ビクトーザの長期効果と安全性|続けることで得られる利点とリスクの整理

ビクトーザの長期効果と安全性|続けることで得られる利点とリスクの整理

ビクトーザ(リラグルチド)は日本では2型糖尿病の治療薬として承認された注射薬で、長期の効果も安全性もその枠組みの中で調べられてきました。

5年間続けた集団の報告や、実際の診療で何割の人が1年後も使い続けていたかという記録が積み上がっており、期間ごとに見えている範囲は違います。

膵臓や甲状腺、腎臓をめぐる心配についても、大規模な登録データや無作為化試験のまとめが数字を出しており、増えたとする報告と差が出なかった報告が並びます。

続けるか見直すかを決める材料として、その両方を期間とともに並べていきます。

目次 Outline

ビクトーザを長期に使う前に確かめたい日本での承認と自費の扱い

長期に使う話を始める前に、この薬がどの目的で承認されているかを押さえておくと、後に出てくる数字の読み方が変わります。適応の外で使う場合は、費用の扱いも診療の枠組みも別になります。

ビクトーザが日本で承認されているのは2型糖尿病の治療

日本で承認されているビクトーザの効能は2型糖尿病で、用量は0.3mgから始めて0.9mgへ、必要に応じて1.8mgまで増やす設計です。肥満症やダイエットの効能では承認されていません。

そのため、体重を減らす目的で処方を受ける場合は適応外の使用にあたり、公的な医療保険は使えません。診察料も薬剤費も全額が自費になります。

自費で続けるなら、費用は医療機関ごとに設定されるため、月あたりいくらかかるのかと、増量したときにどう変わるのかを最初に確かめておくと見通しが立ちます。

同じリラグルチドでもサクセンダとは用量が違う

サクセンダは同じリラグルチドを1日最大3.0mgまで使う設計で、日本では未承認のまま自由診療で扱われています。成分が同じでも、承認された目的と量、入手の経路が分かれます。

この違いは、長期のデータを読むときにも効いてきます。3.0mgで得られた結果を1.8mgの使用へそのまま重ねると、効果の大きさも副作用の頻度も実際とずれてしまいます。

項目ビクトーザサクセンダ
日本での承認2型糖尿病未承認
1日の最大用量1.8mg3.0mg
2型糖尿病の治療保険が使える対象外
減量目的の使用適応外・全額自費全額自費

自費で長く続けるときに知っておきたいリスク

自費で続ける場合も、起こりうる副作用の種類と、症状が出たときにどこへ連絡するのかは、保険診療と同じように確かめておく必要があります。吐き気や下痢は使い始めに出やすい症状です。

医薬品副作用被害救済制度は、適応外の使用では対象にならない場合があります。自費で始める前に説明を受けておきたい点でしょう。

主なリスクとして挙がるのは、消化器の症状、まれに起こる急性膵炎、胆のうと胆道のできごとです。それぞれの頻度と根拠は、この後の章で数字とともに並べます。

ビクトーザの長期効果は何年先まで報告されているのか

効果がどこまで続くのかという問いには、続けた人の変化を追った報告と、そもそも何割の人が続けられたのかという記録の両方が要ります。片方だけを見ると実像から離れます。

5年間続けた人の体重とHbA1cはどう動いたか

南イタリアで、リラグルチドを1日1.8mgまで使いながら5年間続けた40人を振り返った報告があります。全員が過体重または肥満を伴う2型糖尿病で、経口の血糖降下薬と併用していました。

5年後の体重は92.1±20.5kgから87.3±20.0kgへ下がり、平均で5.0±7.0kgの減少でした。BMIは-2.0±3.1kg/m2動いています。

HbA1cは開始時の7.9±0.9%から7.0±0.7%まで下がり、空腹時血糖も有意に低下しました。ただし40人という規模で、比較する群は置かれていません。

日本の診療で1年後も続いていた人はどのくらい?

