ウゴービの適応疾患とは?処方対象となるBMI基準と合併症の条件

ウゴービの適応疾患とは?処方対象となるBMI基準と合併症の条件

ウゴービ(一般名:セマグルチド)は、肥満症の治療薬として承認されたGLP-1受容体作動薬です。「自分は処方してもらえるのだろうか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

ウゴービの処方対象には、BMI(体格指数)の数値だけでなく、肥満に関連する合併症の有無が深く関わってきます。単に体重が多いだけでは対象にならない場合もあるため、正しい知識を持つことが大切です。

この記事では、ウゴービの適応疾患やBMI基準、処方の条件について、肥満治療の現場で培った知見をもとにわかりやすく解説していきます。

目次 Outline

ウゴービとは何か|GLP-1受容体作動薬が肥満治療を変えた

ウゴービは、体内で分泌されるホルモン「GLP-1」に似た働きを持つ注射薬であり、食欲を自然に抑えて体重減少を促します。従来の肥満治療では、食事制限と運動が柱でした。しかし、それだけでは十分な効果を得られないケースが少なくありません。

GLP-1受容体作動薬とは、もともと2型糖尿病の治療に使われてきた薬剤の系統です。食事をとると小腸からGLP-1というホルモンが分泌され、すい臓からのインスリン分泌を促したり、脳の満腹中枢に作用して食欲を落ち着かせたりします。ウゴービはこのGLP-1の構造を改良した「セマグルチド」を有効成分とし、週に1回の皮下注射で投与します。

セマグルチドが食欲と体重に働きかける仕組み

セマグルチドは、脳の視床下部にある食欲を制御する部分に直接作用して、空腹感を和らげます。食事の量が自然と減るだけでなく、脂肪の多い食べ物への嗜好も変化するとされています。

大規模な臨床試験(STEP試験)では、セマグルチド2.4mgを週1回投与した群で、68週時点の平均体重減少率が約14.9%に達しました。プラセボ群(偽薬を投与した群)の約2.4%と比較すると、その差は歴然です。

ウゴービが日本で承認された経緯と背景

もともとセマグルチドは糖尿病治療薬として広く使われていました。海外では2021年にアメリカFDA(食品医薬品局)が肥満治療薬として承認し、その後ヨーロッパやイギリスでも承認が進みました。日本でも肥満症に対する薬物治療の選択肢が限られていたことから、承認への期待が高まっていたのです。

項目内容
一般名セマグルチド(遺伝子組換え)
商品名ウゴービ皮下注
投与方法週1回の皮下注射
薬効分類GLP-1受容体作動薬
主な作用食欲抑制・体重減少

ダイエット目的の使用とは根本的に違う医療行為

ウゴービは、あくまで「肥満症」という診断がついた方に対して医師が処方する医療用医薬品です。美容目的やダイエット感覚で気軽に使える薬ではありません。処方にあたっては、食事療法や運動療法を一定期間実施しても十分な効果が得られなかった場合に限り、検討されます。

安易な自己判断で海外から個人輸入するケースも一部で見られますが、医師の管理なく使用すると副作用のリスクが高まります。必ず医療機関を受診し、適切な診断のもとで使うことが重要です。

ウゴービの適応疾患はどんな病気か|「肥満症」の正式な定義を押さえよう

ウゴービの適応疾患は「肥満症」です。ただし、単に体重が重いだけでは「肥満症」とは診断されません。医学的には、肥満に起因する健康障害がある場合、あるいは内臓脂肪の蓄積が確認された場合に、「肥満」から「肥満症」へと診断名が変わります。

「肥満」と「肥満症」は別のものだと知っていますか

日常会話では「肥満」と「肥満症」を同じ意味で使いがちですが、医学的にはまったく異なる概念です。「肥満」はBMIが25以上(日本の基準)の状態を指す言葉にすぎません。一方で「肥満症」は、肥満に加えて健康上の問題が生じている、もしくは生じるリスクが高い状態を指します。

