
サクセンダ(リラグルチド3.0mg)の注射が痛いとき、その痛みはひとつの原因から来ているわけではありません。針が皮膚を通る一瞬の鋭さと、薬液が広がるときの重い感じは、別々の工夫で和らぎます。
痛みを左右するのは、針の太さと長さ、刺す角度と速さ、皮膚をつまむかどうか、薬液の温度といった物理的な条件で、どれも毎日の打ち方の中で調整できる部分です。
打つ前に確かめたい皮膚の状態から、痛みが強いときに受診へ切り替える目安まで、痛みの入口ごとに整理しました。針の種類や角度の具体的な指定は、添付文書と医師・薬剤師の指示が前提になります。
サクセンダの注射が痛いのは、性質の違う痛みが混ざるからです
痛みをひとまとめにせず、どこから来ているかで切り分けると、打ち方のどの部分を直せばよいかが見えてきます。針・薬液・消毒液・皮膚の状態という4つの入口は、それぞれ手当ての仕方が違います。
| 痛みの入口 | 感じ方 | 打ち方で変えられる点 |
|---|---|---|
| 針が皮膚を通るとき | 一瞬の鋭い痛み | 針の太さと長さ、刺す速さ |
| 薬液が広がるとき | 重く押される感じ | 注入の速さ、薬液の温度 |
| 消毒液が残っているとき | しみる、ひりつく | 乾くまで待つ間合い |
| 皮膚が硬くなった場所 | 鈍い痛みと刺さりにくさ | 打つ場所の見直し |
針が皮膚を通り抜ける一瞬の鋭い痛み
皮膚の表面近くには痛みを感じ取る神経の末端が密に並んでおり、針がそこを通過する一瞬に、刺すような鋭い痛みが走ります。長く尾を引く種類ではなく、針先が皮下に入ってしまえば静かに引いていきます。
この入口に効くのは針の細さと刺す速さで、ためらいながら押し当てると、神経の末端を押し広げながら針が進むため、痛みを感じている時間そのものが長くなります。皮膚に触れてからの数秒が分かれ目です。
同じ場所でも、痛点と呼ばれる敏感な点に針先が当たるかどうかで感じ方は変わるため、たまたま痛かった日と平気だった日の差が生まれます。ばらつきそのものは、異常のあらわれとは限りません。
薬液が広がるときの、重く押されるような痛み
針が入ったあとに来る鈍い痛みは、皮下組織のすき間へ薬液が押し込まれ、周囲の組織を押し広げながら広がっていく段階で生じます。鋭さはないものの、注入している間ずっと続くのが特徴です。
皮下へ注射する薬では、注入の速さと1回に入る量が痛みの強さに関わると報告されており、同じ量でも押し込む勢いが強いほど負担は大きくなります。薬液が冷たいままだと、この重い感じに冷たさが重なります。
鋭い痛みと違って、この重さは注入を終えたあとも数十秒ほど残ることがあり、押されていた組織が元に戻るまで鈍い感覚が続きます。ここを短くしたいなら、押す速さと温度の2つを見直すのが近道でしょう。
消毒用アルコールが乾く前に刺すと、しみる感じが乗ります
拭いた直後の皮膚にはアルコールが液体のまま残っており、そこへ針を進めると、消毒液が針穴から入り込んでひりつくような痛みが加わります。針そのものの痛みとは別物です。
拭いてから十数秒ほど置き、皮膚の表面が乾いて白っぽさが消えてから刺すと、この上乗せ分は避けられます。乾く前に手であおいだり息を吹きかけたりするのは、せっかくの消毒を台無しにする行為です。
拭く強さも見落とされがちな点で、ごしごしこすって表面を荒らすと、そこへ針を通したときにひりつきが増えてしまいます。円を描くように一度なでる程度で、必要な清潔は保てるはずです。
サクセンダの針は太さと長さで痛みが変わります
針は細く短いものほど皮膚を通るときの抵抗が小さく、痛みも軽くなる傾向が知られています。パッケージに並ぶ数字の読み方を覚えると、手元の針がどれくらいの太さと深さなのかが分かります。
ゲージの数字が大きいほど針は細くなります