日本の糖尿病診療施設のデータベースを使い、932人のGLP-1受容体作動薬の開始を追った解析があります。平均年齢は63.8歳で、56.0%が男性でした。

リラグルチドを開始した人の継続率は、6か月で79.7%、12か月で60.0%、18か月で30.4%です。同じ時点のデュラグルチドは81.9%、70.7%、65.4%でした。

開始から6か月でHbA1cは平均8.3%から7.8%へ下がり、7.0%未満に届いた人の割合は14.4%から22.9%へ増えました。効果の大きさと続けやすさは別の指標だと分かります。

報告追いかけた期間主な内容
イタリアの40人の解析5年(60か月)体重-5.0±7.0kg・HbA1c 7.9→7.0%
日本の932人の解析18か月リラグルチドの継続率30.4%
米国退役軍人21,790人の比較2018年開始〜2023年3月腎・心血管の転帰は3剤で同等

他のGLP-1受容体作動薬と並べると差は出るのか

米国の退役軍人21,790人を対象に、リラグルチド、セマグルチド、デュラグルチドのいずれかを始めた人を比べた解析があります。平均年齢は63.5(10.8)歳でした。

リラグルチドを始めたのは5,425人(24.9%)、セマグルチドは10,838人(49.7%)、デュラグルチドは5,527人(24.9%)で、追跡は2023年3月まで続きました。

セマグルチドと比べたリラグルチドのハザード比は、腎不全が0.93(95%CI 0.60〜1.44)、主要心血管イベントが0.95(0.83〜1.09)で、どちらも差は見えていません。

ビクトーザを長期に続けたときの消化器の症状と中断の関係

長期の話でいちばん現実的に効いてくるのは、吐き気や下痢といった消化器の症状です。頻度が高く、続けられるかどうかを左右します。

吐き気や嘔吐はどのくらいの頻度で報告されているか

2026年に報告されたアンブレラレビューは、GLP-1受容体作動薬に関する60件のメタ解析をまとめたもので、1,751件の無作為化比較試験、3,580,616人分が含まれます。

追跡期間は3か月から5.4年以上まで幅があり、対象となった解析の71.7%が2型糖尿病、33.3%が肥満を扱っていました。最も一貫していた信号は消化器の有害事象です。

吐き気のオッズ比は2.47(95%CI 1.84〜3.34)、嘔吐は2.78(1.91〜4.06)、下痢は1.94(1.52〜2.49)でした。吐き気と下痢はGRADEで高い確実性と評価されています。

項目オッズ比95%信頼区間
吐き気2.471.84〜3.34
嘔吐2.781.91〜4.06
下痢1.941.52〜2.49
胆のう・胆道の疾患1.341.16〜1.55

症状が続くと治療そのものが途切れやすい

米国の125,474人を追った解析では、中等度以上の消化器の有害事象が出た人ほど、途中で中止しやすいという結果が出ています。

2型糖尿病がある群のハザード比は1.38(95%CI 1.31〜1.45)、ない群は1.19(1.12〜1.27)でした。体重が1%減るごとに、中止のハザードは3.1%(2.9〜3.2)下がっています。

症状を我慢して続けるより、増量の間隔をゆるめる、食事の量や時間帯を調整するといった手当てのほうが、結果として長く続けやすくなります。

胆のうと胆道のできごとはどう扱われているか

同じアンブレラレビューで、胆のう・胆道の疾患のオッズ比は1.34(95%CI 1.16〜1.55)と報告されました。著者は厳格な信頼性の基準を満たさず、探索的な扱いにとどまると述べています。

退役軍人の比較でも、リラグルチドと他の2剤のあいだで胆石や急性胆のう炎の頻度に差は見えませんでした。急な減量そのものが胆石を増やす要因でもあり、薬の作用だけでは説明がつきません。

右の上腹部が強く痛む、痛みが背中へ抜ける、発熱や黄疸が出るといった場面は、様子を見る対象ではありません。夜間でも医療機関へ連絡する目安になります。

ビクトーザの長期使用で膵臓はどう報告されてきたか

膵臓は、この系統の薬が世に出た当初から議論が続いてきた臓器です。急性膵炎と膵がんは別の問いなので、分けて眺めていきます。

急性膵炎は1年の追跡でどう出たか

米国退役軍人省のデータベースで、2型糖尿病の333,687人を対象にした解析があります。GLP-1受容体作動薬を始めた132,551人と、スルホニル尿素薬を始めた201,136人の比較です。

