おでこや鼻のまわりに、中学生・高校生のころから急に増えるニキビ。思春期ニキビは成長に伴って皮脂が増えることで起こり、清潔にしていてもできます。

早く治したいときの近道は、潰さないことと、数が少ないうちに皮膚科の治療を始めることです。皮膚科では毛穴の詰まりに働く塗り薬を中心に、赤く腫れたニキビが多ければ飲み薬を組み合わせます。

このページでは、悪化させる習慣、処方薬の種類と使い始めのヒリヒリへの対処、洗顔や食事のケア、保護者の付き添いと部活帰りの通院についてまとめました。

思春期ニキビは、成長に伴うホルモンの変化で皮脂が増え、毛穴が詰まって生じるため、洗顔の不足だけが原因ではありません。

毛穴の詰まりから炎症へ

皮脂の増加から毛穴の詰まり、赤く腫れたニキビへ進む過程の図

毛穴の出口が詰まってできる白ニキビや黒ニキビは、小さく見えても毛穴の中に皮脂がたまっています。炎症が起きると、赤く腫れたニキビに変わります。

皮脂の多いおでこや鼻のTゾーン

皮脂の多いおでこや鼻を含むTゾーンは、思春期にニキビができやすい場所で、顔の中でもぶつぶつが目立つことがあります。

思春期ニキビが落ち着く時期

高校生のころをピークに落ち着いていく人が多いものの、思春期ニキビが続く期間には個人差があります。

前髪や帽子、部活の汗、手で触る癖などニキビの刺激になりやすい場面のイラスト

部活や学校生活でのこすれや、汗をかいたまま過ごすことは、ニキビの悪化につながります。

  • 前髪や帽子 … 前髪を留めるなど、肌への接触やこすれを減らす
  • 部活の汗 … 早めに流すか、柔らかいタオルで押さえる
  • 頬杖や手で触る癖 … 同じ場所を繰り返し押したりこすったりしない

保護者の方は、清潔にしていてもニキビはできることを踏まえ、本人を責めずに、減らせそうな刺激を一緒に探すことが大切です。

男子中高生は皮脂の多さと用具の刺激に注意

男子中高生の思春期ニキビは、男性ホルモンの影響で皮脂が増え、炎症が強く出る傾向があります。部活で使うヘルメットやキャップのこすれにも注意が必要です。

皮膚科の塗り薬では、改善が見え始めるまで通常6〜8週間ほどが目安で、治療自体は数か月続きます。学校行事の前に本人が塗る量や回数を自己判断で増やしても、早く治るとは限りません。

少ない段階から治療を始める

白ニキビや少数の赤ニキビの段階でも保険診療で治療できるため、痛みが出るまで受診を待つ必要はありません。市販薬で変化が乏しいときや繰り返すときも相談の目安です。保護者は数だけでなく、子供の痛みや腫れ、本人のつらさも受診の判断材料にできます。

潰さず、改善後の治療も続ける

思春期ニキビを潰すと炎症が深まり、へこんだ跡が残るおそれがあります。

子供の思春期ニキビで皮膚科を受診するときは、潰す癖や跡について本人が話し、保護者が説明を補います。赤みが減っても毛穴は詰まりやすいため、良くなったあともいつまで塗り続けるかを相談しましょう。

毛穴の詰まりや菌に働く塗り薬と、腫れが多いときに使う飲み薬の役割をまとめた図

一般的な皮膚科では塗り薬を中心に治療し、炎症の強さに応じて飲み薬を加えており、薬の選択は、赤いニキビの数や肌の刺激の出方によって異なります。

アダパレンと過酸化ベンゾイルの塗り薬

アダパレンは毛穴の詰まりに働き、過酸化ベンゾイルはニキビに関わる菌の増殖を抑える成分です。どちらも保険診療で用いる塗り薬です。

ニキビの上だけでなく、できやすい範囲にも塗るため、処方時に量と範囲を確認するのが基本です。過酸化ベンゾイルには衣類やタオルを脱色する作用があり、塗った部分が触れる布にも注意が必要です。

