ゼップバウンドの開発経緯|チルゼパチドが肥満症治療薬として承認されるまで

ゼップバウンドの開発経緯|チルゼパチドが肥満症治療薬として承認されるまで

ゼップバウンド(チルゼパチド)は、GIPとGLP-1という2つのホルモンの受容体に同時に作用する肥満症治療薬です。もともと糖尿病治療薬「マンジャロ」として開発された成分が、臨床試験で体重の約20%もの減少効果を示しました。

この記事では、チルゼパチドがどのように発見・設計され、前臨床試験から大規模な臨床試験を経て、米国FDAや日本の厚生労働省に肥満症治療薬として承認されるまでの道のりを、肥満症治療に長年携わってきた医師の視点からわかりやすくお伝えします。

「自分の体重をなんとかしたい」と感じている方にとって、ゼップバウンドがどんな薬なのかを知る第一歩になれば幸いです。

目次 Outline

ゼップバウンドはどのような背景から生まれた肥満症治療薬なのか

ゼップバウンドは、従来の治療薬では十分な効果が得られなかった肥満症に対して、2つのホルモン経路を同時に活用するという新しい発想から誕生しました。肥満症は生活習慣の問題だけでなく、慢性的な疾患として医学的な治療が必要とされています。

肥満症は「慢性疾患」として世界的に治療が急がれている

肥満症は単に体重が多いだけの状態ではありません。高血圧や脂質異常症、2型糖尿病、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな健康障害を引き起こす慢性疾患として定義されています。

世界保健機関(WHO)の報告によると、世界の成人の肥満人口は約6億5000万人にのぼります。日本でも肥満のある方は約2800万人と推定されており、決して他人事ではないでしょう。

従来の肥満症治療薬には体重減少効果の壁があった

肥満症の治療は、まず食事療法と運動療法から始まります。しかし、それだけでは十分な効果を得られない方も少なくありません。薬物療法としては、食欲を抑えるタイプの薬がこれまでも存在していました。

ただし、従来の薬で達成できる体重減少率は5〜10%程度にとどまるケースが多く、より大きな減量効果を求める声は医療現場でも高まっていました。

従来の肥満症治療と新世代治療薬の比較

項目従来の治療薬新世代の治療薬
主な作用食欲抑制が中心ホルモン経路に作用
体重減少率5〜10%程度15〜22%程度
投与方法経口薬が主流週1回の皮下注射

GIPとGLP-1の2つのホルモンに着目した新しい着想

食事をとると小腸からGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンが分泌されます。この2つは「インクレチン」と呼ばれ、インスリンの分泌を促すだけでなく、食欲の調節や脂肪の代謝にも関わっています。

研究者たちは、GLP-1だけに作用する薬よりも、GIPとGLP-1の両方に同時に作用させたほうが、血糖コントロールと体重減少の両面で相乗効果が得られると考えました。この「ツインクレチン」という概念が、チルゼパチド誕生の原点です。

イーライリリー社がチルゼパチドの開発に踏み出した経緯

米国の製薬企業イーライリリー社は、GIPとGLP-1の両方の受容体に結合する単一分子のペプチドを設計するという野心的な研究に取り組みました。2016年に特許出願がなされ、LY3298176という開発コードで研究が本格化しています。

動物実験では、GLP-1受容体だけを活性化させた場合と比べて、GIPとGLP-1の両方を活性化させたほうが体重減少効果と食欲抑制効果が大きいことが確認されました。この結果に手応えを感じた研究チームは、ヒトでの臨床試験へと進んでいきます。

チルゼパチドを支える「ツインクレチン」という画期的な仕組みとは

チルゼパチドが従来のGLP-1受容体作動薬と一線を画すのは、GIPとGLP-1の両方の受容体に作用する「ツインクレチン(二重インクレチン受容体作動薬)」であるという点です。この二重作用が、強力な体重減少効果の鍵を握っています。

