当院副院長(いわゆる中の人)がツイッターで呟いたことの中で、皆さんに再度お伝えしたいことをまとめさせていただきました。
中の人は僻地でなんでも屋さんをやっていたので、皮膚科以外の領域もお話ししています。
(内科に関しては、趣味が興じて専門医まで取ってしまいました)
- 院内採用薬のこだわり
- 手湿疹の薬は何回も塗りなおしてください
- 職業や生活習慣を聞く理由
- 頭の薬
- 勝手にQ&A
- 梅毒の流行が著しいです。
- 背中を塗る道具、セヌール
- AGAの薬ついて。
- デュタステリドについて
- 帯状疱疹ワクチンはじめました
- 脇汗の薬
- 気温が上がる日も増えてきました
- 場合によっては遠くまで紹介します
- 当院でできないこと
- ベタベタ嫌いなあなたへの紫外線対策
- 動物や海でのケガにご用心
- スキンケアはすべての土台
- ゼオスキンは扱いません/ガウディスキントライ中
- 低温やけどはとても大変
- ニキビは保険医療で治しましょう。跡が残らないように・・
- 当院販売商品・自費メニューについて
- 毒にも薬にもなる
- ごしごしはだめ/薬は正しく塗りましょう
- 尋常性疣贅(ウイルスのいぼ)はうおのめに見える
- 医師監修の治療にいい靴下、ケアソク
- しもやけにご注意
- 情報元の確からしさと読み方を考えるのは難しい
院内採用薬のこだわり
当院ではジェネリックのメーカーまで気を使っています。主成分が同じでも効果が異なることは皮膚科あるあるなのです。同じ薬なのに当院のほうが効果がある!という声を聞くのは、そういうことです。
逆に、無理に先発品にしてもよくないこともあります。ご相談ください。
ちなみに院内処方のAGAの薬は高い分先発品とほぼ変わらない効果のメーカーを選んでます。
うちに変えたら効果が強くなったという声を聞いたのも、そういうことなのかもしれません…
院長はこだわりが強いので、薬の臭いや味もチェックしています。ジェネリックの会社によってその辺も変わってしまいますので、よろしくお願いしいたます。院内の調合がいい場合は相談してください。
手湿疹の薬は何回も塗りなおしてください
手湿疹に関しては、何度も薬を塗るようにお伝えしています。
そんなに塗っていいの?という声を聞きますが、塗らなくても大丈夫な方は塗らなくていいのですが、大丈夫でない方は塗らないで治らないほうが問題なので、当院では何度も塗っていただく方針です。
塗った後は拭いていいですよ😊
職業や生活習慣を聞く理由
問診票に職業欄があるのは、皮膚科はどうしても職業病が多いからなのです。私生活について聞いてしまうのも、その影響があります。
院長の与太話のときも極稀にありますが…
頭の薬
頭に塗るステロイドですが、雑な言い方をすると、スースーする方とスースーしない方があります。今のはちょっと…という人は相談してください。
勝手にQ&A
・皮膚科なのに自由診療ほとんどしてないのはなぜ?
→専門のところのほうがいいもの揃えてるから
・じゃあなんでシミ取りはしてるの?
→液体窒素のあとはなんとかしたいので…
・AGAやってるのはなぜ?よそより高いし。
→大声じゃ言えませんけど、うちの方がいいよってところが多すぎて…
・ドクターズコスメ少なくない?
→売りたいというより、中の人が使ってよかったのを広めたいだけだから‥
・院長がへんなのは脳出血の後遺症?
→もとからです。
梅毒の流行が著しいです。
とりあえず大事なことを先に言います。
そうかもしれない、と不安な方、聞こえると恥ずかしいと思うので、紙にその旨を書いていただいて、診察のときにお見せください。
保険診療内になりますが検査させていただきます(保健所に行けば無料かつ匿名で検査できます)。
紙は問診票でもいいですし、メモ帳でもいいです。
梅毒は、雑に言うと粘膜と粘膜が接触すれば感染するかもと思ってください。その触れた部位にしこりができたあと自然に治り、その後身体のあちこちにバラみたいな赤い発疹ができます。
それも自然に治るのですが、何年かして全身の臓器に障害が起こってしまいます。そうなる前に治したいところです。
治療は、あのJIN〜仁〜で大活躍したペニシリン…と言っても、梅毒が流行している世代には伝わりませんね😭第三の男でわかる人は中の人と仲良くなれます。
江戸時代には流石にないですが、人類が初めて発見した抗菌薬「ペニシリン」で治療できるのです。しかも最近は注射一回でも治せます。
ちょっとでもドキッとしたあなたへ!