赤く腫れたニキビが多いときの飲み薬

赤く腫れたニキビが多いときは、抗菌薬の飲み薬を期間を決めて使い、塗り薬も並行して続けます。長期使用による耐性菌のリスクを避けるため、抗菌薬は原則3か月以内を目安に終了し、その後は塗り薬で維持します。

使い始めのヒリつきと乾燥への対応

使い始めの2〜4週間には軽いヒリヒリや乾燥、赤みが出ることがあり、保湿で肌を守りながら治療を続けます。強い腫れやつらい刺激が出たら使用を中止し、処方した医療機関へ連絡してください。

皮膚科の外用薬(塗り薬)でニキビ治療を続けるコツは、ヒリヒリしたときの使用量や赤みの範囲を処方医に伝え、塗り方の調整を相談することです。

毎日のケアは薬の代わりではなく、治療中の肌を守るための土台です。新しい製品を次々に足すより、洗い方と保湿を整えるところから始めます。

洗顔と保湿を毎日の習慣に

  • 朝と夜 … 1日2回、ぬるま湯と泡でやさしく洗う
  • すすぎ … 生え際やあごに洗顔料を残さない
  • 洗顔後 … 毛穴を詰まらせにくい「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示を目安に保湿剤を選ぶ

思春期ニキビの洗顔は、回数を増やすよりも、泡で肌をこすらず洗うことが大切です。スクラブでざらつきを削ろうとすると刺激になるため、赤く腫れた肌への使用は避けます。

特定の食品を禁止せず、食事の偏りを減らす

甘いものや脂っこいものに偏っていたら、成長期に必要な栄養を欠かさないよう、野菜やたんぱく質もとれる食事に整えます。

肌荒れが気になっても、チョコレートや揚げ物をすべて避ける必要はなく、食事全体の偏りを減らすことから考えます。

初診時の保護者同伴、再診前の確認、受診予定の共有という通院を続ける工夫のイラスト

初診は保護者と一緒だと、過去の薬やアレルギーについて伝えやすくなります。再診は本人だけで通う例も多く、同伴の必要性は受診する医療機関への確認が必要です。

本人の悩みとこれまでのケアを伝える

診察では、使った市販薬や洗顔料に加えて、いつから増えたか、何が気になっているかを本人から話せると役立ちます。保護者は説明を補い、スマートフォンのカレンダーで次の受診日を親子で共有するなど、通院を支える役割を担います。

学校や部活帰りに通える時間を調べる

治療は数か月続くため、学校や部活の予定と通える時間を合わせておく必要があります。相模大野駅北口から徒歩1分の大木皮ふ科クリニックは、午後の診療が18:00までです。予約は不要で、来院順の診察です。

部活帰りに受診する日は、学校を出られる時刻と移動時間を見込み、診察日時を公式サイトで確かめましょう。薬がなくなる前に通院の予定を立てておくと、試験や学校行事が重なる時期も治療を続けやすくなります。

Q
思春期ニキビは中学生になる前から出ますか?
Q
高校を卒業しても思春期ニキビが続くことはありますか?
Q
思春期ニキビの市販薬と処方薬は何が違いますか?
Q
思春期ニキビの通院に医療費助成は使えますか?
Q
思春期ニキビが気になって学校に行きづらいときはどうしたらよいですか?

大木皮ふ科クリニックは、相模大野駅北口から徒歩1分の皮膚科です。皮膚科専門医と女性医師が診療し、医師の指名も可能です。

繰り返す思春期ニキビにお悩みの方、ご自身の肌に合った治療を知りたい方は、お気軽にご相談ください。

院長 オオキカズオ 大木和
大木皮ふ科クリニック 副院長 大木沙織

院長の大木和は日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医です。虎の門病院で皮膚科学を学んだ後に開業し、大学ではステロイドとヘルペスを研究しました。

副院長の大木沙織は皮膚科医で、日本内科学会の内科専門医、公認心理師の資格を持ちます。順天堂大学卒業後、三井記念病院と国際医療福祉大学病院で学び、他科の疾患も合わせた診療を得意としています。