ウゴービで筋肉が落ちるのはなぜ?基礎代謝を下げないための対策

ウゴービで筋肉が落ちるのはなぜ?基礎代謝を下げないための対策

ウゴービ(セマグルチド)で大幅な減量に成功する方が増えています。一方で「体重と一緒に筋肉まで減ってしまうのでは」という不安を感じている方も少なくありません。

実際に、ウゴービによる体重減少の一部は筋肉(除脂肪量)の減少を含むことが臨床試験で報告されています。筋肉が落ちれば基礎代謝も低下し、治療をやめた後にリバウンドを起こしやすくなるおそれがあります。

この記事では、ウゴービで筋肉が落ちる原因をわかりやすく解説し、筋力トレーニングやタンパク質の摂取量など基礎代謝を下げないための具体的な対策をお伝えします。

目次 Outline

ウゴービで体重が減ると筋肉まで一緒に落ちてしまう理由

ウゴービに限らず、大幅な減量を行えば脂肪だけでなく筋肉も一定量は減少します。これは薬の副作用というよりも、体重が減るときに起こる生理的な反応です。ウゴービが持つ強い食欲抑制作用によって摂取カロリーが大きく減ることで、体がエネルギー不足に陥り、筋肉のタンパク質を分解して補おうとすることが主な要因といえます。

GLP-1受容体作動薬が食欲を強力に抑えるしくみ

ウゴービの有効成分であるセマグルチドは、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる種類の薬です。GLP-1とは、食事をとったときに小腸から分泌されるホルモンの一つで、脳の満腹中枢に働きかけて食欲を抑えたり、胃の動きをゆっくりにして満腹感を長引かせたりする作用があります。

セマグルチドはこのGLP-1の作用を人工的に強化した薬剤で、週1回の皮下注射で持続的に食欲をコントロールできます。大規模臨床試験であるSTEP 1試験では、68週間で平均約15%の体重減少が確認されました。これは非常に大きな減量効果ですが、同時にカロリー摂取量が大幅に減ることを意味しています。

カロリー不足が続くと体は筋肉を分解してエネルギーに変える

私たちの体は、摂取カロリーが消費カロリーを下回る状態が続くと、不足分のエネルギーを体内の貯蔵から補おうとします。まず体脂肪が使われますが、それだけでは足りない場合、筋肉のタンパク質を分解してブドウ糖に変換する「糖新生」が活発になります。

エネルギー源特徴影響
体脂肪余剰エネルギーの貯蔵庫減量時に優先的に消費される
筋肉のタンパク質アミノ酸を分解してブドウ糖を合成筋肉量の低下につながる
グリコーゲン肝臓や筋肉に蓄えられた糖質短時間で枯渇しやすい

ウゴービの服用中は食欲が大きく低下するため、意識しないと1日のタンパク質摂取量が不足しがちです。タンパク質の摂取が減ると筋肉の合成が追いつかなくなり、分解が優位になることで筋肉量の低下が加速してしまいます。

減量スピードが速いほど筋肉は失われやすい

ゆるやかなペースで痩せた場合と急激に痩せた場合を比較すると、後者のほうが筋肉の減少量が大きいことがわかっています。ウゴービは従来の減量法と比べて短期間で大幅に体重が減るため、脂肪だけでなく筋肉にも影響が及びやすいといえるでしょう。

ただし、減量中に適切な運動と栄養管理を行うことで、この筋肉の減少をかなり抑えられることが複数の研究で示されています。薬の力だけに頼るのではなく、生活習慣も一緒に見直すことが大切です。

セマグルチドで減った体重のうち筋肉はどれくらいを占めるのか

ウゴービの臨床試験データを総合すると、減少した体重の約60〜75%が脂肪、残りの約25〜40%が除脂肪量(筋肉や水分など)とされています。ただし、除脂肪量にはすべてが純粋な筋肉ではなく、体内の水分や臓器の一部も含まれている点に注意が必要です。

