
ビクトーザの値段には、国が決めた公定価格と、医療機関が自分で決める価格という2種類があります。同じ注射でも、どちらの土俵に乗るかで支払う金額は動き、比べるときの物差しまで変わってきます。
2型糖尿病の治療として使う場合は薬価という全国共通の価格が土台になり、窓口で払うのは加入している公的医療保険の負担割合に応じた分だけです。
体重を落とす目的で使うときは承認された効能の外へ出るので公的医療保険が使えず、価格の決め方そのものが医療機関ごとの設定へ切り替わります。
値段が何によって決まり、どこで差が開くのか、薬剤費の外側に並ぶ費目まで含めて価格の組み立てを順にたどります。
ビクトーザの値段を決めている薬価という公定価格
保険診療で使うビクトーザの値段は、国が薬価基準の中で1品目ずつ定めた公定価格から出発します。全国どの医療機関でも同じ金額が当てはまり、施設が独自に上げ下げできる余地は残されていません。
| 価格の種類 | 誰が決めるか | 金額が動くとき |
|---|---|---|
| 薬価(公定価格) | 国が全国一律に定める | 薬価の改定が行われたとき |
| 保険診療の窓口負担 | 薬価と負担割合で決まる | 薬価や負担割合が変わったとき |
| 自由診療の価格 | 各医療機関が独自に定める | 施設の判断で見直されたとき |
3つの行を分けているのは注射の中身ではなく、価格を誰が決めるのかという一点です。値段の話は、この区別を置いてから始めると混乱しません。
薬価基準に載った薬には全国共通の値段が付く
保険診療で使える薬は薬価基準という一覧に収載されており、国が品目ごとに価格を定めたうえで公表しています。この価格が薬価で、北海道で処方されても沖縄で処方されても金額は同じです。
医療機関や薬局が独自に安売りできない仕組みなので、患者の側から見れば、どこを受診しても薬剤費の土台は動きません。
ビクトーザも2010年に薬価基準へ収載され、以来この枠組みの中で価格が管理されてきました。値段を調べるときの出発点は、広告で見かける金額ではなくこの公定価格に置かれます。
ビクトーザの薬価は1キットあたりで定められている
ビクトーザはリラグルチド18mgを3mLに含む注射キットの形で流通しており、薬価もキット1本あたりで決まっています。1日に使う量が増えれば1本で足りる日数は短くなり、同じ期間でも必要な本数が変わってきます。
厚生労働省の薬価基準では、2026年8月時点でビクトーザ皮下注18mg(3mL)1キットの薬価が4,634円と定められています。国が公定価格として定めている以上、保険診療で使う限り医療機関による違いは生じません。
ただし窓口で払う金額が、この4,634円そのものになるわけではありません。負担割合が掛かるうえに、薬剤費以外の費目も同じ会計へ並びます。
薬価は改定のたびに書き換わる
薬価は一度決まればそのまま据え置かれる性質のものではなく、国が定期的に見直しを重ねています。市場での取引価格を調べたうえで引き下げる改定が繰り返されてきたため、数年前に調べた金額が今も同じとは限りません。
公定価格が下がると、支払う金額だけでなく、その薬の使われ方まで一緒に変わる場合があります。中国の上海で2016年から2022年の調達データを分析した研究では、価格交渉と集中購買の政策の後に新しい血糖降下薬の1日あたり費用が下がっていました。
同じ期間に使用量は規定1日用量に換算して212.28(95%信頼区間 188.25〜236.31)増えており、リラグルチドを含む複数の薬で消費と支出がそろって伸びていました。
制度も対象になる薬も日本とは違うため、この数字をそのまま当てはめられません。それでも、公定価格の水準が使われ方を左右する関係は読み取れます。
なぜ医療機関ごとに薬価が違わないのか?
