皮膚の乾燥やバリア機能の低下に悩む多くの人々にとって、ヒルドイドなどのヘパリン類似物質配合の保湿剤は心強い味方です。

しかし、処方されたものの「なんとなく」塗っているだけでは、その本来のポテンシャルを十分に引き出すことはできません。

実は、保湿剤の効果は「塗る量」と「塗り方」で劇的に変わります。

本記事では、皮膚科学に基づいた適量である「FTU(フィンガーチップユニット)」の正確な測り方から、成分を角質層の奥深くまで届けるための具体的な塗布テクニックまでを網羅しました。

今日からのスキンケアを変え、健やかな肌を取り戻すための確かな知識をお持ち帰りください。

目次
  1. ヘパリン類似物質の正体と、あなたに合う剤形の選び方
    1. 保湿・血行促進・抗炎症。3つの作用が肌荒れを治すメカニズム
    2. クリーム、ローション、泡。使用感で選ぶか、部位で選ぶか?
    3. 市販の化粧水と何が違う?医薬品を選ぶべき肌の状態とは
  2. 1FTUって何グラム?指一本で測る「効く量」の基準
    1. 大人の手のひら2枚分に0.5g。これが世界標準の適量ルール
    2. チューブじゃない時はどう測る?ローションと泡の適量目安
    3. 顔、腕、脚。パーツごとに必要な「量」を直感的に把握する
  3. お風呂上がり5分以内が勝負?保湿効果を最大化するタイミング
    1. タオルドライ直後から乾燥は始まる。急速な水分蒸発を防ぐには
    2. 1日1回より2回が効く。朝のスキンケアがバリア機能を強化する
    3. 手洗い後やマスク擦れ。日中の「追い保湿」で隙を作らない
  4. 擦るのはNG?成分を角質層まで届けるプロの塗布テクニック
    1. 肌を動かさないタッチで。ティッシュが張り付くくらいが正解
    2. シワの向きを読んで塗る。溝の奥まで成分を届ける秘訣
    3. 肘や膝の亀裂を防ぐ。関節を曲げて伸ばして塗るコツ
  5. 良かれと思ったそのケアが逆効果?避けるべき3つのNG習慣
    1. 点置きは塗りムラのもと。手のひらで広げてから乗せるのが正解
    2. 治ったからとすぐ辞めない。見た目改善後の「維持療法」が鍵
    3. 去年の残りは使わない。開封後の使用期限と保管のルール
  6. ステロイドや日焼け止めと併用するとき、どの順番で塗るのが正解か
    1. 「広い範囲」が先、「狭い範囲」が後。ステロイドとの併用ルール
    2. メイクがヨレないコツ。日焼け止めを重ねる前の待ち時間
    3. 医師の指示が最優先。混合処方や特殊なケースの対応
  7. 顔、手、かかと。部位ごとの悩みに合わせた攻めの保湿アプローチ
    1. 目元の小ジワとTゾーンの脂浮き。顔の中で塗り分ける技術
    2. ラップでパック?ガサガサかかとを柔らかくする密封法
    3. 逃げる子供にどう塗る?スキンシップに変える親子の保湿タイム
  8. よくある質問

ヘパリン類似物質の正体と、あなたに合う剤形の選び方

ヒルドイドには「保湿」「血行促進」「抗炎症」の3つの作用があり、これらの特性を理解した上で、ご自身の肌質や季節に合ったタイプ(軟膏、ローション、泡)を選ぶことが治療の第一歩です。

保湿・血行促進・抗炎症。3つの作用が肌荒れを治すメカニズム

ヒルドイドの主成分である「ヘパリン類似物質」は、人の肝臓で生成されるヘパリンに似た構造を持つ成分です。

この成分が多くの乾燥肌治療で選ばれる理由は、単に表面を覆うだけでなく、肌の内部に働きかける力があるからです。具体的には「保湿作用」「血行促進作用」「抗炎症作用」の3つが挙げられます。

特に注目すべきは保湿作用です。ヘパリン類似物質は高い親水性を持ち、角質層の水分を抱え込むことで、乱れた肌のラメラ構造(水分と油分の層)を整えます。

そして、血行促進作用は肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促し、荒れた肌の修復を助けるため、しもやけや傷跡のケアにも応用されます。

クリーム、ローション、泡。使用感で選ぶか、部位で選ぶか?