臨床試験が示す脂肪と筋肉の減少割合

STEP 1試験のサブスタディでは、セマグルチド2.4mgを使用した参加者の体組成をDEXA(二重エネルギーX線吸収測定法)で詳しく調べています。68週間で体重が平均15%減少したうち、脂肪量は約19.3%減少し、除脂肪量は約9.7%減少しました。

一方で、体重に対する除脂肪量の「割合」はむしろ3.0ポイント上昇しています。つまり、脂肪が大幅に減った結果、体全体に占める筋肉の比率はむしろ改善したという見方もできるのです。

体組成の測定方法によって結果は異なる

体組成の変化をどのような方法で測定するかによって、筋肉の減少量の見え方は大きく異なります。DEXAは精度の高い測定法として広く使われていますが、MRI(磁気共鳴画像法)を用いた研究では、筋肉の「質」が改善している可能性も指摘されています。

具体的には、減量によって筋肉内に蓄積していた脂肪(筋肉内脂肪浸潤)が減少し、筋肉の質が高まることで、体積は多少減っても筋力や機能は維持されるケースがあります。筋肉の量だけでなく質にも目を向けることが、正しい理解につながるでしょう。

肥満度や年齢で筋肉の落ち方は変わる

セマグルチドの効果や体組成への影響は、患者さんの年齢・性別・肥満度・糖尿病の有無などによって差があります。若い方は筋肉の回復力が高いため影響を受けにくい傾向がありますが、高齢の方やもともと筋肉量が少ない方はサルコペニア(加齢性筋肉減少症)のリスクに注意が必要です。

要因筋肉減少への影響
年齢が高い筋肉の合成能力が低下し、減りやすい
BMIが高い脂肪の減少割合が大きくなりやすい
糖尿病の合併インスリン抵抗性が筋肉代謝に影響する
運動習慣がない筋肉への刺激が不足し維持しにくい

筋肉が減ると基礎代謝が下がってリバウンドを招く

筋肉は人体で最も多くのエネルギーを消費する組織の一つであり、筋肉量が減少すれば基礎代謝も低下します。基礎代謝の低下は、ウゴービの治療終了後にリバウンドを起こす大きな原因となるため、減量中から筋肉を守る意識が欠かせません。

基礎代謝と筋肉量はどのように結びついているのか

基礎代謝とは、呼吸や心臓の拍動、体温の維持など、生きているだけで消費されるエネルギーのことです。成人の場合、基礎代謝は1日の総消費エネルギーの約60〜70%を占めており、そのうち筋肉(骨格筋)が消費する割合は約20〜25%にのぼります。

筋肉が1kg減ると、基礎代謝は1日あたり約13〜15kcal低下するとされています。数字だけ見ると小さく感じるかもしれませんが、数kg単位で筋肉が落ちれば影響は無視できません。1年間に換算すると数千kcalの差になり、体脂肪の蓄積に直結します。

代謝が落ちた状態でウゴービをやめるとどうなるか

時期体の変化リバウンドリスク
治療中食欲抑制により摂取カロリーが減少低い(薬の効果が持続)
中止直後食欲が回復し始める中程度
中止から半年〜1年食欲がほぼ元に戻る高い(代謝低下が重なる)

STEP 1試験の延長研究では、ウゴービを中止した参加者が1年後に減少分の約3分の2を取り戻したと報告されています。治療中に筋肉量が大きく落ちていた場合、基礎代謝が低い状態のまま食欲だけが戻るため、以前よりもリバウンドしやすい体質に変わっている可能性があるのです。

基礎代謝の低下を防ぐことが減量成功のカギになる

減量はゴールではなく、減った体重を維持してこそ成功といえます。ウゴービは強力な体重減少効果を持つ薬ですが、筋肉量を維持して基礎代謝を守ることを同時に行わなければ、長期的な体重管理は難しくなるかもしれません。

次のパートからは、筋肉を守りながらウゴービの減量効果を活かすための具体的な方法をご紹介します。運動と栄養の両面から対策を講じることで、リバウンドのリスクを大幅に下げることが期待できます。

