激、真菌(カビ)などが原因の場合もあります。

頭皮がトラブルを抱えていると髪にも悪影響が及び、抜け毛が増える傾向があります。

頭皮トラブルのチェック項目

  • かゆみが継続している
  • 赤みが広範囲にわたっている
  • 皮膚が剥がれるようなフケが多い
  • 触れるとヒリヒリする

これらの症状が続くようであれば、皮膚科や薄毛治療に対応しているクリニックを受診したほうがよいです。

髪のハリやコシの状態

抜け毛が多いと感じる前に、髪のハリやコシが弱まっていなかったかを振り返ってみてください。

髪が細くなる、ボリュームが減るといった変化は、頭皮環境の乱れや栄養不足、ホルモンバランスの影響を受けて起こる場合があります。

髪のハリ・コシの低下を感じたときに考えられる要因

要因説明
栄養不足タンパク質、鉄分、亜鉛など髪を作る栄養素が不足すると髪の強度が落ちる
ヘアケアのしすぎ過度なパーマやカラーリングが髪の内部構造を損傷させる
年齢によるホルモン変化加齢でホルモン分泌が減少し、髪のボリュームが減少する
睡眠不足・ストレス髪の成長期に必要な成分が不足しやすくなり、髪が細くなりハリやコシが低下する

抜け毛の毛根の形状

抜け毛の根元を確認すると、毛根の形状や太さに違いがある場合があります。

自然に抜けた髪の毛根は丸みを帯びていますが、トラブルのある場合、毛根が細く弱々しい形になっていたり、先端が切れたようになっていたりする場合があります。

フケや皮脂の過剰分泌

フケが増えている、頭皮が脂っぽいなどの症状があるときは、頭皮環境が乱れているサインかもしれません。

髪が生える土台である頭皮にトラブルがあると、枕の抜け毛が増えやすくなります。

  • フケが大量に出るのは頭皮のターンオーバーが乱れている場合が多い
  • 皮脂の分泌が多いと毛穴の詰まりが進み、抜け毛の原因になる
  • シャンプーの洗浄力が強すぎても、かえって皮脂の過剰分泌を招く

自宅でできる枕の抜け毛対策

枕の抜け毛を抑えるためには、日々の生活習慣の見直しと正しいヘアケアが重要です。

ここでは、自宅でできる対策として、ヘアケア習慣の改善や頭皮マッサージ、栄養バランスの整え方、そして寝具の選び方やお手入れ方法について紹介します。

正しいヘアケア習慣を続ける方法

シャンプーやトリートメントの使い方は、頭皮と髪の健康状態に大きく影響を与えます。

強くこすり洗いをすると頭皮を傷つけてしまう恐れがありますし、すすぎが不十分だとシャンプー成分が頭皮に残ってトラブルの原因になるときもあります。

ヘアケア方法を見直す際のポイント

  • シャンプー前にブラッシングでホコリや汚れを落とす
  • 指の腹を使って頭皮を軽くマッサージしながら洗う
  • しっかりとすすぎを行い、髪や頭皮に洗浄成分を残さない
  • タオルドライは押さえ拭きを意識して髪に摩擦を与えすぎない

頭皮マッサージで血行を促進する

頭皮マッサージを行うと、頭皮の血行を促進し、毛根に栄養が届きやすい状態をサポートできます。

入浴中のシャンプー前後や、就寝前のリラックスタイムに行うと効果的です。

タイミング理由
シャンプー前皮脂や汚れを浮き上がらせやすくし、洗浄効果を高める
シャンプー後柔らかくなった頭皮にマッサージを行い、血行をより促進しやすくする
就寝前のリラックスタイムストレス緩和とともに頭皮の血流を高め、深い睡眠をサポートする

食生活や栄養バランスに配慮する

髪や頭皮の健康には、タンパク質やビタミン、ミネラルが大切です。

肉や魚、大豆製品などの良質なタンパク質源をバランスよく摂り、野菜や果物でビタミン、ミネラルを補給することが基本です。また、必須脂肪酸を含む青魚やナッツ類なども頭皮の状態を整えるのに役立ちます。