「ベタつくから塗りたくない」「サラサラすぎて物足りない」といった使用感の不満は、継続的なケアを妨げる大きな要因です。

ヒルドイドには主にソフト軟膏(クリーム)、ローション、フォーム(泡)などの種類があり、それぞれに適した使用シーンがあります。

剤形別の特徴と推奨される使用シーン

剤形タイプ特徴・メリット適した部位・季節
ソフト軟膏(クリーム)被膜感があり、保湿の持続力が高い。伸びが良く、もっとも一般的。W/O型(油中水型)で水に強い。手足、体幹部など全身。乾燥が強い冬場や、しっかりと保湿したい箇所に。
ローション(乳液)水分が多く、サラッとした使用感。広範囲に素早く伸ばせる。O/W型(水中油型)が多い。頭皮、有毛部、背中などの広範囲。夏場や、ベタつきを嫌うお子様に。
フォーム(泡)泡状で出てくるため液垂れしにくく、馴染ませやすい。摩擦を避けたい場合に有利。広範囲の塗布や、凹凸のある部位。摩擦刺激を極力抑えたいデリケートな肌に。

季節や塗布部位に合わせてこれらを使い分けることで、ストレスなく治療を続けることができます。

市販の化粧水と何が違う?医薬品を選ぶべき肌の状態とは

多くの人が「化粧水で水分を補給すれば十分」と考えがちですが、深刻な乾燥肌やアトピー性皮膚炎の素因がある肌においては、それだけでは不十分なケースが多々あります。

一般的な化粧水は水分補給を主目的としており、蒸発を防ぐ「蓋」の機能や、バリア機能を修復する作用までは強く持っていないことが多いからです。

医薬品であるヒルドイドは、角質層の水分保持機能を根本から立て直すことを目的としています。

肌の水分保持能力そのものが低下している状態では、いくら水分を与えてもすぐに蒸発してしまうため、構造的な修復を促す成分を取り入れることが必要です。

1FTUって何グラム?指一本で測る「効く量」の基準

皮膚科学で推奨される塗布量「1FTU(約0.5g)」は、大人の手のひら2枚分を塗るための最適な量であり、これを守ることで摩擦を防ぎ十分な保湿効果を得ることができます。

大人の手のひら2枚分に0.5g。これが世界標準の適量ルール

薬の効果が出ない最大の原因の一つは「塗る量が少なすぎること」にあります。多くの患者さんが、無意識のうちに薄く伸ばしすぎてしまっています。

そこで皮膚科医が推奨する世界共通の単位が「FTU(フィンガーチップユニット)」です。これは感覚に頼らず、誰でも適量を再現できる指標です。

1FTU(FingerTipUnit)とは、大人の人差し指の先端から第一関節まで、チューブ入りの軟膏やクリームを乗せた量のことを指します。この量が約0.5gに相当します。

そして、この1FTU(約0.5g)が、大人の手のひら2枚分の面積を塗るのに適した量と定義されています。

チューブじゃない時はどう測る?ローションと泡の適量目安

チューブタイプの軟膏であれば指の関節で測れますが、ローションやフォームの場合はどうすればよいのでしょうか。

それぞれの容器形状に合わせた適量の出し方を知っておく必要があります。特にローションは伸びが良い分、薄塗りになりやすいため注意が必要です。

製剤ごとの1FTU(約0.5g)の目安

製剤タイプ1FTUの目安塗れる範囲(面積)
チューブ入り軟膏・クリーム大人の人差し指の先端から第一関節までの長さ大人の手のひら2枚分
ローション(ボトル入り)1円玉大の大きさ(直径約2cm)大人の手のひら2枚分
フォーム(泡タイプ)容器のキャップの大きさ程度(製品により噴射量が異なるため確認が必要)大人の手のひら2枚分

実際に手に出してみると、「こんなに多く塗るのか」と驚かれる方も少なくありません。しかし、この厚みこそが、摩擦を防ぎ、十分な保湿効果を発揮するために計算された量なのです。