ウゴービ治療中でも筋肉を守れる筋力トレーニングの始め方

ウゴービによる減量中に筋肉量を維持するうえで、レジスタンス運動(筋力トレーニング)は極めて有効な手段です。臨床研究では、GLP-1受容体作動薬とレジスタンス運動を組み合わせた患者さんは、運動をしなかった患者さんと比較して除脂肪量の減少が抑えられたと報告されています。

週2〜3回のレジスタンス運動が筋肉量を維持する

欧米の肥満学会や糖尿病学会のガイドラインでは、減量中の筋肉量維持のために週2〜3回のレジスタンス運動が推奨されています。1回あたり30〜45分程度で十分な効果が期待でき、10週間以上継続すると除脂肪量の増加や筋力の向上が認められたという研究データもあります。

重いバーベルを持ち上げるようなハードなトレーニングである必要はありません。自分の体力や体調に合わせて、少しずつ負荷を上げていくことが継続のコツです。

有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせた効果

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、脂肪燃焼や心肺機能の向上に効果的です。しかし、有酸素運動だけでは筋肉量の維持には十分とはいえません。有酸素運動にレジスタンス運動を組み合わせることで、脂肪を効率よく減らしながら筋肉を保つことが可能になります。

GLP-1受容体作動薬のリラグルチドを使った研究では、運動と薬物療法を併用したグループがどちらか一方だけのグループよりも優れた体重維持効果を示しました。薬と運動の「二本柱」で取り組むことが、体組成の改善につながるといえるでしょう。

初心者でも取り入れやすい自宅トレーニング

ジムに通う時間がない方でも、自宅でできる自重トレーニングで筋肉を刺激できます。スクワット・腕立て伏せ・プランクなどの基本種目を中心に、1セット10〜15回を2〜3セット行うだけでも効果は期待できます。

ウゴービの服用中は吐き気などの消化器症状が出ることがあるため、体調が優れない日は無理をせず休むことも大切です。トレーニングの強度や頻度は主治医と相談しながら調整しましょう。

種目主に鍛える部位目安
スクワット太もも・お尻10〜15回×2〜3セット
腕立て伏せ胸・腕・体幹8〜12回×2〜3セット
プランク体幹全体20〜30秒×2〜3セット
ヒップリフトお尻・太もも裏10〜15回×2〜3セット

タンパク質を意識した食事でウゴービ中の筋肉分解を抑える

運動と並んで、食事からのタンパク質摂取は筋肉量を守るための柱となります。ウゴービの服用中は食欲が大幅に低下するため、食事の「量」だけでなく「質」を見直し、限られた食事のなかでタンパク質を優先的に摂ることが大切です。

1日あたりのタンパク質摂取量の目安は体重1kgあたり1.2〜1.6g

肥満を伴う成人が減量中に筋肉量を維持するためには、体重1kgあたり1.2〜1.6gのタンパク質を毎日摂取することが望ましいとされています。たとえば体重80kgの方であれば、1日に96〜128gが目安です。

メタアナリシス(複数の研究を統合した分析)では、タンパク質摂取量を増やしたグループは増やさなかったグループに比べて、減量中の筋肉量低下が有意に抑えられることが示されています。特に体重1kgあたり1.3gを超えるタンパク質を摂取した場合に、筋肉量が維持されやすい傾向があります。

食欲が落ちてもタンパク質を効率よく摂る工夫

  • 鶏むね肉・ささみ・魚・卵・大豆製品など高タンパク食材を毎食取り入れる
  • 1回の食事で20〜30gのタンパク質を目標にし、3食に分散させる
  • 食欲が特に低下している朝は、プロテインドリンクやギリシャヨーグルトを活用する
  • 間食にゆで卵やチーズなど手軽な高タンパク食品を選ぶ