  • 肉や魚、大豆などのタンパク質を毎食意識して摂る
  • 野菜や果物でビタミン、ミネラルを補給する
  • 青魚、ナッツ類で良質な脂質を取り入れる
  • 飲み物は水やお茶を中心にし、過度なカフェインやアルコールは控える

枕カバーや寝具のお手入れ

寝具が不潔な状態だと、頭皮や髪に雑菌が移り、抜け毛が増える原因になることがあります。枕の抜け毛対策として、こまめに枕カバーを替え、寝具を清潔に保つことが有効です。

また、合わない素材の枕やカバーを使うと、寝返りで髪が強く擦れたり静電気が発生したりしやすいので注意が必要です。

寝具を選ぶ際のポイント

ポイント説明
通気性がよい素材頭皮の蒸れを防ぎ、雑菌の繁殖を抑えやすい
吸湿性に優れた生地寝汗による頭皮のベタつきを減らし、髪への負担を軽減
適度な高さと硬さの枕首や頭皮への圧迫を和らげ、血行不良を起こしにくくする
定期的な洗濯と掃除枕カバーやシーツを清潔に保ち、雑菌の増殖を抑える

早めに受診を検討したいサイン

枕の抜け毛が増えたと感じた場合、まずは生活習慣やヘアケア方法の見直しが大切ですが、それでも改善が見られない場合は専門的な治療や検査が必要なケースもあります。

枕の抜け毛の量が急激に増えた場合

突然、枕元に大量の抜け毛が見られたときには、ホルモンバランスや体調不良、極度のストレスなど、急性の原因があるかもしれません。

こうした場合は、市販のヘアケア製品だけで解決しようとせず、医師の診察を受けたほうがいいでしょう。

受診を検討する目安となる症状

症状内容
抜け毛の増加が2週間以上続く一時的な抜け毛と判断しにくく、慢性的な原因が疑われる
頭皮の赤みやかゆみが治まらない皮膚科的な炎症が進行している可能性がある
髪の分け目や生え際が目立ってきたAGAや女性の薄毛の進行が疑われる
頭皮に痛みやしこりがある細菌感染やその他の皮膚疾患の可能性がある

前頭部や生え際が薄く感じる

AGAの典型的な症状として、前頭部や生え際の後退が挙げられます。

枕の抜け毛が増えただけでなく、鏡を見たときに生え際が以前よりも後退しているように感じる、額の面積が広がったように見えるなどの変化がある場合は、AGA治療を検討するきっかけになります。

抜け毛が休止期にとどまらず継続している

通常、髪は休止期を経て抜け落ちますが、何らかの原因で休止期が異常に長引いていると、抜け毛の量が継続的に増えるケースがあります。

生活習慣を改善しても改善が見られず、枕元の抜け毛が増え続けるようなら専門的な検査が必要かもしれません。

遺伝や生活習慣以外の原因が考えられる場合

脱毛の原因には遺伝や生活習慣だけでなく、円形脱毛症、感染症、内分泌疾患など多岐にわたります。

自分の抜け毛がAGAや薄毛に限らないケースも考えられるため、不安が大きいときは早めに受診して原因を特定し、適切なケアを始めるとよいでしょう。

AGAや薄毛の治療の選択肢

枕の抜け毛が気になり、AGAや薄毛が疑われる場合、クリニックや皮膚科での治療を考える方もいるでしょう。ここでは、主な治療の種類や、治療を行うメリット、生活習慣との合わせ方などを紹介します。

投薬治療と外用薬によるケア

AGA治療では、男性ホルモンの働きを抑制する内服薬や、発毛を促進する外用薬を用いる方法が代表的です。

内服薬には医師の処方が必要ですが、効果や副作用などをしっかり確認しながら治療を続けることが大切です。外用薬としては、頭皮に直接塗布して血流を促進する成分を含むものがよく使われています。

投薬治療・外用薬治療の特徴

治療法特徴
内服薬DHT(ジヒドロテストステロン)生成を抑制し、抜け毛を防ぐ
外用薬血管拡張や毛母細胞の活性化を促し、発毛効果をサポートする
サプリメント併用栄養バランスを整え、治療効果を高める可能性がある