たとえば、BMIが27で高血圧を合併している方は「肥満症」と診断される可能性があります。逆に、BMIが28でも健康上の問題がまったくなければ、「肥満」ではあっても「肥満症」とは診断されないケースもあるのです。

肥満症と診断されるために必要な合併症とは

日本肥満学会のガイドラインでは、肥満症の診断に関連する健康障害として11の疾患を挙げています。代表的なものとして、2型糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞、睡眠時無呼吸症候群、変形性関節症、月経異常などがあります。

これらの合併症のうち1つでも該当し、かつBMIが基準を満たしていれば、肥満症として薬物療法を含めた治療の対象になり得ます。ご自身に当てはまる症状がないか、一度振り返ってみてください。

内臓脂肪型肥満が特に注目される理由

肥満には大きく分けて「内臓脂肪型」と「皮下脂肪型」の2つがあります。ウエスト周囲径(おへその高さで測った腹囲)が男性85cm以上、女性90cm以上の場合、内臓脂肪型肥満と判定されることが一般的です。

内臓脂肪型肥満は、見た目以上に代謝異常を引き起こしやすいとされています。血糖値の上昇や脂質の乱れ、血圧の上昇といった複数の問題が同時に進行しやすいため、医療的な介入が求められる場面が多くなります。

肥満のタイプ特徴リスク
内臓脂肪型お腹周りに脂肪が蓄積代謝異常を合併しやすい
皮下脂肪型二の腕・太ももなどに蓄積代謝への影響は比較的穏やか

ウゴービの処方対象となるBMI基準を具体的な数字で確認する

ウゴービが処方される際の基本的なBMI基準は、BMI 27以上で肥満に関連する合併症が1つ以上あるか、もしくはBMI 35以上の高度肥満の方です。ただし、食事療法と運動療法を十分に行っても改善が得られなかった場合に限り検討されるという条件がつきます。

BMI 27以上で合併症がある場合に処方対象になる

BMI 27は、身長160cmの方でいえば体重約69kgに相当します。この数値は「軽度の肥満」に分類される範囲ですが、高血圧や2型糖尿病などの合併症がある場合は、早期の薬物治療が体重管理に有効と考えられています。

日本の肥満治療ガイドラインでは、生活習慣の改善だけでは体重コントロールが難しいケースに対して、薬物療法の導入を検討すべきとしています。ウゴービはそのような場面で選択肢に入る薬剤です。

BMI値分類(日本基準)ウゴービ処方の目安
25~27未満肥満(1度)原則として対象外
27~35未満肥満(1~2度)合併症ありで対象となり得る
35以上高度肥満対象となり得る

BMI 35以上の高度肥満では合併症の有無を問わず検討される

BMI 35以上は「高度肥満」と呼ばれ、それ自体が深刻な健康リスクを伴います。身長160cmの場合、体重が約90kgに達するレベルです。このクラスの肥満では、生活の質(QOL)が大きく低下していることが多く、膝や腰への負担、呼吸障害なども顕著になります。

高度肥満の方に対しては、合併症の有無にかかわらず薬物療法を含む積極的な介入が検討されます。もちろん、医師による総合的な判断が前提となりますが、ウゴービはこうした方にとって有力な治療の選択肢といえるでしょう。

自分のBMIを計算して処方対象かセルフチェックしてみよう

BMIの計算式はとてもシンプルです。「体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)」で求められます。たとえば、身長158cm・体重72kgの方であれば、72÷1.58÷1.58=約28.8となります。

ただし、BMIの数値だけでウゴービが処方されるわけではありません。合併症の有無、これまでの治療歴、生活習慣の改善状況など、複数の要素を医師が総合的に評価して判断します。まずは計算してみて、気になる数値であれば一度医療機関に相談することをおすすめします。

ウゴービの処方に必要な合併症の条件|どんな疾患が該当するか

BMI 27以上35未満の方がウゴービの処方対象となるには、肥満に関連した合併症を1つ以上持っていることが条件です。この合併症は、肥満が原因あるいは増悪因子となっている疾患であり、体重を減らすことで改善が期待できるものを指します。

