サクセンダによる肥満治療の現在地|リラグルチドの効果と医学的根拠

サクセンダによる肥満治療の現在地|リラグルチドの効果と医学的根拠

サクセンダ(リラグルチド3.0mg)による肥満治療は、体重の数字を下げるための手段ではなく、健康を損なうリスクを抱えた状態そのものへの治療として組み立てられてきました。

医学的な根拠の中心にあるのはSCALEと呼ばれる一連の臨床試験で、3731人を56週間追った試験と、同じ集団を160週間まで追いかけた試験の数字が公開されています。

一方で、確かめられていない範囲もはっきりしています。2025年のコクランレビューは、体重の変化について確実性が非常に低いと評価しました。

何がどの規模で確かめられ、どこから先が空白なのか。試験の名前と人数と期間を並べながら整理していきます。

目次 Outline

サクセンダの肥満治療が対象にするのは見た目ではなく健康上のリスク

肥満症が治療の対象になるのは、体重が多いからではなく、合併症と結びついた状態だからです。臨床試験も、BMIの数値だけでなく併存疾患の有無で参加できる人を線引きしていました。

肥満症は合併症を伴う慢性の状態として扱われている

2025年に公表されたコクランレビューは、肥満を高血圧・糖尿病・脂質異常症などの併存疾患と結びついた複雑な慢性の状態と説明しています。標準的な対応である食事の見直しや身体活動は、効果が限られ続けにくい場合が多いという前提も置かれました。

薬による治療が検討されるのは、この前提の上に立ったときです。体重が減った結果として合併症の側が動くかどうかが問われます。

臨床試験に参加できた人はBMIと併存疾患で線引きされていた

3731人を対象としたSCALE Obesity and Prediabetes試験は、BMIと併存疾患の組み合わせで参加できる人を決めていました。

2型糖尿病のある人はこの試験ではなく別の試験へ分けられ、組み入れの条件も試験ごとに細かく違っています。

  • BMIが30以上、または脂質異常症か高血圧の治療歴があればBMIが27以上(SCALE Obesity and Prediabetes)
  • BMIが27.0以上でHbA1cが7.0%から10.0%、経口血糖降下薬は0剤から3剤(SCALE Diabetes)
  • 中等症(AHIが15から29.9回/時)または重症(AHIが30回/時以上)の閉塞性睡眠時無呼吸(SCALE Sleep Apnea)

どの試験も、生活習慣への介入を全員に行ったうえで薬とプラセボを比べる設計でした。報告された数字は、生活改善と併せた結果として読む必要があります。

5%の区切りが主要評価項目に置かれた理由

2つの試験は体重の変化に加え、5%以上と10%超の減量に届いた人の割合を主要評価項目に並べました。平均値だけでは、どれだけの人が意味のある減り方をしたのかが見えないためです。

SCALE Diabetes試験の報告は、5%から10%の減量が2型糖尿病と関連する合併症を改善しうると冒頭に記しています。減量幅を区切って人数を数える設計は、この考えを評価項目へ落とし込んだものといえます。

サクセンダの肥満治療を支える臨床試験の系譜

リラグルチド3.0mgの根拠は、SCALEという名前で束ねられた複数の無作為化比較試験から成り立っています。対象も期間も試験ごとに違うため、数字はどの試験のものかを合わせて確かめます。

試験対象と人数期間と主要評価項目
SCALE Obesity and Prediabetes2型糖尿病のない肥満・過体重の3731人56週間/体重変化と5%以上・10%超に届いた割合
同試験の3年間の評価前糖尿病のある2254人160週間/2型糖尿病と診断されるまでの時間
SCALE Diabetes2型糖尿病のある846人56週間/体重変化と減量幅ごとの割合
SCALE Sleep Apnea中等症・重症の睡眠時無呼吸がある359人32週間/無呼吸低呼吸指数(AHI)の変化