まだ間に合うので、保健所か受診をお願いします。あなたの行動が他の人も救うのです。
ちなみに梅毒が流行しているということは、ほかの性感染症…サル痘はまだ日本では稀ですが、HIVは怖いですね。感染した直後に風邪みたいな症状が出るかもしれないくらいで、あとは何年かあとまで症状がありません。
昔と違って今はウイルスの力を抑えて症状を出なくする治療ができます!是非検査を!
あ…
梅毒もHIVも、感染したかも?という時から1ヶ月くらいは検査が陰性になってしまいます(HIVはもうちょっと長いです)。
検査は専門家との相談の上でお願いします!
背中を塗る道具、セヌール
皆さまの背中を拝見させていただきますと、塗れているつもりなのに届いていなくて症状改善が見られない方が多くいらっしゃいます。
誰かに塗ってもらえたらいいのですが、できない方にはセヌールという背中に塗る道具を販売。塗っていただきたく提供しておりますので、原価です。
アマゾンよりも安いですが、ヨドバシのポイントカードをお持ちでしたらポイント分負けます。
AGAの薬ついて。
昨今はいろんなAGAクリニックがありますが、当院は一貫してザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)しか出しません(最近はほぼ上位互換のデュタステリドですね)。
これらの内服とミノキシジルの外用が一番安全、安価で効果のある治療と考えております。
ミノキシジルの塗り薬は市販薬をおすすめ。ミノキシジルでしたらどこで買っても同じ濃度なら効果は同じですので、気軽に買えてポイントつく方がいいと思います。
内服薬は、安いクリニックよりは高いです。これは、正規品と遜色なく、安心して提供できるジェネリックの会社を選び、信頼できる卸から仕入れているためです。
ミノキシジル内服薬は、個人的にはおすすめしません。
もともと高血圧の治療薬として開発されたものなので、血管系の副作用(もともとの作用なのですが)が懸念点です。
仮に使用するとしても、循環器内科をしっかりできる医者が診たほうがいいような‥(つまり、中の人!?)
塗り薬だとその心配はないので、塗り薬をおすすめしています。
デュタステリドについて
デュタステリドはもともとザガーロというAGAの薬のジェネリックなのですが、それとは別にアボルブという前立腺肥大症のジェネリックもデュタステリドなんです…紛らわしいですね。同じ成分なんです。
アボルブのジェネリックのほうが安いですが、適応外の処方となりますので、何かあったときの国や保険会社からの補償がありません…
あまりにも安い場合は、どちらか聞いてみてください。
もちろん、ザガーロのジェネリックもピンキリです。当院は高くてもいい薬を採用しています。
帯状疱疹ワクチンはじめました
シングリックス(帯状疱疹ワクチン)、当院でも取り扱い始めました。50歳以上の方が対象です。医者が自分に打ちたいワクチンではトップ3に入るものだと思います。
残り2つは何?というと、1つは圧倒的にヒトパピローマウイルス(子宮頸がんなど)ワクチンですね!残りがコロナかインフルかで迷います…トップ4にするべきでした。
脇汗の薬
脇汗が気になる時期になりましたね!
今回新しい薬が出たので、お困りの方はぜひ相談してください😊
保険診療内での対応ですので、お気軽に聞いてくださいね。
気温が上がる日も増えてきました
湿疹ができる季節ですね…
一旦肌が荒れてしまうと、汗などのちょっとした刺激でこじらせてしまい、悪循環になってしまいます。
ぜひ皮膚科で、早めの対処を!
