ニキビの正式名称は尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)、皮脂の過剰分泌や古い角質によって毛穴が詰まることが原因で起こります。

ニキビができやすい人の特徴は、遺伝のほか皮脂が多いことやホルモンバランスが不安定であったり、ストレスや食生活の乱れ・睡眠不足などの生活環境も影響。

思春期に多いですが、最近はマスク生活が原因で顔にニキビができる人も増えました。

顎、頬、口回り、眉間、鼻の下、フェイスライン、こめかみ、鼻など顔のさまざまな場所にできるニキビには、皮膚科で飲み薬や塗り薬、漢方などの特別な治療をすることが重要です。

治らない、ひどい黄ニキビでかゆい・膿がパンパンといった時に芯を取ったり潰す・ニキビパッチやオロナインを使うなど自分で治療をしようとする人も。

自己流の治療は、色素沈着やしこりなどのニキビ跡が残る原因になりかねません。

刺激の少ない洗顔料や化粧水、顔パックや日焼け止めで正しいケアをすることも大切。ニキビの原因と治療法を知って、綺麗な肌を手に入れましょう

にきび ビフォーアフター きれいな肌 ニキビ肌

この記事を書いた医師

大木皮ふ科クリニック院長大木沙織

名前:大木 沙織
大木皮ふ科クリニック 副院長
皮膚科医/内科専門医/公認心理師
略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。

本文中の上付き数字1)2)3)は論文引用箇所で文末に論文名を記載しています

目次
  1. 顔ニキビの症状|悪化はニキビ跡の注意報
    1. ニキビの種類
    2. ニキビができやすい場所
  2. 顔ニキビの原因とリスク|毛穴の詰まりと皮脂の過剰分泌
    1. ホルモンとニキビ
    2. 薬とニキビ
  3. 遺伝とニキビ
    1. 皮膚への刺激
    2. 環境
    3. 洗顔・クレンジング不足
    4. たばこ
    5. 赤ちゃんのニキビ、新生児座瘡の原因
    6. 顔にいるダニやカビとニキビの関係
    7. 検査にもなる?顔ニキビ地図とは
  4. 顔ニキビの検査と診断|チェックは写真でもできる?
    1. 見て確認(視診)
    2. 触って確認(触診)
    3. 記録をチェック
    4. 皮膚科で出来ること|ホルモンやアレルギー検査
    5. ニキビの遺伝子検査とは?|時代の一歩先を行くということ
  5. 男女や年齢別治療法|進化するニキビの薬や治し方
    1. 年齢別の治し方|保険医療から美容まで
    2. 治療薬の特徴|ニキビ予備軍の治し方も
    3. 美容皮膚科での治療法
    4. 自宅で簡単、セルフケアでの治し方
    5. 医者が絶対使わない危険なドラッグストア商品
    6. 予定に合わせて3日で治す!即効性のある治し方
  6. 治療費の概要|さまざまな治療法と費用を比較
    1. 保険適応の診察費
    2. 美容皮膚科での診察費
    3. 治るまでの治療薬・施術費用
  7. 治療の副作用とデメリット|知っておくべき注意点
    1. 薬の副作用とデメリット
    2. 再発の可能性
  8. 重症化する顔のニキビ|悪化の原因と対策
    1. ニキビが引き起こす新たな病気
    2. 専門の病院へ|受診するべき場面とは
  9. 顔ニキビに悩んだ方の体験談|選択は口コミも参考に
    1. ニキビ患者さんの気持ちを研究した論文
    2. 当院の患者さんからの口コミ・体験談
  10. まとめ
    1. 参考文献
    2. Q&A(質疑応答集)

顔ニキビの症状|悪化はニキビ跡の注意報

顔のニキビはありふれた皮膚疾患の一つ。突然たくさんできることもしばしばで、生理前にいきなり増えるという人も多いです。顔ニキビの症状は、ニキビの種類1)や悪化の度合いによって異なります。

ニキビの種類

・白ニキビ(面皰(めんぽう)、コメド):毛穴が詰まって、皮脂が中に溜まった状態。小さく盛り上がった白いぶつぶつに見えて、痛くないことが特徴です。白い塊が見えることもあります。

・黒ニキビ: 毛穴が詰まって皮脂が溜まっているものの一部が空気に触れるため、溜まった皮脂が酸化して黒ずみができた状態。黒いぶつぶつに見えます。

・赤ニキビ(アクネ、炎症性ざ瘡): 毛穴に溜まった皮脂や角質をエサにするアクネ菌が繁殖して炎症を起こした状態。中には膿が溜まり、痛みやかゆみが出ることも。

顔ニキビの場合、蚊に刺されたようにかゆい、と表現する人も多いです。中に血がたまることもあり、潰すと血の塊が壊れて膿と血が出ることになります。

白ニキビの状態を通り越して急に炎症を起こすことも。いわゆる「吹き出物」。

・黄ニキビ:赤ニキビがさらに悪化して、膿がパンパンになった状態。黄色い膿がニキビの芯として見えます。

ニキビ にきび 面皰 めんぽう コメド アクネ ニキビ菌 吹き出物 赤ニキビ マイクロコメド 白ニキビ 黒ニキビ 黄ニキビ

これらは突然大量にできることもあれば、ニキビ肌ではなかったのに急にぽつんとできることも。そして、これだけで済めばいいのですが問題はその後。

炎症を起こしたニキビが顔にずっとあるとニキビ跡になってしまいます。色素沈着、しこり、水ぶくれ、クレーターのようなへこみなどが特徴。

自分で潰すと傷になり、それが跡として残ることも。一度できたニキビ跡は消すことが難しく、保険適応外のことがほとんどです。

ニキビができやすい場所

  • おでこ
  • こめかみ
  • 眉間
  • 鼻の下
  • 口回り
  • フェイスライン

要するに、顔中どこにでもできます。ただ、できやすさの傾向は人によって違うようです。

頬ニキビ ほっぺニキビ ほほにきび 顔ニキビ かおにきび
あごにきび 顎ニキビ マスクかぶれ 肌荒れ マスク荒れ

顔ニキビの原因とリスク|毛穴の詰まりと皮脂の過剰分泌

尋常性ざ瘡(ニキビ)は、毛穴が詰まってしまうことから始まります。詰まった毛穴の奥には皮脂が溜まって、ぶつぶつと白ニキビが。その皮脂が空気に触れると酸化して、黒ずむ(黒ニキビ)ことも。

こうしたできた皮脂の塊を、皮膚にいつもいる菌(常在菌)の一つであるアクネ菌(学名Cutibacterium acne)がエサにします。

ばい菌が増えることによって身体の免疫も反応、炎症が起こり、これが赤ニキビの原因です。

炎症が悪化すると膿が目立つようになり、ニキビの芯も出現し、黄ニキビとなります。

では、どうして詰まってしまうのでしょう。その直接的な原因は、皮脂の過剰分泌と汚れや古い角質。ニキビができやすい人の特徴やその理由は下記の通りです。

皮脂の過剰分泌ホルモン
ストレス
食生活
薬剤
遺伝
皮膚への刺激
洗顔料・化粧品
皮膚の汚れ、古い角質環境
クレンジング・洗顔不足
たばこ

ホルモンとニキビ

顔ニキビの主な原因である毛穴の詰まりのほとんどは、ホルモンで説明できます。ホルモンとは、身体の中のある場所から別の場所へ何かをするよう命令するもの。

ホルモンが皮脂腺という皮膚の脂を出す場所に、皮脂を分泌するよう命令するせいで皮脂の過剰分泌が起こり毛穴が詰まることでニキビができるというわけです。

このようなニキビ肌にとってひどいことをするホルモンは大きく分けて4つ。

  • アンドロゲン3-5)(男性ホルモン テストステロンやジヒドロテストステロン、DHT)
  • コルチゾール6)(糖質コルチコイド)
  • インスリン7)
  • インスリン様成長因子4)(IGF-1、ソマトメジンC)

このうち男性ホルモンは思春期8-10)や生理前、アンドロゲンを上昇させる病気11-13)によるニキビ、コルチゾールはストレスや寝不足によるニキビ5,6,14)

インスリンは食生活によるニキビ7,15,16)、IGF-1は男性ホルモン17)と関係しています。

・男性ホルモン

性ホルモンが崩れやすい思春期や生理前に影響を及ぼすほか、見逃してはいけないものがアンドロゲンを上昇させる病気。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、アンドロゲンを分泌する腫瘍や先天性副腎過形成もあります。

PCOSとは卵巣から卵子がうまく排卵できなくて、卵巣に卵子がたくさん詰まっている状態。女性の中の男性ホルモンが上がる原因として最も多い病気です。

腫瘍(できもの)にはさまざまな種類がありますが、その中に男性ホルモンを出す腫瘍も存在します。

先天性副腎過形成とは、うまれつき副腎皮質というアンドロゲンを含めたホルモンを出す臓器が普通より大きくなっていて、女性なのに男性のようになってしまう病気です。

特に思春期は問題なかったのに30代など大人になってから女性の顔にニキビができてしまう原因として多いので、そのような場合はPCOSの検査をお勧めします18)

また男性の場合も30代に男性ホルモンが多くなりがちなので、同様に顔ニキビができやすいです。

男ニキビ 男性ホルモン テストステロン ジヒドロテストステロン アンドロゲン

・コルチゾール

ストレスを抱えると副腎皮質から出てくるホルモン6)で、ストレスホルモンと言われることも。睡眠不足や試験勉強でニキビになる原因です。

それがさらにストレスとなってコルチゾールが増える悪循環となります。また、コルチゾールが増えてしまう病気「クッシング症候群」も注意。

とはいえPCOSと違ってクッシング症候群はほかにも特徴的な症状があるので、顔ニキビだけで心配することはありません。

・インスリン

血糖値を下げるホルモンです。GI値(Glycemic Index、食後に血糖値がどれだけ上がるかという数字)が高いほどインスリンが急に増えて、顔ニキビの原因になることが知られています7)