3731人を56週間追ったSCALE Obesity and Prediabetes

この試験は二重盲検で行われ、2対1の比でリラグルチド3.0mgを1日1回皮下注射する群2487人と、プラセボ群1244人に割り付けられました。

開始時の平均年齢は45.1±12.0歳、平均体重は106.2±21.4kg、平均BMIは38.3±6.4でした。参加者の78.5%が女性で、61.2%は前糖尿病の状態です。

有害事象で多く挙がったのは、リラグルチド群における軽度から中等度の吐き気と下痢でした。重篤な事象はリラグルチド群6.2%、プラセボ群5.0%と記されています。

同じ集団を160週間まで追いかけた3年間の報告

3年間の報告は、前糖尿病のある2254人をリラグルチド群1505人とプラセボ群749人に割り付け、27か国191施設で2011年6月から2015年3月まで行われました。

主要評価項目は160週までに2型糖尿病を発症するまでの時間で、160週を完了したのは1128人、割り付けられた人の50%にとどまります。

リラグルチド群714人(47%)とプラセボ群412人(55%)が途中で脱落し、その後は追跡されていません。論文自体もこれを限界として明記しています。

2型糖尿病や睡眠時無呼吸のある人を対象にした試験

SCALE Diabetes試験は846人を2対1対1で割り付け、リラグルチド3.0mg群423人、1.8mg群211人、プラセボ群212人の3群で56週間を比べました。

SCALE Sleep Apnea試験は、持続陽圧呼吸療法を使えない、または使いたくない359人をリラグルチド群180人とプラセボ群179人に分け、32週間追っています。

後者の開始時は平均年齢48.5歳、男性が71.9%、AHIは平均49.2回/時で、67.1%が重症に分類されていました。

サクセンダの肥満治療で56週間に動いた体重の数字

56週間で報告された体重の減り方は、3731人の試験でリラグルチド群が平均8.4kg、プラセボ群が平均2.8kgでした。差は5.6kgで、95%信頼区間はマイナス6.0からマイナス5.1kgです。

平均8.4kg減り、プラセボとの差は5.6kgだった

56週目の体重変化はリラグルチド群で8.4±7.3kgの減少、プラセボ群で2.8±6.5kgの減少と報告され、群間差のP値は0.001未満でした。

目を向けたいのは標準偏差の大きさで、7.3kgという値は平均の周りに広い散らばりがあったことを示します。平均8.4kgは、全員が8kg前後まで減ったという意味ではありません。

5%以上減った人は63.2%、10%超は33.1%

体重が5%以上減った人はリラグルチド群で63.2%、プラセボ群で27.1%でした。10%を超えて減った人はそれぞれ33.1%と10.6%で、いずれもP値は0.001未満です。

裏返せば、リラグルチド群でも3分の1以上は5%の区切りに届いていません。同じ薬を同じ期間使っても、届く人と届かない人に分かれる点がこの割合に表れています。

2型糖尿病がある人では減り幅が小さくなる

SCALE Diabetes試験の56週目は、リラグルチド3.0mg群が6.0%(6.4kg)、1.8mg群が4.7%(5.0kg)、プラセボ群が2.0%(2.2kg)の減少でした。

3.0mg群とプラセボ群の推定差はマイナス4.00%、95%信頼区間はマイナス5.10%からマイナス2.90%です。消化器系の有害事象は3.0mg群で多く、膵炎の報告はありませんでした。

5%以上減った人は3.0mg群54.3%、1.8mg群40.4%、プラセボ群21.4%、10%超は順に25.2%、15.9%、6.7%と、どの指標も低い側へ寄っています。

試験と群56週目の体重変化5%以上減った人
SCALE Obesity and Prediabetes/リラグルチド3.0mg-8.4±7.3kg63.2%
同試験/プラセボ-2.8±6.5kg27.1%
SCALE Diabetes/リラグルチド3.0mg-6.0%(-6.4kg)54.3%
SCALE Diabetes/プラセボ-2.0%(-2.2kg)21.4%

表の中でも単位がkgと%に分かれており、そのまま引き算できる数字ではありません。

サクセンダの肥満治療で体重以外に報告されている変化

体重以外では、2型糖尿病の発症、睡眠時無呼吸の指標、血糖と血圧について数字が出ています。ただし測られた試験と期間は限られ、心血管イベントや生活の質でははっきりした差が示されていません。

