
ビクトーザで何キロ減るのかという問いには、臨床試験の平均値がいくつか答えを出していますが、その数字はいずれも大きな幅を伴っています。
日本で承認されているのは2型糖尿病の治療としての使い方で、上限は1日1.8mgです。体重の変化は、血糖を整える治療に付いてくる副次的な結果として測られてきました。
報告された平均は数kgの範囲に収まる一方、5%以上減った人の割合と、ほとんど動かなかった人の割合が同じ試験の中に並んでいます。
用量が違えば数字も別枠になるため、どの対象にどの量を何週間使った結果なのかを添えて読む必要があります。
ビクトーザで何キロ減るのか、臨床試験が示した平均値
数字を並べる前に、どの試験がどの集団を見たのかを押さえておくと後の比較がぶれません。有効成分のリラグルチドは2型糖尿病を対象にした試験と肥満症を対象にした試験の双方で測られており、日本の承認内容に対応するのは前者です。
肥満を伴う2型糖尿病の846人を56週間追った試験
体重を評価の中心に置いた試験のうち2型糖尿病のある人を扱ったものに、9か国126施設で行われた56週間の無作為化試験があります。参加した846人は、リラグルチド3.0mg群、1.8mg群、プラセボ群へ2対1対1で割り付けられました。
組み入れの条件はBMI27.0以上でHbA1cが7.0〜10.0%、経口の血糖降下薬は0〜3剤までで、全員が1日500kcalの食事の減量と週150分以上の運動を併せて行っています。開始時の体重は1.8mg群で105.8kg、プラセボ群で106.5kgでした。
56週の時点で、1.8mg群の体重は4.7%(5.0kg)、プラセボ群は2.0%(2.2kg)減っていました。プラセボとの推定差は-2.71%(95%信頼区間 -4.00〜-1.42、P<.001)です。
6か月時点でプラセボと比べた差は1.5kg前後
もう1つの物差しとして、27件の試験を統合した混合治療比較のメタ解析があります。BMIの平均が25以上の2型糖尿病の成人を対象に、6か月時点の体重の変化がプラセボと比べられました。
リラグルチド1.8mgの差は-1.51kg(95%信頼区間 -2.67〜-0.37)、1.2mgでは-1.01kg(95%信用区間 -2.41〜0.38)と報告されています。1.2mgの区間は0をまたいでおり、差が無い可能性を残していました。
56週間の試験より差が小さく出ているのは、追跡が6か月と短いうえ、対象や併用薬の条件も違うためです。集める試験の顔ぶれによっても平均は上下するので、1つの数字を代表値として覚え込まない構えが要ります。
平均値だけでは自分が何キロ減るかは決まりません
平均は集団の真ん中を示す数字であって、個人に約束された値ではありません。同じ群の中には、平均を大きく上回って減った人と、ほとんど動かなかった人が同時に含まれています。
そのため、平均値の隣に「5%以上減った人が何割か」という割合を並べると、散らばりの大きさが見えてきます。数字を1つだけ抜き出してしまうと、この散らばりは消えてしまうでしょう。
| 数字の出どころ | 対象と期間 | 報告された平均 |
|---|---|---|
| 56週間の無作為化試験 | 肥満を伴う2型糖尿病846人 | 1.8mg群 -4.7%(5.0kg) |
| 同じ試験のプラセボ群 | 同じ集団・同じ期間 | -2.0%(2.2kg) |
| 27件を統合したメタ解析 | 過体重の2型糖尿病・6か月 | 1.8mgでプラセボ比 -1.51kg |
3つの数字が食い違って見えるのは、集団も期間も比べ方も別々だからです。同じ薬の話でも、枠組みをそろえない限り横に並べられません。
ビクトーザの用量が変わると何キロという数字はどう動く?