2型糖尿病・脂質異常症・高血圧の3大合併症

肥満に伴う合併症のなかでも、特に頻度が高いのが2型糖尿病、脂質異常症、高血圧の3つです。これらはいわゆる「生活習慣病」として知られていますが、肥満が根本原因のひとつであるケースが非常に多いといえます。

2型糖尿病は、インスリンの効きが悪くなることで血糖値が慢性的に高くなる病気です。脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪の値が異常を示す状態を指します。高血圧は、血管にかかる圧力が常に高い状態が続くもので、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。

睡眠時無呼吸症候群や変形性関節症も処方判断に関わる

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に気道が塞がって呼吸が一時的に止まる疾患です。肥満によって首まわりや舌に脂肪が蓄積すると、気道が狭くなり発症しやすくなります。日中の強い眠気や集中力の低下を招き、交通事故のリスクも高まるため、見過ごせない合併症です。

変形性関節症は、膝や股関節の軟骨がすり減って痛みが生じる疾患です。体重が増えると関節にかかる負荷は何倍にもなり、症状が悪化しやすくなります。体重を5~10%減少させるだけでも関節への負担は大幅に軽減されるため、ウゴービによる体重管理は関節保護の観点からも意義があります。

合併症が未診断でも「予備群」として該当する場合がある

健康診断で「血糖値がやや高め」「血圧が正常高値」と指摘された経験がある方もいらっしゃるかもしれません。明確な診断名がつく前の段階であっても、肥満との関連が強く疑われる場合には、医師の判断で治療対象となることがあります。

特に、メタボリックシンドロームの診断基準に近い状態にある方は、複数のリスク因子が重なっています。将来の心血管疾患や糖尿病の発症を予防する目的で、早めに対策を講じることが賢明です。

合併症の種類概要肥満との関連
2型糖尿病血糖値が慢性的に上昇内臓脂肪がインスリン抵抗性を高める
脂質異常症コレステロール・中性脂肪の異常過剰な脂肪蓄積が脂質代謝を乱す
高血圧血管にかかる圧力が高い体重増加で循環血液量が増える
睡眠時無呼吸症候群睡眠中の呼吸停止首周りの脂肪が気道を圧迫
変形性関節症膝・股関節の軟骨摩耗過体重が関節に大きな負荷を与える

ウゴービを処方してもらうまでの流れ|受診から投薬開始までの道のり

ウゴービの処方を受けるには、まず肥満症を専門的に診療できる医療機関を受診し、BMIや合併症の評価、生活習慣の改善状況の確認などを経る必要があります。「思い立ったその日に処方される」というものではなく、段階を踏んで進めていく治療です。

まずは肥満外来や生活習慣病外来を受診する

ウゴービの処方を検討したい場合は、肥満外来や糖尿病・内分泌内科、生活習慣病を専門とする医療機関を受診しましょう。一般的な内科でも相談は可能ですが、肥満症の診断や治療計画の立案には、専門的な知識と経験を持つ医師のほうが適しています。

初診時には、身長・体重の測定、腹囲の計測、血液検査(血糖値、HbA1c、コレステロール、中性脂肪、肝機能など)を行うのが一般的です。これらの結果をもとに、肥満症に該当するかどうかが判定されます。

食事療法と運動療法を一定期間実施してから判断される

ウゴービは、生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られなかった場合の「次の一手」として位置づけられています。そのため、まずは食事療法(カロリーコントロールや栄養バランスの見直し)と運動療法(有酸素運動や筋力トレーニング)を一定期間行い、その成果を評価する必要があります。

段階内容期間の目安
初期評価BMI・合併症の確認と生活習慣の聞き取り初診時
生活習慣改善食事療法・運動療法を継続数か月
効果判定体重変化・検査値の推移を確認改善期間終了後
処方検討改善が不十分な場合にウゴービを検討医師の判断

