ビクトーザの効果を最大化するコツ、食事療法と運動療法の組み合わせ方

ビクトーザの効果を最大化するコツ、食事療法と運動療法の組み合わせ方

2型糖尿病の治療では食事療法と運動療法が先にあり、ビクトーザはその上へ重ねる薬として位置づけられています。効果を最大化する道すじも、この順番から外れません。

臨床試験でも薬を使う群と使わない群の両方に生活の指導が入っており、報告されている差は、生活療法を行ったうえでの上乗せぶんを表しています。

一方で糖尿病では、網膜症や腎症、足の状態によって運動が制限される場合があり、併用する薬によっては低血糖への備えも要ります。

食事の組み立て、運動の始め方、低血糖と制限、続けるための記録まで順に見ていきましょう。

目次 Outline

ビクトーザの効果を最大化する土台は食事療法と運動療法にある

薬を足しても、土台が薄いままでは数字が安定しにくくなります。生活の側をどこまで整えたかで、同じ用量でも見える結果は変わってきます。

2型糖尿病の治療で薬より先に生活の調整が置かれる

日本の2型糖尿病の診療では、診断のあとにまず食事療法と運動療法を行い、目標に届かないときへ薬を加える流れが基本になっています。ビクトーザを始めた後も、この土台が消えるわけではありません。

薬が加わると血糖は下がりやすくなりますが、食べ方や体の動かし方が崩れれば、数字は元へ戻っていきます。土台を薄いまま残して薬だけを厚くする形は、長い目で見ると続きにくいといえます。

試験が示す数字は生活療法の上に乗った差

薬の効果を測る試験では、薬を使う群にも対照群にも食事と運動の指導が入っているのが通例です。報告される差は、生活療法だけの場合と、そこへ薬を足した場合との開きにあたります。

過体重または肥満のある成人を対象にGLP-1受容体作動薬を調べた33件の無作為化比較試験(12,028人)をまとめた解析では、対照群も生活習慣の修正を受けたうえでプラセボを使っていました。

体重の平均差は-7.13kg(95%信頼区間 -9.02〜-5.24、p値は0.001未満)、HbA1cは-0.31%(-0.47〜-0.15)でした。ただしセマグルチドやチルゼパチドを使った試験も含まれており、リラグルチドだけを取り出した数字ではありません。

運動を足した群と薬だけの群を1年後に比べた試験

デンマークで行われた試験では、糖尿病のない肥満の成人(BMI 32〜43)が8週間の低カロリー食で13.1kg減量したのち、1年間の維持期を運動・リラグルチド3.0mg・両方の併用・プラセボの4群に分けて過ごしました。

治療を終えて1年たった時点で、併用群の体重はリラグルチド単独群より5.1kg低く(95%信頼区間 -10.0〜-0.2、p値は0.040)、体脂肪率も2.3ポイント低い水準にとどまっていました。

開始時の10%以上の減量を保っていた人は、併用群でプラセボ群に比べオッズ比7.2(2.4〜21.3)、リラグルチド単独群に比べ4.2(1.6〜10.8)と報告されました。運動を重ねた側で、やめた後の戻り方が緩やかだったという読み方ができます。

この試験で使われたのは肥満治療用のリラグルチド3.0mgで、2型糖尿病に用いるビクトーザ(最大1.8mg)とは用量も対象も違います。数字をそのまま当てはめず、組み合わせの向きを示すものとして受け取ってください。

生活習慣の積み重ねと細小血管合併症の関係

米国の2つの追跡調査で、2型糖尿病と診断された7,077人の生活習慣を追った研究があります。禁煙・適正体重・週150分以上の中強度以上の身体活動・質の高い食事・適度な飲酒という5項目で評価されました。

診断後に4項目以上を満たしていた人では、細小血管合併症の相対危険が0.68(95%信頼区間 0.55〜0.83)でした。網膜症は0.65(0.48〜0.86)、腎症は0.57(0.34〜0.98)と報告されています。