ビタミンDとカルシウムも忘れずに摂取する

減量中は筋肉だけでなく骨密度の低下も起こりうるため、ビタミンDとカルシウムの摂取も意識したい栄養素です。ビタミンDは筋肉の機能維持にも関わっており、日光浴や魚類の摂取に加え、必要に応じてサプリメントの利用を医師と相談してみてください。

食事全体のバランスを保つことが、筋肉の分解を抑えながら脂肪を減らすための基盤になります。タンパク質に加えてビタミンDは魚やきのこから1日10〜20μg、カルシウムは乳製品や小魚から600〜800mgを目安に摂取しましょう。栄養士に相談すると、自分の生活に合った具体的な食事プランを立てやすくなるでしょう。

ウゴービと運動・栄養管理を組み合わせた体づくりの全体像

ウゴービの減量効果を長期的に活かすためには、薬物療法・運動・食事管理を三位一体で進めることが重要です。どれか一つだけに偏らず、総合的に取り組むことで筋肉量を守りながら体脂肪を減らし、治療終了後も健康的な体を維持しやすくなります。

減量中の生活習慣を整えるための1日のスケジュール例

ウゴービの治療中は、食事・運動・休養のバランスを意識した規則正しい生活が理想的です。朝食でしっかりタンパク質を摂り、日中に有酸素運動か筋力トレーニングを組み込み、夜はしっかり睡眠をとることで筋肉の回復を促進できます。

睡眠中には成長ホルモンが分泌され、筋肉の修復と合成が活発に行われます。睡眠時間が短いとこのホルモン分泌が低下し、筋肉の回復が遅れるため、7〜8時間の質の高い睡眠を心がけましょう。

治療を中止した後も体重を維持するために続けたい習慣

ウゴービの治療は長期にわたることが多いですが、いずれ中止を検討する時期が来るかもしれません。治療中に身につけた運動習慣と食事管理を中止後もそのまま続けることが、リバウンドを防ぐための土台になります。

薬を中止すると食欲が戻ってきますが、治療中に筋肉量をしっかり維持できていれば基礎代謝が保たれているため、多少食事量が増えても急激な体重増加を避けやすくなるでしょう。体重管理は「一生もの」の取り組みと考え、習慣化を目指すことが大切です。

医師や管理栄養士と連携しながら自分に合った計画を立てる

ウゴービの治療を受けている方の体格・年齢・持病・生活環境は一人ひとり異なります。インターネットの情報だけで判断せず、定期的に主治医と相談しながら治療方針を見直すことが安全で効果的な減量への近道です。

管理栄養士に食事の記録を見てもらうと、不足している栄養素やカロリーの偏りを客観的に把握でき、無理なく改善策を実行しやすくなります。チーム医療で取り組むことが、ウゴービの効果を引き出しながら筋肉を守る近道といえるでしょう。

対策内容期待される効果
レジスタンス運動週2〜3回・1回30〜45分筋肉量の維持・筋力の向上
タンパク質摂取体重1kgあたり1.2〜1.6g/日筋肉の分解を抑制
有酸素運動週150分程度脂肪燃焼・心肺機能の向上
十分な睡眠7〜8時間/日成長ホルモン分泌の促進

ウゴービ治療中に医師へ相談すべきタイミングと注意したいサイン

ウゴービによる減量は医師の管理のもとで行う治療であり、体調の変化を早めにキャッチして適切に対処することが安全な減量につながります。以下のようなサインに気づいたら、次の診察を待たずに主治医へ連絡してください。

筋力の低下や疲れやすさを感じたら早めに受診する

  • 階段の上り下りがつらくなった、ペットボトルのフタが開けにくくなったなどの筋力低下
  • 以前と同じ運動量でも極端に疲れやすくなった
  • 立ち上がるときにふらつきやめまいを感じる
  • 握力が目に見えて弱くなったと感じる

消化器症状が強い場合は食事量と栄養バランスを見直す

ウゴービの主な副作用として、吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの消化器症状があります。これらの症状が強いと十分な食事がとれなくなり、タンパク質をはじめとする栄養素の不足が筋肉の減少を加速させるおそれがあります。