針の太さはゲージ(G)という単位で表され、数字が大きいほど外径は細くなるという、直感とは逆の読み方をします。32Gは30Gより細く、皮膚を押し広げる面積もその分だけ小さくなります。
| 表記 | 意味 | 痛みとの関わり |
|---|---|---|
| 32G・33Gなど | 数字が大きいほど細い | 細いほど通過時の抵抗が小さい |
| 4mm・5mm・8mm | 針が入る長さ | 短いほど浅く、深部に届きにくい |
| 使用回数 | 1回ごとの使い捨て | 再使用すると先端が傷む |
細い針と患者の使い心地を比べた検討では、細さや先端の加工が注射の負担感と結びつくと整理されています。ただし細い針は薬液が流れる通り道も狭く、押す力がやや必要になる面もあります。
4mmと8mmでは、針が届く深さが変わります
長さの違いは、針先がどの層で止まるかを決めます。皮下脂肪の厚みは人によって差があり、体格の細い方が長い針を垂直に刺すと、筋肉の層まで届いて痛みが強く出る場合があります。
短い針であれば筋肉まで届きにくく、皮膚をつままずに垂直で入れやすいという扱いやすさもあります。どの長さを使うかは、体格と打つ場所を診てもらったうえで、医師や薬剤師の指示に従ってください。
筋肉の層に薬が入ると、鈍く重い痛みが強く出るだけでなく、吸収の速さも変わってしまいます。痛みを軽くする目的で針を短くしたい場合も、勝手に規格を変えず、処方の場で希望を伝えるのが順序です。
針の切れ味は一度使うと落ちます
新しい針の先端はなめらかな刃のように整えられていますが、一度皮膚を通しただけで微細な変形が起き、二度目からは切れ味が鈍ります。同じ力で刺しても、通り抜けるときの引っかかりが増えます。
2型糖尿病の方を対象に針と注射器の再使用を比べた12週間の無作為化試験では、再使用に伴う皮膚の所見や使用感が検討課題として取り上げられました。毎回替えるほうが、痛みの面でも衛生の面でも理にかなっています。
切れ味の落ちた針を使い続けると、通すたびに皮膚へ余計な力がかかり、内出血や小さなしこりの引き金にもなります。1回使ったら外し、次の1回にはあらためて新しい針を用意しましょう。
サクセンダを刺す角度と速さを整えると痛みは短くなります
痛みを避けようとしてそっと刺すと、かえって痛みは長引きます。角度を決めたらまっすぐ入れ、迷わず一定の速さで進めるのが、鋭い痛みを短く終わらせる形です。
90度でまっすぐ入れるか、45度に寝かせるか
短い針を皮下脂肪の厚い場所へ打つ場合は、皮膚に対して90度、つまり垂直に入れるのが標準的な形です。角度をつけて寝かせると、針が皮膚の中を斜めに長く進み、そのぶん通過する組織が増えます。
一方で、皮下脂肪が薄い場所や長めの針を使う場合には、45度に傾けて浅く入れる方法をとることがあります。どちらを選ぶかは針の長さと体格の組み合わせで決まるため、自己判断で角度を変えないでください。
指導を受けた角度から少しずつずれていくのは、よくある落とし穴といえます。鏡の前で一度打ち方を確かめると、自分では垂直のつもりが斜めに入っていた、という食い違いに気づく場合があります。
刺すときは迷わず、一定の速さで
針先を皮膚に当ててから力を入れ直したり、途中で止めて角度を直したりすると、皮膚が押されて伸び、痛みを感じる時間が延びます。当てた位置と角度を決めたら、そのまま一息で進めるほうが楽です。
勢いよく叩きつける必要はありません。手首をぶつけるような打ち方ではなく、腕全体をゆっくり動かしながら、途中で減速しない一定の速さを保つと、皮膚のたわみが少なくて済みます。
- 消毒した部分が乾いているか
- 針が新品で、まっすぐ付いているか
- 打つ場所に硬さや赤みがないか
- 薬液が冷たすぎないか
- 刺す角度を決めてから手を動かせているか
皮膚をつまむのは、どんなときでしょうか?