顔、腕、脚。パーツごとに必要な「量」を直感的に把握する

全身に塗る場合、あるいは特定の部位に塗る場合、いちいち「手のひら何枚分か」を測りながら塗るのは大変です。

あらかじめ、体の各パーツごとに必要なFTU数の目安を知っておくと、迷わずに適量を取り出すことができます。

例えば、大人の顔と首を合わせると約2.5FTUが必要です。片腕であれば約3FTU、片脚であれば約6FTUが目安となります。

これを知っているだけで、「顔には指2本分と半分くらい必要だな」と直感的に判断できるようになります。

また、小さなお子様の場合は体の表面積が大人の約半分から3分の1程度ですので、大人のFTUを基準に比率で調整してあげると良いでしょう。

お風呂上がり5分以内が勝負?保湿効果を最大化するタイミング

入浴後5分以内の「過乾燥」が始まる前に塗布し、さらに朝のスキンケアを加えた1日2回のケアを習慣にすることで、24時間肌のバリア機能を維持できます。

タオルドライ直後から乾燥は始まる。急速な水分蒸発を防ぐには

入浴直後の肌は水分をたっぷり含んで柔らかくなっていますが、タオルで拭いた瞬間から急激な乾燥が始まります。

ある研究データによると、入浴後10分を経過すると、入浴前よりも肌の水分量が低くなってしまう「過乾燥」の状態に陥ることがわかっています。

そのため、体を拭いてからパジャマを着る前、できれば浴室から出て5分以内にヒルドイドを塗ることが理想的です。

このタイミングであれば、肌に残った水分と一緒に保湿成分を閉じ込めることができ、保湿効果が飛躍的に高まります。

1日1回より2回が効く。朝のスキンケアがバリア機能を強化する

忙しいとつい「夜だけ」になりがちですが、保湿剤の効果は24時間は持続しません。朝と晩の2回塗布することで、一日中バリア機能を維持することができます。

特に朝の塗布は、日中の紫外線やエアコン、衣服の摩擦といった外部刺激から肌を守るために大切です。

起床時の着替えのタイミングや洗顔後など、朝のルーティンに組み込むことで、痒みや乾燥の再発リスクを下げることができます。

実際に、1日1回の塗布よりも2回の塗布の方が、肌の状態が有意に改善したという報告もあります。

手洗い後やマスク擦れ。日中の「追い保湿」で隙を作らない

手洗いやアルコール消毒を頻繁に行う手や、マスクの着脱で擦れる顔などは、朝晩のケアだけではカバーしきれないことがあります。

乾燥を感じてから塗るのではなく、乾燥を感じる前に予防的に塗り直すのがベストです。

例えば、トイレに立った後や水仕事の後など、生活の節目でこまめに塗り直す習慣をつけましょう。

外出先には携帯しやすい小さなチューブタイプや、重ね付けしても白浮きしにくいローションタイプを持ち歩くと便利です。

擦るのはNG?成分を角質層まで届けるプロの塗布テクニック

肌を擦らず優しく広げ、皮膚のシワの向きに合わせて塗布することで、刺激を与えずに成分を溝の奥まで届けることができます。

肌を動かさないタッチで。ティッシュが張り付くくらいが正解

「よく効くように」と薬を肌にグイグイと擦り込んでしまう方がいますが、これは逆効果です。

摩擦熱や物理的な刺激は、炎症を起こしている肌にとってダメージとなり、痒みを誘発することさえあります。

ヒルドイドは、肌の上に乗せるように優しく広げるだけで十分に浸透するように設計されています。

手のひら全体を使って、皮膚が動かないくらいの優しいタッチで、スーッと伸ばすのが正解です。

塗り終わった後に、ティッシュペーパーを一枚肌に乗せてみて、落ちずに張り付くくらいが適量の目安であり、優しく塗れた証拠でもあります。

シワの向きを読んで塗る。溝の奥まで成分を届ける秘訣

皮膚には「皮溝(ひこう)」と呼ばれる細かな溝が走っています。この溝の向きを無視して塗ると、溝の奥まで薬剤が届かず、塗りムラの原因になります。

特に乾燥して硬くなった肌は溝が深くなっているため、方向を意識することが大切です。

部位ごとの効果的な塗布方向

部位皮膚のシワ・流れの方向塗り方のコツ
腕・脚横方向(輪切りの方向)縦にスーッと伸ばすのではなく、横方向に螺旋を描くように、あるいはシワに沿って横向きに塗り広げます。
背中背骨から外側へ、肋骨に沿って中心から外側へ向かって、肋骨の流れに沿うように大きく広げます。
横方向横ジワに沿って、中心から外側へ、あるいは下から上へ優しくなじませます。