スイーツ スイーツビュッフェ あまいもの 糖分

・インスリン様成長因子1(IGF-1、ソマトメジンC)

名前の通り成長にかかわるホルモンです。構造がインスリンととても似ているのでこう呼ばれて、インスリンらしい効果も。

これが上がる原因の一つに男性ホルモンがあり、IGF-1もまた男性ホルモンを上げる効果があるので皮脂がどんどん増えるという負の連鎖のに繋がります17)

薬とニキビ

第一に語るべきニキビの原因になる薬は、ステロイドです。治療に使われる「副腎皮質ステロイド」とドーピングに使われる「アナボリックステロイド」があります。

副腎皮質ステロイドは先程のストレスホルモン「コルチゾール」を人工的に合成したものに対し、アナボリックステロイドは男性ホルモン「アンドロゲン」を合成したものです。

どちらも皮脂の分泌を促すホルモンなので、やはりニキビの原因になります。

ステロイド すてろいど

副腎皮質ステロイドは飲み薬と塗り薬、注射薬があり、飲み薬の商品名としてはコートリルやプレドニゾロン、リンデロン、デカドロンなど。

注射薬はプレドニゾロンやソルコーテフ、ソルメドロールなどが有名です。

塗り薬は当院で使っているものだけでもキンダベート、ロコイド、アルメタ、リドメックス、アンテベート、フルメタ、トプシム、デルモベート、グリジール…きりがありません。

ニキビになりやすい薬剤はほかにも。リチウム、フェニトインほかいろいろな薬が挙げられます10)

遺伝とニキビ

どうしようもない話ではありますが、ニキビは遺伝しやすいです19,20)。血の繋がった人にニキビ肌の人がいたら、ニキビになりやすいということになります。

両親 りょうしん おや 親 遺伝

皮膚への刺激

顔の皮膚に刺激があると、それに対抗して毛穴から皮脂を出して防御態勢に入ります。何かにこすれてしまったり、触りすぎたりするほか、洗顔料やクレンジング、化粧水やコスメも刺激の原因に14,20)

Williansら6)は関係ないと主張し、Dall’Oglioら21)はニキビがあってもメイクをして構わないと発表していまが、洗顔しすぎたり皮脂をごっそり落としてしまうようなクレンジングは明らかな刺激になります。

つまり、肌の乾燥もまたニキビの原因。一方皮膚がこすれて顔ニキビになる原因は場所によります。

おでこや眉間・こめかみは髪の毛が、鼻や鼻の下・口回りや頬・フェイスラインはマスクが当たる位置ということです(マスク生活があごの肌荒れの原因になっている人も多いと思います)。

マスク マスクかぶれ 肌荒れ ニキビ マスクニキビ 口回りニキビ あごニキビ

環境

顔が汚れやすい・空気中に花粉やカビ・塵が舞っている・蒸れやすいといった環境も毛穴が詰まって顔ニキビができる原因に22)。さらに気候や季節の変化は身体へのストレスとなって、皮脂の分泌にも影響が出ます。

汗 汗っかき 全身性多汗症 ぜんしんせいたかんしょう 代償性発汗 だいしょうせいはっかん 汗が凄い

洗顔・クレンジング不足

汚れや皮脂など顔の毛穴が詰まる原因となるものを取り除くには、日々の洗顔とクレンジングが不可欠。毛穴がふさがりやすいコスメを使う場合はなおのこと注意が必要。

寝る前にメイクを落とさないことも顔ニキビの原因になります。

たばこ

たばこもニキビの原因のひとつ6,23,24)。たばこを吸うと、血管が縮まってしまいます。すると皮膚に栄養や酸素を届ける血管も縮んでしまい、皮膚が酸素や栄養不足に。

結果皮膚の細胞が死んで剥がれ落ち、古い角質として毛穴を詰まらせます。

たばこ にきび 肌荒れ

赤ちゃんのニキビ、新生児座瘡の原因

では、赤ちゃんにニキビができる原因はなんでしょうか。生まれる前の赤ちゃんは、お母さんの胎盤をからおへそを通じて血液をもらいます。

胎盤からの血液の中にニキビの原因になるホルモンや薬が混じっていると、生まれたときにニキビができるということです10)

また、赤ちゃん自身も生まれる前後に男性ホルモンがたくさん出る時期があるので、それも新生児ざ瘡の原因になります。

先程お話しした「先天性副腎過形成」などの生まれつき男性ホルモンがたくさん出てしまう病気の可能性も否めません。

三つ子 兄弟 みつご 赤ちゃん

顔にいるダニやカビとニキビの関係

巷ではニキビダニやカンジダやマラセチアといったカビが顔に住んでいてニキビと関係しているのでは?と言われています。

ただ、お話しした通りニキビの直接的な原因はアクネ菌で、これらは直接の原因にはなりません。とはいえニキビのような症状が出ることもありますし、間接的に毛穴を詰まらせる原因になるかもしれません。

ニキビダニやカビとニキビの見分け方は皮膚科に相談してください。

検査にもなる?顔ニキビ地図とは

顔の形をしたマップ(顔ニキビ地図)を作り、「顔ニキビの場所で原因チェックと診断テスト!内臓の検査もしよう!」と発信する人がいます。

位置によって受けやすい刺激が違うので原因も異なることはお話ししましたが、そうではなく内臓の問題でニキビの位置が変わるという理論のようです。

しかし皮膚科どころかその他の医者、鍼灸・あんま・漢方といった東洋医学の関係者すらそのような情報は発信していないようで、画像検索では医学と関係ないエステサロンの情報が出てきます。

お話しした通り内臓から来るニキビはクッシング症候群などのれっきとした病気が原因ですし、特定の位置にニキビできるという理論は通らないこともわかるでしょう。

うそはうそであると見抜ける人でないと(ネットを使うのは)難しいと2ch創設者のひろゆきも言っていましたが、お話ししたような医学的知識を身に付ければ見抜けると思います。

ここの情報が嘘かどうかは引用している論文を参照してください。それすらも嘘かどうか?そこまでわかればあなたはすごい!

壺 つぼ 2ch 2ちゃんねる にちゃん ひろゆき うそをうそと

顔ニキビの検査と診断|チェックは写真でもできる?

ニキビかどうかの診断や重症度のチェックはまず視診と触診から行います。ポイントさえ押さえたら自分でのニキビチェックも可能なうえ、皮膚科でもこれだけで診断することがほとんどです。

見て確認(視診)

まずは明るい場所で顔を見てニキビの見た目をチェック。症状で説明した白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの特徴がないかを確認します。

セルフチェックの場合は、写真を撮って拡大すると良く見えるでしょう。そして大体のニキビは見た目で診断できるので、写真だけでも診断できてしまうということになります。

ニキビ診断に使えるチェックリストを用意しました。

  • 白いぶつぶつがある
  • 小さく盛り上がっている
  • 大きく膨れている
  • たくさんある
  • ぽつんと少ない
  • 白い塊が見える
  • 黒ずみがある
  • 赤く腫れている
  • 膿がパンパンに溜まっている
  • 黄色い膿が見える
  • ニキビの芯が見える
  • 血の塊あり
  • 痛みあり
  • かゆみあり

触って確認(触診)

触るとニキビや、おかしいなと思う予備軍までチェックできます。かたいか柔らかいか、盛り上がっているか、痛いかどうかなどを確認しましょう。潰す危険性もあるので優しく触ってください。

肌タイプの確認も大切。触った感覚で乾燥肌・脂性肌・混合肌(一部は乾燥肌、一部はオイリー肌)・普通肌かを判断してください。

記録をチェック

日々の肌の記録をチェックすることでニキビの診断や治療に役立ちます。

<おすすめの記録方法その1 写真を撮る>

顔の写真を定期的に撮って、ニキビの傾向をチェックします。毎回同じ明るさ・向きとカメラを使った方が比べやすいです。

↓シミ治療の記録例です

ハイドロキノン+トレチノイン+VC-IP(ビタミンC誘導体)

<おすすめの記録方法その2 日記をつける>

食事、睡眠、ストレスなどのニキビの原因に繋がりそうな要素を日記として記録します。その時の肌の調子も一緒に記載してください。

日付肌の調子原因
2023/7/10赤ニキビ・黄ニキビが口回りにぽつぽつ試験前で睡眠不足・イライラ
2023/7/20白いぶつぶつがおでこにたくさん生理前

皮膚科で出来ること|ホルモンやアレルギー検査

皮膚科でもニキビの検査や診断は視診・触診が基本です。では皮膚科でしかできないニキビに関する検査は何があるでしょうか。お話ししたようなホルモンの異常を測定することは、医療機関でないとできません

アレルギーが顔の肌荒れを引き起こす可能性もあるので、アレルギー検査も顔ニキビの原因追及に良いかもしれません25)。ただ、たいていの場合これらの検査はただお金がかかるだけなので不要です。

よほど疑わしいときやなかなか治らないときに検討しましょう。

若いときはなかった顔ニキビができるときはPCOSを疑って検査をすることがよいとされます26,27)。ただPCOSの診断は

  • 血液中の男性ホルモンが多い
  • 月経が少ない・無い
  • 卵巣の超音波検査で異常がでる

のどれか2つを満たしたときに確定となるので28)皮膚科よりは産婦人科で検査をする方が望ましいです。

pcos 卵巣 多嚢胞性卵巣症候群 ぴーこす たのうほうせいらんそうしょうこうぐん らんそう にきび 多毛 たもう 男性ホルモン アンドロゲン

一方顔ニキビにアレルギー検査が望ましい場面は、化粧品など特定の物質に触れたところにだけニキビができるとき。

それらの成分に皮膚が反応してニキビのようなぶつぶつ・かゆみ・痛みが「接触性皮膚炎」という病気として現れたという可能性があるからです。

お話しした顔ニキビの原因にアレルギーはありませんが、アレルギーによる接触性皮膚炎を顔ニキビと間違えている可能性もあるので、心当たりがある人にはアレルギー検査を考えます。