公的医療保険という共通の財布から支払う以上、同じ薬に別々の値段を付けると給付の公平さが崩れるからです。価格を国が一元的に決める仕組みが、どの医療機関にかかっても同じという前提を根本で支えています。
医療機関は薬を卸から仕入れますが、保険診療で請求できるのは薬価に基づく金額に限られています。仕入れ値と薬価の差は施設側の損益に響きますが、患者が窓口で払う金額のほうには反映されません。
この統一が働くのは、あくまで保険が使える範囲に限られます。承認された効能の外へ出た瞬間、価格を誰が決めるのかという前提が入れ替わります。
ビクトーザの値段は2型糖尿病の治療のときだけ公的医療保険で軽くなる
日本で承認されたビクトーザの効能は2型糖尿病に限られ、その治療として使う場合に公的医療保険が使えます。体重を落とす目的での使用は承認の範囲を外れるため保険は使えず、費用は全額が自己負担になります。
国内で承認された効能は2型糖尿病の治療
ビクトーザ(リラグルチド)は1日1回の皮下注射で血糖の管理を助ける薬として、日本では2型糖尿病の治療に承認されています。用量の上限は1日1.8mgと定められていて、それを超える使い方は承認の中に含まれていません。
肥満症やダイエットの効能では審査を通っておらず、その用途で保険を使う道は制度のうえで開かれていません。承認の範囲が、そのまま保険の範囲を決めています。
値段を調べる前に自分がどちらの入口に立っているのかを確かめると、見るべき金額の桁が変わってきます。
体重を落とす目的では保険が使えず全額が自己負担
承認された効能の外で使うのは適応外の使用にあたるので、公的医療保険の給付からは完全に外れます。薬剤費だけでなく、その日に受けた診察料も検査料も、同じ会計の中ですべて自費として計算されます。
支払う金額は薬価の何割かではなく、医療機関が設定した価格そのものです。同じ成分の注射でも、負担の重さは別物になります。
費用の見通しは、受診を決める前に総額と内訳をそろえて確かめておくと立てやすくなるでしょう。
値段のほかに変わるのは副作用救済制度の扱い
保険が使えるかどうかで変わるのは、支払う金額だけではありません。国には医薬品副作用被害救済制度という仕組みがあり、適正に使った医薬品で重い副作用が生じたときに医療費などが給付されます。
ただし承認された効能から外れた使い方は、原則としてこの給付の対象になりません。体重を落とす目的での使用は適応外にあたるため、救済の枠組みから見ても外側に置かれます。
給付の可否は個別の事例ごとに、医学・薬学の水準へ照らして総合的に判断されます。それでも、保険が効くかどうかを分ける線と救済の対象かどうかを分ける線が、同じ承認の範囲の上に引かれている点は動きません。
サクセンダは国内で未承認のため値段の決め方が別
サクセンダ(リラグルチド3.0mg)は日本で承認を受けておらず、当院を含め自由診療の枠で扱われます。成分はビクトーザと同じでも、用量の上限も対象になる状態も、手元へ届くまでの経路も別々に決まっています。
未承認の薬には薬価が付かないため公定価格という比較の物差しがそもそも存在せず、価格は取り扱う医療機関ごとの設定へ委ねられます。
成分が同じだからといって、片方の値段をそのままもう片方の目安として使うわけにはいきません。
- 使う目的が2型糖尿病の治療かどうか
- 国内で承認された効能の範囲に入るか
- 薬価基準に収載された薬かどうか
- その日の会計が保険診療か自由診療か
4つの項目はどれも薬の中身を問うものではなく、制度のうえでの位置を確かめる材料です。値段の桁は、この4点でほぼ決まってしまいます。
保険が使えるときのビクトーザの値段は負担割合で決まる
保険診療でのビクトーザの値段は、薬価の全額ではなく、加入する制度や年齢に応じた1割から3割を窓口で負担する形になり、残りは保険から支払われます。
窓口で払うのは薬価の1割から3割
公的医療保険の自己負担は原則3割で、年齢や所得に応じて1割または2割になる区分も設けられています。同じ薬価であっても、負担割合が1割か3割かで、窓口に示される金額は3倍近くまで開きます。
1キット4,634円という薬価を例に取ると、3割ならおよそ1,390円、2割ならおよそ930円、1割ならおよそ460円が薬剤費に相当します。