1年後の全原因の急性膵炎は、10万人あたりの率の差が-3.64(95%CI -30.76〜23.48)で、両群に差は見えませんでした。ところが原因別に分けると、向きが分かれます。

薬剤性が疑われるものは10万人あたり23.45(14.27〜33.85)増え、高トリグリセリド血症に伴うものは-16.96(-27.41〜-7.34)、アルコール性は-10.32(-18.12〜-3.17)減っています。

膵炎が起きやすいのはいつごろ?

同じ解析のうち、割り付けどおりに使い続けた人へ絞った検討では、薬剤性が疑われる膵炎の42%が最初の3か月に集中していました。始めた直後に偏っています。

一方でアルコール性の減少は4〜6か月に、高トリグリセリド血症に伴うものの減少は10〜12か月に現れました。合わせると、最初の2か月だけ全体のリスクが上がる形になります。

長く続ける人にとっては、開始直後と増量の直後に注意を向け、その時期を越えたら通常の経過観察へ戻すという組み立てになるでしょう。

膵がんの心配は追跡でどこまで薄れたか

イスラエルの543,595人を、のべ3,290,439人年にわたって追った研究があります。平均年齢は59.9(12.8)歳で、追跡のあいだに1,665人が膵がんと診断されました。

GLP-1受容体作動薬を使ったのは33,377人(6.1%)、基礎インスリンは106,849人(19.7%)です。逆因果の影響を避けるため、著者は5〜7年目の結果を重視しています。

その期間のハザード比は0.50(95%CI 0.15〜1.71)で、増加を支持する結果ではありませんでした。ただし7年より先の監視はなお必要だと結論づけられています。

ビクトーザを長く使う人の甲状腺はどう調べられたか

甲状腺は、動物実験の所見から注意が始まった領域です。人ではどうだったのかを、規模の大きい登録データで確かめる作業が進んできました。

動物実験の所見が注意の出発点になった

げっ歯類にこの系統の薬を長期に投与すると、甲状腺のC細胞に腫瘍が増えるという実験所見が知られています。添付文書に置かれた注意は、そこから来ています。

ただし、げっ歯類と人ではC細胞の数もGLP-1受容体の分布も違います。動物で観察された現象を人のリスクへそのまま置き換える読み方は成り立ちません。

甲状腺髄様がんの既往や家族歴がある人、多発性内分泌腫瘍症2型と診断されている人には使いません。所見を踏まえた予防的な線引きだといえます。

北欧3か国の登録データが出した数字

デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの2007〜2021年の登録データを使い、GLP-1受容体作動薬を始めた人とDPP-4阻害薬を始めた人を比べた研究があります。

平均の追跡期間はGLP-1受容体作動薬群が3.9年(標準偏差3.5年)、DPP-4阻害薬群が5.4年(3.5年)でした。甲状腺がんは前者で145,410人中76人、後者で291,667人中184人です。

発生率に直すと1万人年あたり1.33件と1.46件で、ハザード比は0.93(95%CI 0.66〜1.31)でした。髄様がんに限ると1.19(0.37〜3.86)になります。

比べた相手と対象ハザード比95%信頼区間
DPP-4阻害薬/甲状腺がん0.930.66〜1.31
DPP-4阻害薬/髄様がん1.190.37〜3.86
SGLT2阻害薬/甲状腺がん1.160.65〜2.05