この場合の検査は花粉症や食物アレルギーのような血液検査でなく、パッチテストという皮膚に直接疑わしい物質を張り付けて数日間様子を見る検査です。

パッチテスト 接触性皮膚炎 せっしょくせいひふえん 4がたあれるぎー アレルギー検査 皮膚科 ひふか

ニキビの遺伝子検査とは?|時代の一歩先を行くということ

巷ではニキビ肌かどうかの遺伝子検査も行っているとのことです。お話ししたようにニキビになりやすい遺伝子を持つ家系というものが存在している以上、ニキビ肌の原因となる遺伝子もあるはず。

その遺伝子を解析するというもののようです。

dna 遺伝子 いでんし 遺伝子検査 いでんしけんさ

Googleで2023/5/5に「ニキビ 遺伝子検査」と検索した限りでは、大きく分けて遺伝子検査キットを販売しているところと、美容クリニックのページに分かれていて、それぞれ検査している遺伝子が違います。

Google scholar(googleの論文検索サービス)で2023/5/5に「acne gene」と検索した結果によれば、ニキビの原因遺伝子に対する研究はLichtenbergerら29)が2017年に発表したものが代表的なようです。

いくつかの美容クリニックを見ましたが、それらの遺伝子検査では残念ながらLichtenbergerらが発表した遺伝子のいずれも含まれていませんでした。

ではその検査項目は何かというと、いずれもがんや難しい病気の機序を解明するために研究されている遺伝子のようです。

うそはうそであると見抜ける人でないと(医学を利用するのは)難しいということでしょうか。

5ちゃんねる 2ちゃんねる 2ch 5ch 掲示板 ひろゆき

一方遺伝子検査キット(クリニックや医者は関係なく、あくまでキットを販売しているというところに大注目!)の項目には、確かにお話しした研究で注目されている遺伝子が並んでいます。

びっくりするほど丁寧に並んでいます(2017年の発表なのに…)。さて、なぜ医療関係者が言及しなくて、キット販売会社がただ販売しているだけというところがポイントでしょうか。

会社は「この遺伝子がありますよ」という結果だけを教えてます。

「だから何がわかって何をするのに役立つの?」というようなことには一切関わりませんし、かかわる医療関係者もいませんよということを意味するからです。

パチンコ屋の近くにも謎の「引き換え所」がありますよね。

パチンコで手に入れた玉をどうすればいいのかお店の方に聞くと「別にどういう意味もないですけど、皆さんあちらに持っていきますね」と引き換え所を指差すらしいです。

パチンコをしたことないのでわかりませんが、この遺伝子検査キットの結果はたぶんパチンコ玉と同じです。でも、引き換え所は見当たりませんし、皆さんがなぜか使われるサービスもないようです。

つまり、検査をしたところで結果をどうするかというのは、皆さんが考えるしかありません。

パチンコ パチンコ玉 スロット 景品 景品所 ぱちんこだま ギャンブル

ここからは医学における遺伝子検査の話をしますがとても難しいので読み流してください。でも、理解できないということは残念ながら遺伝子検査をしてもパチンコ玉のお金が取られるだけという意味です。

Commonら 30)は2019年に、ニキビの原因遺伝子の研究は、その遺伝子によって作られるニキビの原因物質(分子)を標的にした薬(分子標的薬、いわゆる生物学的製剤・バイオ製剤)を作るために必要だと発表。

分子標的薬とはその名の通り特定の分子を標的にしてその働きだけを食い止める治療薬、皮膚科ではアトピー性皮膚炎や乾癬の治療で使われます。

だいたいが~マブや~ニブという名前です。理由はツイッターで!そして今のところニキビの分子標的薬はありません。

先程見つけたニキビ遺伝子検査キットで測定している遺伝子の中にはTGFB2・FST・OVOL1という3つの遺伝子があるようです。

これらはNavariniら31)の研究でTGF-βというサイトカイン(cytokine、細胞間シグナル伝達という細胞同士の連絡の手段のひとつ)にかかわる遺伝子座(染色体という遺伝子の塊の中の、特定の遺伝子の位置)11q13.1・5q11.2・1q41に含まれているということがわかっています。

*細胞間シグナル伝達についての詳細はエクソソームの解説ページ(https://oki.or.jp/exosome-mechanism/)を参照ください。

TGFβが不要な角質を減らしたり皮脂分泌を抑えることでニキビを防ぐということがわかっているので、この3つの遺伝子がニキビにかかわると考えられています。

実際に同研究では正常な皮膚に対して赤ニキビのある皮膚ではTGFB2・OVOL1遺伝子の転写(遺伝子が発現すること)が、明らかに少なくなっていることも報告。

ここから言える仮説としては、これらの遺伝子の発現を抑制するなにかやTGF-βを抑えるなにかを食い止める分子標的薬があれば、ニキビ治療につながるということになります。

また同じく2023/5/5にgoogle scholerで「acne cytokine」と検索すると、「Toll-like receptor 2」(TLR2)という受容体(伝達の受取人)がニキビに関するシグナル伝達にかかわっていることがホットトピックのようです32-34)

また、同条件で「acne interleukin」と検索すると、2022年にElAttarら35)がニキビのある場所にはインターロイキン-1ベータ(IL-1β)が発現していると発表したばかりです。

インターロイキンとはサイトカインの一つで免疫にかかわります。さまざまな炎症に繋がる物質なので、それを遮断する薬が分子標的薬として盛んに開発されています。

例えばアトピーの治療薬であるデュピルマブ、商品名デュピクセントはIL-4とIL-13を遮断。TLR2は免疫の一つ「単球」から炎症誘発性サイトカインのTNF-α・IL-8・IL-1βなどを分泌させます。

Tianら36)は2010年に小規模ながらも漢民族の中でTLR2がニキビとかかわっているかを分析して若干かかわっているかもしれないことを発表しましたが、台湾や韓国では再現できませんでした。

TLR2の遺伝子解析が進めば、IL-1βとのかかわりを知ることでニキビの分子標的薬が開発できるかもしれません。

ちなみに遺伝子解析すら進んでいないので、当然ながら先ほどの遺伝子解析キットでは何もわかりません

ほかに医学で遺伝子を使う場面は病気の診断や、その遺伝子を持つ人の病気のなりやすさを知ることでできる対策を練るというところ。

ニキビの診断はお話しした通り簡単ですし、対策は後述しますがニキビ治療のほか、お話しした原因をなるべく減らすことくらいですが、それは特定の遺伝子と関係なくするべきことです。

ここで言う診断と対策とは例えば「BRCA遺伝子」というがんにかかわる遺伝子に異常が起こっていることを調べることで「遺伝性乳癌卵巣癌症候群」(HBOC)という病気の診断につながります。

それによって起こりやすくなる乳がんや卵巣がんへの対策を講じるということです(詳しくはがんと遺伝子の解説https://oki.or.jp/exosome-cancer/をご覧ください)。

健診をしっかり受けるほか、BRCA遺伝子を持つアンジェリーナ・ジョリーは予防のために乳房と卵巣を取る手術も行いました。

肝心のお値段も疑問点。どこもだいたい3万円ちょっとでニキビ肌の遺伝子検査どころか生活習慣病のなりやすさやら感染症やらコロナワクチンの副反応の出やすさ(なんで出るかもわかってないのに)などを。

さらに性格傾向やら、パソコンのモニターを4つ並べてもまだ全部表示できないくらいの情報が遺伝子検査キットでわかるそうです。ただ、遺伝子の取り方次第でわからないこともあるとか。

素人が自宅でひょいと取った遺伝子からいったいどれだけのものがわかるのでしょう…ちゃんと検査してるんですかね。

ちなみに遺伝子検査は今のところがんの遺伝子を検査する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となっていますが、厚生省が提示する値段は50万円。1割負担の方でも5万円かかります。

ましてや保険適応になっていない、研究レベルの検査となると…ちょっと考えられません。

さあ、ついていけましたか!?医学の超最先端なので、医学の専門家(特に皮膚科とか、内科とか、がんや自己免疫性疾患にかかわる人)は絶対ついていけなくてはならない話です。

でも、最先端すぎて専門じゃない人がついていくのは大変だと思います。ましてやニキビの遺伝子検査となると時代の一歩先すぎて崖から落っこちてしまうでしょう。

うそはうそであると見抜ける人でないと難しいです。

崖 がけ 崖から落ちる がけからおちる 落ちる おちる 最先端 さいせんたん

男女や年齢別治療法|進化するニキビの薬や治し方

顔のニキビは男女共にいろいろな年齢、いろんな原因で出来ますが、治し方もそれによりさまざま37)です。

即効で治す方法から長い時間をかけての治療法まである中で、大切なことはその人にあった治し方を状況に応じて組み合わせること

どんなにいいニキビの治し方でも、ちゃんと使えないと治療どころか再発や悪化の恐れもありますが、一番大切なことは治したいという気持ちです。

皮膚科での保険適応の治療法からセルフケア、美容皮膚科での保険適応外の治し方をお話しいたします。

なお、万が一「遺伝子検査」の項目にあったわけのわからない長文を解読できた方は今開発中の最先端治療法が分かってしまったかもしれません。

顔のニキビは一番美容面で問題になるだけあって、ほかのニキビより研究も治し方、治療薬も発展しています。頭ニキビの治し方(https://oki.or.jp/acne-head/)と比べてみると差は歴然。