量を増やせばその分だけ体重が減る、という素直な関係は数字に現れていません。増量で主に動くのは血糖側の指標で、体重の差はもっと小さくとどまります。
1.2mgと1.8mgの間の隔たりは0.5kgほどでした
先ほどのメタ解析では、6か月時点のプラセボとの差が1.8mgで-1.51kg、1.2mgで-1.01kgと算出されており、両者の隔たりは0.5kgほどにとどまりました。統計のうえでも、この2つを分ける根拠は示されていません。
同じ解析ではエキセナチドの週1回2mg製剤が-1.62kgと並んでおり、薬の種類をまたいでも差は1kg以内に収まっています。薬剤名と用量を添えずに数字だけを比べると、この幅の狭さを見誤ります。
増量が検討される場面は、低い用量で血糖が目標に届かなかったときです。体重をもっと減らすために量を上げる、という発想は承認された使い方から外れます。
3.0mgの数字はビクトーザとは別の枠組みから出ています
リラグルチドには、肥満症を対象として1日3.0mgまで上げる別の製品があります。先ほどの56週間の試験は3.0mg群も同時に置いており、体重は6.0%(6.4kg)減って1.8mg群の4.7%(5.0kg)を上回りました。
用量を問わずリラグルチドの試験を集めたコクランレビューでは、24件の無作為化試験・9937人から、プラセボと比べた体重の変化率が-4.72%(95%信頼区間 -5.32〜-4.12)と算出されました。ただし確実性の評価は「非常に低い」です。
5%以上減った人が増えるかどうかについては、リスク比2.10(95%信頼区間 1.80〜2.45)で確実性は中程度と評価されました。24件のうち22件は製造販売元の資金による試験です。
集められた試験の多くは肥満症を対象にした高い用量の枠組みなので、この数字を1.8mgまでのビクトーザへ当てはめられません。成分が同じでも、対象と用量が変われば別の証拠として扱います。
日本で認められているビクトーザの上限は1日1.8mgです
日本で承認されているビクトーザの効能は2型糖尿病であり、1日1回の皮下注射を少量から始めて、上限は1.8mgと定められています。肥満症やダイエットの効能では承認されていません。
リラグルチド3.0mgのサクセンダは日本では未承認で、当院を含め自由診療の枠で扱われます。同じ成分でも用量・対象・入手の経路が分かれている点は、数字を読むうえでも効いてきます。
| 用量と製品 | 日本での位置 | 報告された体重の変化 |
|---|---|---|
| リラグルチド1.2mg | 2型糖尿病(ビクトーザ) | 6か月でプラセボ比 -1.01kg |
| リラグルチド1.8mg | 2型糖尿病(ビクトーザ) | 56週で -4.7%(5.0kg) |
| リラグルチド3.0mg | 国内未承認(サクセンダ) | 56週で -6.0%(6.4kg) |
3段に分けて眺めると、どの数字がどの枠組みから出てきたのかを取り違えずに済みます。表の一番下だけを切り出す説明には注意が要ります。
ビクトーザで何キロ以上減った人が何割いたのか
平均値の隣に置きたいのが到達割合です。5%や10%という区切りを何割の人が越えたのかを見ると、平均の背後に広がる散らばりが数字として立ち上がってきます。
5%以上減った人は1.8mg群で4割でした
56週間の試験では、体重が5%以上減った人が1.8mg群で40.4%、プラセボ群で21.4%でした。プラセボとの推定差は19.0%(95%信頼区間 9.1〜28.8、P<.001)です。
裏を返せば、食事と運動の指導を受けながら1.8mgを56週間続けても、6割近くは5%の区切りに届いていません。到達しなかった人も同じ群の中にいる前提で読む数字です。
10%を超えて減った人は1割台にとどまりました
10%を超えて減った人の割合は、1.8mg群で15.9%、プラセボ群で6.7%でした。推定差は9.3%(95%信頼区間 2.7〜15.8、P=.006)と報告されています。
同じ試験の3.0mg群では54.3%が5%以上、25.2%が10%超に届いており、用量が上がるほど到達割合も上がる並びが見えます。ただしこれは肥満症の用量の話で、ビクトーザの範囲ではありません。