処方後も定期的な通院と経過観察が求められる

ウゴービの投与が始まった後も、治療はそこで終わりではありません。定期的に医療機関を受診し、体重の推移や副作用の有無、合併症の改善状況などを医師と一緒に確認していく必要があります。

投与は少量から開始し、4週間ごとに段階的に増量していくのが基本的なスケジュールです。最終的に維持用量の2.4mgに到達するまでに約16~20週かかるため、焦らず取り組む姿勢が大切でしょう。

ウゴービの副作用と安全性|投与前に知っておきたい注意点

ウゴービの主な副作用は消化器系の症状であり、吐き気、下痢、便秘、腹部の不快感などが報告されています。多くの場合は投与初期に出現し、時間の経過とともに軽減していく傾向があります。

吐き気や下痢は投与初期に起きやすい一過性の症状

臨床試験のデータによると、セマグルチド2.4mg群で最も多く報告された副作用は吐き気でした。投与開始から数週間のあいだに起きやすく、用量を段階的に増やすことで体が薬に慣れていきます。

吐き気が出た場合の対処法としては、食事を少量ずつ分けてとる、脂っこい食べ物を控える、食後すぐに横にならないといった工夫が有効です。症状が強い場合は、医師に相談して増量のペースを調整してもらうことも可能です。

投与してはいけない方(禁忌)を必ず確認する

ウゴービには投与禁忌が設定されています。甲状腺髄様がんの既往や家族歴がある方、多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)と診断されている方には使用できません。また、妊娠中・授乳中の方も禁忌に該当します。

膵炎の既往がある方も慎重投与の対象であり、投与中に激しい腹痛が生じた場合には速やかに受診する必要があります。事前に医師へ持病やアレルギーの情報を正確に伝えることが、安全に治療を進めるうえで大切です。

  • 甲状腺髄様がんの既往歴・家族歴がある方
  • 多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • ウゴービの成分に対して過敏症のある方

長期使用における体への影響はどこまでわかっているか

SELECT試験と呼ばれる大規模臨床試験では、セマグルチド2.4mgを最長4年間投与した場合の安全性と有効性が評価されました。この試験では、心血管イベント(心筋梗塞や脳卒中など)のリスクが20%低下したという結果が報告されています。

体重減少は投与開始後65週頃まで持続し、その後は安定して維持される傾向が確認されました。重篤な副作用の発生率はプラセボ群よりもセマグルチド群のほうが低く、長期投与においても比較的良好な安全性が示されています。ただし、個人差がありますので、必ず主治医と相談しながら継続の判断を行いましょう。

ウゴービによる減量効果の実力|臨床試験が示した体重減少率と改善データ

大規模臨床試験であるSTEPプログラムにおいて、ウゴービ(セマグルチド2.4mg)は平均14.9~17.4%の体重減少を達成しました。この数値は、従来の肥満治療薬と比較しても際立って高い水準です。

STEP試験で示された驚きの体重減少率

STEP 1試験では、糖尿病を持たない肥満・過体重の成人1,961名を対象に、セマグルチド2.4mgの効果が検証されました。68週間の投与で、セマグルチド群の平均体重減少率は14.9%、プラセボ群は2.4%でした。

試験名対象者の特徴体重減少率(セマグルチド群)
STEP 1肥満・過体重(糖尿病なし)約14.9%(68週)
STEP 2肥満・過体重+2型糖尿病約9.6%(68週)
STEP 5長期投与(糖尿病なし)約15.2%(104週)

体重減少だけでなく心血管リスクも改善した

ウゴービの効果は体重減少にとどまりません。血圧、中性脂肪、LDLコレステロールなどの心血管リスク因子にも改善が見られました。SELECT試験では、心血管疾患の既往がある肥満・過体重の方(糖尿病なし)約17,600名を対象に、心血管イベントの発生率が20%低下したことが確認されています。