逆に共通するところはさらっとお話ししますので、詳しくは頭ニキビのページでご確認ください。

年齢別の治し方|保険医療から美容まで

年齢治し方
小学生まで(~11歳)抗生物質の塗り薬や飲み薬の一部、漢方、美容用ケミカルピーリング、セルフケア
中学生(12~15歳頃)上に加えてピル、医療用ピーリング剤(アダパレン、過酸化ベンゾイル)
高校生・大人(16歳~)上に加えてすべての抗生物質の塗り薬や飲み薬、ピル以外のホルモン治療、光治療、レーザー治療

このうちホルモン治療、光治療、レーザー治療、ケミカルピーリングが保険適応外の美容診療での治療法となります。

治療薬の特徴|ニキビ予備軍の治し方も

<抗生物質の塗り薬を使ったニキビの治し方>

顔のニキビに直接抗菌薬を塗って、顔の皮膚にいるアクネ菌を殺します。使う薬は3種類。

人それぞれ効果や塗り心地が違うので、一つ一つ試しましょう。赤ニキビに使う治し方で、小学生から使え、即効性はそこそこです。

一般名商品名形状抗菌薬グループ
クリンダマイシンダラシンTゲル、ローションリンコマイシン系
ナジフロキサシンアクアチムクリーム、ローションニューキノロン系
オゼノキサシンゼビアックスクリーム、ローションニューキノロン系

<抗生物質の飲み薬を使ったニキビの治し方>

抗菌薬を飲んで、顔を含めた身体中のニキビ菌を殺します39)。たくさんの薬の効果が検証されていますが、代表的なものはこの3つ。

ひどい赤ニキビや黄ニキビに使う治し方で、即効性があります。簡単な治し方のため好む人が多い傾向です。

一般名商品名抗菌薬グループ
ドキシサイクリンビブラマイシンテトラサイクリン系
ミノサイクリンミノマイシンテトラサイクリン系
ロキシスロマイシンルリッドマクロライド系

日本皮膚科学会の尋常性痤瘡治療ガイドライン(2017年)ではファロペネム(商品名:ファロム、抗菌薬グループ:カルバペネム系)もおすすめされていますが、こちらがあまり処方されない理由はデメリットの項目で後述。

これらが効かない・使えない場合には「ニューキノロン系」(一般名がレボフロキサシンなどなんとかキサシン)「セフェム系」(一般名がセフカペンピボキシルなどセフなんとか)という抗菌薬グループが使われることも。

副作用の問題から、マクロライド系・セフェム系以外は中学生以上に使える治し方です。

<医療用ピーリング剤を使ったニキビの治し方>

顔に塗ることで毛穴の詰まりを取る、ニキビ予備軍の治し方。即効性はなく、根気強く塗ることで体質改善ができます(およそ3か月を見積もってください)。研究データ上、中学生(12歳)から使える治し方です。

  • アダパレン40)(商品名 ディフェリン)
  • 過酸化ベンゾイル41)(商品名 ベピオ)
  • アダパレン+過酸化ベンゾイルの混合薬(商品名 エピデュオ)
  • 過酸化ベンゾイル+クリンダマイシンの混合薬(商品名 デュアック)

の4種類があります。いずれも2023年5月現在はゲルタイプしかありませんが、ローションタイプも開発が進んでいるとの噂です。このうちアダパレンは後述する「レチノイド」と似た構造をしています。

<ホルモン治療を使ったニキビの治し方>

ニキビの主な原因である男性ホルモンを整えます。男性と女性で治し方が異なるのが特徴。即効性はそこそこです。

薬の種類性別
ピル女性
スピロノラクトン女性
イソトレチノイン男性

・ピル

主に生理前のニキビの治し方で42)、女性ホルモンを飲むことでホルモンバランスを整えます。骨の成長が止まってしまう恐れがあるので、主に思春期が終わったころの中学生~高校生からの治し方です。

ピル 避妊薬 pill 女性ホルモン

・スピロノラクトン(商品名 アルダクトンA)

男性ホルモンの効果を抑えるニキビ治療薬です43,44)。本来は心不全や肝硬変に使う薬の副作用を利用したもので、ニキビへの使用は保険適応外。その経緯から、主に大人に使う治し方となります。

アルダクトン スピロノラクトン 女性化乳房 心不全 肝硬変

・イソトレチノイン

ピーリング作用のある「レチノイド」の飲み薬で、男性ホルモンを含めたさまざまなホルモンを抑えます45)

全身の皮膚を剥くことで全身の毛穴の詰まりを取るほか、皮脂を分泌する「皮脂腺」を小さくすることで根本的にニキビ肌を改善する唯一の薬46-49)

商品名はアティキュア、ロアキュタン、イソトロイン、トレティヴァなどがありますが、いずれも日本では未認可で、副作用も強力なので、主に男性に使う治し方です。

<漢方を使ったニキビの治し方>

漢方でニキビ肌の体質改善を狙った治し方。即効性はなく、あくまで体質改善なのでほかの治療法を併せて使います。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)が有名です。

漢方 かんぽう 生薬 しょうやく ハーブ 中医学 ちゅういがく

美容皮膚科での治療法

・光治療(フォトフェイシャル)

IPL(Intense Pulsed Light)という光を肌に当てます。皮膚の奥にある「真皮」に届くことが特徴。

脱毛効果があり、毛穴をなくすことでニキビ治療になるほか、コラーゲンを育てるためニキビ跡の色素沈着治療にもなります。

・レーザー治療

いろいろなレーザーがあり、効果もさまざま。フラクショナル炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)やダーマペンが使われて、ニキビ跡の色素沈着やしこり、クレーターにも効果があるとされます。

レーザー 炭酸ガスレーザー アレキサンドライト Qスイッチ

・美容用ケミカルピーリング

医療用ピーリング剤とは異なるピーリング剤を使って顔の古い角質を溶かし、毛穴の詰まりや黒ずみを取ります。

フルーツ酸(Alpha Hydoroxy Acid、AHA。グリコール酸や乳酸など)、サリチル酸マクロゴールが主50-51)です。

自宅で簡単、セルフケアでの治し方

原因のところで述べた通り、ニキビができる原因はたくさんあり、それらの対処をすれば、ニキビ肌を改善することが期待できます。

ここで原因とできそうな対処法を再確認しましょう。

原因具体例対処法
皮脂の過剰分泌ホルモン医療機関で処方される薬を飲む
ストレス生活習慣と環境の改善、ストレス対処
食生活食べ物を見直す
薬剤主治医と相談する
遺伝ほかの対処法を徹底する
皮膚への刺激刺激になる原因を見直す
洗顔料・化粧品商品を見直す
皮膚の汚れ、古い角質環境環境改善
クレンジング・洗顔不足正しい洗い方をする
たばこ禁煙

・ホルモン

セルフケアはなかなか難しいですが、医療機関に通うという行為はそもそもハードルが高いことが多いです。Aizawaら4)によると、顔ニキビに悩まされる方のほとんどは医療機関を受診していません。

肌がきれいになった自分をイメージしたり、通いやすい医療機関を検討したりとモチベーションを保つ方法を考えましょう。

・ストレス

ストレスの原因をなんとかするのが一番ですが、現代社会はそう甘くはありません。そこで、ストレスコーピング(ストレスへの対処法)を考えましょう。どの方法がいいかは人それぞれです。

問題を解決しようと努力して発散する人もいれば、人に話したり日記に書くことで発散する人も。

あまりにもストレスを抱え込んでしまう方は、認知行動療法(CBT)という自分の認識(認知)を改めることで行動を変える治療を行うことも推奨されます52)

ヨガ リラックス 瞑想 めいそう

・食べ物

食物繊維が豊富な食べ物を取り入れること53)、GI値(食後に血糖値がどれだけ上がるかという指数)の高い食べ物を減らすこと8,15,16)でニキビを減らせます。サプリを検討してもいいかもしれません。

ぱん パン GI値 低GI 全粒粉 ライ麦 ぜんりゅうふん らいむぎ 小麦 こむぎ

・薬剤

使わざるを得ない薬ばかりですが、代わりに使える薬がないか主治医と相談してみることで対策を講じることができるかもしれません。

・遺伝

仕方ないことではありますが、ニキビの原因となるものをなるべく減らして改善策を講じる・なるべく早く医療機関を受診することが大切です。

・皮膚への刺激

触らない、掻かない、顔に触れるものをなるべく減らすといった対策が有効。コロナの流行以降はマスクをどうしてもつけなければならない場面も多いですが、なるべく清潔を保ったり、外せるときは外すように。

ノーマスク マスク はずす 外す あごにきび はだあれ コロナ

・洗顔料・化粧品

肌に優しい洗顔フォームやクレンジング、ニキビになりにくい(ノンコメド)化粧水などのコスメを使いましょう。

・環境

除湿する、部屋をきれいにするなど、できる環境改善をしましょう。

・クレンジング・洗顔不足

ただしい洗い方を心がけましょう。こちらhttps://oki.or.jp/setsumei-douga/も参考にしてください。

・たばこ

吸わないでください、と言って禁煙できる人はごく一部。ましてや命にかかわらないニキビ対策として禁煙する人が多いとは言えません。

しかしご存じのようにたばこはニキビどころか脳梗塞や心筋梗塞、いろんながんといった死んだり重い後遺症が残る病気の原因として最も大きいもの、そして防げるもの。

それを防ぐために禁煙外来が保険適応となっています。この外来に通うこと自体がたばこをやめる意思があるということを意味するので禁煙に必要な準備がほとんど出来ているも同然ですが、喫煙は立派な依存症。