消化器の訴えは3.0mg群のほうが1.8mg群やプラセボ群より多く報告されており、減り幅と引き換えの負担も同時に増えていました。数字の上下だけを追うと、この釣り合いが視野から落ちます。
| 56週後の区切り | リラグルチド1.8mg群 | プラセボ群 |
|---|---|---|
| 5%以上減った人 | 40.4% | 21.4% |
| 10%を超えて減った人 | 15.9% | 6.7% |
| 平均の体重変化 | -4.7%(5.0kg) | -2.0%(2.2kg) |
実際の診療の記録では割合がさらに小さくなります
日常の診療をたどると、割合はもう一段下がります。スウェーデンの一次医療の登録を用いた研究では、リラグルチドを使った402人のうち、HbA1cが1.0%以上下がり、かつ体重が3.0%以上減った人は22.5%でした。
同じ研究の傾向スコアで揃えた比較では、リラグルチド群180人の平均体重変化が-3.5kg、シタグリプチン群208人が-1.3kg(P<0.0001)です。条件が整えられた試験の環境と日常の診療とでは、数字の出方が変わります。
ビクトーザで何キロ動くかを左右する条件
同じ用量を同じ期間使っても、減り幅が数kg違う場面は珍しくありません。差を生むのは出発点の体格、併用している薬、続けられた期間、そして早い時期にどこまで動いたかです。
出発点の体格と、早い時期の反応が結びつきます
反応の幅がどこから来るのかを調べた研究もあります。2型糖尿病の成人194人がGLP-1受容体作動薬を始めてから52週間追跡され、5%以上の減量に届いたのは6か月で58%、12か月で49%でした。
この研究で使われたのはセマグルチドとデュラグルチドで、リラグルチドは含まれていません。12か月で到達した人は、開始時のBMI・腹囲・体脂肪量・インスリン値が高い傾向にありました。
女性であること、若い年齢、糖尿病の期間が短い点、登録前にメトホルミンを使っていなかった点も到達と結びついています。6か月の時点での反応が、12か月の結果をよく言い当てていました。
糖尿病の期間の長さは減り幅を説明しませんでした
罹病期間が長いほど減りにくい、という見立ては数字に支えられていません。プラセボ対照の7試験・3222人を統合した解析では、リラグルチドでもプラセボでも、体重の変化と糖尿病の期間の間に意味のある関係が出ませんでした。
同じ解析でHbA1cについては、1.2mgで期間が10年短いごとに0.18%大きく下がる関連が見つかったものの、臨床的な意味は小さいと評価されています。追跡は最長28週間です。
併用する薬で差し引きが変わります
一緒に使う薬の顔ぶれも差し引きに効きます。オランダの調剤データベースを用いた研究では、BMIが35以上の2型糖尿病の人のうち、リラグルチドを始めた544人と基礎インスリンを始めた613人が12か月にわたり比べられました。
12か月時点の体重変化はリラグルチド群が-6.0kg、基礎インスリン群が-1.6kg(いずれもP<.0001)でした。HbA1cの変化はリラグルチド群が-12.2mmol/mol、基礎インスリン群が-8.8mmol/mol(P=.0053)です。
この研究は開始時のBMIが高く、経口薬から初めての注射薬へ移る場面をとらえています。体重が増える方向の薬と組み合わせれば、同じリラグルチドでも見える数字は小さく出るでしょう。
実際の1年の記録では4%前後という数字でした
米国の大規模なコホートでも、12か月の変化が薬ごとに整理されています。BMIが30以上の成人14,046人を追った研究で、リラグルチドの平均はおよそ-4.0%でした。
同じ研究でエキセナチドとデュラグルチドも-4.0%前後に並び、セマグルチドは-5.9%、チルゼパチドは-13.0%と報告されました。15%以上減った状態へ届く見込みは、チルゼパチドで調整ハザード比5.57(95%信頼区間 3.66〜8.49)です。
この研究は用量を分けずに集計しており、対象も肥満のある成人です。ビクトーザの用量に絞った数字ではない点を添えて読む必要があります。
- 開始時のBMI・腹囲・体脂肪量
- 一緒に使っている糖尿病の薬
- 到達した用量と続いた期間