チルゼパチドは39個のアミノ酸で構成された合成ペプチド

チルゼパチドは、ヒトのGIPホルモンの配列をベースに設計された39個のアミノ酸からなる合成ペプチドです。分子にはC20脂肪二酸が付加されており、血中のアルブミンと結合することで半減期が約5日間に延長されています。

この長い半減期のおかげで、週に1回の皮下注射で効果を維持できます。毎日の服薬が負担に感じる方にとっても、治療を続けやすい設計といえるでしょう。

GIP受容体への親和性が高く、GLP-1受容体には「偏った」結合を示す

チルゼパチドはGIP受容体に対しては天然のGIPホルモンとほぼ同等の結合力を持っていますが、GLP-1受容体への結合力は天然のGLP-1の約5分の1にとどまります。一見すると弱点のように思えるかもしれません。

しかし、この「不均衡な結合」こそが治療効果を高める秘密です。GLP-1受容体では、β-アレスチンの動員よりもcAMP(環状アデノシン一リン酸)の生成を優先的に促すという「バイアスドアゴニズム(偏ったアゴニスト活性)」が確認されています。

脳・膵臓・脂肪組織への多面的な作用で食欲と代謝を同時に改善

チルゼパチドが体内で発揮する作用は多岐にわたります。脳の食欲中枢に働きかけて満腹感を高め、膵臓ではインスリン分泌を促進し、胃では内容物の排出速度を緩やかにします。

さらにGIP受容体を介して脂肪組織の代謝を改善し、インスリン感受性を向上させる効果も期待されています。単なる食欲抑制ではなく、代謝そのものに働きかける点が、大幅な体重減少を可能にした理由といえます。

チルゼパチドの主な作用部位と期待される効果

作用部位期待される効果
脳(視床下部)食欲抑制・満腹感の増強
膵臓インスリン分泌の促進
胃排出速度の遅延
脂肪組織脂質代謝の改善

糖尿病治療薬マンジャロからゼップバウンドへ|転用ではなく科学的な進化

ゼップバウンドの有効成分チルゼパチドは、2型糖尿病治療薬「マンジャロ」と同一の成分です。しかし、単なる「糖尿病薬の流用」ではなく、肥満症に特化した大規模な臨床試験を経て独立した治療薬として承認された、科学的進化の成果です。

SURPASSプログラムで糖尿病治療における有効性が実証された

チルゼパチドはまず、2型糖尿病を対象としたSURPASS(サーパス)臨床試験プログラムで有効性と安全性が検証されました。全5つの大規模試験が実施され、血糖値を示すHbA1cの低下効果は既存のGLP-1受容体作動薬を上回りました。

特にSURPASS-2試験では、セマグルチド(GLP-1受容体作動薬)1mgと直接比較し、チルゼパチドのすべての用量が血糖コントロールと体重減少の両方で優れた結果を示しています。2022年5月、米国FDAは2型糖尿病治療薬として承認し、日本でも2023年4月にマンジャロとして発売されました。

糖尿病患者で観察された「想定以上の体重減少」が転機に

糖尿病治療の臨床試験の中で、研究者たちの注目を集めたのが顕著な体重減少効果でした。通常、糖尿病治療薬に期待される体重減少は副次的な効果にすぎませんが、チルゼパチドでは15mg群の参加者の約4人に1人が体重の15%以上を減量しました。

「この薬は糖尿病だけでなく、肥満症そのものの治療に使えるのではないか」。そうした期待から、肥満症を対象としたSURMOUNTプログラムの計画が始まったのです。

マンジャロとゼップバウンドの違い

項目マンジャロゼップバウンド
有効成分チルゼパチドチルゼパチド(同一)
適応疾患2型糖尿病肥満症
維持用量5mg〜15mg10mg(5〜15mgで調節)