意思だけではどうしようもないことも多いので、医師のもとで依存症治療を後押ししてもらいましょう。

タバコ 肺がん はいがん COPD

医者が絶対使わない危険なドラッグストア商品

医者に行く暇がない、とドラッグストアで顔ニキビ治療を試みる方も多いと思います。でも、ドラッグストアで本当にいいものを調べるのは至難の業。

当院に来院される患者さんの、自分で顔のニキビ治療を試みた中でやめてほしい治療薬(?)は

  •  ステロイドや炎症止めの塗り薬・抗生物質の塗り薬
  •  オロナインなどの消毒用塗り薬
  •  ニキビパッチ

・ステロイド・炎症止めの塗り薬

原因でお話しした通りニキビ菌を元気にさせる魔法の薬。ニキビに塗ってはいけません。薬局ではステロイド以外の炎症止め(かゆみ止め、スースーするものなど)が売っています。

ですが、皮膚科ではお出しすることはまずありません…効果がないどころか皮膚のかぶれの原因になってかえって炎症を酷くする可能性があるからです。これはニキビに限った話ではないですが。

・抗生物質の塗り薬

ニキビに効くなら市販のものでも効くのでは、と思う方もいらっしゃいます。Googleで見た限り市販のステロイド抜き抗生物質はこれらが代表的のようです。

  • テラマイシン軟膏(オキシテトラサイクリンとポリミキシンBの配合薬)
  • ドルマイシン軟膏(コリスチン、バシトラシンの配合薬)
  • クロマイ-N(クロラムフェニコール、フラジオマイシン、ナイスタチンの配合薬)

それぞれ抗菌薬グループに分けると

抗菌薬名抗菌薬グループ
オキシテトラサイクリンテトラサイクリン系
ポリミキシンBポリペプチド系
コリスチンポリペプチド系
バシトラシンポリペプチド系
クロラムフェニコールクロラムフェニコール系
フラジオマイシンアミノグリコシド系
ナイスタチンポリエンマクロライド系

これを見た医者の反応は3つ。

  • 医学生のとき授業で聞いたな、懐かしい。
  • なにそれ知らないおいしいの?
  • えっ、それ使っちゃう!?やめて…

どれも抗生物質ではあるものの、皮膚科で出されることはまずありません

ちなみにポリミキシンBやコリスチンは内科医が注射や飲み薬で使うこともありますが、それが登場するときはよほどの非常事態ですから使ったことがある人は限られています。

では、皮膚科で出るニキビに効く塗り薬を再度見てください。今回紹介した抗菌薬グループはどれも載っていません。

デメリットに記載しますが非常事態時に使えなくなっちゃう恐れがあるので、これらの薬は絶対に使わないでほしいです。

・オロナイン

ニキビに限らずさまざまな方が皮膚の問題に試される魔法の薬ですが、その正体は消毒剤。やはり医学的に使う機会がないどころかかぶれの原因に。

しかもよりによって「すりこんでください」と書かれています。どんないい薬もすりこむと皮膚を刺激し症状が悪化。

よく薬を塗っても病気が治らないという方が当院には多くいらっしゃいますが、多くの方は薬をすりこんでいる現状、いろいろアウトなオロナインはやめてください

・ニキビパッチ

実はその存在は最近知りました。韓国で流行っている顔のニキビの治し方と聞きましたが、調べてみると手で触らないための絆創膏タイプだったりニキビを潰すための針付きタイプだったり。

さらに、傷を治すジュクジュク成分を閉じ込める(キズパワーパッドのような)タイプだったりするようです。ニキビの原因を確認した皆さんはご察しの通り、どれもニキビ治療どころか悪化させるパッチ

絆創膏は毛穴を塞ぎますし、針でニキビを潰すとニキビ跡の原因に。ニキビのじゅくじゅく成分には当然ニキビ菌の膿が入っているので、閉じ込めたらニキビ菌が増えます。

ちなみにgoogleでオロナインと調べてもニキビパッチと調べても、販売業者のページばかり出て医者が書いているページは見当たりません。医者が使わない薬ということですね…

予定に合わせて3日で治す!即効性のある治し方

使ってはいけないと言いましたが、ステロイドは炎症を抑える薬。ほかの治し方と併せてつかうことでニキビ菌による炎症を抑える即効薬にも。

抗菌薬とステロイドの混ぜ薬(商品名 テラコートリルなど)はそれを狙ったものと思われますが、そう簡単にはいかない治し方なので皮膚科医と相談しないとかえってニキビが悪化します。

治療費の概要|さまざまな治療法と費用を比較

ニキビ治療は保険適応の治し方から自由診療の治し方までさまざまです。保険適応の治療費は全国一律であるのに対し、保険適応外の治療は医療機関によって異なりますのでホームページで確認してください。

保険適応の診察費

2023年現在は1点あたり10円ですが、ニキビ治療には初診料282点または再診料69点、処方せん料68点がかかります。3割負担の方が多いと思うので、この点数を3倍してください。

行政からの治療費補助がある方はそれに準じます。

美容皮膚科での診察費

こればかりはクリニックによって異なります。当院では保険適応外の薬剤処方しか行っておりませんが、それに対する診察費は頂いておりません。他院では無料~10000円程度の診察料が相場のようです。

治るまでの治療薬・施術費用

<保険適応の薬剤費>

いずれも保険適応ですので自己負担額はそれぞれに計算をお願いいたします。

ひどいニキビの炎症を抑える抗生物質に関しては塗り薬で300円~700円程度、飲み薬で1錠22円~30円程度です。治るまでの必要量は人によりますが、塗り薬なら1本、飲み薬なら14錠~28錠程度と思われます。

ニキビ肌を改善するピーリング剤の値段は以下の通り。

  • ベピオが1500円と少し
  • ディフェリンが1200円と少し
  • エピデュオが2000円強
  • アダパレン(ディフェリンのジェネリック)は400円程度

やめると再発する可能性があるので、原因を改善しない限りは無限に治療費がかかります。

<美容皮膚科の治療費相場>

当院でできることは家庭で使えるピーリング剤の販売のみですが、デルファーマDRのリペア9は5500円となっております。これはデルファーマさんの希望小売価格なので全国一律であることが多いです。

詳しくはこちらhttps://oki.or.jp/jihi/をご覧ください。ただ、ニキビの原因を改善しない限り再発しますので、治療費はそれまで無限にかかります。

その他の治療法(ホルモン治療、ケミカルピーリング、光やレーザー治療)については本当に病院によってまちまちです。ピルに関しては保険適応となる場合もありますので医療機関にご相談ください。

完治させることのできるイソトレチノインの場合は40万前後が考えられますが、その他は原因改善までは無限に治療費が発生すると思われます。

ホルモン治療は1か月2000~10000円程度でしょうか。ケミカルピーリングはピーリングのみですと5000円~10000円程度のことが多いです。

ただし、ピーリングとともにほかの薬剤を使うことも多いのでその分値段は変わります。ニキビ治療に関してはほかの薬剤は不要と思われますが、医療機関で相談してください。

なお、当院で扱っているピーリング剤「リペア9」はビタミンC誘導体「VC20」の併用も検討できますが、そちらは5940円となっております。

光やレーザー治療は範囲や使う器具によって金額が異なりますが、顔全体で1~2万くらいは見積もる必要がありそうです。

Derpharm DRシリーズ デルファーマ ピーリング

治療の副作用とデメリット|知っておくべき注意点

薬の副作用とデメリット

薬にはいい作用もあれば副作用もあります。身体に異変をきたすものを使うわけですから仕方ないこと。なお、ワクチン接種で起こる現象は副反応と言います。

ピーリング剤のデメリット

物理的に皮膚を剥くので、肌荒れ・乾燥・赤み・灼熱感(しゃくねつかん、熱い感じ)・ひりつき・皮むけなどが起こりがち54,55)。酷いと接触性皮膚炎といってかゆみや痛みが出ることも。

そうなった場合はステロイドの塗り薬で治療します。このせいでニキビ治療が怖くなりやめてしまう方が後を絶ちません56)。これらの状態を避けるには少しでも肌の状態を良くしておくこと。

しっかり保湿するほか、ニキビで痛みやかゆみが出ているときはまず炎症の治療から始めてください。また、ピーリング剤の始め方のコツですが、いきなり顔にフルパワーで使わないことです。

少しずつ、部分的に、比較的頑丈なおでこやこめかみから使い始めて徐々に広げます。最初は化粧の上から塗ったり、寝る前に洗い流すことでじわじわ慣らしていくことも良いでしょう。

でも一番大切なことは、そういうことを事前にしっかり説明できて、困ったときに気軽に相談できる医療機関で治療を受けることです。

当院では長々と説明させていただきますし、困ったことがないか毎回確認します。気軽に相談できるかどうかは皆さん次第ですが…動画も撮ってみましたのでこちらhttps://oki.or.jp/setsumei-douga/に載せました。

もう一つ仕方がないデメリットですが、薬は毎日塗らなくてはいけないし、通院も続ける必要があります。

ニキビのない日々をイメージしたり、通いやすい医療機関を使うなどしてモチベーションを保ってください。

塗り忘れ防止のためには枕の上に薬を置くようにするなど、寝る前に必ず使うものと薬を一緒に置くことも良いと思います。

イソトレチノインのデメリット

上記のピーリング剤を飲むというイメージですので、ピーリング剤のデメリットが全身に、強烈に出ます。

塗り薬のように少しずつ増やすということもできないので、肌ケアをすることといつか慣れるということを考えてがんばるしかないです。

またそれ以上に強烈な副作用として精子や卵子がおかしくなり、仮に赤ちゃんが生まれた場合に奇形となってしまうことが挙げられます。子供ができる可能性のある人は男女ともに飲んではいけません

飲むことをやめても女性は6ヶ月、男性は1か月妊避してください57)。生まれた後の授乳も禁止されています。また、気分が落ち込んだり自殺したくなる人も増えるようです58)