逆に、皮脂欠乏による湿疹のみなさんにとっては、いい時期になってきたのではないでしょうか😊
院長はよく、桜の散る頃にはよくなるでしょう、と話しています。
場合によっては遠くまで紹介します
内容によっては大きい病院を紹介させていただくことがあるのですが、内容によっては遠いところに行ったほうがいいこともあります。
大変かもしれませんが、選択肢の一つとして検討をお願いします。
当院でできないこと
・たくさん水いぼを取ること
→お子さんが二度と来てくれなくなります(他の方法で治しましょう)
・見た目重視な手術をすること
→形成外科の先生のほうがきれいに縫ってくれるので、紹介いたします。中の人も形成外科の先生に手を縫ってもらったので、希望者にはお見せします。
・診断、治療方針や薬を患者さんだけで決めること
→それだと私達が診る意味なくなってしまいます…
・2時間も待つこと
→長くても1時間を心がけています。普段は10-20分です。
・ハッキング
→ネット環境ありません
・バラエティ番組の取材
→おいおい話します
・AGA、ピアス開け、シミ消し剤以外の保険外診療
→基本的に保険診療しか行っておりません
・男性看護師による対応
→女性しかおりません
・最先端の高い薬による治療
→いわゆるバイオ製剤は、機材のそろった大きな病院に紹介いたします。
・不織布マスク以外のマスク着用
→ほかの患者さんもいらっしゃるため、ご協力をお願いいたします。
ベタベタ嫌いなあなたへの紫外線対策
1 ジェルタイプで塗り心地が良く、はちみつレモンの香りが素敵です😊
本当はジェル状よりしっとりベッタリ日焼け止めのほうがいいのですが、塗らないよりマシです。
その代わり、こまめに塗り直してください。
アマゾンです↓
2 パウダータイプの日焼け止めを上からはたく
写真はオルビスのサンスクリーンパウダーですが、いろんなところが出してます😊
3 ポリエステルはUVをカットするので、全身をエアリズム的なもので覆う。
中の人の夏のスタイルは常に上下ユニクロです。
覆えなかったところだけ日焼け止めを。
動物や海でのケガにご用心
ヒトを含めた生き物や海の水って、雑菌だらけなんです。消毒して終わり、ではなく適切な対処をしないと、雑菌が暴れて大変なことになることを身をもって示しました。
(今回はあまり大変にはなりませんでしたが、それでも赤く腫れ上がってます🔥)
ちなみに、ばんそうこうも使わないでほしいです。
今度怪我したときは、もっとダメな例を作りますっ😆(まねしないでください)
スキンケアはすべての土台
ニキビやシミ、シワを治すには保湿が不可欠です。
でも、「やってます😆」と言いつつも実はちゃんとできてなくて、治療薬でカピカピになっちゃう人が多いです。🥺中の人しょんぼりです。それじゃ治療しても肌にダメージ与えるだけです。
英語ができないのに留学するようなものです。
早速スキンケア動画撮って皆さんに公開します。
ゼオスキンは扱いません/ガウディスキントライ中
世間一般で「医者しか出せないコスメ」と言われてる中の最高峰はゼオスキンでしょうか。
でも、うちでは扱いません😵なぜなら、中の人が試したことがないからです(キリッ)
その代わり、美容菩薩みたいな先生におすすめされた「ガウディスキン」を試してます😊
よかったら報告しますね〜
尚、当院は(中の人のためだけに)ガウディスキン取り扱いクリニックとなっていますので、もともとガウディスキンを知っていてうちで買いたいな〜って方がいらっしゃいましたら連絡ください😊
低温やけどはとても大変
寒いせいで、カイロや湯たんぽ、ヒーターやこたつでじんわり火傷(低温熱傷)をする方がとても多いです😱
普通の火傷と違って、じんわりやけどしてるぶん大変なことになります。
(画像は3週間の治療後です)
そういう方にもケアソクのあったか靴下はいいのかもしれません…
↓グロいという声を多数耳にしましたのでセンシティブ設定しています。
グロいのが苦手な方は見ないでください。つまり、それだけ大変なことになるのです。
ニキビは保険医療で治しましょう。跡が残らないように・・
ニキビは保険治療で治ります。むしろ治療しないと治るものも治りません😭
中の人おこなのは、保険治療(ピーリング系の薬)って、かなり注意しないと副作用でえらい目にあって二度と使いたくなくなるんです。
なのに、ろくに説明しないところの多いこと😭
がっつり説明するのでトライしませんか?
当院販売商品・自費メニューについて
最近、自費のメニューが増えてきたので、解説も含めてまとめページをつくりました😍
画像は中の人がインスタにハマった結果作りまくったものを流用してます🙄
ちなみに一番買っていただきたいのはセヌールです。原価です。繰り返します。原価です。それほど使ってほしい…🥺
これらの内容は、全部中の人やスタッフが実際に使って、良かったーというものだけを扱っています😊
だからって、皆さんにもいいわけではないですけどね。
友達から「よかったよ〜!」と言われたものを並べてみました的なノリでお願いいたします!