| 負担割合 | 1キットあたりの薬剤費の目安 | 窓口での扱い |
|---|---|---|
| 3割 | およそ1,390円 | 原則の負担割合 |
| 2割 | およそ930円 | 年齢や所得による区分 |
| 1割 | およそ460円 | 年齢や所得による区分 |
実際の請求は点数の計算と端数の処理を経るので、この表の数字とぴったり一致するわけではありません。あくまで薬剤費の部分だけを取り出した目安として見る値です。
薬剤費のほかに診察料や調剤の費用が並ぶ
保険診療の会計は、診察料・検査料・薬剤費・調剤の費用といった複数の項目を足し合わせた形です。薬の値段だけを見ていると、当日に窓口で示される合計とのあいだに、小さくないずれが生まれます。
血糖の管理を続ける間は採血などの検査も定期的に入るため、月によって金額が上下します。受診の間隔が変われば、1ヶ月あたりの重さも動いてきます。
それでも、どの費目も国の定めた点数に沿って計算される点は、保険診療を通じて共通しています。金額の根拠を後から確かめられるのは、保険診療という会計の特徴でしょう。
月々の負担に上限を置く仕組みも働く
保険診療では、1ヶ月の自己負担が一定の額を超えた分を後から払い戻す仕組みが用意されています。所得の区分ごとに上限が決められており、負担が青天井にならないよう制度の側で設計されています。
対象になるのは保険が使える診療に限られ、自由診療の支払いは合算されないので、同じ月に両方を受けたとしても上限の計算へ入るのは保険診療の分だけです。
詳しい条件は加入している保険者が案内しています。保険証の発行元へ問い合わせると、自分がどの区分にあたるのかが分かります。
価格の見通しには販売終了の予定も関わる
窓口で払う金額を見積もるときは、その価格がいつまで当てはまるのかも一緒に見ておくと役に立ちます。製造販売元のノボ ノルディスク ファーマは2025年10月20日、ビクトーザ皮下注18mgを2026年後半に販売終了とすると発表しました。
発表の時点では通常どおりの出荷が続いており、同社は2026年以降に順次の切り替えを呼びかけています。今すぐ手元の治療が止まるという話ではなく、期限のほうが先に示された形です。
販売終了までの間に治療をどう続けるか、変えるとすればどうするかは、処方を受けている医療機関に相談して決める部分です。費用を見積もるときも、どこまでの期間を数えるのかを受診の場で確かめておくと見通しが立てやすくなります。
自由診療でのビクトーザの値段は医療機関ごとに決まる
自由診療では価格を決めるのが国ではなく個々の医療機関になるため、同じ薬でも施設によって金額に幅が出て、全国共通の目安は存在しません。
価格を決めるのは国ではなく個々の医療機関
自由診療の価格は、仕入れの条件や診察の体制、提供する説明や検査の範囲を踏まえて各医療機関が設定します。同じ薬を扱っていても提示される金額がそろわないのは、決め方そのものが施設に委ねられているためです。
公定価格のような共通の基準が無いので、高いか安いかを外側から判断しにくい面があります。金額の差が何に由来するのかは、内訳を見るまで分かりません。
当院を含め、自由診療の料金については各施設が公表している内容で一つずつ確かめる形になります。
全額が自己負担になるので薬価との差が開く
自由診療では保険からの支払いが無いため、かかった費用の10割をそのまま患者の側が負担します。薬価という公定価格が働かない領域なので、保険診療の窓口負担と単純に並べて比べられません。
差を生んでいるのは薬の中身ではなく、支払いの仕組みの違いです。同じ注射でも、会計の入口が変われば桁まで変わります。
この構造を頭に置いておくと、広告や料金表で見かける金額の意味を読み解きやすくなるでしょう。
表示された値段に何が含まれるかは統一されていない
自由診療の価格表示には、薬剤費だけを示す形と、診察料や検査料まで含めた総額で示す形が混在します。数字だけを並べても、比べたことにはなりません。
税込か税別か、注射針の代金が入っているか、初回と2回目以降で価格が違うのかも、施設ごとに扱いが分かれます。