スピロノラクトンのデメリット

若い女性が使うと薬疹(薬物アレルギー)が出やすいようです。男性ホルモンを抑えることで太る・おっぱいが張る・生理不順・気分の変化などの副作用がでることも。

妊娠中は奇形児が生まれる可能性もあるので飲んではいけません。

ピルのデメリット

一番問題なことは血栓症。血が固まりやすくなり、血管を流れる血液も固まってしまうことです。

特に血の流れが悪い足の静脈に出来やすく、血栓が血流に乗ってしまうと肺の血管が詰る肺塞栓症(はいそくせんしょう、通称PA)を起こし命にもかかわります。

ピルを処方する前に血栓の出来やすさを確認して危ない方には処方しないこととなっていますが、それでも起こる人は起こるので定期的に血栓が出来ていないかの血液検査(Dダイマー測定)をする必要が。

そして同じくらい大事なことは、子宮頸がんと乳がんになる可能性が少し上がることです。子宮頸がんはワクチンである程度予防ができますが、それ以上に大切なことはがん検診を受けること。

どちらも検診で早期発見ができますし早期治療が出来れば死ぬことはあまりありません。一方で卵巣がんや子宮体がん、大腸がんになりにくくなりますが、特に卵巣がんは早期発見が難しく死ぬ可能性も高いです。

そちらのメリットの方が大切かもしれません。

血栓症 ピル がん 

抗生物質のデメリット

まずお話ししなくてはならないことが、菌の耐性化です。抗生物質を不適切に使うと、それが効かない「耐性菌」が生まれてしまいます59)

今まで「カルバペネム系抗生物質やポリペプチド系抗生物質は使わないでほしい」と話した理由はここにあります。どちらも、耐性菌がまだ少ない最後の切り札、命の危機に瀕した時に使う薬。

ただでさえニキビ治療は不適切にしてしまう人が少なくない中、これらの切り札に耐性を持つ菌が世の中に出回ってしまったら、誰かの命にかかわるかもしれません。

もちろんほかの抗生物質も同じで、指示された通りに使いましょう。特にニキビ退治の抗生物質の飲み薬は長くても3か月で一度やめることが推奨されています37)

抗体 こうたい 免疫 めんえき ワクチン わくちん

塗り薬の場合はピーリング剤ほどではありませんが、ひりつくことも。特に炎症が酷くて傷がついたりかゆい・痛いニキビに起こります。

飲み薬の場合は薬の種類にもよりますが、ドキシサイクリンは光線過敏症(こうせんかびんしょう、紫外線による刺激)、ミノサイクリンはめまいや色素沈着が問題になることが。

またテトラサイクリン系抗菌薬の全てに言える副作用として、歯がまだ固まる前の子供が飲むと、ホワイトニングをしても絶対に取れない歯の黄ばみが出てしまいます。

どうしても必要というわけでないときに使ってはいけません。

黄色い歯 歯 ホワイトニング 黄色

フォトフェイシャル・レーザー治療の副作用

照射のときに痛みが出ます。意図的に皮膚を傷つけるので赤みやひりつき、皮膚の乾燥の原因になることも。しっかり肌ケアをしてください。

再発の可能性

皮脂腺を小さくするイソトレチノイン以外はその場しのぎの治療ですから、ニキビができる原因をなくさない限り再発する可能性61)

もちろん、治療を適切に行わないと同様に再発してしまいます。お話しした対策を講じて少しでも再発を防いでください。

重症化する顔のニキビ|悪化の原因と対策

顔のニキビが重症化するとさまざまな問題が生まれます。それぞれ原因と治し方は異なりますが、確実に言えることは人生のQOL(人生の質)を損ねること62)

ニキビの重症化を防ぐためにも治療するためにも早めに医療機関を受診して、治るまで通院することが大切です。

まず、重症化したニキビの話は顔じゅう赤ニキビや黄ニキビでいっぱいになってしまった状態から始まります。再発を繰り返す方はそうなるもの仕方がないと考えがちですが、立派なニキビの重症化です。

適切に治療することで症状を少しでも軽くしましょう。

ニキビ、あきらめてませんか?

ニキビが引き起こす新たな病気

症状はニキビそのものだけではありません。顔にニキビがあるせいで、ほかの問題も出てしまうことも重症化のしるしです。

  •  傷口からばい菌が入る
  •  ニキビ跡が残る
  •  ニキビのせいで精神的苦痛を感じる
  •  活動性や効率が下がる

潰す・引っ掻くといったことで顔の肌が傷つくと、そこからばい菌が入って皮膚の感染症、丹毒(たんどく)やもっと奥にある脂肪の感染症、蜂窩織炎(ほうかしきえん)の原因になります。

重症化すると顔にニキビ跡ができることも大きな問題。跡になるまでの期間やニキビ跡の形は人によって違いますが、色素沈着・しこり・クレーターのような穴となることが多いです。

色素沈着は長いことピーリング剤を使い続けることで薄くなっていきますが、基本的にニキビ跡を治すことはとても難しく、保険適応の治し方は限られています

美容皮膚科での治療でもどの程度治るかは人それぞれ、いずれにしても重症化する前のニキビよりは遥かに高額です。

ニキビは保険で予防と治療が可能です

ニキビ肌による精神的な問題も見過ごせません。ニキビがあったり、ましてや跡になってしまうと恥ずかしい・自尊心が傷つく・人に見せられない・気分が落ち込むといった問題に繋がります。

ひきこもりや自殺の原因にもなりかねない状態に発展することも8,63,64)。特に顔にニキビが出来やすい時期は多感な思春期、自分ひとりで受診の必要性を考えたり受診することも難しい年齢です。

それに関連して、重症化したニキビによって活動性が下がったり効率が落ちたりすることも。Bhateら8)によると、アメリカにおける損失額は年間30億ドル以上と見積もっています。

専門の病院へ|受診するべき場面とは

これらの重症化の兆しがあったら、ニキビ治療のみならず感染症治療や精神的問題の治療ができる医療機関を受診する必要があります。

そのために必要なことは普段の通院はもちろんのこと、通院先の医療機関とより高度な施設との医療連携が欠かせません65)

専門病院への受診は患者さんだけでは判断がつかず、どこに受診すればいいかもわからないことが多いからです。

専門病院 医者 医師

当院はニキビ治療の第一人者の先生が部長を務める虎の門病院と医療連携を行っているほか(虎の門病院は院長の出身元でもあります)内科専門医・公認心理師も在籍。

必要に応じた医療連携が可能となっております。

顔ニキビに悩んだ方の体験談|選択は口コミも参考に

患者さんの顔ニキビ体験を研究した成果及び当院での口コミを紹介します。ニキビ治療やスキンケアのモチベーションアップに繋げたり、落ち込む人は自分だけじゃないということの参考にしてください。

私たちも参考にしますので皆さんから体験談や口コミを頂ければ幸いです。

ニキビ患者さんの気持ちを研究した論文

・主治医との関係がいい場合の方が治療を頑張る気になって続けることができる66)。

・学生は自殺したいなどの気分の問題のほかに、友達ができない、学校生活がうまくいかない、恋人ができないといった悩みを抱える学生が多い67)

・ニキビで通院している人の6割以上が女性。年齢も6割が18歳以上で思春期の人は4割以下68)

・ニキビ持ちの人の半分が日常生活に問題をきたしており、軽症でも4割近くの人に影響を及ぼしている69)

・男女問わず問題となることが友人や大切な人との関係、自尊心や自己イメージの低下、自意識過剰になる、怒り・悲しみ・不安・恥・寂しさといった気持ちが湧くということ。

特に馬鹿にされたりニキビ患者にありがちなイメージの烙印を押されたり(スティグマ、偏見)、通院していることがばれるといった経験がある人はその傾向が著しい70)

・いろいろな薬を使い分けると満足いく治療ができる70)

・治療効果が出るまで長く治療を続けることとニキビの症状に耐える気持ちが大事70)

・ニキビで顔が赤くなったせいでニキビ治療がうまくいっていないと思っている人がそれなりにいる70)

・食べ物のせいでニキビになったと思い込みすぎな人が多い71)

当院の患者さんからの口コミ・体験談

今まで別のクリニックで治療してきたのですが、引っ越ししたのでこちらを受診しました。ディフェリンを使っていたので同じ薬をもらおうとしたのですが、ずいぶんかさかさして赤いけどひりつかない?と聞かれました。

仕方ないことだと思っていたのですが、せっかく肌をきれいにするのだからといろいろな対策を考えてくれました。結局薬を変えて、見た目はもっとよくなりました。

(20代女性)

長いことこちらに通っています。ニキビ治療の新薬が出るたびに試しましたが自分にはだめで、いまのところ抗生物質を飲み続けるのが一番効果もあるし簡単だと思っています。

先生からは効かなくなってくるかもとか色素沈着が起こるかもなど言われていますが、ニキビがたくさんできるよりはましだと思いますし、今のところ問題は起こっていないです。

(30代男性)

友達に誘われて一緒にこちらに通っています。もともとさぼりぐせがあるのですが、頑張ってるかどうかお互いに見張ってるのでさぼることがなくていいかなと思いました。

先生がおすすめしてくれたのは高かったので、友達とコスメ情報も交換しあってます。

(10代女性)

妊娠してからニキビが突然たくさんできてこちらを受診しました。妊娠中でも安心して使える薬を提案してくれたので、安心して通えています。

妊娠中はいろいろ辛いことが多いので、ニキビを治してちょっとでも気分があがるといいなと思いました。

(30代女性)

もともと子供のいぼでこちらに来たのですが、おでこのニキビは気になりませんか?今は良くても将来ニキビ跡が残ったら後悔するかもしれないですよと言われました。

子供は何も言ってこないし、自分も同じ感じだったので気にしていませんでしたが、どうせいぼで通うんだから試しに治療してみたら、と言われて試すことにしました。

昔はなかった治療薬があるとのことでしたが、それを使うと額がつるつるになりました。今度はいぼだらけの足もつるつるになってほしいです。

(40代女性、お子さんは10代女性)