皮膚をつまみ上げる操作は、皮下脂肪を持ち上げて筋肉から遠ざけ、針が深く入りすぎるのを防ぐために行います。短い針で脂肪の厚い場所へ打つときには、つままないほうがよい場合もあります。
つまむ場合は、親指と人差し指で皮膚をやさしく持ち上げるだけにとどめ、指先に力を込めて握りしめると、それ自体が痛みの原因になります。強くつまむほど組織が張り、針が通りにくくなるためです。
もう一点、つまんだ手を注入の途中で離してしまうと、持ち上がっていた皮膚が戻る動きで針先が組織の中を動き、痛みが増します。放すのは針を抜いた後、という順番を体で覚えておくと安定します。
サクセンダの薬液が冷たいままだと痛いので温度を戻します
冷えた薬液は、それ自体が冷たさという刺激として伝わり、注入中の重い感じに上乗せされます。打つ前に室温へ近づけておくだけで、体感はずいぶん違ってくるでしょう。
冷たさそのものが痛みとして伝わります
皮下組織には温度を感じ取る神経も分布しており、冷たい液体が広がると、押される感覚と冷たさが同時に届きます。局所麻酔薬の温度と痛みを比べた検討でも、温度が体感に関わると報告されています。
冷蔵庫から出した直後のペンは、薬液も金属部分もしっかり冷えています。その状態で打つと、針の痛みと冷たさの両方を一度に受け取るため、実際より強い痛みとして記憶に残りやすくなります。
痛みの記憶が積み重なると、次に打つ前から体がこわばり、針を当てる手にも力が入ってしまいます。冷たさを外しておく工夫は、その日の一回を楽にするだけでなく、翌日以降の身構えも和らげてくれるでしょう。
室温に戻す待ち時間は、支度の順番で作れます
特別な手間をかけなくても、打つ前にペンを取り出して机の上に置き、手洗いや消毒の支度をしている間に置いておけば、その時間がそのまま温度を戻す時間になります。急がずに順番を組むのが要点です。
| 場面 | 望ましい扱い | 避けたい扱い |
|---|---|---|
| 打つ前の準備 | 室内に置いて自然に戻す | 冷蔵庫から出してすぐ刺す |
| 早く温めたいとき | 手のひらで軽く包む | お湯につける、電子レンジ |
| 夏の室内 | 直射日光の当たらない場所 | 窓際や車内に置く |
手のひらで包む程度なら短時間で角が取れますが、こすったり振ったりする必要はありません。温度の扱いで迷ったときは、添付文書の記載と薬剤師の説明が判断のよりどころになります。
お湯や電子レンジで温めるのが危ないのはなぜでしょうか?
サクセンダの有効成分はたんぱく質に近い構造を持ち、高い温度にさらされると性質が変わってしまう可能性があります。痛みを減らすつもりの操作で、薬そのものを傷める結果になりかねません。
お湯につける、湯たんぽに載せる、電子レンジで温めるといった方法は、いずれも温度が制御できないため避けます。室温に置いて待つという、いちばん単純なやり方が結局は安全です。
見た目が変わっていないから大丈夫、という判断もできません。高温にさらされた薬液は透明のままでも性質が変わっている可能性があり、うっかり温めすぎたときは打たずに薬剤師へ確認してください。
サクセンダの注入は速さと押し切った後の数秒で痛みが分かれます
ボタンを押す速さは、注入中の重い痛みに直結します。急いで押し込むほど組織にかかる圧が上がるため、ゆっくり一定の速さで送り込むほうが負担は小さくなります。
ゆっくり注入するほど痛みは軽くなります
腹部と大腿への皮下注射で速さと量を変えて痛みを比べた無作為化試験では、注入の条件が痛みの感じ方と関係すると示されました。皮下のすき間へ液体が入る以上、押し込む勢いは無視できません。
| 注入のしかた | 起こりやすいこと | 手当ての方向 |
|---|---|---|
| 一気に押し込む | 重い痛み、液漏れ | 親指の力を抜いて均一に押す |
| 途中で止まる | 痛みの時間が延びる | 止めずに押し切る |
| 押した直後に抜く | 薬液が戻って漏れる | 指示された秒数を数える |