毒にも薬にもなる
皮膚科医が診察する前に使ってほしくないものナンバーワン→キズ○ワーパットです。
すごくすごくいいものなんですが、状況を間違えるとすごくすごく悪いものになります😭
診察した上で使うのはすごくすごくいいです✨
ごしごしはだめ/薬は正しく塗りましょう
身体はゴシゴシ洗わないでください。手で優しく…でないと湿疹、しわたるみの原因です😱
薬もゴシゴシ塗らないでください…
当院では頻繁に塗り方の指導をさせていただいております。
塗ってるつもりでも正しく塗れていない方が多いのです😭それでは効くものも効きません…
ゴシゴシし過ぎも、ちびちび使いもだめなので、適切な塗り方を覚えていってくださいね😄
尋常性疣贅(ウイルスのいぼ)はうおのめに見える
うおのめパッチを貼ってもうおのめが治らない…😵と皆さんいらっしゃると、だいたいがうおのめではなく尋常性疣贅(ウイルス性のいぼ)の診断になります。
うつるので放っておくと大変なことに。
こちらが大変なことになってしまった方です😭(撮影公開承諾済み)
こうなる前でも、なったあとでも、どうか皮膚科で治しましょう😵💫
ウイルス性のいぼ(尋常性疣贅)はあちこちにうつりますので
「他の場所や家族に出来てないか気をつけてくださいね😭」と話しております。
すると、「始まりってなんじゃい」というお言葉をいただきましたので、始まりすぎてイボかうおのめかわからない写真をお見せします。削ると判別しやすくなります。
ちなみにこれは中の人のうおのめです。
医師監修の治療にいい靴下、ケアソク
ケアソクとは、医師監修の、足の治療にもなる靴下シリーズのこと。
フットケアで有名な中の人のお師匠も監修しているとのことです😊
あたためる(とにかく暖かい。しもやけや湯たんぽによるやけど予防に。)、ととのえる(五本の指と土踏まずアーチをしっかり整える。踏み込みが甘くて爪や足が変形する方へ。)、うるおす(かかとのかさつきが、薬も塗らずによくなる。)の3種類があります。
院内にサンプルがあるので、ぜひ触ってみてください。
しもやけにご注意
凍傷(しもやけ)の写真です(撮影公開了承済み)。
寒くて血管が縮こまり、血流が悪くなって痒い、痛いとなります。
治療は環境を変えることが一番ですが、一般的にはビタミンEを使うことが多いです。
…それでも治らない方が当院にいらっしゃいます。
当院では別の治療を提案させていただきます。
当院では内服薬と塗り薬を処方します。
情報元の確からしさと読み方を考えるのは難しい
中の人、ツイッターでぶつぶつ呟いてることをきちんとホームページの記事として残したくて、えっちらおっちらホームページ作ってます。
今は論文をあれこれ漁ってるんですけど、大学勤めなので漁りやすい✨
ただ、そういう「すごそうな情報」も注意が必要なんです。
例えば今、○○という薬より□□のほうがいいよ〜って研究の論文見ました。中の人、みんな□□薬の製薬会社の人でした🫠(だからってデータが怪しいかどうかは別の話)
患者さんからは「このサプリは○○学会の人がいいって書いてある!」というのがありました。○○学会なんてわたしでも入れます😵
つまり、どんなすごい雑誌やまとめサイトに載っていようが、それがどれくらい今必要としていることに役立つかは全然違うのです。我々、大学でそういうのの見分け方とか勉強しています。
といっても、すっごく難しいですし、できてるか微妙ですけど、医者の仕事ってのはそういうのもあるんです。
院長が若かりし時代はEBM(科学的根拠に基づいた医学)がすごくもてはやされていて、研究や論文と違うと「エビデンス棒」でボッコボッコにされてました😵(嘘です)
でも、現実世界はそんなキカイみたいに動いてるわけじゃないので、NBM(皆さんの物語に基づいた医学)が生まれました。
どっちがいいかはその時次第なのですが、皮膚の病気ってかなり心身が密接に関わっているものなのです。
単純にEBMで行かないからこそ、クリニックや医者によって治療や結果が全然違うんですよね😊
皆さんに合うところが見つかるといいな、と思います。
(ヤバいところは止めます)
なので、なんかうちの治療納得いかないな、と思ってもエビデンス棒で殴らないでくださいぃぃぃいい😱
きっと合うところみつかりますから😱