エピデュオが出てからずっと塗っているのですが、全然良くならないのでこちらを受診しました。頬を触られた後、これはもうニキビ跡だから新しいニキビが出来なければ治療はちゃんとできている。

色に関しては根気強く塗り続けるしかないけれど、ぼこぼこが気になるなら美容皮膚科を紹介する、と言われました。

教えてもらった病院は東京でしたが、大学もそっちだったので通うことにしました。ステロイドの注射をして、少しずつぼこぼこはよくなってきた気がします。

(20代男性)

まとめ

ニキビ治療は早期治療、そして通院し続けることが重要です。症状や原因、状況によってどんな治療法がいいかは人によって異なりますが、適切な治療法を決めるには皮膚科医としっかり連携を取ることが不可欠。

しっかり話ができる医者を見つけることが一番ですが、ご自身でもそれぞれ治療法のメリットやデメリットを確認して相談すると良いと思います。

場合によっては保険適応でなかったり、専門的な施設でないとできない治し方もあるので、必要に応じて信頼できる医療機関の紹介を受けることも大切です。

ニキビがあることを諦めずに治療してくだされば、思いがけない自分に出会えるかもしれません。

参考文献

  1. Asai, Yuka, Akerke Baibergenova, Maha Dutil, Shannon Humphrey, Peter Hull, Charles Lynde, Yves Poulin et al. “Management of acne: Canadian clinical practice guideline.” Cmaj 188, no. 2 (2016): 118-126.
  2. Rocha, Marco A., and Ediléia Bagatin. “Adult-onset acne: prevalence, impact, and management challenges.” Clinical, cosmetic and investigational dermatology (2018): 59-69.
  3. Shaw, James C. “Acne: effect of hormones on pathogenesis and management.” American journal of clinical dermatology 3 (2002): 571-578. (102) Bhargava, S., et al. “The Relationship Between Stress and Acne Among Female Medical Students.” Journal of Clinical and Diagnostic Research, vol. 11, no. 7, 2017.
  4. Aizawa, Hiroshi, and Michihito Niimura. “Elevated serum insulin‐like growth factor‐1 (IGF‐1) levels in women with postadolescent acne.” The Journal of dermatology 22, no. 4 (1995): 249-252.
  5. Goulden, V., S. M. Clark, and W. J. Cunliffe. “Post‐adolescent acne: a review of clinical features.” British journal of dermatology 136, no. 1 (1997): 66-70.
  6. Willians, C., and A. M. Layton. “Persistent acne in women.” Am J Clin Dermatol 7, no. 5 (2006): 281-290.
  7. Ludwig, David S. “The glycemic index: physiological mechanisms relating to obesity, diabetes, and cardiovascular disease.” Jama 287, no. 18 (2002): 2414-2423.
  8. Bhate, K., and H. C. Williams. “Epidemiology of acne vulgaris.” British Journal of Dermatology 168, no. 3 (2013): 474-485.
  9. Lucky, Anne W., Frank M. Biro, Gertrude A. Huster, Alan D. Leach, John A. Morrison, and Joan Ratterman. “Acne vulgaris in premenarchal girls: an early sign of puberty associated with rising levels of dehydroepiandrosterone.” Archives of dermatology 130, no. 3 (1994): 308-314.
  10. Cantatore‐Francis, Julie L., and Sharon A. Glick. “Childhood acne: evaluation and management.” Dermatologic therapy 19, no. 4 (2006): 202-209.
  11. Chuan, Sandy S., and R. Jeffrey Chang. “Polycystic ovary syndrome and acne.” Skin therapy letter 15, no. 10 (2010): 1-4.
  12. Archer, Johanna S., and R. Jeffrey Chang. “Hirsutism and acne in polycystic ovary syndrome.” Best Practice & Research Clinical Obstetrics & Gynaecology 18, no. 5 (2004): 737-754.
  13. Timpatanapong, Penwadee, and Aram Rojanasakul. “Hormonal profiles and prevalence of polycystic ovary syndrome in women with acne.” The Journal of dermatology 24, no. 4 (1997): 223-229.
  14. Poli, F1, B. Dreno, and M. Verschoore. “An epidemiological study of acne in female adults: results of a survey conducted in France.” Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology 15, no. 6 (2001): 541-545.
  15. Smith, Robyn N., Anna Braue, George A. Varigos, and Neil J. Mann. “The effect of a low glycemic load diet on acne vulgaris and the fatty acid composition of skin surface triglycerides.” Journal of dermatological science 50, no. 1 (2008): 41-52. 
  16. Bataille, V., H. Snieder, A. J. MacGregor, P. Sasieni, and T. D. Spector. “The influence of genetics and environmental factors in the pathogenesis of acne: a twin study of acne in women.” Journal of Investigative Dermatology 119, no. 6 (2002): 1317-1322.
  17. Adebamowo, Clement A., Donna Spiegelman, F. William Danby, A. Lindsay Frazier, Walter C. Willett, and Michelle D. Holmes. “High school dietary dairy intake and teenage acne.” Journal of the American Academy of Dermatology 52, no. 2 (2005): 207-214.
  18. ESHRE, The Rotterdam, and ASRM-Sponsored PCOS Consensus Workshop Group. “Revised 2003 consensus on diagnostic criteria and long-term health risks related to polycystic ovary syndrome.” Fertility and sterility 81, no. 1 (2004): 19-25.
  19. Ballanger F, Baudry P, N’Guyen JM, et al. Heredity: a prognostic factor for acne. Dermatology 2006; 212:145.
  20. Dumont-Wallon, Gwenaelle, and Brigitte Dréno. “Specificity of acne in women older than 25 years.” Presse Medicale (Paris, France: 1983) 37, no. 4 Pt 1 (2008): 585-591.
  21. Dall’Oglio, F., A. Tedeschi, G. Fabbrocini, S. Veraldi, M. Picardo, and G. Micali. “Cosmetics for acne: indications and recommendations for an evidence-based approach.” Giornale italiano di dermatologia e venereologia: organo ufficiale, Societa italiana di dermatologia e sifilografia 150, no. 1 (2014): 1-11.
  22. Krutmann, Jean, Dominique Moyal, Wei Liu, Sanjiv Kandahari, Geun-Soo Lee, Noppakun Nopadon, Leihong Flora Xiang, and Sophie Seité. “Pollution and acne: is there a link?.” Clinical, cosmetic and investigational dermatology (2017): 199-204.
  23. Rivera, R., and A. Guerra. “Management of acne in women over 25 years of age.” Actas Dermo-Sifiliográficas (English Edition) 100, no. 1 (2009): 33-37.
  24. Capitanio, Bruno, Jo Linda Sinagra, Monica Ottaviani, V. Bordignon, A. Amantea, and Mauro Picardo. “Acne and smoking.” Dermato-endocrinology 1, no. 3 (2009): 129-135.
  25. Ak, Mohiuddin. “A comprehensive review of acne vulgaris.” J. Clin. Pharm 1, no. 1 (2019): 17-45.
  26. Yarak, Samira, Ediléia Bagatin, Karime Marques Hassun, Meire Odete Américo Brasil Parada, and Sérgio Talarico Filho. “Hiperandrogenismo e pele: síndrome do ovário policístico e resistência periférica à insulina.” Anais brasileiros de Dermatologia 80 (2005): 395-410.
  27. Kraft, John, and Anatoli Freiman. “Management of acne.” Cmaj 183, no. 7 (2011): E430-E435.
  28. Choi, C. W., D. H. Lee, H. S. Kim, B. Y. Kim, K. C. Park, and S. W. Youn. “The clinical features of late onset acne compared with early onset acne in women.” Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology 25, no. 4 (2011): 454-461.
  29. Lichtenberger, Ramtin, Michael A. Simpson, Catherine Smith, Jonathan Barker, and Alexander A. Navarini. “Genetic architecture of acne vulgaris.” Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology 31, no. 12 (2017): 1978-1990.
  30. Common, J. E. A., J. N. Barker, and Maurice AM van Steensel. “What does acne genetics teach us about disease pathogenesis?.” British Journal of Dermatology 181, no. 4 (2019): 665-676.
  31. Navarini, Alexander A., Michael A. Simpson, Michael Weale, Jo Knight, Isabelle Carlavan, Pascale Reiniche, David A. Burden et al. “Genome-wide association study identifies three novel susceptibility loci for severe Acne vulgaris.” Nature communications 5, no. 1 (2014): 4020.
  32. Kim, Jenny. “Review of the innate immune response in acne vulgaris: activation of Toll-like receptor 2 in acne triggers inflammatory cytokine responses.” Dermatology 211, no. 3 (2005): 193-198.
  33. Kurokawa, Ichiro, F. William Danby, Qiang Ju, Xiuli Wang, Leihong Flora Xiang, Longqing Xia, WenChieh Chen et al. “New developments in our understanding of acne pathogenesis and treatment.” Experimental dermatology 18, no. 10 (2009): 821-832.
  34. Kim, Jenny, Maria-Teresa Ochoa, Stephan R. Krutzik, Osamu Takeuchi, Satoshi Uematsu, Annaliza J. Legaspi, Hans D. Brightbill et al. “Activation of toll-like receptor 2 in acne triggers inflammatory cytokine responses.” The Journal of Immunology 169, no. 3 (2002): 1535-1541.
  35. ElAttar, Yasmina, Basma Mourad, Hebat‐Allah Alngomy, Aliaa Shams El Deen, and Mayada Ismail. “Study of interleukin‐1 beta expression in acne vulgaris and acne scars.” Journal of Cosmetic Dermatology 21, no. 10 (2022): 4864-4870.