この数字をビクトーザに当てはめるときの限界

この研究はGLP-1受容体作動薬をひとまとめに扱っており、リラグルチドだけを取り出した結果ではありません。平均の追跡も3.9年で、その先は空白のままです。

著者は、信頼区間の上限が相対リスクの31%増までしか許さない範囲だったと述べています。大きな増加は否定できたものの、小さな差までは詰め切れていません。

首の腫れや声のかすれ、飲み込みにくさが続く場合は、原因が甲状腺かどうかを調べる対象になります。定期の診察で伝えておくと、判断が早く進みます。

ビクトーザを長期に続けるあいだの腎機能と併用薬の注意

腎臓は、悪化を心配する声と、むしろ良い数字が出たという報告が同居する領域です。腎臓の病気を併せ持つ人を集めたまとめが手がかりになります。

腎臓の病気を併せ持つ人を集めたまとめ

2025年のコクランレビューは、慢性腎臓病と糖尿病を併せ持つ人を対象にした42件の試験、48,148人分をまとめています。年齢の中央値は66歳、追跡の中央値は26週でした。

プラセボと比べた全死亡のリスク比は0.85(95%CI 0.74〜0.98)で、確実性は中等度と評価されました。心血管死は0.84(0.68〜1.05)で、こちらは低い確実性です。

透析や移植に至る腎不全は0.86(0.66〜1.13)、腎の複合アウトカムは0.89(0.78〜1.02)で、大きな差は出ていません。追跡が26週前後にとどまる点は割り引いて読む必要があります。

脱水が続くときに腎臓へかかる負担

嘔吐や下痢が長引くと体の水分が減り、腎臓へ流れる血液の量が落ちます。もともと腎機能が下がっている人ほど、この影響を受けやすくなります。

食事が取れない日が続く、尿の量が明らかに減る、立ちくらみが出るといった変化は、水分不足のサインです。早めに連絡すると、点滴や休薬の判断につながります。

利尿薬や一部の降圧薬を併用していると、脱水の影響はさらに大きくなります。夏場や発熱時はとくに注意が要ります。

併用薬によって低血糖の起こりやすさが変わる

リラグルチド単独では低血糖が起こりにくい設計ですが、スルホニル尿素薬やインスリンと併せると話が変わります。併用時は相手方の減量を検討します。

先ほどのコクランレビューでも、プラセボと比べた重症低血糖のリスク比は0.82(95%CI 0.54〜1.25)で、確実性は低いという評価でした。併用の内訳までは分解されていません。

  • 併用している血糖降下薬とその量
  • 利尿薬や降圧薬の使用状況
  • 直近の体重と食事量の変化
  • 吐き気や下痢が出た時期と続いた日数

この4点を毎回そろえておくと、量を動かすのか、いったん止めるのかという判断が早くなります。

ビクトーザの長期効果を保つために見ていく項目と中止の判断

長期の安全を支えるのは、一度の決断ではなく繰り返しの確認です。何をどの間隔で見るのかをあらかじめ決めておくと、迷いが減ります。

定期的に確かめる検査と間隔の目安

見る項目は、これまで議論になってきた領域からおおむね決まります。血糖の指標、腎機能と肝機能、体重と体組成、そして症状が出たときの画像です。

見る項目主な内容間隔の目安
血液検査HbA1c、血糖、腎機能、肝機能1〜3か月ごと
体重と体組成体重、腹囲、筋肉量受診のたび
腹部の画像胆のうと膵臓の状態症状が出たとき

HbA1cは過去1〜2か月の平均を映す指標なので、増量の手応えを確かめるには少し待つ形になります。腎機能は併用薬や脱水でも動き、薬の影響だけを切り出せません。

膵酵素は症状のないときに測っても解釈が難しく、強い腹痛が出た場面で意味を持つ検査です。定期の項目として毎回並べるものではありません。

やめたあとに体重と血糖はどこまで戻る?