SUMROUNTプログラムは肥満症に特化した臨床開発として設計された

イーライリリー社は2019年後半から、肥満症(糖尿病を合併しない方を含む)を対象とした第3相臨床試験プログラム「SURMOUNT(サーマウント)」を開始しました。世界9か国、5000人以上が参加するこの大規模プログラムでは、チルゼパチドの体重減少効果を正面から検証しています。

糖尿病薬としての「おまけの効果」ではなく、肥満症という慢性疾患を真正面から治療する薬として開発された点は、強調しておきたいポイントです。

SURMOUNT試験が証明したチルゼパチドの驚くべき体重減少効果

SURMOUNT臨床試験プログラムの結果、チルゼパチドは肥満症の薬物治療としては過去に類を見ないレベルの体重減少効果を示し、外科手術に匹敵するとまで評されました。ここからは、各試験の結果を具体的にお伝えします。

SURMOUNT-1試験では最大22.5%の体重減少を達成

2022年に発表されたSURMOUNT-1試験は、糖尿病のない肥満症の成人2539人を対象に72週間にわたって実施されました。参加者はチルゼパチド5mg、10mg、15mgのいずれか、またはプラセボ(偽薬)を週1回皮下注射しています。

結果は圧倒的でした。体重変化率の平均値は5mg群で-15.0%、10mg群で-19.5%、15mg群で-20.9%だったのに対し、プラセボ群は-3.1%にとどまりました。15mg群では参加者の57%が20%以上の体重減少を達成しています。

SURMOUNT-2試験では糖尿病合併の肥満症でも有効性を確認

2型糖尿病を合併する肥満症の方を対象としたSURMOUNT-2試験でも、チルゼパチドは明確な効果を示しました。938人が参加し、15mg群では平均14.7%の体重減少が認められています。

一般的に、糖尿病を合併していると抗肥満薬の効果は出にくいとされていました。それでもこれだけの減量効果が得られた点は、チルゼパチドの実力を裏づける結果です。

SURMOUNT-3・4試験が示した治療継続の大切さ

SURMOUNT-3試験では、12週間の集中的な生活習慣介入で5%以上の減量に成功した後にチルゼパチドを投与した場合、さらに18.4%の追加減量が得られました。生活習慣の改善に薬物療法を組み合わせることで、相乗的な効果が期待できます。

一方、SURMOUNT-4試験では、チルゼパチドの投与を中止してプラセボに切り替えた群で体重の14%が戻ってしまったことも報告されています。肥満症の治療では、一定期間薬を続けることが減量の維持には大切だと示唆する結果でしょう。

SUMROUNTプログラム主要試験の体重減少効果

試験名対象最大体重減少率
SURMOUNT-1肥満症(糖尿病なし)約20.9%(15mg群)
SURMOUNT-2肥満症+2型糖尿病約14.7%(15mg群)
SURMOUNT-3生活習慣介入後追加で約18.4%
SURMOUNT-J日本人肥満症約22.7%(15mg群)

米国FDAがゼップバウンドを肥満症治療薬として承認した背景

SUMROUNTプログラムの優れた結果を受けて、米国FDAは2023年11月にチルゼパチドを肥満症治療薬「ゼップバウンド」として承認しました。FDAが「ファーストインクラス(同種初)」と位置づけたこの承認は、肥満症治療の新時代の幕開けといえます。

FDAは迅速審査で承認を下した

イーライリリー社は2021年にFDAへの承認申請を行い、優先審査券を使用しました。肥満症という深刻な公衆衛生上の課題に対する治療薬として、通常よりも短い審査期間で承認が進められています。

2023年11月のFDA承認により、米国では同年12月からゼップバウンドの販売が開始されました。BMIが30以上の肥満症の方、またはBMIが27以上で体重関連の合併症を1つ以上持つ方が処方の対象です。