観察研究なので因果を示す設計ではありません。それでも、生活の側を整えておく意味が数字として残っている点は、薬を続ける日々の支えになるでしょう。

土台の項目この研究での定義診察で確かめやすい形
身体活動中強度以上を週150分以上1週間の合計時間
体格BMIが18.5以上25未満体重と身長の記録
喫煙吸っていない禁煙してからの期間

ビクトーザの効果を支える食事療法をどう組み立てるか

食欲が落ちた時期は、食べる量だけでなく中身も崩れやすくなります。削る場所を間違えると、体重が減っても体の中身は望ましくない方向へ動きます。

1日のエネルギー量と配分は主治医と管理栄養士が決める

食事療法の中身は年齢・体格・仕事の内容・合併症によって変わるため、一律の数字では決められません。指示エネルギー量と栄養素の配分は、主治医や管理栄養士が一人ひとり別に設定します。

ビクトーザを使い始めると食欲が落ちる人がいます。その時期に自己判断で量を削ると、必要な栄養まで一緒に落ちるため、指示された枠の中で組み替えるほうが安全です。

食欲が落ちた時期にたんぱく質が細りやすい

食欲が落ちたとき最初に減らされがちなのが、肉・魚・卵・大豆・乳製品といったたんぱく質の多い食品です。主食だけが残る形になると、体重が減っても筋肉まで一緒に細っていきます。

地中海食を土台にした減量介入を3年続けたスペインの試験(1,521人)では、介入群の除脂肪量の割合が1年後に0.88ポイント(95%信頼区間 0.63〜1.12)高く、3年後も0.34ポイント(0.09〜0.60)の差が残りました。

参加者は代謝症候群のある55〜75歳で、糖尿病の薬を主題にした試験ではありません。ただ、食事だけを絞るのではなく身体活動を同時に動かした側で体組成が保たれた点は、組み合わせを考えるときの手がかりになります。

急に絞りすぎると体組成に何が起きる?

閉経後の肥満のある女性101人を12か月追ったオーストラリアの無作為化試験では、65〜75%の強い制限を4か月行った群が、25〜35%の緩やかな制限の群より体重を6.6kg多く減らしました(95%信頼区間 -8.2〜-5.1)。

同時に全身の除脂肪量も1.2kg多く減り(95%信頼区間 -2.0〜-0.4)、股関節の骨密度は0.017g/cm2多く低下しました(-0.029〜-0.005)。握力には両群で差が出ていません。

参加者に糖尿病はなく、そのまま置き換えられる数字ではないでしょう。それでも、短い期間で強く絞る形が体組成へ跳ね返りうる点は、食欲が落ちた時期に覚えておきたいところです。

困りやすい場面起きやすい偏り手当ての方向
朝の食欲がわかない主食もたんぱく質も抜ける牛乳や卵など少量で密度の高いものへ替える
脂の多い料理で気分が悪い揚げ物を避けて主食だけになる蒸す・煮るへ調理を変えて品数を保つ
一度に量を食べられない1日の合計が大きく減る回数を分けて総量を保ち診察で報告する

ビクトーザの効果に運動療法を重ねるときの始め方

運動は血糖だけでなく、減量にともなう体の変化にも関わります。何から始めるかは、体調と合併症の状態しだいで変わってきます。

有酸素運動と筋力トレーニングを合わせた解析

2型糖尿病と過体重・肥満を併せ持つ人を対象に、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせた10件の無作為化比較試験(978人)をまとめた解析があります。

HbA1cの平均差は-0.16%(95%信頼区間 -0.28〜-0.05、p値は0.006)、BMIは-0.98kg/m2(-1.41〜-0.56)、インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IRは-1.19(-1.93〜-0.46)でした。

幅としては大きな数字ではありません。それでも、薬を増やさずに得られる変化であり、両方の運動を組み合わせた形で検討された点が実務に近いといえます。

運動を足した群で骨密度が保たれた二次解析

先ほどのデンマークの試験には、骨の状態を調べた二次解析があります。195人を対象に、股関節・腰椎・前腕の骨密度が低カロリー食の前から治療終了時まで測られました。

運動とリラグルチド3.0mgを併用した群では、股関節も腰椎もプラセボ群と比べて変化がありませんでした。一方で薬だけの群は、運動だけの群に比べ股関節で0.013g/cm2(95%信頼区間 -0.024〜-0.001、p値は0.03)低下していました。