同じ条件へそろえてから並べ直すのが、自由診療での値段を読むときのいちばん確かな土台になります。
総額と内訳を受診の前に確かめる
費用の見通しを立てるには、1回あたりではなく一定の期間で区切った総額を尋ねるほうが確実です。何を含み何を含まないかまで聞いておけば、当日の請求とずれません。
途中でやめた場合の精算や、支払い方法によって手数料が乗るかどうかも、受診の前に確かめておける項目です。
- 薬剤費が1本あたりか一定期間あたりか
- 診察料と検査料が価格に含まれるか
- 注射針など付属品の扱い
- 表示が税込か税別か
- 途中で中止したときの精算の方法
どれも電話で問い合わせられる内容ばかりで、答えをその場で書き留めておくと後から比べやすくなります。口頭の説明だけで判断せずに記録へ残しておけば、後から見積もりを組み直す手間も減るでしょう。
ビクトーザの値段は薬剤費だけでは決まらない
支払う総額を押し上げるのは薬の代金だけではなく、診察料や検査料、付属品や通院にかかる分が積み上がります。薬価や表示された価格だけを見ていると、実際に必要になる金額よりも見積もりは軽く出てしまいます。
診察料と検査料は薬とは別に数える
治療を続ける間は、体重や血圧の確認に加えて採血などの検査も定期的に入ります。これらは薬剤費とは別の費目として計算されます。
保険診療なら国の定めた点数に沿った金額が、自由診療なら医療機関が定めた金額がそこに乗ります。どちらの会計であっても、薬の値段の外側に別の費用が積み上がっていくという点は変わりません。
米国で23,522人を追った研究では、セマグルチドを処方された後の13〜24ヶ月に、薬剤費を除いた医療費が月あたり80ドル(95%信頼区間 68〜92ドル)増えていました。
ビクトーザとは別の薬を対象にした報告で制度も日本とは違いますが、薬の値段だけで総額を見積もる危うさは共通しているでしょう。
診察や検査が組まれる背景には副作用の確認がある
薬剤費の外側に診察料や検査料が並ぶのは、体調の変化を確かめる必要があるためです。リラグルチドでは悪心・嘔吐・下痢・便秘といった消化器の症状が起こる頻度が高く、使い始めや増量した直後に出やすいと報告されています。
まれに急性膵炎や胆石症・胆嚢炎といった重い副作用も報告されており、インスリンやスルホニル尿素薬などほかの糖尿病治療薬と併せて使う場合には低血糖が起こりえます。定期的な受診が組まれるのは、こうした変化を早い段階で拾うためです。
使えるかどうか、続けるかどうかは、体質や持病、ほかに飲んでいる薬まで含めて医師が診察のうえで判断します。費用を見積もるときも、この確認のための受診が回数に入る前提で数えておくと、実際の支払いとずれません。
注射針の代金は薬代に含まれるのか?
保険診療では注射針も処方の対象に含まれており、薬剤費とは別の費目として点数で計算されます。自由診療の場合は価格へ含める施設と別に請求する施設があり、同じ薬でも扱いが分かれています。
注射は1日1回のため、使う針の本数も日数に比例して増えます。1本あたりの金額は小さくても、続ける期間が延びれば無視できない差になります。
保冷して持ち帰る容器や消毒用の綿といった細かい実費も、同じように少しずつ積み上がっていきます。
通院そのものにかかる負担
請求書には載らないものの、交通費と通院に使う時間も実際の負担です。受診の間隔が短い時期ほど、この部分は重くなります。
冷蔵で保管する注射薬なので受け取りの日程を組む手間も生じ、金額へ換算しにくい部分ですが、続けやすさには確実に効いてくるでしょう。
| 費目 | 保険診療での扱い | 自由診療での扱い |
|---|---|---|
| 薬剤費 | 薬価に負担割合を掛ける | 医療機関が定めた価格 |
| 診察料と検査料 | 国の定めた点数で計算 | 医療機関が定めた価格 |
| 注射針など付属品 | 処方の対象になる | 価格に含む場合と別請求の場合 |
3つの費目はどれも、どちらの会計に乗るかによって、決まり方そのものが大きく変わってきます。値段を比べるときは、含まれている費目をそろえたうえで、同じ土俵の上に並べ直す必要があります。
ビクトーザの値段の差はどこから生まれるのか?