GLP-1受容体作動薬との直接比較でも優位性が確認された

FDAの承認判断には、既存の肥満症治療薬と比較した際の優位性も考慮されました。同じくGLP-1受容体作動薬であるセマグルチド(ウゴービ)による平均体重減少率が10〜15%であるのに対し、チルゼパチド15mgでは約20%と大きく上回りました。

FDA承認までの主な出来事

  • 2016年:イーライリリー社がチルゼパチドの特許を出願
  • 2018年:第1相・第2相臨床試験の結果が学術誌に発表
  • 2022年5月:FDAが糖尿病治療薬として承認(マンジャロ)
  • 2023年11月:FDAが肥満症治療薬として承認(ゼップバウンド)

肥満症治療薬としてのゼップバウンドは「転用」ではなく「独立承認」

ゼップバウンドは、マンジャロの適応を単に広げたのではありません。肥満症に特化したSURMOUNTプログラムのデータに基づいて、独立した製品として承認されています。用量設定も肥満症の治療に合わせて調整されており、維持用量は10mgを基本として5〜15mgの範囲で調節できます。

こうした丁寧な開発経緯があるからこそ、ゼップバウンドは医学的な根拠に基づいた肥満症治療薬として信頼を得ているのです。

日本でゼップバウンドが承認・発売されるまでの道のり

日本では2024年12月27日に厚生労働省がゼップバウンドの製造販売を承認し、2025年4月11日に発売されました。日本人を対象としたSURMOUNT-J試験のデータが承認の根拠となっています。

日本人対象のSURMOUNT-J試験で安全性と有効性が確認された

SURMOUNT-J試験は、日本人の肥満症患者225人を対象に実施された第3相臨床試験です。2型糖尿病のない成人が参加し、チルゼパチド10mg群・15mg群・プラセボ群の3群に分けて72週間の投与が行われました。

結果として、10mg群で17.8%、15mg群で22.7%の体重減少が確認されました。体重が5%以上減少した方の割合は10mg群で94.4%、15mg群で96.1%にのぼり、日本人においても高い有効性が実証されたのです。

承認の条件となった対象患者と処方要件

日本でのゼップバウンドの適応は、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法で十分な効果が得られない肥満症の方に限られます。BMI 27以上で肥満関連の健康障害を2つ以上、またはBMI 35以上の方が対象です。

処方できる医療機関も限定されており、日本肥満学会や日本糖尿病学会などの関連学会が認定する教育研修施設での使用が求められます。

日本イーライリリーと田辺三菱製薬が共同で製造販売を担う

日本では、日本イーライリリーと田辺三菱製薬が共同でゼップバウンドの製造販売を行っています。アテオスと呼ばれるオートインジェクター型の注入器具を使い、患者さん自身が自宅で週1回の皮下注射を行う形式です。

用量は2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mgの6規格が用意されており、2.5mgから開始して4週ごとに増量していきます。

日本における承認から発売までの流れ

時期出来事
2023年4月マンジャロ(糖尿病治療薬)が国内発売
2024年12月厚生労働省がゼップバウンドを承認
2025年3月薬価基準に収載
2025年4月ゼップバウンド発売開始

ゼップバウンドを安全に使うために押さえておきたい副作用と注意点

ゼップバウンドは高い有効性を持つ一方、すべての薬と同様に副作用のリスクがあります。安全に治療を続けるためには、どのような症状に気をつけるべきかを事前に知っておくことが大切です。

消化器症状が多いが、多くは軽度から中等度

臨床試験で報告された主な副作用は、吐き気・下痢・便秘・食欲の低下など消化器系の症状です。これらは投与開始後や増量時に出やすく、多くの場合は時間とともに軽減されていきます。

臨床試験で報告された主な副作用

  • 吐き気(投与初期に多い)
  • 下痢・便秘
  • 食欲減退
  • 腹部の不快感・膨満感

甲状腺に関する注意事項を医師に必ず伝えてほしい

動物実験において、GLP-1受容体作動薬が甲状腺C細胞の腫瘍発生リスクを高める可能性が示されています。ヒトでの因果関係は明らかになっていませんが、甲状腺髄様がんの既往歴がある方やご家族にその病歴がある方は、ゼップバウンドの使用が制限されます。