減量の幅が同じでも、運動を重ねたかどうかで骨の側の結果が分かれています。体重の数字だけを追わず、体の中身まで見る理由がここにあります。

週あたりの合計時間から逆算する

運動の目標は1日単位ではなく、週の合計で組むほうが現実的でしょう。中強度の有酸素運動を週150分とすれば、30分を5日、あるいは20分を週7日といった割り振りになります。

まとまった時間が取れない日は、10分を3回に分けても合計は変わりません。通勤や買い物の移動を早歩きへ変えるだけでも、週の合計は積み上がっていきます。

食後のどこに体を動かす時間を置く?

食後は血糖が上がりやすい時間帯であり、そこへ軽い運動を挟むと上がり方がなだらかになります。食事から30分ほど置いて10分前後歩く形は、生活へ組み込みやすい選択です。

ビクトーザを始めた直後は吐き気やもたれが出る人もいるため、強い運動から入ると長続きしません。体調が落ち着いてから少しずつ時間を伸ばすほうが、週の合計は結果的に増えます。

運動の種類内容の例週あたりの目安
有酸素運動早歩き・自転車・水中歩行中強度で合計150分以上
筋力トレーニング自重のスクワット・ゴムチューブ2〜3日、連続しない日に
生活の中の活動階段・徒歩の移動・家事座り続ける時間を区切る

運動を足すときにビクトーザの効果より先に確かめる低血糖

運動を増やす前に確かめるべきは、いま使っている薬の顔ぶれです。組み合わせによって、備えるべき場面が変わります。

単独で使う場合と併用薬がある場合で危険が変わる

ビクトーザの成分であるリラグルチドは、血糖が高いときにインスリンの分泌を促す性質を持ちます。そのため単独で使うかぎり、低血糖は起こりにくい薬に分類されます。

一方でスルホニル尿素薬やインスリンを併せて使っている場合、事情は変わってきます。運動が加わると筋肉での糖の取り込みが増えるため、併用薬の作用と重なって血糖が下がりすぎる場面がありえるでしょう。

運動の前後で気をつける場面

空腹の状態や、食事を抜いた後の運動は避けるほうが無難です。長い時間の運動や、いつもより強い運動を予定している日は、前後で血糖を測っておくと判断の材料が増えます。

併用薬の量を運動に合わせて変えるかどうかは、主治医が決める領域になります。自己判断で減らすと血糖が乱れるため、運動の予定を診察で先に伝えておくほうが調整は進みます。

低血糖に気づいたときの手当てと記録

手の震え・冷や汗・動悸・強い空腹感が現れたら、その場で運動をやめてブドウ糖や砂糖を含む飲料をとります。落ち着いたあとに、いつ・どんな運動の後だったかを書き留めておきましょう。

同じ場面が繰り返されるなら、薬の組み合わせを見直す合図です。次の診察を待たずに医療機関へ連絡したほうがよい場合もあります。

場面確かめること備え
運動を始める前食事からの時間と併用薬糖分を含むものを携帯する
運動の途中震え・冷や汗・動悸の有無すぐ中断して補給する
運動の後数時間たってからの症状起きた時刻と内容を記録する

合併症があるときはビクトーザの効果より運動の制限が先に来る

糖尿病では、合併症の状態によって運動の強度や種類に線が引かれます。どこまで動いてよいかは、主治医の指示が前提になります。

網膜症があるときに強度へかかる制限

増殖前網膜症や増殖網膜症があると、強い負荷や息を止めるいきみ動作で眼底出血の危険が高まるため、運動の強度に制限がかかります。眼科で状態を確かめたうえで、どこまで動いてよいかを決めます。

制限がかかるのは強度であって、体を動かすこと全体ではありません。歩行や軽い自転車など、負荷の小さい形なら続けられる場合が多くあります。

腎症や心血管疾患を抱えているとき

腎症が進んでいる時期は、たんぱく質の摂取量と運動の強度が同時に調整の対象になります。心血管疾患の既往があれば、運動を始める前に心電図や負荷試験で安全域を確かめる流れです。