差の大半は薬の中身から生まれるのではなく、価格を誰が決めるのかという制度の違いに由来します。同じリラグルチドであっても、乗る土俵が変われば支払いの重さはまったく別のものになります。
保険診療と自由診療は同じ会計に混ぜられない
日本の制度のもとでは、保険が使える診療と使えない診療を、1回の会計へまとめて計算できません。自由診療として薬を使う場合は、その日に受けた診察も検査もまとめて同じ扱いで自費になります。
薬だけ自費にして診察は保険で、という組み合わせは成り立ちません。会計の入口がどちらなのかは、受付の段階ですでに決まっています。
ビクトーザの価格差の根っこには、保険と自費を分けるこの線引きが、そのまま横たわっています。
値段は治療の続けやすさに跳ね返る
費用は治療を続けられるかどうかを左右する要素で、米国の医療システムでは肥満に対してセマグルチドまたはチルゼパチドを始め、1年以内に中止した288人を調べた研究があります。
中止の理由で最も多かったのは費用や保険に関する問題で、137人(47.6%)を占めていました。副作用に耐えられなかった人は42人(14.6%)、供給の不足で受け取れなかった人が34人(11.8%)です。
収入と治療の開始しやすさの関係を示した報告もあります。米国のLook AHEAD試験に参加した4,892人を、中央値で8.3年にわたって追った解析です。
世帯収入が最も低い群は最も高い群と比べ、新しい糖尿病治療薬を始める割合が低くなっていました(ハザード比 0.78、95%信頼区間 0.62〜0.98)。
GLP-1受容体作動薬を使った30人へ面接した米国の質的研究でも、入手のしにくさと費用の重さが主題の1つに挙がっていました。薬をどこまで続けられるかが医学的な理由だけで決まっていない現実が、当事者の声から見えてきます。
費用に見合うかどうかの評価も国によって違う
同じ薬であっても、費用に見合うかどうかの評価は、比べる相手と国ごとの価格体系で変わります。米国内科学会のために行われた系統的レビューでは、生活習慣の見直しと比べたリラグルチドが低い価値と判定されました。
この検討は1質調整生存年あたり10万ドル未満を高い価値、20万ドル超を低い価値とする閾値を置いています。判定を左右するのは薬の効き目だけではなく、価格をどの水準に置くかという前提も同じだけ効きます。
英国の医療制度を前提にした試算では、リラグルチド3.0mgと比べたチルゼパチドの増分費用効果比が1質調整生存年あたり5,401〜7,864ポンドと報告されました。
リラグルチドを他のGLP-1受容体作動薬と比べた12件の経済評価をまとめた検討でも、比較の相手によって結論が動いていました。費用に見合うかどうかは薬そのものに固定された属性ではなく、比べる条件と価格によって動きます。
安さだけで選ぶと別の負担が生まれる
表示価格の安さは、含まれる範囲が狭いだけの場合があります。診察や検査を別料金にすれば、1回あたりの金額はいくらでも下げられます。
逆に総額で示す施設は単価だけを取り出すと高く見えるので、何が含まれるのかを確かめないまま数字を並べると判断を誤りかねません。
値段は判断材料の1つにすぎず、続けられる体制や相談のしやすさと合わせて考えるものでしょう。
| 価格差を生む要因 | 保険診療 | 自由診療 |
|---|---|---|
| 薬剤費の決め方 | 国が定めた薬価 | 医療機関ごとの設定 |
| 自己負担の割合 | 1割から3割 | 10割 |
| 価格に含まれる範囲 | 制度で共通 | 施設ごとに違う |
3つの行はどれも薬の中身とは関係のない部分で、値段の差を読むときはまず制度の側から見ていくと筋道が立ちます。
よくある質問
ビクトーザの薬価は誰が決めているのですか?
国が薬価基準という一覧の中で品目ごとに定めており、市場での取引価格の調査を踏まえて定期的に見直され、改定のたびに金額が書き換わります。
全国どの医療機関でも同じ薬なら同じ薬価が当てはまるので、施設が独自に上げ下げする余地はありません。
ビクトーザの値段が医療機関によって違うのはなぜですか?
公定価格が働かない自由診療では、価格の設定を各医療機関がそれぞれ独自に行っているためです。仕入れの条件や診察の体制、含める検査の範囲が違えば、提示される金額にも幅が出ます。
比べるときは同じ期間で区切った総額と、その内訳をそろえてから並べると差の意味が読み取れます。
ビクトーザの費用には薬代のほかに何が含まれますか?
診察料と検査料、それに注射針などの付属品が、薬代のほかに同じ会計へ並ぶ代表的な費目です。通院の交通費や受け取りに使う時間も、請求書には載らないものの実際の負担として積み上がります。
表示された価格がどこまでを含むかは施設ごとに違うため、内訳まで確かめておくと当日の請求とずれません。
ビクトーザの薬価はこれからも変わりますか?
薬価は据え置きではなく、国の改定によって見直されます。過去にも引き下げが繰り返されてきたため、数年前に調べた金額が今も同じとは限りません。
費用を見積もるときは、いつの時点の薬価を見ているのかを確かめておくと、実際の請求とのずれを防げます。
ビクトーザの費用を医療機関へ問い合わせるとき、何を聞けばよいですか?
一定の期間で区切った総額と、その中に診察料・検査料・注射針が含まれるかを尋ねると輪郭がつかめます。税込か税別か、初回と2回目以降で価格が変わるのかどうかも、同じ場面でまとめて確かめられます。
途中で中止したときの精算や、支払い方法によって手数料が乗るかどうかも聞いておけば、後から落ち着いて比べられます。
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