ゆっくりといっても、途中で止めたり押し直したりするのは逆効果になります。親指の力みを抜き、一定の速度でボタンを押し切るのが、いちばん楽に終わる押し方でしょう。
押し切った後に数秒待つ意味
ボタンを押し切った時点では、薬液がまだ針の中に残っています。すぐ抜くと残りが皮膚の表面へ流れ出て、量が足りなくなるうえ、にじんだ薬液が刺した穴にしみることもあります。
押し切ってから何秒数えるかは製品ごとに決まっており、添付文書と説明書の記載が正になります。心の中で数えるより、指を離さずゆっくり数字を口に出すほうが確実に待てます。
抜くときはひねらず、入れた向きのまま
抜く動作で痛みが出る方は少なくありません。針を回したり角度を変えたりしながら引き抜くと、針先が組織を横に引っかけるため、刺したときより強い痛みを感じる場合があります。
入れたときと同じ向き、同じ角度のまま、まっすぐ引き上げるのが痛みの少ない抜き方です。抜いた後は清潔なもので軽く押さえる程度にとどめ、もまずにおくほうが内出血を防げます。
もんで薬を広げようとする必要はありません。押さえるのも数十秒で足り、力を込めてこすると、かえって小さな血管が傷ついて青あざが残り、翌日の痛みにつながる場合があります。
サクセンダが痛いときに避けたい皮膚の状態
同じ打ち方をしていても、皮膚の状態が変われば痛みは変わります。硬くなった場所や傷んだ場所を外すだけで、鈍い痛みや刺さりにくさが和らぐケースは少なくありません。
硬くなった場所は痛みも効き方も乱れます
皮下注射を続けていると、脂肪組織が部分的に厚く硬くなり、盛り上がって触れる場所ができる場合があります。硬さのある部分は針が通りにくく、抵抗が増えるぶん鈍い痛みが出やすくなります。
硬くなった組織に注射すると薬の吸収が鈍り、ばらつきも大きくなると報告されています。打つ前に指の腹で軽くなでて、周りと違う手触りがないかを確かめる習慣が助けになります。
見た目だけでは分かりにくく、明るい場所で皮膚を横から眺めると、わずかな盛り上がりに気づく場合もあります。注射の指導や教育によって、こうした変化が改善したという報告もまとめられました。
傷、赤み、あざ、毛の濃い場所は外します
切り傷や擦り傷、湿疹で赤くなっている部分、内出血で色が変わっている部分は、もともと痛みを感じやすい状態にあります。そこへ針を入れると、通常より強い痛みが返ってきます。
ほくろや盛り上がった傷あと、毛が密に生えている部分も避けるのが無難です。毛穴の周囲には神経や血管が集まっており、針が毛根に当たると鋭い痛みが出ることがあります。
痛みを感じにくいのは、厚みがあってこすれない場所です
皮下脂肪に適度な厚みがあり、骨や筋肉が近くない場所は、針が深く入りすぎる心配が小さく、痛みも出にくい条件がそろっています。腹部でおへその周囲を少し空けた範囲が代表例です。
加えて、ベルトやゴムが当たる位置、座ったときに折れ曲がる位置は外すほうが快適です。打った後に衣服がこすれると、注射そのものより後からの痛みが気になる場合があります。
骨のすぐ上や、皮膚をつまんでも厚みを感じない場所は、針が深く進みやすいため痛みも出やすくなります。指でつまんでみて、ふっくらと持ち上がる範囲かどうかが、ひとつの目安になるでしょう。
| 皮膚の状態 | 見分け方 | どう扱うか |
|---|---|---|
| 硬いしこり | 周りと手触りが違う | 触れて確かめ、外して打つ |
| 赤み、湿疹 | 色とかゆみで分かる | 治まるまで使わない |
| 内出血、あざ | 青紫色の変色 | 色が消えるまで待つ |
| 毛が濃い部分 | 見た目で判断できる | 毛の少ない範囲を選ぶ |
サクセンダの痛みが強い、長引くときは受診して確かめます
工夫を重ねても痛みが強い場合や、打った後の痛みが日をまたいで残る場合は、打ち方の問題ではない可能性があります。自分で対処を続けず、処方を受けた医療機関へ相談してください。
その場の痛みと後から来る痛みは、どこが違うのでしょうか?