これらは薬の効き方の問題ではなく、運動そのものの安全に関わる判断になります。ビクトーザを使っているかどうかによらず、確かめる順番は変わりません。

足の状態を毎日確かめてから動く

神経障害があると足の傷や靴ずれに気づきにくく、潰瘍へ進む場合があります。運動の前後で足の裏や指の間を見て、赤みや傷がないかを確かめる習慣が守りになるでしょう。

靴のサイズが合わないまま歩数だけを増やすと、傷はできやすくなります。歩く量を増やす前に、履き物を見直しておくと安心です。

  • 網膜症・腎症・神経障害の有無と、最後に検査を受けた時期
  • スルホニル尿素薬やインスリンなど、低血糖を起こしうる薬を使っているか
  • 心臓や関節の持病と、これまでに運動で具合が悪くなった経験
  • 予定している運動の種類・強さ・1週間の回数

組み合わせを続けるためにビクトーザの効果を記録する

続ける工夫は、意志の強さより仕組みの側にあります。記録が残っていれば、診察での調整も具体的になります。

やめた後に戻る幅は数字で示されている

GLP-1受容体作動薬をやめた後の変化を調べた解析では、18件の無作為化比較試験(3,771人)が対象になりました。中止から12週以上追跡した試験に絞られています。

2型糖尿病のある人では、中止後に体重が2.03kg(95%信頼区間 1.63〜2.42)増え、HbA1cは0.65ポイント(0.22〜1.08)上がっていました。

薬剤ごとの部分解析では、リラグルチド中止後の体重増加が4.29kg、セマグルチドでは8.21kgと報告されています。

薬をやめた後に何が残るかは、それまでに積み上げた生活の側で決まってきます。食事と運動を薬と並行して育てておく理由が、この数字にも表れているでしょう。

小さな後押しは行動を変えるのか?

GLP-1受容体作動薬を使っている成人5,054人を対象に、短い行動の提案と2分程度の動画を1回だけ見せた無作為化試験があります。食事・身体活動・睡眠・ストレスへの小さな働きかけを並べた設計でした。

直後の意欲は8つの項目にわたって0.26〜0.77標準偏差ぶん上がり、2週間後には効果が小さくなっていました。物語形式の動画を見た群では、加糖飲料の摂取が対照群より下がっています(-0.10、95%信頼区間 -0.16〜-0.03)。

一度の働きかけで長く続く変化が起きるわけではない、という読み方もできます。続けるには、短い後押しを繰り返し受け取れる形を用意するほうが現実的でしょう。

診察のたびに見直す項目

記録は多いほどよいわけではなく、診察で使える形に絞るほうが続きます。体重・血糖・運動した日・食事で困った場面の4つがそろえば、調整の材料としては足ります。

打ち忘れた回数も、同じくらい役に立つ情報です。責められる話ではなく、用量や生活の組み立てを見直す手がかりになります。

記録する項目頻度の目安診察で使う場面
体重週1〜2回、同じ条件で減り方が止まったときの判断
運動した日と内容その日のうちに週の合計を振り返るとき
食事で困った場面起きたとき吐き気や食欲低下の相談

薬が変わる時期にも食事と運動は引き継がれる

ビクトーザ皮下注18mgは、製造販売元であるノボ ノルディスク ファーマの発表により、2026年後半に販売終了となります。発表の時点では通常どおりの出荷が続いており、同社は2026年以降の順次の切り替えを呼びかけています。

切り替えの時期が来ても、ここまで整えてきた食事の組み立てや週あたりの運動量が消えるわけではありません。薬の側が入れ替わっても、土台として積み上げた部分はそのまま次の治療へ引き継がれます。

どの薬へ移るか、いつ移るかは処方を受けている医療機関が判断する領域であり、記録を持って受診すれば、これまでの経過を踏まえた相談がしやすくなるでしょう。注射を自己判断でやめ、食事と運動だけへ切り替える形は避けてください。