指標報告された値出典
2型糖尿病の診断160週で26/1472人(2%)対46/738人(6%)、ハザード比0.213年間の報告
無呼吸低呼吸指数32週で-12.2対-6.1回/時、治療差-6.1SCALE Sleep Apnea
HbA1cと収縮期血圧32週でいずれもリラグルチド群の低下が大きいSCALE Sleep Apnea
主要心血管イベントリスク比0.86(6試験5762人)コクランレビュー2025

160週間で2型糖尿病と診断された人の割合

160週の時点で2型糖尿病と診断されたのは、リラグルチド群1472人中26人(2%)、プラセボ群738人中46人(6%)でした。診断までの平均期間は99週(標準偏差47)と87週(標準偏差47)です。

診断頻度の違いを踏まえた解析では、発症までの時間がリラグルチド群で2.7倍長く(95%信頼区間1.9から3.9、P値0.0001未満)、ハザード比は0.21、95%信頼区間は0.13から0.34でした。

論文は、糖尿病リスクの低下という利益をもたらしうる、という抑えた書き方で結んでいます。中止した人を追跡できていない点も限界に挙げられました。

睡眠時無呼吸のAHIは32週間で12.2回/時減った

32週後のAHIの減少は、リラグルチド群で平均12.2回/時、プラセボ群で6.1回/時でした。推定治療差はマイナス6.1回/時、95%信頼区間はマイナス11.0からマイナス1.2、P値は0.0150です。

同じ試験の体重減少率はリラグルチド群5.7%、プラセボ群1.6%で、推定治療差はマイナス4.2%でした。HbA1cと収縮期血圧の低下もリラグルチド群のほうが大きく、P値はいずれも0.001未満です。

減量の程度とAHIの改善との関連は事後解析として示されたもので、あらかじめ計画された解析ではありません。

心血管イベントと生活の質では差が出たのか?

2025年のコクランレビューは、主要心血管イベントについてリスク比0.86、95%信頼区間0.66から1.10、6試験5762人、確実性は中程度と評価しました。臨床的に意味のある差はほとんどないという結論です。

生活の質を測るIWQOL-Lite-CTの身体機能スコアも、平均差2.90、6試験3733人で差はほとんどないと整理されました。体重が減った分だけ体感や心血管の予後まで動くとは限りません。

サクセンダの肥満治療で確かめられていない範囲

確かめられていない範囲は小さくありません。2025年のコクランレビューは、リラグルチドによる体重変化率について、確実性が非常に低いと評価しました。

24試験9937人を集めたコクランレビューの評価

このレビューは24件の無作為化比較試験、参加者9937人を集めており、年齢は31.3歳から64.7歳の範囲でした。17件は2型糖尿病や脂肪性肝疾患など、特定の集団に絞られています。

26週から68週の中期では、体重変化率の平均差がマイナス4.72%、16試験6050人で、確実性は非常に低いと格付けされました。5%の減量に届いた割合はリスク比2.10で、確実性は中程度です。

長期のデータは104週から162週の2試験1262人にとどまる

104週から162週の長期になると、体重変化率を出せた試験は2件、参加者は1262人まで減ります。平均差はマイナス4.34%、95%信頼区間はマイナス5.26からマイナス3.43で、確実性は低いと評価されました。

死亡についてはリスク比0.81、95%信頼区間0.16から4.17と幅が非常に広く、確実性は非常に低いと格付けされています。長期の安全性は、追跡された年数の範囲でしか語れません。

24試験のうち22試験が製造販売元の資金による

レビューに含まれた24試験のうち22試験は製造販売元から資金提供を受けており、13試験では設計・実施・解析・報告のいずれかに大きく関与していました。

有害事象では、何らかの事象がリスク比1.07、重篤な事象がリスク比1.20と報告され、いずれも確実性は低いとされました。中止に至った有害事象はリスク比1.98で、確実性は非常に低いという評価です。