刺した瞬間や注入中の痛みは、針と薬液が組織を通る間だけのもので、終われば急速に引いていきます。数分から十数分で気にならなくなるのが、通常たどる経過です。
これに対して、打ち終わってから時間が経つほど強くなる痛みや、翌日以降も同じ場所が痛む状態は、経過が違います。皮膚や皮下で別の変化が起きているかどうかを、診察で確かめる必要があります。
腫れや熱、広がる赤みを伴うとき
痛みに加えて、刺した部分がぷっくり腫れる、触ると熱を持っている、赤みが日ごとに広がるといった変化がそろうときは、早めの受診が要ります。痛みだけを見て様子を見る場面ではありません。
- 赤みが日ごとに広がっていく
- 触れると熱く、腫れが引かない
- 痛みが翌日以降も続いている
- 発熱や体のだるさを伴う
- じくじくした液が出てくる
受診の際は、いつからどこが痛むのか、打った場所と時刻をあわせて伝えると診察が進みやすくなります。撮っておいた写真があれば、変化の速さを見てもらう助けになるでしょう。
痛みで打てなくなる前に相談します
痛みが続くと注射そのものが負担になり、手が止まってしまう方もいます。針の種類や打ち方の見直しで軽くなる場合があるため、我慢を重ねる前に外来で相談するほうが解決は早くなります。
皮下注射の痛みを抑える工夫は、生物学的製剤の分野でも整理が進んでおり、針・温度・速さといった条件を組み合わせて検討されています。自己流で抱え込まず、医師や薬剤師の前で一度打ち方を見てもらうのが近道です。
痛みが理由で回数が空いたり、打つのをためらったりしている状態は、治療の組み立てそのものに関わります。伝えにくい話ではありませんから、次の受診でそのまま口にしてみてください。
よくある質問
サクセンダの注射は、打つたびに必ず痛いものなのでしょうか?
痛みの感じ方には個人差があり、同じ人でも打つ場所や日によって変わります。ほとんど感じない日と、はっきり痛む日が混ざるのは珍しくありません。
毎回強い痛みが続く場合は、針の状態や刺す角度、薬液の温度など、変えられる条件が残っている可能性があります。打ち方を診てもらうと手がかりが見つかります。
サクセンダの針は細ければ細いほど痛みが軽くなりますか?
細い針ほど皮膚を通るときの抵抗が小さくなるため、負担が軽くなる傾向はあります。ただし細い針は薬液の通り道も狭く、押す時間が長くなる面もあります。
どの太さと長さを使うかは、体格や打つ場所とあわせて決めるものです。処方された針を勝手に別の規格へ替えず、医師や薬剤師に相談してから変更します。
サクセンダを打った後、しばらく痛みが残るのは問題でしょうか?
打った直後の鈍い感じが数分から十数分で引いていくなら、通常の経過の範囲です。軽い赤みが短時間だけ残る場合もあります。
一方で、時間が経つほど痛みが強くなる、翌日以降も続く、腫れや熱を伴うといった変化があるときは、受診して確かめる場面になります。
サクセンダを冷蔵庫から出してすぐ打つと痛みが強くなりますか?
冷えた薬液は、注入中の重い感じに冷たさが加わるため、痛みとして強く受け取られやすくなります。打つ前に室温へ近づけておくと和らぎます。
温める目的でお湯や電子レンジを使うのは避けます。薬の性質が変わる可能性があるため、室内に置いて自然に戻す方法を選びます。
サクセンダの注射針は毎回新しいものに交換する必要がありますか?