ダイエット目的で使う場合のビクトーザの効果と前提

日本での承認の範囲を外れる使い方には、費用と責任の面で別の前提が付きます。食事療法と運動療法が土台である点は、どちらの場合も変わりません。

日本での承認は2型糖尿病に対して下りている

ビクトーザ(リラグルチド)は日本では2型糖尿病の治療薬として承認されており、1日あたり最大1.8mgまで使われます。肥満症やダイエットの効能では承認されていません。

そのため体重を減らす目的で使う場合は適応外使用にあたり、公的医療保険は使えません。診察料・薬剤費・注射針まで含めて全額が自己負担になります。

サクセンダとの用量・適応・入手経路の違い

サクセンダは同じリラグルチドを最大3.0mgまで使う製剤で、日本では未承認です。当院を含め、扱う医療機関では自由診療として提供されます。

成分が同じでも、用量・適応・入手の経路は異なります。海外の試験でリラグルチド3.0mgとして報告された数字を、1.8mgまでのビクトーザへそのまま重ねられません。

自費で受けるときの費用の組み立てと主な副作用

費用は薬剤費だけで決まりません。初診料・再診料・血液検査・注射針といった項目が別に積み上がり、総額は医療機関ごとに幅があります。

主な副作用は吐き気・嘔吐・下痢・便秘といった消化器症状で、増量した直後に出やすくなります。膵炎を疑う強い腹痛や胆石による症状が現れる場合もあり、続けるかどうかは診察で判断します。

  • 使う薬剤名と1日あたりの用量、そこへ至るまでの増量の予定
  • 1か月あたりの総額に何が含まれ、何が別料金になるか
  • 副作用が出たときの連絡先と、受診できる時間帯
  • 中止する場合の手順と、その後の通院の扱い

よくある質問

ビクトーザを使っていれば食事療法はゆるめてもよいですか?

食事療法は薬を始めた後も土台として残ります。臨床試験で報告されている数字も、生活の指導を受けたうえでの上乗せぶんとして測られたものです。

ゆるめてよいかどうかではなく、指示された枠の中で中身を組み替える発想が現実的でしょう。食欲が落ちて量が減っている時期は、削る場所を主治医や管理栄養士と相談してください。

運動はどのくらいの強さから始めればよいですか?

強さの線引きは、合併症の状態と体力によって一人ひとり違います。網膜症・腎症・神経障害・心疾患があると、強度に制限がかかる場合があるため、始める前に主治医へ相談が要ります。

制限がない場合でも、最初から追い込む形は続きません。会話ができる程度の早歩きを10分から始め、体調を見ながら時間を伸ばす進め方が無難です。

ビクトーザを打っている日に運動すると低血糖が起きますか?

ビクトーザだけを使っている場合、低血糖は起こりにくいとされています。血糖が高いときにインスリンの分泌を促す性質があるためです。

ただしスルホニル尿素薬やインスリンを併用していると話が変わります。運動で筋肉の糖の取り込みが増えるぶん下がりやすくなるので、糖分を携帯し、長めの運動をする日は前後で血糖を測っておくと安心です。

食欲が落ちて食事量が減ったときは何を優先すればよいですか?

最初に守りたいのは、たんぱく質と水分です。量が減るとき真っ先に抜けやすいのが肉・魚・卵・大豆・乳製品で、主食だけが残ると筋肉まで細っていきます。

一度に食べられないなら、回数を分けて1日の合計を保つ方法があります。体重の減り方が急な場合や、水分もとれない場合は、次の診察を待たずに連絡してください。

運動が続かなくなったときはどう立て直せばよいですか?

途切れたところから同じ量を再開しようとすると、また止まりやすくなります。週の合計を半分に落として組み直すほうが、戻る道としては短くなるでしょう。

短い後押しを1回受けただけでは行動が長く続かないと示した試験もあります。記録を診察で見せる、家族と一緒に歩くなど、繰り返し支えが入る形を用意しておくと立て直しやすくなります。

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この記事を書いた人 Wrote this article

大木 沙織 大木皮ふ科クリニック 副院長

皮膚科医/内科専門医/公認心理師 略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。 所属:日本内科学会