治療を受ける際には、ご自身やご家族の病歴を主治医に正直にお伝えください。

ダイエット目的での自己判断使用は絶対に避けてほしい

ゼップバウンドは医師の管理のもとで使用する処方薬です。痩身やダイエットを目的とした自己判断での使用は認められていません。適応基準を満たし、食事療法と運動療法を併用したうえで、医師が必要と判断した場合にのみ処方される薬です。

インターネット上での個人輸入や美容クリニックでの安易な使用は、健康上のリスクを伴うため十分にご注意ください。

よくある質問

ゼップバウンドの有効成分であるチルゼパチドはどのように開発されたのですか?

チルゼパチドは、米国の製薬企業イーライリリー社が開発した合成ペプチドです。ヒトのGIPホルモンの配列をベースに設計され、GIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用するよう分子構造が工夫されています。

2016年に特許が出願され、前臨床試験を経て2018年にはヒトでの臨床試験結果が学術誌に発表されました。まず2型糖尿病治療薬「マンジャロ」として承認を受けた後、肥満症を対象としたSURMOUNTプログラムの成功により、肥満症治療薬「ゼップバウンド」として独立に承認されました。

チルゼパチドはなぜ従来の肥満症治療薬より体重減少効果が大きいのですか?

チルゼパチドは、GIPとGLP-1という2つのホルモン受容体に同時に作用する「ツインクレチン」です。従来のGLP-1受容体作動薬が1つのホルモン経路だけに作用するのに対し、チルゼパチドは2つの経路を同時に活性化させます。

GLP-1受容体を介して食欲を抑制し胃排出を遅らせると同時に、GIP受容体を介して脂肪組織の代謝やインスリン感受性を改善させます。この相乗効果により、臨床試験では体重の約20%にも達する減少効果が報告されました。

ゼップバウンドは日本でいつ承認され、どのような方が対象ですか?

ゼップバウンドは2024年12月27日に日本の厚生労働省から製造販売承認を取得し、2025年4月11日に発売が開始されました。日本人の肥満症患者を対象としたSURMOUNT-J試験の結果が承認の根拠となっています。

対象となるのは、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法と運動療法だけでは十分な効果が得られない肥満症の方です。BMI 27以上で肥満に関連する健康障害を2つ以上、またはBMI 35以上の方に処方が限られています。

ゼップバウンドと糖尿病治療薬マンジャロは何が違うのですか?

ゼップバウンドとマンジャロは、有効成分が同じチルゼパチドです。ただし、適応となる疾患が異なります。マンジャロは2型糖尿病の治療薬として承認されており、ゼップバウンドは肥満症の治療薬として独立に承認されました。

用量設定にも違いがあります。マンジャロは5mgが維持用量の基本ですが、ゼップバウンドでは10mgを維持用量の基本とし、5〜15mgの範囲で調節します。肥満症の治療にはより高い用量が必要とされるため、この違いが設けられています。

ゼップバウンドの臨床試験ではどのような副作用が報告されていますか?

ゼップバウンドの臨床試験で報告された副作用の多くは消化器系の症状です。吐き気、下痢、便秘、食欲減退、腹部の不快感などが挙げられますが、大半は軽度から中等度で、投与開始や増量の時期に集中して現れ、時間の経過とともに軽減する傾向があります。

重篤な副作用の報告頻度は低いものの、膵炎やアレルギー反応などが起こる可能性もゼロではありません。体調に変化を感じた場合は、速やかに主治医に相談することが大切です。

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この記事を書いた人 Wrote this article

大木 沙織 大木皮ふ科クリニック 副院長

皮膚科医/内科専門医/公認心理師 略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。 所属:日本内科学会