項目中期(26週から68週)の結果確実性
体重変化率平均差-4.72%(95%信頼区間-5.32から-4.12)非常に低い
5%以上の減量に届いた割合リスク比2.10(95%信頼区間1.80から2.45)中程度
重篤な有害事象リスク比1.20(95%信頼区間1.00から1.43)低い
主要心血管イベントリスク比0.86(95%信頼区間0.66から1.10)中程度
死亡リスク比0.44(95%信頼区間0.08から2.25)非常に低い

確実性が非常に低いという格付けは、今後の研究で結論が変わる余地の大きさを示しています。

サクセンダの肥満治療をやめた後に戻る体重

中止した後に体重が戻る点は、複数の試験をまとめた解析で数字として示されています。18件の無作為化比較試験3771人をまとめた2025年の報告では、肥満のある人で平均5.63kgの体重増加がありました。

中止後の平均体重増加は5.63kgと報告された

この解析はGLP-1受容体作動薬を中止してから12週間以上追跡した試験を集めたもので、肥満のある人の体重増加は5.63kg、95%信頼区間は3.52から7.73、確実性は中程度と評価されました。

HbA1cは0.25%上昇し、腹囲、BMI、収縮期血圧、空腹時血糖にも悪化がみられます。2型糖尿病のある集団では体重増加が2.03kg、HbA1cの上昇が0.65%でした。

サブグループの解析では、追跡が26週を超えた場合の体重増加は7.31kg、それ以下では2.51kgと差があり、薬剤別ではセマグルチドが8.21kg、リラグルチドが4.29kgと報告されています。

3年間続けた試験でも160週時点の減り幅は6.1%

160週時点の体重減少率は、リラグルチド群が6.1%(標準偏差7.3)、プラセボ群が1.9%(標準偏差6.3)で、推定治療差はマイナス4.3%、95%信頼区間はマイナス4.9からマイナス3.7でした。

56週がkg、160週が%と単位が違うため直接の引き算はできませんが、3年目まで続けた集団で減り幅が広がり続けたわけではありません。

重篤な有害事象はリラグルチド群1501人中227人(15%)、プラセボ群747人中96人(13%)と記されています。

運動を組み合わせた群だけが1年後も差を保っていた

コペンハーゲンの試験では、8週間の低カロリー食で平均13.1kg減量した成人を、運動、リラグルチド3.0mg、その併用、プラセボの4群へ均等に割り付けました。

割り付け時点から104週までを見ると、併用群はリラグルチド単独群より体重がマイナス5.1kg(P値0.040)、体脂肪率がマイナス2.3ポイント(P値0.026)という結果でした。

  • 治療終了1年後も開始時体重の10%以上の減量を保っていた人は、併用群がプラセボ群に対しオッズ比7.2(95%信頼区間2.4から21.3)
  • リラグルチド単独群に対して同じ比較を行うとオッズ比4.2(95%信頼区間1.6から10.8)
  • 維持期を終えた166人のうち、104週の評価まで参加したのは109人

薬をやめた後まで差が残ったのは、運動を組み合わせた群でした。生活改善は薬と並ぶ選択肢ではなく、どの試験でも設計上つねに土台へ置かれています。

サクセンダの肥満治療と新しい薬の数字をどう並べて読むか

後から出た薬にも別のレビューがあり、数字を並べただけで優劣を決めることはできません。集められた試験も参加人数も追跡期間も違うためです。

別々のレビューの数字はそのまま比べられる?