  36. Tian, Liming, Hongfu Xie, Ting Yang, Yaohua Hu, Ji Li, and Weizhen Wang. “TNFR 2 M196R polymorphism and acne vulgaris in Han Chinese: a case-control study.” Journal of Huazhong University of Science and Technology [Medical Sciences] 30, no. 3 (2010): 408-411.
  37. Thiboutot, Diane, Harald Gollnick, Vincenzo Bettoli, Brigitte Dréno, Sewon Kang, James J. Leyden, Alan R. Shalita et al. “New insights into the management of acne: an update from the Global Alliance to Improve Outcomes in Acne group.” Journal of the American Academy of Dermatology 60, no. 5 (2009): S1-S50.
  38. Williams, Hywel C., Robert P. Dellavalle, and Sarah Garner. “Acne vulgaris.” The Lancet 379, no. 9813 (2012): 361-372.
  39. Farrah, Georgia, and Ernest Tan. “The use of oral antibiotics in treating acne vulgaris: a new approach.” Dermatologic therapy 29, no. 5 (2016): 377-384.
  40. Leyden, James, Linda Stein-Gold, and Jonathan Weiss. “Why topical retinoids are mainstay of therapy for acne.” Dermatology and therapy 7 (2017): 293-304.
  41. Sagransky, Matt, Brad A. Yentzer, and Steven R. Feldman. “Benzoyl peroxide: a review of its current use in the treatment of acne vulgaris.” Expert opinion on pharmacotherapy 10, no. 15 (2009): 2555-2562.
  42. Koo, Eubee Baughn, Tyler Daniel Petersen, and Alexandra Boer Kimball. “Meta-analysis comparing efficacy of antibiotics versus oral contraceptives in acne vulgaris.” Journal of the American Academy of Dermatology 71, no. 3 (2014): 450-459.
  43. Bagatin, Edileia, Thais Helena Proença de Freitas, Maria Cecilia Rivitti-Machado, Beatriz Medeiros Ribeiro, Samanta Nunes, and Marco Alexandre Dias da Rocha. “Adult female acne: a guide to clinical practice.” Anais brasileiros de dermatologia 94 (2019): 62-75.
  44. Plovanich, Molly, Qing Yu Weng, and Arash Mostaghimi. “Low usefulness of potassium monitoring among healthy young women taking spironolactone for acne.” JAMA dermatology 151, no. 9 (2015): 941-944.
  45. Karadag AS, Ertugrul DT, Bilgili SG. The effect of different doses of isotretinoin on pituitary hormones. Dermatology. 2015;230(4):354-359.
  46. Leyden, James J. “Oral isotretinoin.” Dermatology 195, no. Suppl. 1 (1997): 29-33.
  47. Strauss, John S., Ronald P. Rapini, Alan R. Shalita, Elizabeth Konecky, Peter E. Pochi, Harriet Comite, and John H. Exner. “Isotretinoin therapy for acne: results of a multicenter dose-response study.” Journal of the American academy of Dermatology 10, no. 3 (1984): 490-496.
  48. Rademaker, Marius. “Adverse effects of isotretinoin: A retrospective review of 1743 patients started on isotretinoin.” Australasian Journal of Dermatology 51, no. 4 (2010): 248-253.
  49. Ortonne, J-P. “Oral isotretinoin treatment policy.” Dermatology 195, no. Suppl. 1 (1997): 34-37.
  50. Garg, Vijay Kumar, Surabhi Sinha, and Rashmi Sarkar. “Glycolic acid peels versus salicylic–mandelic acid peels in active acne vulgaris and post‐acne scarring and hyperpigmentation: a comparative study.” Dermatologic Surgery 35, no. 1 (2009): 59-65.
  51. Baldo, A., P. Bezzola, S. Curatolo, T. Florio, Lo Guzzo, Lo Presti, G. P. Sala et al. “Efficacy of an alpha-hydroxy acid (AHA)-based cream, even in monotherapy, in patients with mild-moderate acne.” Giornale italiano di dermatologia e venereologia: organo ufficiale, Società italiana di dermatologia e sifilografia 145, no. 3 (2010): 319-322.
  52. Mashayekhi Goyonlo, Vahid, Maryam Saeidi Sardabi, Arezoo Moradi Tavalaei, Zahra Khoshnevisan, and Mahdi Razmara. “Cognitive behavioral therapy as an adjuvant therapy in acne excoriée: a randomized controlled clinical trial.” Journal of Dermatological Treatment 33, no. 2 (2022): 782-788.
  53. Kucharska, Alicja, Agnieszka Szmurło, and Beata Sińska. “Significance of diet in treated and untreated acne vulgaris.” Advances in Dermatology and Allergology/Postępy Dermatologii i Alergologii 33, no. 2 (2016): 81-86.
  54. Zaenglein, Andrea L., Arun L. Pathy, Bethanee J. Schlosser, Ali Alikhan, Hilary E. Baldwin, Diane S. Berson, Whitney P. Bowe et al. “Guidelines of care for the management of acne vulgaris.” Journal of the American academy of dermatology 74, no. 5 (2016): 945-973.
  55. Thielitz, Anja, and Harald Gollnick. “Topical retinoids in acne vulgaris: update on efficacy and safety.” American journal of clinical dermatology 9 (2008): 369-381.
  56. Dréno, Brigitte, Diane Thiboutot, Harald Gollnick, Andrew Y. Finlay, Alison Layton, James J. Leyden, Eric Leutenegger, Montserrat Perez, and Global Alliance to Improve Outcomes in Acne. “Large‐scale worldwide observational study of adherence with acne therapy.” International journal of dermatology 49, no. 4 (2010): 448-456.
  57. Dreno, Brigitte, Edileia Bagatin, Ulrike Blume‐Peytavi, Marco Rocha, and Harald Gollnick. “Female type of adult acne: Physiological and psychological considerations and management.” JDDG: Journal der Deutschen Dermatologischen Gesellschaft 16, no. 10 (2018): 1185-1194.
  58. Ward, A., R. N. Brogden, R. C. Heel, T. M. Speight, and G. S. Avery. “Isotretinoin: a review of its pharmacological properties and therapeutic efficacy in acne and other skin disorders.” Drugs 28 (1984): 6-37.
  59. Hede, Karyn. “Antibiotic resistance: an infectious arms race.” Nature 509, no. 7498 (2014): S2-S3.
  60. Nast A, Dréno B, Bettoli V, et al: Europeanevidence-based (S3)guidelines for the treatment of acne,J Eur Acad Dermatol Venereol, 2012; 26 (Suppl 1): 1―29.
  61. Zaenglein, Andrea L., and Diane M. Thiboutot. “Expert committee recommendations for acne management.” Pediatrics 118, no. 3 (2006): 1188-1199.
  62. Mallon, E., J. N. Newton, A. Klassen, Si L. STEWART‐BROWN, T. J. Ryan, and A. Y. Finlay. “The quality of life in acne: a comparison with general medical conditions using generic questionnaires.” British Journal of Dermatology 140, no. 4 (1999): 672-676.
  63. Tan, Jerry KL, and Ketaki Bhate. “A global perspective on the epidemiology of acne.” British Journal of Dermatology 172, no. S1 (2015): 3-12. 
  64. Well, Danielle. “Acne vulgaris: A review of causes and treatment options.” The Nurse Practitioner 38, no. 10 (2013): 22-31.
  65. Zureigat, Munther, Karen Fildes, Athena Hammond, Judy Mullan, Andrew Bonney, and Jo-Ann See. “General practitioners’ attitudes towards acne management:’Psychological morbidity and the need for collaboration’.” Australian journal of general practice 48, no. 1/2 (2019): 48-52.
  66. Katsambas, A. D. “Why and when the treatment of acne fails.” Dermatology 196, no. 1 (1998): 158-16
  67. Halvorsen, Jon A., Robert S. Stern, Florence Dalgard, Magne Thoresen, Espen Bjertness, and Lars Lien. “Suicidal ideation, mental health problems, and social impairment are increased in adolescents with acne: a population-based study.” Journal of Investigative Dermatology 131, no. 2 (2011): 363-370.
  68. Yentzer, Brad A., Jeff Hick, Erin L. Reese, Adam Uhas, Steven R. Feldman, and Rajesh Balkrishnan. “Acne vulgaris in the United States: a descriptive epidemiology.” Cutis 86, no. 2 (2010): 94-99.
  69. Dunn, Lauren K., Jenna L. O’Neill, and Steven R. Feldman. “Acne in adolescents: Quality of life, self-esteem, mood and psychological disorders.” Dermatology online journal 17, no. 1 (2011).
  70. Well, Danielle. “Acne vulgaris: A review of causes and treatment options.” The Nurse Practitioner 38, no. 10 (2013): 22-31.
  71. Nguyen, Quynh-Giao, Ramsey Markus, and Rajani Katta. “Diet and acne: an exploratory survey study of patient beliefs.” Dermatology practical & conceptual 6, no. 2 (2016): 21.

Q&A(質疑応答集)

Q
ニキビができたらどうすればいいですか?
Q
顔ニキビはいつから治療すべきですか?
Q
顔ニキビの原因は何ですか?
Q
顔ニキビの予防方法は?
Q
顔ニキビの治療法は何ですか?
Q
ニキビ治療にはどれくらいの期間が必要ですか?
Q
ニキビが悪化するとどうなりますか?
Q
ニキビが治らない場合はどうすればいいですか?
Q
ニキビができると痛いですか?
Q
ニキビが痛い・かゆい場合はどうすればいいですか?
Q
洗顔はニキビと関係しますか?
Q
化粧品はニキビに影響しますか?
Q
ニキビは食事で改善できますか?
Q
睡眠はニキビに影響しますか?
Q
ストレスはニキビに影響しますか?
Q
ニキビを潰すとどうなりますか?
Q
ニキビ跡を消す方法はありますか?