- 食事と身体活動の変化の大きさ
- 6か月の時点でどこまで動いたか
どれも診察の場で確かめられる材料で、思うように動かないときに見直す手がかりになります。他人の数字と自分の数字を比べても、条件が違えば同じ意味を持ちません。
ビクトーザで減った体重の中身と、糖尿病薬の中でどこに並ぶか
何キロ減ったかと同じくらい、減った分の中身が問われます。脂肪だけが落ちるわけではなく、除脂肪の量も一緒に動くと報告されているためです。
減った分の4分の1ほどは除脂肪の量でした
22件の無作為化試験・2258人を統合したネットワークメタ解析では、GLP-1受容体作動薬による体重の変化が-3.55kg(95%信頼区間 -4.81〜-2.29)と算出されています。糖尿病または過体重・肥満のある成人が対象です。
内訳は脂肪量が-2.95kg(95%信頼区間 -4.11〜-1.79)、除脂肪量が-0.86kg(95%信頼区間 -1.30〜-0.42)で、除脂肪の減少は全体のおよそ25%にあたります。体重に対する割合として見た除脂肪量は変わりませんでした。
この解析の中で、リラグルチドの1日1.8mgは、除脂肪量を有意に減らさずに体重を有意に下げた薬として挙げられました。減り幅が大きい薬ほど除脂肪量の減少も目立つ傾向が示されています。
| 測った項目 | 平均の変化 | 95%信頼区間 |
|---|---|---|
| 体重 | -3.55kg | -4.81〜-2.29 |
| 脂肪量 | -2.95kg | -4.11〜-1.79 |
| 除脂肪量 | -0.86kg | -1.30〜-0.42 |
糖尿病薬を横並びにするとどこに入る?
糖尿病の薬を横並びにした解析も、位置関係を測る材料になります。424件の試験・276,336人から、9系統21剤の体重と血圧への働きが比べられました。
体重を下げる向きで上位に並んだのは皮下注射のセマグルチドで、次いで経口のセマグルチド、1日2回のエキセナチド、リラグルチド、そしてSGLT2阻害薬が続きます。メトホルミンの下げ幅は控えめと評価されました。
リラグルチドは下げる側の並びに入るものの、先頭ではありません。何キロ減らすかを主目的として設計された薬ではない点が、この順位にも表れています。
順位表をそのまま診察室へ持ち込めない理由
順位が付いていても、そのまま個々の診察へ移せません。解析はさまざまな用量の群をひとまとめに扱っており、参加者の年齢や併用薬もばらついているからです。
薬を選ぶ軸も体重だけではなく、血糖の下がり方、低血糖の起こりやすさ、腎臓や心臓に関わる結果、注射の回数、費用まで並びます。体重の順位はそのうちの1つにすぎません。
ビクトーザの何キロという数字を読むときに確かめたい前提
広告や口コミで見かける数字は、出どころが省かれている場面が少なくありません。同じ「何キロ」でも、誰を対象にどの量を使った結果なのかで意味がまるで変わります。
対象・用量・期間・比較の4つを確かめます
ここまで並べた数字は、対象も用量も期間もそろっていません。1つの数値を切り出す前に、誰を対象として、どの量を、何週間使い、何と比べた結果なのかを添えると、読み違いが減ります。
とくに用量は取り違えやすい場所です。リラグルチド3.0mgの試験から出た数字を1.8mgまでの使い方へ当てはめると、期待の置き場所がずれてしまいます。
比較の相手も見落とせません。56週間の試験ではプラセボ群でも食事と運動の指導が入って2.0%動いており、薬だけの働きを取り出した数字ではないからです。
- 対象になった人の状態が2型糖尿病か肥満症か
- 使われた用量と製品の名前
- 追跡した期間の長さ
- 比較の相手がプラセボか実薬か
- 平均値と一緒に示された割合や区間
体重を目的に使うと全額が自己負担になります
承認された効能から外れた目的でビクトーザを使う場合、その使い方は適応外使用にあたり、公的医療保険は使えません。診察料も薬剤費も注射針の代金も、全額が自己負担になります。
金額の設定は医療機関ごとに違うため、1か月あたりの総額と、続けたときの負担を開始前に確かめておくと途中で行き詰まりにくくなります。用量を上げれば薬剤費も上がる点も、見積もりに含めておく材料です。