肘や膝の亀裂を防ぐ。関節を曲げて伸ばして塗るコツ

肘や膝、手首などの関節部分は、皮膚が伸縮するため乾燥しやすく、亀裂(ひび割れ)が生じやすい箇所です。

ここは皮膚を伸ばした状態で塗るのがポイントです。例えば肘なら、腕を曲げた状態でシワを伸ばし、その上から円を描くようにたっぷりと塗り込みます。

シワが寄ったまま塗ると、シワの谷間に薬が行き渡らず、そこから裂けてしまうことがあります。皮膚をピンと張った状態で、溝を埋めるように丁寧に塗布してください。

良かれと思ったそのケアが逆効果?避けるべき3つのNG習慣

点置きによる塗りムラや、自己判断での早期中断、古い薬の使用は、治療効果を著しく低下させるため避けるべきです。

点置きは塗りムラのもと。手のひらで広げてから乗せるのが正解

クリームを塗る際、ポツンポツンと肌に点置きしてから伸ばしていませんか?

実はこの方法は、最初に置いた部分にばかり薬が集中し、その周辺は薄くなってしまうため、塗りムラの大きな原因となります。

  • 手のひらに一度適量を取り出し、両手で温めながら広げてから、スタンプを押すように体全体に乗せていく。
  • あるいは、手のひらで広げた後、大きなストロークで一気に塗り広げる。
  • チューブから直接、塗りたい部位に一本線を引くように出し、そこから広げる。

治ったからとすぐ辞めない。見た目改善後の「維持療法」が鍵

「赤みが引いたから」「痒くなくなったから」といって、自己判断ですぐにヒルドイドの使用を中止するのは危険です。

見た目は治っていても、角質層のバリア機能が完全に回復するには時間がかかります。中途半端にやめてしまうと、少しの刺激ですぐにぶり返してしまいます。

医師の指示があるまでは、見た目がきれいになっても「スキンケア」として継続することが、再発を防ぐもっとも確実な方法です。

これをプロアクティブ療法(維持療法)と呼び、アトピー性皮膚炎などの治療ガイドラインでも推奨されています。

去年の残りは使わない。開封後の使用期限と保管のルール

「昔もらったヒルドイドが残っているから」と、開封後長期間経過したものを使うのは避けましょう。

一度開封した保湿剤は酸化が進んでいたり、雑菌が繁殖していたりする可能性があります。

一般的に、開封後はワンシーズン(約3ヶ月)を目安に使い切ることが推奨されます。特にチューブの口が直接肌に触れたりしている場合は注意が必要です。

保管は直射日光の当たらない涼しい場所(冷暗所)が基本ですが、夏場などで室温が高すぎる場合は冷蔵庫の野菜室などを利用するのも一つの手です。

ステロイドや日焼け止めと併用するとき、どの順番で塗るのが正解か

基本は「広範囲に塗るヒルドイドが先、ピンポイントのステロイドが後」ですが、日焼け止めはヒルドイドが馴染んでから重ねるのが鉄則です。

「広い範囲」が先、「狭い範囲」が後。ステロイドとの併用ルール

炎症がある場合に処方されるステロイド外用薬とヒルドイドを併用する場合、基本的には「広範囲に塗るものを先、狭い範囲に塗るものを後」とするのが一般的です。

併用時の推奨ステップ

塗る順番アイテム理由とポイント
1.先に塗るヒルドイド(保湿剤)まずは肌全体のベースを整え、保湿します。広範囲に塗るため、後から塗ると先に塗った薬を広げてしまうリスクを避けます。
2.後に塗るステロイド外用薬湿疹や炎症がある患部にのみ、ピンポイントで乗せます。保湿剤の上から塗ることで、過度な吸収を抑えつつ患部に留まらせることができます。