針の先端は一度使うと微細に変形し、二度目からは通り抜けるときの引っかかりが増えます。痛みの面でも衛生の面でも、毎回新しい針を使うのが基本です。
使い終えた針はペンから外し、指示された方法で処理します。取り扱いの詳細は添付文書と、薬剤師の説明に従います。
参考文献
Mohammady, M., Radmehr, M., & Janani, L. (2021). Slow versus fast subcutaneous heparin injections for prevention of bruising and site pain intensity. Cochrane Database of Systematic Reviews, 6(6), CD008077. https://doi.org/10.1002/14651858.CD008077.pub6
Ichikawa, M., Akiyama, T., Tsujimoto, Y., Anan, K., Yamakawa, T., & Terauchi, Y. (2022). Efficacy of education on injection technique for patients diagnosed with diabetes with lipohypertrophy: Systematic review and meta-analysis. BMJ Open, 12(3), e055529. https://doi.org/10.1136/bmjopen-2021-055529
Pelone, F., Kwok, B., Ahmed, S., Kilic, Y., Ali, S. A., Ahmed, N., Ahmad, M., Bray, J. J., Shokraneh, F., Cassandra, M., Celermajer, D. S., Marijon, E., & Providencia, R. (2024). Local anaesthetic to reduce injection pain in patients who are prescribed intramuscular benzathine penicillin G: A systematic review and meta-analysis. eClinicalMedicine, 76, 102817. https://doi.org/10.1016/j.eclinm.2024.102817
Mardhiah, J., Halim, A. S., Heng, S., & Saipolamin, A. Q. (2025). Scoping review for pain mitigation during intralesional injections of corticosteroid for hypertrophic scar and keloid treatment. BMJ Open, 15(2), e092800. https://doi.org/10.1136/bmjopen-2024-092800
Berlanda, G., Telo, G. H., Gossenheimer, A. N., Auler, A., da Silva, E. S., Rodrigues, P. G., Dos Santos, A. C. K., Amico, S. C., & Schaan, B. D. (2024). Impact of syringe and needle reuse on the clinical outcomes of patients with type 2 diabetes: A 12-week randomized clinical trial. Diabetes Care, 47(12), 2146–2154. https://doi.org/10.2337/dc24-0157
Heise, T., Nosek, L., Dellweg, S., Zijlstra, E., Praestmark, K. A., Kildegaard, J., Nielsen, G., & Sparre, T. (2014). Impact of injection speed and volume on perceived pain during subcutaneous injections into the abdomen and thigh: A single-centre, randomized controlled trial. Diabetes, Obesity and Metabolism, 16(10), 971–976. https://doi.org/10.1111/dom.12304
Famulla, S., Hovelmann, U., Fischer, A., Coester, H.-V., Hermanski, L., Kaltheuner, M., Kaltheuner, L., Heinemann, L., Heise, T., & Hirsch, L. (2016). Insulin injection into lipohypertrophic tissue: Blunted and more variable insulin absorption and action and impaired postprandial glucose control. Diabetes Care, 39(9), 1486–1492. https://doi.org/10.2337/dc16-0610
St Clair-Jones, A., Prignano, F., Goncalves, J., Paul, M., & Sewerin, P. (2020). Understanding and minimising injection-site pain following subcutaneous administration of biologics: A narrative review. Rheumatology and Therapy, 7(4), 741–757. https://doi.org/10.1007/s40744-020-00245-0
Mannucci, E., Pintaudi, B., Lunati, M. E., & Fiorina, P. (2025). Needle characteristics and the insulin injection experience in patients with diabetes. Acta Diabetologica, 62(9), 1371–1393. https://doi.org/10.1007/s00592-025-02538-8
Lundbom, J. S., Tangen, L. F., Wago, K. J., Skarsvag, T. I., Ballo, S., Hjelseng, T., Foss, O. A., & Finsen, V. (2017). The influence of lidocaine temperature on pain during subcutaneous injection. Journal of Plastic Surgery and Hand Surgery, 51(2), 118–121. https://doi.org/10.1080/2000656X.2016.1194281