数字の期待だけで踏み出すと、負担が続かずに中断へ向かいがちです。どこまで続ける想定なのかを最初に決めておくと、判断がぶれにくくなります。
2026年後半の販売終了も前提のうちに入ります
対象・用量・期間に加えて、もう1つ添えておきたい前提があります。ビクトーザ皮下注18mgは、製造販売元であるノボ ノルディスク ファーマの発表により、2026年後半に販売終了となります。
発表の時点では通常どおりの出荷が続いており、同社は2026年以降に順次切り替えていくよう呼びかけています。処方を受けている方は、次の診察のときに今後の見通しを主治医へ相談してください。
販売終了は、無くなる前に始めておく理由にはなりません。承認された効能は2型糖尿病であり、体重を減らす目的の使用はそもそも適応外にあたるため、期限を急ぐ動機として置く筋合いのものではないからです。
試験で測られたのは56週や12か月という区切られた期間の変化で、その先まで保証した数字ではありません。体重の見通しを1つの薬に預けきらず、食事と身体活動の側へ軸足を残しておくと、供給の事情にも揺らぎにくくなります。
主な副作用と、早めに相談したい症状
費用と並べて確かめたいのが、起こりうる不都合な反応です。吐き気や嘔吐、下痢、便秘、食欲不振は使い始めや増量の直後に出やすく、まれに急性膵炎の報告もあります。
インスリンやスルホニル尿素薬と併せて使えば、低血糖の危険も上がります。強い腹痛が続く、食事も水分も取れない、冷や汗や動悸を伴うといった場面では、次の診察を待たずに連絡してください。
減り幅の数字と負担の大きさは、片方だけを見て決められません。両方を同じ紙の上に並べたうえで、続ける値打ちがあるかを診察のなかで話し合っていきます。
よくある質問
ビクトーザで何キロ痩せるのか、目安になる数字はありますか?
肥満を伴う2型糖尿病の人を対象にした56週間の無作為化試験では、リラグルチド1.8mg群の平均が-4.7%(5.0kg)、プラセボ群が-2.0%(2.2kg)と報告されています。
ただし平均の背後には大きな幅があり、同じ群で5%以上減った人は40.4%にとどまりました。目安として使うなら、割合と一緒に眺めるほうが実際に近づきます。
ビクトーザの量を1.8mgまで上げれば、その分だけ体重も減りますか?
27件の試験を統合した解析では、6か月時点のプラセボとの差が1.8mgで-1.51kg、1.2mgで-1.01kgで、隔たりは0.5kgほどでした。用量に比例して体重が動く関係は示されていません。
増量が検討されるのは、低い用量で血糖が目標に届かなかった場合です。量を決めるのは診察のなかで、体重の希望ではなく血糖の状態が土台になります。
ビクトーザを使っても体重がほとんど動かない場合はありますか?
あります。56週間の試験では、食事と運動の指導を併せても1.8mg群の6割近くが5%の区切りに届いておらず、動きの小さい人が同じ群の中に含まれていました。
開始時のBMIや体脂肪量、併用している薬、続けられた期間によって幅が出ます。動かない時期が続くときは、測り方と併用薬を一度そろえて確かめる場面です。
サクセンダで報告された体重の数字を、ビクトーザの目安に使えますか?
使えません。サクセンダはリラグルチドを1日3.0mgまで上げる設計で、日本では承認されておらず、対象になる状態も別に組み立てられています。
同じ56週間の試験の中でも、3.0mg群は6.0%(6.4kg)、1.8mg群は4.7%(5.0kg)と数字が分かれ、消化器の訴えは3.0mg群のほうが多く報告されました。用量ごとに別々の証拠として扱います。
ビクトーザで減った体重には筋肉も含まれるのですか?
22件の試験・2258人を統合した解析では、GLP-1受容体作動薬で体重が-3.55kg動いたうち、脂肪量が-2.95kg、除脂肪量が-0.86kgで、除脂肪の減少は全体の約25%にあたりました。
同じ解析で、リラグルチドの1日1.8mgは除脂肪量を有意に減らさずに体重を下げた薬として挙げられています。体重計の数字だけでなく、中身の変化も併せて見ていきます。
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