消化器症状が2週間以上続く場合や、食事がほとんど摂れない状態が数日間続く場合は、早めに医師に相談して用量の調整を検討してもらうことが大切です。我慢して無理に治療を続けると、栄養状態の悪化を招きかねません。

定期的な体組成測定で筋肉量の変化をチェックする

体重計の数字だけでは、脂肪と筋肉のどちらが減っているのかを判断できません。体組成計やDEXA検査を活用して、定期的に脂肪量と筋肉量の変化を把握することが理想的です。

医療機関で行う体組成検査は精度が高く、治療効果を正確に評価するために役立ちます。3〜6か月ごとの測定を目安に、筋肉量が大幅に低下していないかを確認しましょう。数値の変化を医師と共有することで、運動や食事の計画をタイムリーに修正できます。

よくある質問

ウゴービを使うと筋肉は必ず減ってしまうのですか?

ウゴービに限らず、大幅に体重を減らす治療では脂肪と一緒にある程度の筋肉(除脂肪量)が減少するのが一般的です。臨床試験では、減った体重のおよそ25〜40%が除脂肪量にあたると報告されています。

ただし、除脂肪量のすべてが筋肉そのものではなく、体内の水分や臓器の組織も含まれています。レジスタンス運動やタンパク質の十分な摂取を組み合わせることで、筋肉の減少を大幅に抑えられることが研究で示されています。

ウゴービの治療中にプロテインを飲んでも問題ありませんか?

ウゴービの服用中にプロテインパウダーやプロテインドリンクを摂取すること自体は、基本的に問題ありません。食欲が低下して固形食が十分に食べられないときに、タンパク質を手軽に補う手段として活用できます。

ただし、腎臓に持病がある方やその他の合併症をお持ちの方は、タンパク質の過剰摂取が体に負担をかける場合があります。プロテインの種類や量については、事前に主治医または管理栄養士に相談されることをおすすめします。

ウゴービをやめた後に筋肉量は回復しますか?

動物実験の結果では、セマグルチドの投与を中止した後に筋肉量がベースラインの水準まで戻ったと報告されています。ヒトにおいても、適切な運動と栄養管理を続けることで筋肉量の回復は十分に期待できると考えられています。

一方で、治療を中止すると食欲が回復し体重が増え始める傾向があるため、薬をやめる前後は特に運動と食事管理を強化することが推奨されています。主治医と相談しながら、段階的に治療の終了を計画するのが望ましいでしょう。

ウゴービで筋肉が減ると基礎代謝はどのくらい下がりますか?

筋肉が1kg減少するごとに、基礎代謝は1日あたり約13〜15kcal低下するとされています。仮に3kgの筋肉が減った場合、基礎代謝は1日に40〜45kcalほど下がる計算になり、1年間で約15,000〜16,000kcalのエネルギー消費が失われます。

この数字は体脂肪に換算すると約2kgに相当するため、長期的には体重管理に無視できない影響を与えます。減量中からレジスタンス運動を取り入れて筋肉量の維持に努めることが、基礎代謝の低下を防ぐうえで非常に大切です。

ウゴービの服用中に激しい運動をしても安全ですか?

ウゴービの服用中も、体調が安定していれば一般的な強度のレジスタンス運動や有酸素運動は安全に行えます。ガイドラインでも、GLP-1受容体作動薬の使用中に運動療法を組み合わせることが推奨されています。

ただし、吐き気や嘔吐などの消化器症状が強い日は、無理をせず休息をとることが望ましいでしょう。運動の種類や強度に不安がある場合は、主治医やトレーナーに相談して、自分の体力と体調に合ったプログラムを組んでもらうことをおすすめします。

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この記事を書いた人 Wrote this article

大木 沙織 大木皮ふ科クリニック 副院長

皮膚科医/内科専門医/公認心理師 略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。 所属:日本内科学会