この結果は、ウゴービが単なる「体重を落とす薬」ではなく、肥満に伴うさまざまな健康リスクを総合的に軽減できる可能性を示唆しています。体重管理に悩んでいる方にとって、心強い治療の味方といえるでしょう。

2年間の長期投与でもリバウンドしにくい

STEP 5試験では、104週間(約2年間)にわたるセマグルチドの投与効果が評価されました。2年後の時点でも平均15.2%の体重減少が維持されており、プラセボ群の2.6%と大きな差がありました。

従来のダイエットでは「一時的に痩せてもすぐ戻ってしまう」というリバウンドが大きな課題でした。ウゴービを継続的に使用することで、体重の維持がしやすくなるという点は、多くの方にとって希望になるのではないでしょうか。ただし、投薬を中止すると体重が戻る傾向も報告されているため、医師と相談のうえ治療計画を立てることが大切です。

よくある質問

ウゴービはBMI 25でも処方してもらえますか?

ウゴービの処方対象となるBMIの基準は、原則としてBMI 27以上で肥満に関連する合併症がある方、もしくはBMI 35以上の高度肥満の方です。BMI 25の段階では処方対象に含まれない可能性が高いでしょう。

ただし、内臓脂肪の蓄積量や合併症の状態によっては、医師が個別に判断するケースもあります。まずはかかりつけ医や肥満外来で相談し、ご自身の状態を正確に評価してもらうことをおすすめします。

ウゴービの副作用で多いのはどのような症状ですか?

ウゴービで最も報告頻度が高い副作用は、吐き気、下痢、便秘、腹部の張りなどの消化器系の症状です。これらは投与を開始した直後や増量したタイミングで現れやすく、多くの場合は一時的なものにとどまります。

用量を段階的に上げていくことで体が慣れ、症状が和らぐ方がほとんどです。万が一、症状が長く続いたり日常生活に支障が出るほど強い場合は、増量のスケジュールを緩やかにするなどの対応が可能ですので、遠慮なく主治医に相談してください。

ウゴービの投与をやめると体重は元に戻りますか?

臨床試験のデータからは、ウゴービの投与を中止した後に体重がある程度戻る傾向があることが報告されています。これは肥満が慢性的な疾患であり、薬で体重を管理している間はその効果が続きますが、中止するとホルモンバランスや食欲が元の状態に近づくためです。

そのため、投与を終了する際には、食事療法や運動療法をより強化し、生活習慣の土台をしっかり固めておくことが重要です。医師と相談しながら、段階的に投与量を減らすなどの計画を立てていくのがよいでしょう。

ウゴービは糖尿病がなくても処方されますか?

はい、ウゴービは糖尿病のない方にも処方される薬です。もともとセマグルチドは糖尿病治療薬として開発されましたが、ウゴービは「肥満症」の治療薬として承認されています。そのため、糖尿病を合併していなくても、BMI基準と合併症の条件を満たしていれば処方の対象になります。

実際にSTEP 1試験の参加者は糖尿病を持っていない方々でしたが、平均約15%の体重減少が確認されています。糖尿病以外の合併症(高血圧、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群など)がある場合にも、ウゴービは選択肢のひとつとなり得ます。

ウゴービの効果が出るまでにはどれくらいかかりますか?

ウゴービは少量から投与を開始し、4週間ごとに段階的に用量を引き上げていくため、効果を実感し始めるまでには個人差があります。一般的には、投与開始から4~8週間ほどで体重の変化を感じ始める方が多いようです。

臨床試験では、16~20週かけて維持用量の2.4mgに到達し、そこからさらに数か月かけて体重が減少していく経過が確認されました。最大の減量効果が現れるのは投与開始後6か月~1年が目安です。短期間で劇的な変化を期待するのではなく、長い目で取り組むことが成功のカギといえるでしょう。

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この記事を書いた人 Wrote this article

大木 沙織 大木皮ふ科クリニック 副院長

皮膚科医/内科専門医/公認心理師 略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。 所属:日本内科学会