リラグルチドのコクランレビューは24試験9937人を集め、中期の体重変化率の平均差をマイナス4.72%、確実性は非常に低いと評価しました。

セマグルチドのレビューは18試験27,949人を集め、6か月から17か月の中期で平均差マイナス10.73%、15試験8651人、確実性は高いと評価しています。

ただし2つのレビューは対象試験も期間の定義も確実性の格付けも違い、同じ条件で並べた数字ではありません。セマグルチドのレビューでリラグルチドを比較対照に置いた試験は、2件にとどまります。

項目リラグルチドのレビューセマグルチドのレビュー
集めた試験と人数24試験9937人18試験27,949人
中期の定義26週から68週6か月から17か月
中期の体重変化率の平均差-4.72%-10.73%
確実性の評価非常に低い高い

並べて見るときは、確実性の評価まで含めて読む必要があります。

実際の診療の記録で報告された1年後の体重変化

オハイオ州とフロリダ州の診療記録を使った2024年の後ろ向きコホートでは、BMIが30.0以上でこれらの注射剤を開始した3389人が解析されました。

1年後の平均体重変化はセマグルチドでマイナス5.1%(標準偏差7.8)、リラグルチドでマイナス2.2%(標準偏差6.4)、P値は0.001未満でした。

適応別では2型糖尿病がマイナス3.2%、肥満症がマイナス5.9%と差があり、服薬が途切れなかった人はマイナス5.5%、カバー日数が90日未満の人はマイナス1.8%と報告されています。

無作為化していない記録の解析なので、薬の違いと使い方の違いを分けきれていない点には注意がいります。

483人の記録では反応の幅が3つに分かれた

カナダのバンクーバーにある肥満外来で、セマグルチドまたはリラグルチドの皮下注射を新たに処方された成人483人を平均17.3か月追った解析があります。平均の総体重減少率は12.2%でした。

内訳は、5%未満の非反応が17.8%、5%から15%の中等度の反応が48.4%、15%を超えた高い反応が33.8%です。

多変量解析で高い反応と関連したのは女性であることだけで、調整オッズ比は1.92(95%信頼区間1.01から3.65、P値0.048)でした。年齢や糖尿病の有無、開始時のBMIは独立した関連を示していません。

よくある質問

サクセンダの肥満治療は何週間の試験で確かめられていますか?

主要な試験の期間は32週間から160週間です。3731人の試験は56週間、3年間の報告は160週間、睡眠時無呼吸の試験は32週間で区切られています。

2025年のコクランレビューでも、104週から162週の長期データを出せた試験は2件、1262人にとどまりました。これより長い期間について語れる数字はそろっていません。

サクセンダの肥満治療でどのくらい体重が減ると報告されていますか?

2型糖尿病のない3731人の試験では、56週目の体重減少がリラグルチド群で平均8.4±7.3kg、プラセボ群で平均2.8±6.5kgでした。群間差はマイナス5.6kgです。

ただし標準偏差が7.3kgと大きく、全員が同じように減ったわけではありません。5%以上減った人は63.2%で、残りはその区切りに届いていません。

サクセンダの肥満治療をやめると体重は戻りますか?

18件の無作為化比較試験3771人をまとめた2025年の解析では、GLP-1受容体作動薬の中止後、肥満のある人で平均5.63kgの体重増加が報告されました。95%信頼区間は3.52から7.73です。

HbA1c、腹囲、BMI、収縮期血圧、空腹時血糖にも中止後の悪化がみられています。追跡が26週を超えた場合の増加は7.31kgで、期間が長いほど戻り幅は大きくなっていました。

サクセンダの肥満治療は誰にでも同じように効きますか?

483人の診療記録を平均17.3か月追った解析では、5%未満が17.8%、5%から15%が48.4%、15%超が33.8%と分かれました。

多変量解析で高い反応と関連したのは女性であることだけで、年齢や糖尿病の有無、開始時のBMIは独立した関連を示しませんでした。反応を事前に見分ける指標は、まだ確立していません。

サクセンダの肥満治療で2型糖尿病の発症は減ると確かめられていますか?

前糖尿病のある2254人を160週間追った試験では、2型糖尿病と診断された人がリラグルチド群1472人中26人(2%)、プラセボ群738人中46人(6%)で、ハザード比は0.21と報告されています。

一方で160週まで完了したのは50%にとどまり、途中でやめた人は追跡されていません。論文自体もこの点を限界として挙げており、結論の強さには幅があります。

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この記事を書いた人 Wrote this article

大木 沙織 大木皮ふ科クリニック 副院長

皮膚科医/内科専門医/公認心理師 略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。 所属:日本内科学会