メイクがヨレないコツ。日焼け止めを重ねる前の待ち時間

顔や露出部に塗る場合、その上から日焼け止めやファンデーションを重ねることになります。

この場合、必ず「ヒルドイドが完全に馴染んでから」次のステップに進むことが大切です。

塗ってすぐに日焼け止めを重ねると、油分が混ざり合ってヨレてしまったり、日焼け止めの皮膜が均一に作れなかったりします。

ヒルドイドを塗布して5分〜10分ほど置き、肌表面のベタつきが落ち着いてからメイクやUVケアを行うと、崩れにくく、かつ保湿効果も維持されます。

医師の指示が最優先。混合処方や特殊なケースの対応

上記はあくまで一般的な原則です。症状の程度や医師の治療方針によっては、「ステロイドの吸収を高めるために先に塗る」よう指示される場合もあります。

また、あらかじめ2つの薬剤が薬局で混合(ミックス)されたものが処方される場合もあります。

自分の判断よりも、主治医や薬剤師の指示が最優先されることは言うまでもありません。疑問がある場合は、必ず処方時に確認するようにしましょう。

顔、手、かかと。部位ごとの悩みに合わせた攻めの保湿アプローチ

顔は部位による皮脂量の違いを考慮し、手やかかとは密封法を取り入れるなど、部位ごとの特性に合わせたケアが効果的です。

目元の小ジワとTゾーンの脂浮き。顔の中で塗り分ける技術

顔は皮膚が薄く、特に目元は非常にデリケートです。また、ニキビができやすいTゾーンと乾燥しやすい頬では対応が異なります。

顔周りのケアポイント

部位よくある悩み解決アプローチ
目元・口元乾燥による小ジワ、皮剥け薬指を使って優しくタップするように馴染ませます。摩擦は厳禁です。重ね付けをして重点的に保護します。
Tゾーン脂浮き、ニキビの悪化油分の多いクリームタイプは避け、ローションタイプにするか、この部分だけ薄く塗るなど量を調整します。

ラップでパック?ガサガサかかとを柔らかくする密封法

角質が厚くなり、ひび割れてしまったかかとや、水仕事で荒れた手には、単に塗るだけでなく「密封(ODT)」というテクニックが有効です。

入浴後、ヒルドイドを通常よりも多めにたっぷりと塗り込みます。その上から、食品用ラップフィルムで覆ったり、綿の手袋や靴下を着用して就寝します。

これにより、薬剤の経皮吸収が高まり、硬くなった角質がふっくらと柔らかくなります。

ただし、密封法は吸収率が非常に高くなるため、ステロイドを併用する場合は副作用が出やすくなる可能性があります。必ず医師への相談が必要です。

逃げる子供にどう塗る?スキンシップに変える親子の保湿タイム

子供の肌は大人の半分の薄さしかなく、非常に敏感です。また、動き回るため丁寧に塗るのが難しいこともあります。

無理やり塗ろうとすると保湿の時間が嫌なものになってしまいます。

  • お風呂上がりの機嫌が良い時に、スキンシップの一環として遊びながら塗る。
  • 冬場は手のひらで温めてから塗ると、冷たがらずに受け入れてくれやすい。
  • 口周りなど舐めてしまいそうな場所は、寝入ってからそっと塗り直す。

よくある質問

Q
ヒルドイドは顔のシワやシミにも効果がありますか?
A

ヒルドイドは高い保湿効果により、乾燥による小ジワを目立たなくする効果は期待できますが、加齢による深いシワや、紫外線によるシミを消す美白効果はありません。

あくまで肌の機能を正常化し、乾燥トラブルを防ぐための医療用保湿剤です。美容目的での過剰な使用は控え、適切な治療目的で使用してください。

Q
ヒルドイドを塗ると痒くなることがありますが、使い続けても大丈夫ですか?
A

血行促進作用があるため、血流が良くなることで一時的に痒みを感じることがあります。また、稀に添加物などが肌に合わず接触皮膚炎を起こしている可能性もあります。

塗布直後に強い赤みや痒みが出る場合は使用を中止し、早めに処方医に相談してください。

Q
ヒルドイドは1日に何回まで塗っても良いですか?
A

基本は1日2回(朝・入浴後)が推奨されますが、乾燥が強い場合や手を洗った後などは、3回以上塗っても問題ありません。

回数を増やすことよりも、一度に塗る量が少なすぎないか(FTUを守れているか)を確認することが大切です。こまめな塗り直しは保湿維持に有効です。

Q
赤ちゃんや妊娠中にヒルドイドを使用しても安全性に問題はないですか?
A

ヒルドイドはステロイドを含まず、赤ちゃんから高齢者、妊娠中・授乳中の方まで幅広く使用できる安全性の高い薬です。

ただし、副作用が全くないわけではないため、肌に異常を感じた際は医師の診察を受けてください。

Q
ジェネリック医薬品のヘパリン類似物質はヒルドイドと同じ効果ですか?
A

主成分であるヘパリン類似物質の濃度(0.3%)は同じであるため、基本的には同等の治療効果が期待できます。

ただし、添加物(基剤)の違いにより、使用感(伸びの良さや保湿感の持続)や匂いが異なる場合があります。肌に合うかどうか不安な場合は、医師や薬剤師に相談して選ぶと良いでしょう。

参考文献