2025年のシステマティックレビューは、18件の無作為化比較試験、3,771人分を集め、中止してから12週以上の経過を調べたものです。

2型糖尿病の集団では体重が2.03kg(95%CI 1.63〜2.42)戻り、HbA1cは0.65%(0.22〜1.08)上がりました。肥満の集団では体重が5.63kg(3.52〜7.73)戻っています。

薬剤別に分けると、リラグルチドの体重の戻りは4.29kg、セマグルチドは8.21kgでした。追跡が26週を超えるほど戻りは大きくなります。

中断と再開は珍しい出来事ではない

先ほどの125,474人の解析では、1年以内に中止した人の割合が2型糖尿病のある群で46.5%(95%CI 46.2〜46.9)、ない群で64.8%(64.4〜65.2)でした。

中止した人のうち1年以内に再開した割合は、2型糖尿病のある群で47.3%(46.6〜48.0)、ない群で36.3%(35.6〜37.0)です。中断からの再開は特別な経路ではありません。

  • 血糖の指標が目標の範囲に入っているか
  • 副作用が生活のどこに響いているか
  • 体重と腹囲がどう動いたか
  • 併用薬を減らせる状態になってきたか

見直しの間隔を先に決めておけば、なんとなく続く状態も、勢いでやめる判断も避けられます。次の確認時期を主治医と共有しておくと安心でしょう。

2026年後半の販売終了を見据えて切り替えを計画する

ビクトーザ皮下注18mgは、製造販売元であるノボ ノルディスク ファーマの発表により、2026年後半に販売終了となります。長く続ける前提で読んできた話に、期間の区切りが加わった形です。

発表の時点では通常どおりの出荷が続いており、同社は2026年以降、順次ほかの治療へ変更していくよう呼びかけています。今日明日で何かを決める場面ではありません。

ここまで並べてきたとおり、中止したあとは体重も血糖の指標も戻る方向へ動きます。切り替えまでの間が空いて血糖管理が途切れれば、その分だけ数字の動く余地が生まれます。

定期の受診では、次の見直し時期に加えて、いつごろ切り替えを検討するのかも主治医と相談しておくと計画が立てやすくなります。材料になるのは、これまでの経過そのものです。

よくある質問

ビクトーザは何年使ったところまで長期の効果が確かめられていますか?

5年間続けた集団の報告はありますが、40人規模の後ろ向きの解析にとどまります。その報告では体重が平均5.0±7.0kg減り、HbA1cは7.9±0.9%から7.0±0.7%へ下がりました。

それより長い期間について、比較群を置いた質の高い試験は見当たりません。10年先の見通しには、どうしても推定が混じります。

ビクトーザを長期に使うと膵炎は増えますか?

333,687人を対象にした解析では、1年後の全原因の急性膵炎の率の差が10万人あたり-3.64(95%CI -30.76〜23.48)で、スルホニル尿素薬と差が出ていません。

ただし薬剤性が疑われるものは23.45(14.27〜33.85)増え、その42%が最初の3か月に集中していました。開始直後の強い腹痛は、様子を見ずに相談する対象です。

甲状腺への影響はビクトーザの長期使用でどこまで分かっていますか?

北欧3か国の登録データでは、GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬を比べた甲状腺がんのハザード比が0.93(95%CI 0.66〜1.31)で、増加は見えませんでした。

髄様がんに限ると1.19(0.37〜3.86)と幅が広く、平均の追跡も3.9年です。甲状腺髄様がんの既往や家族歴がある人には、そもそも使いません。

ビクトーザをやめると体重や血糖は元へ戻りますか?

18試験3,771人をまとめた解析では、2型糖尿病の集団で体重が2.03kg(95%CI 1.63〜2.42)戻り、HbA1cは0.65%(0.22〜1.08)上がりました。

戻りの大きさは薬剤と追跡期間で変わり、リラグルチドは4.29kg、セマグルチドは8.21kgでした。中止したあとの生活の組み立てが、その先を左右します。

ビクトーザを長期に続けている人はどのくらいいますか?

日本の932人を追った解析では、リラグルチドの継続率が6か月で79.7%、12か月で60.0%、18か月で30.4%という数字でした。

米国の125,474人の解析でも、2型糖尿病のある群の1年以内の中止は46.5%です。途中で見直しが入るほうが、むしろ一般的だといえます。

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この記事を書いた人 Wrote this article

大木 沙織 大木皮ふ科クリニック 副院長

皮膚科医/内科専門医/公認心理師 略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。 所属:日本内科学会