メソセラピーや育毛メソッドについて

近年では頭皮に直接有効成分を注入するメソセラピーなど、外来治療の選択肢も増えています。頭皮環境を整えたり、髪に必要な栄養分を補給したりする施術を投薬と組み合わせると、さらなる発毛効果を期待できる場合があります。

ただし、施術の頻度や費用、効果の出方は個人差があるため、医師やスタッフとよく相談しましょう。

生活習慣の改善と治療の併用

AGAや薄毛の治療は、薬や施術だけに頼るのではなく、生活習慣の見直しとセットで考えることが効果的です。

十分な睡眠やバランスのとれた食事、禁煙やストレス管理などを心がけると、治療効果の向上と再発予防につながります。

  • 睡眠をしっかりとり、頭皮や毛根の修復を促す
  • タンパク質やビタミン、ミネラルを意識した食事
  • 過度の喫煙や飲酒は控える
  • 運動や趣味などでストレスをコントロールする

クリニックで相談するメリット

専門の医師に相談すると、抜け毛の原因をより正確に突き止められる可能性が高まります。血液検査や頭皮の状態を詳細にチェックし、それぞれに合った治療プランを提案してもらえる点が魅力です。

また、定期的なフォローアップを通じて、効果の確認や治療法の微調整が可能になります。

よくある質問

最後に、枕元の抜け毛に悩む方から多く寄せられる質問と、その答えについて紹介します。

枕の抜け毛が多いだけで薄毛と判断してよいのか

枕の抜け毛が増えるだけでは、薄毛と断定することはできません。日常生活やストレスの度合いによって、一時的に抜け毛が増える場合もあります。

頭皮の状態や髪質の変化が顕著でない限り、まずは生活習慣の見直しや正しいヘアケアを実践し、それでも改善しないときは受診を検討するとよいでしょう。

抜け毛対策シャンプーは有効か

抜け毛対策シャンプーには、頭皮の血行を促す成分や保湿成分が配合されていることが多く、一定の効果が期待できます。

ただし、すべての方に同じ効果が得られるわけではなく、原因によってはさらに専門的な治療が必要です。まずは自分の頭皮や髪の状態を客観的に把握することが大切です。

枕の抜け毛が気になるときにすぐ病院へ行くべきか

急激に抜け毛が増えたり、頭皮に強い炎症やしこりがあったり、家族や周囲から「薄くなったね」と指摘されたりして不安な場合は、早めの受診が望ましいです。

逆に、一時的なストレスや季節の変化での抜け毛増加であれば、セルフケアを行いながら様子を見るのも一つの方法です。

AGA治療にはどのくらいの期間がかかるのか

AGA治療は、短期間で劇的な効果が得られるというよりも、継続的に治療を行うことで徐々に抜け毛を抑え、発毛を促す形となります。

一般的には治療を始めてから数か月で抜け毛の減少を感じ、半年〜1年程度で見た目にも変化が出始める人が多いです。効果の度合いや期間には個人差があるため、医師と相談しながら進めるのがおすすめです。

参考文献

SINCLAIR, Rodney. Hair shedding in women: how much is too much?. British Journal of Dermatology, 2015, 173.3: 846-848.

COURTOIS, M., et al. Periodicity in the growth and shedding of hair. British Journal of Dermatology, 1996, 134.1: 47-54.

ALESSANDRINI, A., et al. Common causes of hair loss–clinical manifestations, trichoscopy and therapy. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 2021, 35.3: 629-640.

REBORA, Alfredo. Pathogenesis of androgenetic alopecia. Journal of the American Academy of Dermatology, 2004, 50.5: 777-779.

SAMRAO, Aman, et al. The “Fringe Sign”-A useful clinical finding in traction alopecia of the marginal hair line. Dermatology Online Journal, 2011, 17.11.

MUBKI, Thamer, et al. Evaluation and diagnosis of the hair loss patient: part I. History and clinical examination. Journal of the American Academy of Dermatology, 2014, 71.3: 415. e1-415. e15.

STEFANATO, Catherine M. Histopathology of alopecia: a clinicopathological approach to diagnosis. Histopathology, 2010, 56.1: 24-38.

MOUNSEY, Anne L.; REED, Sean W. Diagnosing and treating hair loss. American family physician, 2009, 80.4: 356-362.